庭を見ればその家がわかる?第一印象がアップする庭の特徴5つ

「庭で家の印象って変わるの?」
「来客に良い印象を与えたいな」

自宅の庭について、こうした気持ちを抱えている方は実際に多いです。

庭は家の顔ともいわれる場所であり、住む人の暮らしぶりや人柄まで伝わってしまいます

庭の手入れを怠ったまま放置すれば、家全体の印象を大きく損ねてしまうだけでなく、ご近所からの評価にも影響しかねません。

そこでこの記事では、不動産×住宅業界のプロが『庭を見ればその家がわかる?第一印象がアップする庭の特徴5つ』と題して徹底解説します。

最後まで読めば、訪れる方に好印象を与える庭のポイントがわかり、自信を持って家に人を招けるきっかけになるでしょう。

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

庭を見ればその家がわかる理由とは?

「庭を見ればその家がわかる」といわれるのは、庭が家の顔として最初に目に入る場所だからです。

レオ教授

玄関を訪れる前に、多くの人が
まず庭の様子を目にするじゃろ

その時の印象が、住む人の暮らしぶりや価値観を想像させるきっかけになるのです。

手入れの行き届いた庭からは几帳面さや丁寧な暮らしが感じられ、反対に荒れた庭からは余裕のなさや無関心さが伝わってしまいます。

つまり、庭は住む人の内面を映し出す鏡のような存在といえるでしょう。

庭は家の第一印象を決める重要な場所

家を訪れた際、玄関のドアを開ける前に必ず視界に入るのが庭です。

わずか数秒の間に、その家全体の印象が決まってしまうといっても過言ではありません。

ケイスケ

第一印象って
そんなに大事なんですね

たとえば、整えられた芝生や季節の花が咲く庭を見れば、「丁寧に暮らしている方なんだろうな」と好印象を抱きます。

一方で、雑草が伸び放題だったり、枯れた植木が放置されていたりすると、どうしてもマイナスの印象を受けてしまうものです。

レオ教授

家の顔である庭を
大切にするんじゃぞ!

宅配便の配達員や近所の方、お客様など、さまざまな方が日常的に目にする場所だからこそ、庭の状態は想像以上に重要な意味を持ちます。

家の中がどれほど綺麗でも、庭が荒れていれば、家全体が雑な印象になってしまうのです。

だからこそ、庭は家の第一印象を左右する重要なポイントになります。

手入れの状態が住む人の生活スタイルを物語る

庭の手入れ具合を見れば、その家に住む方の生活スタイルや価値観が自然と伝わってきます。

レオ教授

庭の維持には時間と労力、
そして愛情が必要
だからじゃ

定期的に草むしりをしたり、植木を剪定したり、水やりを欠かさなかったりする行動は、日々の暮らしに余裕があり、住まいを大切にしている証拠といえます。

  • 芝生がきれいに刈り込まれている
    →定期的な手入れができる時間的・精神的余裕がある
  • 季節ごとに花が植え替えられている
    →暮らしに彩りを求め、変化を楽しむ心がある
  • 庭木の剪定が適切に行われている
    →細部まで気を配り、長期的な視点で管理している
  • 落ち葉がすぐに片付けられている
    →清潔感を大切にし、周囲への配慮ができる
カエデ

庭から性格まで
わかっちゃうんですね

逆に、長期間放置された庭は、住む人の無関心さや諦めを感じさせてしまうでしょう。

庭を見れば、その家に住む方が今どんな暮らしをしているのか、ある程度想像できてしまうのです。

価値観やこだわりが庭のスタイルに表れる

庭のデザインや植物の選び方には、住む人の価値観やこだわりが色濃く反映されます。

シンプルでモダンな庭を好む方もいれば、華やかな洋風ガーデンを楽しむ方、あるいは和の趣を大切にする方もいるでしょう。

庭づくりは、住む人の個性を表現できる自由な空間なのです。

庭のスタイル表れる価値観
シンプル&ミニマル無駄を省いたすっきりした暮らしを好む
花や緑が豊富自然や季節の変化を楽しむ心の余裕がある
和風の庭伝統や落ち着きを大切にする
家庭菜園がある実用性や健康、食への関心が高い
子どもの遊び場がある家族との時間を何より大切にしている

たとえば、石灯篭や苔を配した和風の庭からは、静かで落ち着いた時間を大切にする姿勢が感じられます。

また、カラフルな花々で彩られた洋風ガーデンなら、明るく華やかな暮らしを楽しんでいる様子が想像できるでしょう。

レオ教授

庭は住む人の
鏡のようなものじゃな!

こうした庭の特徴を見れば、その家がどんな価値観を持って暮らしているのか、自然とわかってしまうものです。

逆にいえば、自分の庭を通じて、どんな印象を周囲に与えたいかを意識することも大切になってきます。

家の第一印象がアップする庭の特徴5つ

家の印象を大きく左右する庭には、好印象を与える共通の特徴があります。

これから紹介する5つのポイントを押さえれば、訪れる方に「素敵な家だな」と感じてもらえる庭づくりができるでしょう。

第一印象がアップする庭の特徴

  1. 手入れが行き届いた芝生や植栽がある
  2. 季節に合った花が植えられている
  3. 緑と空間のバランスが取れている
  4. 落ち葉やゴミが放置されていない
  5. さりげない照明で夜も美しい
ケイスケ

どれも大切そうな
ポイントですね

それぞれの特徴について、具体的に見ていきましょう。

1.手入れが行き届いた芝生や植栽がある

美しく整えられた芝生や植栽は、庭の印象を決める最も重要な要素です。

なぜなら、庭全体の中で最も面積が大きく、一番目につきやすい部分だからです。

芝生がきれいに刈り込まれ、植木が適切に剪定されていれば、家全体が丁寧に管理されている印象を与えます。

カエデ

芝生の手入れって
結構大変そう…

芝生の手入れで特に重要なのは、定期的な刈り込みと雑草の除去です。

伸びすぎた芝生や雑草だらけの庭は、どんなに立派な家でも、手抜きや無関心な印象を与えてしまいます。

具体的には、以下のような手入れを心がけましょう。

  • 芝生は2~3cmの高さを維持する
  • 雑草は見つけ次第すぐに抜く
  • 庭木の剪定は年2回(春と秋)が基本
  • 枯れた枝や葉はこまめに取り除く
  • 植栽の間隔を適切に保ち風通しを良くする

また、伸び放題の枝は見た目が悪いだけでなく、隣家に迷惑をかける可能性もあります。

レオ教授

定期的な手入れが
美しい庭の秘訣じゃぞ!

