
「持ち家はデメリットだらけって本当?」
「家を買うべきか迷って決められない」
「購入したけどやっぱり後悔してる」
あなたと同じように、持ち家の購入で悩んでいる方や、すでに購入して後悔している方は少なくありません。
周囲から「そろそろ家を買ったら?」と言われるプレッシャーを感じながらも、本当に大丈夫なのか不安を抱えていませんか。
あるいは、念願のマイホームを手に入れたものの、住宅ローンの返済や予想外の出費に追われて「賃貸のほうが良かったかも…」と感じていませんか。
持ち家には確かに魅力がありますが、同時に見落としがちなデメリットも数多く存在します。
知らずに購入すると、何十年もの間、想定外の負担に苦しむことになりかねません。
そこでこの記事では、不動産×住宅業界のプロが『持ち家はデメリットだらけって本当?6つの理由&賃貸との徹底比較』と題して徹底解説します。
最後まで読めば、持ち家と賃貸のどちらがあなたに合っているか、周囲に流されずに冷静に判断できるようになります。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)

-
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
持ち家がデメリットだらけと言われる6つの理由

持ち家を購入すると人生が安定すると思われがちですが、実際には想定外の負担やリスクを抱えることになります。
住宅ローンの返済、税金、修繕費、そして簡単に引っ越せない不自由さなど、デメリットだらけと感じる要素は少なくありません。
- 住宅ローンの返済が家計を圧迫する
- 固定資産税や都市計画税が毎年かかる
- 修繕費やメンテナンス費用の負担が大きい
- 簡単に引っ越しや住み替えができない
- 資産価値が下落するリスクがある
- 相続時の準備や手続きが複雑になる
本当にデメリットだらけ
なんでしょうか
ここでは、持ち家が抱える現実的なリスクを1つずつ詳しく見ていきます。
理由1.住宅ローンの返済が家計を圧迫する
持ち家を購入する際、多くの方が住宅ローンを利用しますが、この返済が想像以上に家計を圧迫します。
35年ローンを組んだ場合、毎月8万円~12万円程度の返済が必要になることが多く、手取り収入の25%~30%を占めることも珍しくありません。
たとえば3,500万円を金利1.5%、35年返済で借りた場合、毎月の返済額は約10万7,000円になります。
年間では約128万円もの支出となり、これが35年間続くと考えると、その負担感は相当なものです。
毎月10万円以上の支払いが
35年も続くなんて…
さらに、変動金利を選んだ場合は金利上昇のリスクも抱えることになります。
金利が1%上昇するだけで、月々の返済額が数千円~1万円以上増える可能性があり、長期的には数百万円の差になることも。
また、転職や病気、家族の介護などで収入が減少した場合でも、返済は容赦なく続きます。
収入が減っても
返済は待ってくれんぞ!
一度返済が滞ると、遅延損害金が発生し、最悪の場合は家を手放さざるを得なくなります。
住宅ローンは長期間にわたって家計を縛る重い負担であることを、購入前にしっかりと認識しておく必要があるでしょう。
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理由2.固定資産税や都市計画税が毎年かかる
持ち家を所有すると、毎年必ず固定資産税と都市計画税の支払い義務が発生します。
これらの税金は、家を所有し続ける限りずっと払い続けなければなりません。
具体的な税額は土地と建物の評価額によって異なりますが、一般的な戸建て住宅の場合、年間10万円~20万円程度かかることが多いです。
マンションの場合でも年間8万円~15万円程度の負担となり、決して小さな金額ではありません。
毎年10万円以上も
税金を払うんですね
特に注意したいのが、新築時の軽減措置が終了した後です。
新築住宅には最初の数年間、固定資産税が半額になる特例がありますが、この期間が終わると税額が一気に跳ね上がります。
軽減措置終了後、予想以上の税額に驚き、支払いに苦労する方も少なくありません。
| 住宅の種類 | 年間税額の目安 |
|---|---|
| 一般的な戸建て | 10万円~20万円 |
| マンション | 8万円~15万円 |
| 高額物件 | 30万円以上 |
賃貸なら税金の
心配はいらんからの~
また、市区町村が評価額を見直すタイミングで、周辺環境の変化により税額が増えることもあります。
固定資産税は住宅ローン以外の大きな固定費として、生涯にわたって家計に影響を与え続けるのです。
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理由3.修繕費やメンテナンス費用の負担が大きい
持ち家を所有すると、建物や設備の劣化に対してすべての修繕費用を自己負担しなければなりません。
賃貸なら大家さんが負担してくれる修繕も、持ち家では全額自分で支払う必要があります。
