居住中の中古住宅やマンション内覧時に必ず守るべきマナー9選
「中古住宅で居住中の内覧って初めて」
「居住中の内見時のマナーが知りたい」

一戸建てやマンションとわず、中古住宅には居住中の売物件が多数あります。

空き家や空室とは異なり、

  • 売主さんが在宅
  • 家具や荷物がある

以上の状況での内覧が一般的です。

スリッパは持参?子連れでも大丈夫?手土産はいらないよね?など、疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、不動産業界18年のプロが『居住中の中古住宅やマンション内覧時に必ず守るべきマナー9選』と題して徹底解説します。

記事を読めば、居住中物件で失礼のない内見が進められるはずです!

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

※「内覧」と「内見」の単語が両方出てきますが、同じ意味になります。

居住中の中古住宅やマンションの
内覧時に必ず守るべきマナー[9選]

居住中の中古住宅やマンションの内覧時に必ず守るべきマナー[9選]

居住中の中古住宅や中古マンションの内覧時に、必ず守るべきマナーは下記9つです。

マナー1.
大人数で内覧しない

売主さんも不動産会社の営業マンも、1人1人の動きを管理しきれず、迷惑になるからです。

居住中物件の場合は、できるだけ少人数での内見がマナーです。

レオ教授レオ教授

多くて4人までが理想じゃな

多数の客観的意見を求めたい気持ちから、親はまだしも友人や知り合いまで内覧に連れて行くのは避けましょう。

マナー2.
手土産は持っていかない

家を売却する以上、売主さんにとっても内見は必要な行為の1つだからです。

レオ教授レオ教授

まれに、売主さんを気遣って
持参する人がおるが…いらんぞ!

場合によっては、「値引き交渉を有利にするため?」などと警戒されることもあるため、混乱を避ける意味でも手土産は不要です。

マナー3.
内見用スリッパ持参はどちらでも

実際のところ、居住中の内見でスリッパを持参する人は珍しいです。

ただ、丁寧な印象は受けますので、持参しても損はないでしょう。

レオ教授レオ教授

不動産会社や売主さんが
用意している場合もあるぞ!
気になるなら事前に確認じゃ!

スリッパ関連で言うと、「畳の上をスリッパで歩かないこと」は大事なマナーです。

リョウヘイ

すれて畳が傷むからですね

畳の上はスリッパを脱ぐのが基本ですので、内覧者全員と共有しておきましょう。

マナー4.
幼少期の子連れはできれば避ける

家の中を走り回ったり、家具や物を勝手に触ってしまうおそれがあるからです。

レオ教授レオ教授

マナーを守れる子供であっても、
内覧中ずっと不安な売主さんも多いんじゃ

もし幼少期の子連れで内覧する場合は、抱っこしておくなど自由に動き回らせない配慮が必要でしょう。

レオ教授レオ教授

家具を壊して、弁償問題になった
事例は実際にあるからの~

マチ

売り物件とはいえ、
人様の大切な家ですもんね

幼少期の子供は、できるなら親や友人に預けて、大人だけで内見する方が印象はいいです。

マナー5.
売主さんに挨拶を忘れずに

緊張して、まれに忘れる人がいるので注意しましょう。

「お忙しいところすみません。今日は家を見学させていただきます。」

など、簡単な一言でOKです。

レオ教授レオ教授

挨拶は基本的なマナーじゃな!

