一戸建て購入で4000万はもったいない?平均価格や判断基準は?
「一戸建てに4000万はもったいないかな」
「もう少し予算を下げた方がいいのかな」

一般的に、4000万はかなり高額なイメージをもつ人が大多数です。

ただ、その一方で「理想のマイホームならたとえ多額であっても手に入れたい」と考える人も多く、4000万という購入価格には賛否両論です。

この記事では、不動産・住宅業界18年のプロが『一戸建て購入で4000万はもったいない?平均価格や判断基準は?』と題して解説します。

あなたが4000万の一戸建てを購入対象にするかどうか、1つの目安になるはずです!

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

一戸建てに4000万はもったいない?全国の平均購入価格はいくら?

早速ですが、一戸建て購入で4000万はもったいないのでしょうか?

住宅金融支援機構の調査によると、一戸建ての平均購入価格は以下の通りです。

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全国 首都圏 近畿圏 東海圏 その他地域
土地付注文住宅 4,456万円 5,133万円 4,659万円 4,379万円 3,980万円
建売住宅 3,605万円 4,133万円 3,578万円 3,139万円 2,905万円
中古戸建 2,614万円 3,152万円 2,434万円 2,252万円 2,104万円
※出典:2021年度フラット35利用者調査
※価格の千円の値は四捨五入しています
  • 土地付き注文住宅(新築)
    →全国的に4000万以上で購入する人が多い
  • 建売住宅(新築)
    →首都圏を除いて4000万未満で購入する人が多い
  • 中古戸建
    →全国的に4000万未満で購入する人が多い

このような結果でした。

ケイスケ

やはり地域によって
大きく差が出るんですね

4000万がもったいないかは、地域相場とあなたの希望条件が判断基準

上記で紹介した価格は、あくまで「平均購入価格」です。

そのため、あなた自身にとって、一戸建て4000万がもったいないかは「地域相場とあなたの希望条件」を判断基準にすることが大事です。

仮に、あなたが検討中の地域で、

  • 4000万以上でないと希望条件の一戸建てが手に入らない
  • 4000万未満では希望条件をかなり妥協しなければならない

などの支障がある場合は、前向きに4000万を出す方向で考えていいと思います。

ただし、4000万という購入価格は高額帯に入るため、購入判断は慎重に決めることが重要になります。

レオ教授レオ教授

この機会に注意点も
紹介しておくぞ!

一戸建てを4000万出して購入する際の注意点[4つ]

一戸建てを4000万出して購入する際の注意点は下記4つです。

注意点1.
無理な住宅ローンを組まない

『無理な住宅ローンを組まない』は、一戸建てを4000万出して購入する際の注意点の1つです。

一般的に、30年35年の長期で借りる人が多いので、無理な返済計画を立てると、将来のどこかで生活に支障をきたす恐れもあるからです。

レオ教授レオ教授

「今の家賃とほぼ同じだから大丈夫!」
などと、安易に決めると必ず後悔するぞ!

子供の成長と共に増える教育費、年金を補填する老後資金の積み立てなども含め、将来の家計全体を見越して判断すべきです。

用意できる頭金から住宅ローンの返済額をシミュレーションし、無理のない範囲をクリアしてはじめて、前向きに検討しましょう。

注意点2.
地域の価格相場を知らずに進めない

『地域の価格相場を知らずに進めない』は、一戸建てを4000万出して購入する際の注意点の1つです。

相場を知らずに進めると、割高に購入する恐れがあるからです。

例えば、本来なら4000万しない一戸建てを、疑わずに高額の言い値で買わされるケースも考えられるでしょう。

カエデ②

それこそ、もったいないね…

価格相場については、不動産会社にしっかり質問することはもちろん、スーモやホームズなどの住宅情報ポータルサイトも使いながら、あなた自身でもしっかり調べましょう。

注意点3.
最初から購入地域を絞り過ぎない

『最初から購入地域を絞り過ぎない』は、一戸建てを4000万出して購入する際の注意点の1つです。

同じ4000万円の一戸建てでも、地域を変えるだけで、土地建物の広さや築年数、駅までの距離などが好条件で見つかることもよくあるからです。

地域を限定する特別な事情がない場合は、最も希望する地域を中心に、2~3駅ほど離れた地域の物件も見ておくといいでしょう。

選択肢を広げることで、新たな希望に気付くことも多く、物件探しに厚みが出るはずです。

注意点4.
将来の維持費を軽く見ない

『将来の維持費を軽く見ない』は、一戸建てを4000万出して購入する際の注意点の1つです。

築年数の経過時はもちろん、災害時にも修繕や交換費用が必要になる可能性もあるからです。

レオ教授レオ教授

外壁や屋根など、建物構造に
影響する部分はやはり多額じゃ

具体的な維持費は、新築or中古、中古の場合は現在の築年数、建物の規模、地震や台風等の発生頻度などにより異なるため、個別の予測が難しいです。

参考情報ですが、2023年7月に実施されたアットホーム株式会社の『一戸建て修繕』の実態調査によると、新築して平均38年間で332名がかけた修繕費の平均総額は「615.1万円」という結果もあるため、安易に考えていた人は要注意です。

一方、中古一戸建ての場合は保証がほぼないので、不動産会社やその他リフォームの専門家等にも相談しながら、維持費を多めに見積もっておくことをおすすめします。


以上、一戸建てを4000万出して購入する際の注意点を解説しました。

まとめ

今回の不動産とーくは『一戸建て購入で4000万はもったいない?平均価格や判断基準は?』と題して、下記の項目を解説しました。

レオ教授レオ教授

参考にしてもらえたかの~?

くれぐれも、一戸建て購入で4000万がもったいないかは「地域相場とあなたの希望条件」の2点から、あなた自身の基準で判断することが大事です。

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたが理想のマイホームを手に入れることを心から願っています!

以上『一戸建て購入で4000万はもったいない?平均価格や判断基準は?』でした。