外壁塗装は10年~15年ごとに必要となり、費用は80万円~150万円程度かかります。
屋根の修理や葺き替えも同様の周期で発生し、こちらも50万円~200万円程度の出費が見込まれます。
水回り設備も15年~20年で交換時期を迎え、キッチンやお風呂、トイレなどを一新すると100万円~300万円程度必要です。
数百万円単位の出費が
何度も必要なんだ…
給湯器の交換も10年~15年ごとに15万円~40万円、畳やフローリングの張替えも状態によって50万円~150万円かかります。
マンションの場合は、修繕積立金として毎月1万円~3万円程度を支払いますが、築年数が経過すると積立金が値上がりするケースがほとんどです。
大規模修繕の際に積立金が不足していると、追加で一時金を請求されることもあります。
修繕積立金も
どんどん上がるんですね
さらに見落とされがちなのが、災害による被害です。
地震、台風、水害などで建物が損傷した場合、修理費用は基本的に自己負担となります。
火災保険や地震保険に加入していても、補償範囲には限りがあり、全額カバーされるとは限りません。
これらの保険料も年間数万円~十数万円かかり、継続的なコストとして家計に重くのしかかります。
災害リスクも
自分で抱えるんじゃ!
トータルで考えると、持ち家では10年で数百万円、30年で1,000万円以上の修繕費がかかることも珍しくありません。
住宅ローンとは別に、これだけの資金を用意しておく必要があることを忘れてはいけないでしょう。
理由4.簡単に引っ越しや住み替えができない
持ち家を購入すると、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できなくなります。
転勤や転職で住む場所を変えたくても、簡単には引っ越せません。
賃貸なら契約を解除すればすぐに引っ越せますが、持ち家の場合は売却するか賃貸に出すかを選ぶことになります。
売却する場合、買主が見つかるまでに数カ月から1年以上かかることもあり、その間も住宅ローンや固定資産税の支払いは続きます。
仲介手数料や登記費用なども必要で、売却価格の3%~5%程度が諸費用としてかかります。
売りたくても
すぐには売れないんですね
賃貸に出す選択肢もありますが、入居者募集の手間や管理費用、家賃収入と住宅ローン返済額の差額など、考慮すべき点が多いです。
また、家族構成の変化にも対応しにくくなります。
子供が独立して夫婦2人になったり、親の介護で実家近くに住む必要が出てきたりしても、持ち家があると身動きが取れません。
広すぎる家に2人で住み続けるのは維持費も無駄ですし、かといって売却や住み替えには大きな労力とコストがかかります。
人生の変化に
合わせにくいぞ!
さらに深刻なのが、近隣トラブルが発生した場合です。
騒音問題、境界線をめぐる争い、住民同士の人間関係の悪化など、近所とトラブルになっても簡単には逃げられません。
- 深夜の騒音や生活音に悩まされ続ける
- 境界線問題で隣人と長期的に対立する
- 自治会やコミュニティでの人間関係に疲弊する
- 近隣に問題のある住人が引っ越してくる
賃貸なら引っ越すことで解決できますが、持ち家では何千万円もかけた家を手放すか、我慢して住み続けるかの二択になります。
トラブルから
逃げられないなんて…
こうした柔軟性の欠如は、持ち家の大きなデメリットだらけの要因といえるでしょう。
理由5.資産価値が下落するリスクがある
持ち家は資産だと考えられがちですが、実際には年々価値が下がっていくケースがほとんどです。
新築から10年で建物の価値は約半分になり、20年経つとほぼゼロに近づくといわれています。
土地の価値は残りますが、立地条件によっては土地価格も下落する可能性があります。
特に人口減少が進むエリアや駅から遠い場所では、将来的に買い手がつかない恐れもあります。
資産価値が下がるのは
避けられないんですね
周辺環境の変化も資産価値に大きく影響します。
近くにあった商業施設が撤退したり、治安が悪化したり、騒音源となる施設ができたりすると、住みたいと思う人が減り、価格は下落します。
| 価値下落の要因 | 影響度 |
|---|---|
| 築年数の経過 | 10年で約50%、20年でほぼゼロ |
| 人口減少エリア | 土地価格も含めて大幅下落 |
| 駅から遠い立地 | 需要減少で売却困難に |
| 周辺環境の悪化 | 買い手がつかない可能性 |
さらに問題なのが、売却したくても希望価格で売れない現実です。
住宅ローンの残債が2,000万円あるのに、売却価格が1,500万円にしかならないケースも珍しくありません。
この場合、500万円の差額を自己資金で補填しなければ売却できず、事実上身動きが取れなくなります。
ローン残高より安くしか
売れないには困ります…
持ち家を「資産」と考えて購入しても、実際には負債になるリスクがあることを理解しておく必要があります。
資産どころか負債に
なることもあるんじゃ!