マナー6.
自由に行動しない

居住中の家には貴重品があることはもちろん、売主さんに許可を得て内見すべき箇所もあるからです。

居住中の中古住宅では、一般的に不動産会社の営業マンや売主さん案内のもとで1部屋ずつ内覧していきます。

レオ教授レオ教授

自分が見たいところを、
自由に内覧するのはマナー違反じゃ

また、クローゼットや下駄箱などの収納は、売主さんの許可を得てから見せてもらうことも、大事なマナーの1つですね。

マナー7.
写真は許可を得て撮る

レオ教授レオ教授

ただ、写真は基本的に
撮らない方がいいじゃろう

売主さんからすれば、家の中の写真がどこかに出回ってしまう可能性を心配して、不安になるからです。

どうしても写真を撮りたい場合は「撮る箇所」と「理由」が必要です。

「親の部屋になる和室だけは撮って見せたい」
「リフォームのためキッチンスペースだけは撮りたい」

などですね。

マナー8.
物件の欠点は口に出さない

内見中は物件の欠点が必ず目に付きます。

  • 玄関が狭い
  • 日当たりが悪い
  • 浴室やキッチンが汚い
  • 帖数の割にリビングが狭い
  • フローリングが傷んでいる

などです。

レオ教授レオ教授

まぁ、居住中の中古物件じゃ
生活で傷んだ部分は必ずあるじゃろう

問題は、その欠点を悪気なくつい口に出してしまうことです。

「えっ、食洗機って付いてないんだ…」
「うわっ、壁紙がタバコで汚れてますね…」

感想を言ったつもりでも、売主さんからすれば大切に過ごしてきた家。
間違っても、内覧中は口に出さないことが大事なマナーです。

レオ教授レオ教授

内見が終わるまで
心の中で我慢じゃ!

マナー9.
売主さんに直接値引き交渉しない

値引き交渉は、仲介の不動産会社を通して行なうことがルールだからです。

もし直接交渉すると、

売主さんは驚いて困惑します。
不動産会社の営業マンはあせります。

売主さんによっては、「この住宅の価値はもっと低いです」と言われたように感じ、気分を害すこともあるので、注意しましょう。


以上、居住中の中古住宅や中古マンションの内覧時に、必ず守るべきマナーを解説しました。

居住中物件の内見マナーで迷った際は、勝手な判断で行動せずに、都度不動産会社に確認することをおすすめします。

また、あなたが売主の立場になった時を想像して、その行為が迷惑になるorならないを基準にしてもいいでしょう。

では、これらの内見マナーを守らなかった場合、どんなリスクがあるのでしょうか。

居住中の中古住宅やマンションで
内見マナーを守らないと起こるリスク

居住中の中古住宅やマンションで内見マナーを守らないと起こるリスク

居住中の中古住宅や中古マンションで、内見マナーを守らないと起こるリスクは下記2つです。

リスク1.
値引き交渉がうまくいかなくなる

買主を選びたい売主は多く、内見で印象の悪い場合は、値引きしたい気持ちにならないからです。

レオ教授レオ教授

値引きの決定権は不動産会社ではなく、
居住中の売主にあるからの~

すでに売却活動中の中古住宅とはいえ、売主が長く過ごしてきた大切な家。
大切な家だからこそ、安心できる買主に引き継ぎたい気持ちは当然のことです。

実際に、内覧時の印象の良し悪しで、値引き額が大きく変わることはよくあるので、居住中の内見マナーはしっかり守っておきましょう。

リスク2.
今後、物件を紹介してもらえなくなる

売主に迷惑がかかり、不動産会社が自社との信頼関係の損失を恐れるからです。

レオ教授レオ教授

不動産会社にすれば、
売主さんも大切な顧客じゃからの~

また、マナーの悪い買主は、売主の立会いが必要のない空き家物件の紹介に留まる他、ひどい場合は、何らかのトラブルに発展する可能性を考えて、全く相手にされないこともあるでしょう。

不動産会社から積極的な物件紹介を受けるためにも、居住中の内見マナーはしっかり守るべきです。


以上、居住中の中古住宅や中古マンションの内覧で、マナーを守らないと起こるリスクを解説しました。

まとめ

今回の不動産とーくは『居住中の中古住宅やマンション内覧時に必ず守るべきマナー9選』と題して、下記の項目を解説しました。

レオ教授レオ教授

いかがじゃったかの~?

リョウヘイ

次回の内覧で活かしたいと思います!

マチ

ちゃんとメモしとかないと(汗)

たしかにマナーは大切ですが、マナーばかりを気遣って、肝心の内覧自体がおろそかになっては本末転倒です。

居住中の中古住宅の場合は、売主さんの都合もあり、1つの物件で長居ができないため、あらかじめ内覧時に聞くこともまとめておきましょう。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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