将来的に売却して住み替えることを考えているなら、資産価値の下落は大きなデメリットになるでしょう。
「4000万で買った家いくらで売れる?」 「良い値段がつけば売却も考えたいな」 まずは売れる金額を知って、具体的に売るかどうか考えたいですよね。 4000万で買った家いくらで売れるか、築年数に比例して安くなることはわかっ …
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理由6.相続時の準備や手続きが複雑になる
持ち家を所有していると、将来の相続時にさまざまな問題が発生する可能性があります。
不動産は現金と違って簡単に分割できないため、相続人が複数いる場合はトラブルの原因になりがちです。
たとえば兄弟3人で実家を相続する場合、誰が家を受け継ぐのか、他の兄弟にどう公平に分配するのか、話し合いが難航することがあります。
家を売却して現金化する方法もありますが、思い入れのある実家を手放すことに抵抗を感じる方も多いでしょう。
兄弟で揉めるのは
避けたいですね…
また、持ち家の評価額によっては相続税が発生します。
基礎控除額(3,000万円+600万円×相続人の数)を超える場合、相続税の申告と納税が必要になり、その準備には専門的な知識が求められます。
相続税は原則として現金で納めなければならないため、不動産ばかりで現金が少ない場合、納税資金の確保に苦労することもあります。
相続税の支払いも
大変なんですね
さらに深刻なのが、空き家問題です。
相続人が既に別の場所に家を持っていたり、地方の実家に住む予定がなかったりすると、相続した家が空き家になります。
空き家でも固定資産税はかかり続けますし、管理を怠ると建物が劣化して近隣に迷惑をかける恐れもあります。
売却しようにも買い手が見つからず、解体するにも100万円~300万円の費用がかかるため、放置せざるを得ないケースも増えています。
空き家の管理も
大きな負担じゃぞ!
加えて、相続登記が義務化されたことで、手続きの煩雑さも増しました。
相続が発生してから3年以内に登記を完了しないと過料が科される可能性があり、司法書士に依頼する費用も数万円~十数万円かかります。
- 遺産分割で家族間の対立が生じやすい
- 相続税の申告と納税に専門知識が必要
- 空き家になると管理や処分に困る
- 相続登記の義務化で手続きが増えた
相続って想像以上に
大変なんですね…
このように、持ち家は所有している間だけでなく、次世代に引き継ぐ際にも多くの負担とリスクを抱えることになります。
以上、持ち家がデメリットだらけといわれる6つの理由を解説しました。
住宅ローンの返済、毎年の税金、高額な修繕費、身動きの取れなさ、資産価値の下落、相続の複雑さと、確かに負担は小さくありません。
現実をしっかり
知っておくんじゃぞ!
ただし、これらはあくまで持ち家のマイナス面であり、持ち家には賃貸にはないメリットも存在します。
大切なのは、デメリットだらけの側面も含めて冷静に判断し、自分のライフスタイルに合った選択をすることでしょう。
持ち家と賃貸のメリット・デメリットを徹底比較

持ち家がデメリットだらけに感じる一方で、賃貸にも課題はあります。
どちらを選ぶべきかは、あなたのライフスタイルや価値観、将来の計画によって大きく変わってきます。
ここでは、コスト面、自由度、資産性、リスクなど、さまざまな観点から持ち家と賃貸を客観的に比較していきます。
どっちが自分に
合っているか知りたいです
それぞれの特徴を理解した上で、自分にとってベストな選択を考えてみましょう。
初期費用と月々の支出を比較する
まず気になるのが、お金の面での違いです。
持ち家と賃貸では、初期費用の負担と月々の支出構造が大きく異なります。
持ち家を購入する場合、頭金として物件価格の10%~20%程度を用意するのが一般的です。
3,500万円の物件なら350万円~700万円の頭金に加え、登記費用や仲介手数料などの諸費用が100万円~200万円程度かかります。
初期費用だけで
こんなにかかるんですね…
一方、賃貸の場合は敷金・礼金・仲介手数料などを合わせても、家賃の4カ月~6カ月分程度で済みます。
家賃10万円なら40万円~60万円あれば引っ越せるため、初期負担は圧倒的に軽いです。
| 持ち家 | 賃貸 | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 頭金+諸費用で500万円~1,000万円程度 | 敷金・礼金等で家賃の4~6カ月分 |
| 月々の支出 | 住宅ローン返済+固定資産税(月割) +管理費・修繕積立金(マンションの場合) | 家賃+共益費・管理費 |
| その他の費用 | 修繕費・メンテナンス費を自己負担(10年で数百万円) | 更新料(2年ごとに家賃1カ月分程度) |
月々の支出を見ると、持ち家は住宅ローンの返済が中心になります。
ローン返済が終われば
支出は減るがの~
返済が終了すれば負担は固定資産税や修繕費のみになりますが、それまでの30年~35年間は毎月の返済に追われます。
賃貸は家賃を払い続ける限り、月々の支出は変わりません。
ただし、大規模な修繕費用を自分で用意する必要がないのは大きなメリットです。
設備が故障しても大家さんが修理してくれるため、突発的な出費の心配が少なくて済みます。
修繕費がかからないのは
助かりますね
長期的に見ると、持ち家はローン完済後の支出が減る分、総額では賃貸より安くなる可能性があります。
しかし、住み続ける期間や修繕費の規模、資産価値の変動によっては、賃貸のほうがコストを抑えられるケースもあります。
自由度と制約の違いを理解する
生活の自由度という点では、持ち家と賃貸で大きな差があります。
ライフスタイルの変化にどう対応できるかは、選択の重要な判断材料になります。
| 比較項目 | 持ち家 | 賃貸 |
|---|---|---|
| 引っ越しの自由度 | 低い(売却や賃貸に出す手間とコストがかかる) | 高い(契約解除で引っ越せる) |
| リフォームの自由度 | 高い(自由に間取り変更や設備交換ができる) | 低い(大家の許可が必要、原状回復義務がある) |
| ペット飼育 | 自由に飼える | 物件が限られる、条件付きが多い |
| 老後の安心感 | ローン完済後は住居費の負担が軽い | 高齢になると契約更新を断られる可能性 |
賃貸は転勤や家族構成の変化に柔軟に対応できる点が魅力です。
引っ越しの自由があるのは
安心ですね
近隣トラブルが発生しても、我慢せずに環境を変えられるのは賃貸ならではの利点でしょう。
一方、持ち家は簡単に引っ越せない分、居住の安定性があります。
家賃の値上げや契約更新の拒否を心配する必要がなく、長く住み続けられます。
リフォームや間取り変更の自由度も、持ち家ならではの魅力です。
自分好みに改装
できるのは良いぞ!
壁紙を変えたり、キッチンを最新式にしたり、自由に手を加えられます。
賃貸では大家の許可が必要で、退去時には原状回復しなければならないため、大幅な変更は難しいです。
また、ペットを飼いたい方にとっても、持ち家なら制約がありません。
賃貸でペット可物件を探すのは意外と大変で、見つかっても条件が厳しかったり、家賃が高めに設定されていたりします。
ペットと暮らしたいなら
持ち家が有利なんですね
ただし、持ち家の自由度の高さは、裏を返せばすべての責任を自分で負うことを意味します。
修繕もメンテナンスも自己負担ですし、近隣トラブルからも逃げられません。
自由と責任はセットだと理解しておく必要があるでしょう。
長期的な資産価値とリスクを考える
持ち家を「資産」として考えるか、賃貸で「身軽さ」を選ぶかは、大きな判断ポイントです。
持ち家の場合、ローンを返済し終えれば、その家は自分の資産になります。
子供に残せる財産として考えることもできますし、老後に売却して老人ホームの入居資金に充てることも可能です。
ただし、資産価値は築年数とともに下がっていくのが一般的です。
資産になるのは魅力的
ですが…
立地条件が悪ければ、将来的に買い手がつかないリスクもあります。
一方、賃貸は何年住んでも資産として残りません。
払った家賃は完全に消えていくお金であり、老後も家賃を払い続けなければならないのは不安材料です。
特に高齢になると、新たな賃貸契約を結ぶのが難しくなる可能性もあります。
老後も家賃を払い続けるのは
不安ですね…
リスクの観点から見ると、持ち家と賃貸ではリスクの種類が異なります。
- 持ち家のリスク:災害による損害、資産価値の下落、近隣トラブルから逃げられない、維持費の負担増
- 賃貸のリスク:家賃の値上げ、契約更新の拒否、老後の住居確保の不安、資産として残らない
持ち家は地震や台風などの災害で建物が損傷した場合、修理費用を自己負担しなければなりません。
保険に入っていても、すべてをカバーできるとは限らないのが現実です。
災害リスクは
見逃せんぞ!
賃貸なら建物の修理は大家の責任ですが、家賃の値上げや更新拒否のリスクはあります。
しかし賃貸でも、高齢者の住居確保が難しくなる問題は深刻です。
どちらもリスクが
あるんですね
結局のところ、持ち家と賃貸のどちらが良いかは、あなたの人生設計次第です。
以上、持ち家と賃貸のメリット・デメリットを比較しました。
初期費用の負担、月々の支出、生活の自由度、資産としての価値、それぞれにトレードオフがあります。
自分の価値観に
合わせて選ぶんじゃ!
大切なのは、周囲の意見に流されず、自分のライフスタイルや将来の計画に照らして冷静に判断することでしょう。
持ち家を選ぶべき人・避けるべき人の特徴は?

持ち家がデメリットだらけに感じるか、それとも価値ある選択になるかは、あなたの状況次第です。
収入の安定性、ライフスタイル、将来の計画など、さまざまな要素を総合的に考える必要があります。
ここでは、持ち家に向いている人と避けるべき人の特徴を整理し、判断に迷った時のチェックポイントも紹介します。
自分はどちらに
当てはまるんだろう…
客観的な視点から、自分に合った選択肢を見極めていきましょう。
持ち家に向いている人の特徴を知る
持ち家の購入が向いているのは、長期的に安定した生活基盤を築ける方です。
以下のような特徴に当てはまる方は、持ち家のメリットを最大限に活かせるでしょう。
- 安定した収入があり、長期的な返済計画を立てられる
- 転勤や転職の可能性が低く、同じ場所に10年以上住む予定がある
- マイホームへの強い憧れや所有欲がある
- 自分好みにリフォームやDIYを楽しみたい
- 老後の住まいを確保して安心したい
- 資産として子供に残したいと考えている
30年~35年という長期ローンを組むため、毎月確実に返済できる収入があることが大前提です。
公務員や大手企業の正社員など、安定した雇用形態で働いている方は、返済計画が立てやすいでしょう。
安定収入って
やっぱり大事なんですね
次に、同じ場所に長く住み続ける予定があることも重要です。
転勤の可能性が低く、子供の学校や職場の関係で引っ越す必要がない方なら、持ち家のメリットを最大限に活かせます。
- 安定した収入があり、長期的な返済計画を立てられる
- 転勤や転職の可能性が低く、同じ場所に10年以上住む予定がある
- マイホームへの強い憧れや所有欲がある
- 自分好みにリフォームやDIYを楽しみたい
- 老後の住まいを確保して安心したい
- 資産として子供に残したいと考えている
マイホームへの憧れが強い方も、持ち家に向いています。
夢のマイホームを
実現したい気持ちじゃな!
「自分の城を持ちたい」「好きなように空間を作りたい」という思いがあれば、多少の負担も前向きに受け入れられるでしょう。
リフォームやDIYの自由度を求める方にとっても、持ち家は魅力的です。
壁の色を変えたり、棚を自作したり、庭で家庭菜園を楽しんだり、賃貸ではできないことが自由にできます。
また、老後の住まいを確保しておきたい方にも持ち家は適しています。
ローンを完済すれば、年金生活になっても住居費の負担が大幅に減り、経済的な安心感が得られます。
老後の安心感は
大きいですね
資産として子供に残したいという考えがある方も、持ち家を選ぶ理由になります。
ただし、立地や建物の状態によっては資産価値が下がることも忘れてはいけません。
持ち家を避けるべき人の特徴を知る
一方で、持ち家の購入を避けたほうが良い方もいます。
以下のような特徴に当てはまる場合は、賃貸のほうが向いているでしょう。
- 転勤や転職の可能性が高く、居住地が変わりやすい
- 収入が不安定で、長期的な返済計画が立てにくい
- 初期費用として数百万円を用意するのが難しい
- 結婚や出産など、ライフスタイルの変化が予想される
- 修繕費やメンテナンス費用を自己負担することに不安がある
- 近隣トラブルが起きた時に引っ越せないストレスを感じる
特に転勤が多い仕事をしている場合、持ち家を購入すると身動きが取れなくなります。
転勤が多いと
大変そうですね…
単身赴任を選ぶか、家族全員で引っ越すか、いずれにしても家計や家族の負担が大きくなります。
収入が不安定な方も、持ち家は避けたほうが無難です。
フリーランスや起業したばかりの方、収入が歩合制の仕事をしている方は、毎月の返済が家計を圧迫するリスクがあります。
- 転勤や転職の可能性が高く、居住地が変わりやすい
- 収入が不安定で、長期的な返済計画が立てにくい
- 初期費用として数百万円を用意するのが難しい
- 結婚や出産など、ライフスタイルの変化が予想される
- 修繕費やメンテナンス費用を自己負担することに不安がある
- 近隣トラブルが起きた時に引っ越せないストレスを感じる
初期費用を用意できない方も、無理に持ち家を購入すべきではありません。
頭金なしのフルローンで購入すると、金利負担が大きくなり、総返済額が数百万円単位で増えることもあります。
無理な借り入れは
危険じゃぞ!
ライフスタイルの変化が予想される方も、慎重に判断すべきです。
結婚や出産、親の介護など、数年後の生活が大きく変わる可能性がある場合、柔軟に対応できる賃貸のほうが安心です。
近隣トラブルを心配する方にとっても、持ち家はデメリットだらけに感じるかもしれません。
修繕費の負担って
想像以上に大きいんですね
近隣トラブルを心配する方にとっても、持ち家はデメリットだらけに感じるかもしれません。
騒音問題や人間関係のトラブルが起きても、簡単には引っ越せないストレスを抱えることになります。
判断に迷った時のチェックポイントを確認する
持ち家に向いている人にも避けるべき人にも当てはまらず、判断に迷う方もいるでしょう。
そんな時は、以下のチェックポイントを確認してみてください。
| チェック項目 | 持ち家向き | 賃貸向き |
|---|---|---|
| 5年後の生活がイメージできるか | 明確にイメージできる | 変化の可能性が高い |
| 住宅ローンの月返済額は手取りの何%か | 25%以内 | 30%を超える |
| 頭金+諸費用を無理なく用意できるか | 貯蓄の半分以下で用意可能 | 貯蓄のほとんどを使う |
| 修繕費として年間30万円程度を積み立てられるか | 積み立てられる | 難しい |
| 購入したいエリアの将来性があるか | 人口増加・開発予定あり | 人口減少・過疎化の懸念 |
具体的なチェック項目が
あると判断しやすいです
特に重要なのが、5年後の生活を具体的にイメージできるかです。
結婚、出産、転職、親の介護など、人生の大きな変化が予想される時期は、持ち家の購入を見送るのも賢明な判断です。
また、住宅ローンの返済額が手取り収入の25%を超える場合は要注意です。
30%を超えると家計が圧迫され、生活の質が下がる可能性が高くなります。
無理のない返済計画が
大前提じゃぞ!
頭金と諸費用を用意した後も、生活費の半年分以上の貯蓄が残るかどうかも確認しましょう。
すべての貯蓄を使い果たして購入すると、急な出費に対応できなくなります。
さらに、購入を考えているエリアの将来性も重要な判断材料です。
人口減少が進むエリアや駅から遠い立地では、将来的に資産価値が大きく下がる恐れがあります。
立地選びって
本当に大切なんですね…
これらのチェックポイントに加えて、家族全員の意見を聞くことも忘れないでください。
パートナーや子供が持ち家に対してどう感じているか、引っ越しの可能性をどう考えているか、しっかり話し合うことが大切です。
家族で納得して
決めたいですね
どうしても判断に迷う場合は、とりあえず賃貸で様子を見るのも1つの選択肢です。
焦って購入して後悔するよりも、時間をかけて慎重に判断するほうが賢明でしょう。
持ち家を選ぶべき人、避けるべき人、それぞれの特徴と判断基準を紹介しました。
どちらが正解かは、あなたの収入、ライフスタイル、価値観によって変わります。
周囲の意見に流されず
自分で決めるんじゃ!
大切なのは、持ち家のメリットとデメリットだらけの側面を理解した上で、自分と家族にとって最適な選択をすることです。
まとめ:周囲に流されずあなたに合った選択を

今回の不動産とーくは『持ち家はデメリットだらけって本当?6つの理由&賃貸との徹底比較』と題して、下記の項目を解説しました。
- 持ち家がデメリットだらけと言われる6つの理由
- 持ち家と賃貸のメリット・デメリットを徹底比較
- 持ち家を選ぶべき人・避けるべき人の特徴は?
疑問は解決できたかの~?
持ち家がデメリットだらけと感じている方も、これから購入を検討している方も、この記事を読んで少しでも気持ちが整理できたなら嬉しく思います。
正直なところ、持ち家にも賃貸にも、それぞれメリットとデメリットがあります。
どちらが絶対的に正しいという答えはありません。
どっちが正解って
決められないんですね
周囲から「家を買うべき」と言われて焦っている方もいるかもしれません。
親や親戚、友人、同僚から「いつまで賃貸に住んでいるの?」と言われると、自分の選択に自信が持てなくなりますよね。
でも、他人の価値観で人生の大きな決断をする必要はありません。
住宅ローンを返済するのも、固定資産税を払うのも、修繕費を負担するのも、結局はあなた自身です。
自分の人生は
自分で決めるんじゃ!
すでに持ち家を購入して後悔している方へ。
たしかに、住宅ローンの返済は重いですし、予想外の出費に悩むこともあるでしょう。
でも、後悔している気持ちを抱えたまま、我慢して住み続ける必要はありません。
売却や賃貸に出すという選択肢もありますし、リフォームで住みやすくする方法もあります。
今からでも選択肢は
あるんですね
大切なのは、現状を受け入れた上で、これからどうするかを考えることです。
一方、これから持ち家を購入しようか迷っている方へ。
焦って決断する必要はありません。
持ち家のデメリットだらけの側面もしっかり理解した上で、自分のライフスタイルや価値観に照らして判断してください。
じっくり考えて
決めたいです
5年後、10年後の自分や家族の姿を想像してみてください。
転勤の可能性は?収入の安定性は?家族構成の変化は?
これらの問いに答えられないなら、無理に今決断する必要はありません。
賃貸で様子を見ながら、じっくり考える時間を持つことも立派な選択です。
焦りは禁物じゃぞ!
持ち家か賃貸かという選択は、人生における大きな決断の1つです。
どちらを選んでも、それがあなたにとって最善の選択であれば、それで良いのです。
周囲の声に惑わされず、自分と家族が幸せに暮らせる道を選んでください。
あなたの選択を、心から応援しています。
以上『持ち家はデメリットだらけって本当?6つの理由&賃貸との徹底比較』でした。
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