手入れの行き届いた芝生や植栽があれば、「庭を見ればその家がわかる」といわれる通り、住む人の几帳面さや暮らしへの丁寧さが自然と伝わるのです。

2.季節に合った花が植えられている

季節ごとに咲く花を楽しめる庭は、暮らしに彩りを求める豊かな感性を感じさせます。

その時期ならではの花が咲いていると、庭全体が生き生きとした印象になります。

季節感のある花は、家を訪れる方に「この家の方は暮らしを大切にしているんだな」という好印象を与えるでしょう。

季節おすすめの花特徴
パンジー、チューリップ、桜草明るく華やかな色合いで新しい季節を演出
ペチュニア、マリーゴールド、日々草暑さに強く長期間咲き続ける
コスモス、菊、ガーデンシクラメン落ち着いた色合いで秋らしさを表現
パンジー、ビオラ、葉牡丹寒さに強く冬でも彩りを楽しめる
ケイスケ

季節ごとに
植え替えるんですね

花を植える際は、色のバランスも意識しましょう。

たとえば、同系色でまとめれば落ち着いた印象に、反対色を組み合わせれば華やかな印象になります。

初心者の方には、手入れが簡単で長く咲く一年草がおすすめです。

花壇がなくても、プランターや鉢植えで十分に季節感を演出できます。

レオ教授

小さなスペースでも
工夫次第じゃぞ!

季節に合った花が咲いている庭を見れば、住む人が暮らしに潤いを持たせようとしている姿勢が伝わってきます。

3.緑と空間のバランスが取れている

庭の美しさを決める重要な要素の1つが、緑と空間のバランスです。

植物を植えすぎてぎゅうぎゅうに詰まった庭も、逆に何もなくて殺風景な庭も、どちらも良い印象を与えません。

適度な余白があり、植物がのびのびと育つスペースが確保されている庭こそが、見る人に心地よさを感じさせます。

カエデ

バランスって
難しそうですね

理想的なバランスの目安は、庭全体の60~70%を緑にして、残りの30~40%を空間として残すことです。

この空間部分には、通路や休憩スペース、砂利や敷石などを配置します。

  • 植物同士の間隔を適切に保つ
  • 高低差をつけて立体感を出す
  • 視線の抜けを意識して配置する
  • 通路スペースを確保する
  • メンテナンスしやすい動線を作る

また、植物の高さにメリハリをつけることも大切です。

手前に低い草花、中間に中木、奥に高木を配置すれば、奥行きのある美しい庭になります。

植えすぎて窮屈な庭は、管理も大変で荒れやすくなってしまいます。

レオ教授

余白の美しさも
大切にするんじゃ!

バランスの取れた庭を見れば、住む人のセンスの良さや計画性が感じられるでしょう。

4.落ち葉やゴミが放置されていない

清潔に保たれた庭は、住む人の生活態度そのものを映し出します。

どれほど美しい植栽があっても、落ち葉やゴミが散乱していれば、その魅力は半減してしまうのです。

特に秋から冬にかけては、落ち葉の量が増える時期になります。

ケイスケ

毎日の掃除が
大切なんですね

落ち葉を放置すると、見た目が悪いだけでなく、湿気がこもってカビや虫の発生原因にもなります。

また、風で飛ばされて隣家の敷地に入ってしまうと、ご近所トラブルの元にもなりかねません。

落ち葉やゴミが放置された庭は、管理への無関心さを強く印象づけてしまいます。

  • 落ち葉は週2~3回程度掃除する
  • 雑草は小さいうちに抜く
  • ゴミや枯れた花は見つけ次第処分する
  • 台風や強風の後はすぐに片付ける
  • 側溝や排水口の詰まりもチェックする

毎日完璧に掃除する必要はありませんが、定期的に気にかけることが大切です。

朝の5分間だけでも庭を見回る習慣をつければ、きれいな状態を保てます。

カエデ

小まめな掃除が
ポイントなんですね

清潔に保たれた庭からは、住む人の誠実さや周囲への配慮が自然と伝わってくるものです。

5.さりげない照明で夜も美しい

夜の庭を美しく照らす照明は、家の品格をワンランク上げる効果があります。

昼間だけでなく、夜も魅力的な庭は、暮らしへのこだわりと美意識の高さを感じさせるでしょう。

ただし、明るすぎる照明や派手な装飾は逆効果になります。

レオ教授

さりげなさが
大切なポイントじゃ!

おすすめは、植栽の根元から上に向けて照らすアップライトや、通路を柔らかく照らすフットライトです。

シンボルツリーをライトアップすれば、庭全体に奥行きと立体感が生まれます。

照明の種類効果
アップライト木や壁を下から照らし立体感を演出する
フットライト通路を優しく照らし安全性を高める
スポットライト特定の植物やオブジェを強調する
間接照明柔らかい光で庭全体を落ち着いた雰囲気にする
ケイスケ

夜の庭も素敵に
見えるんですね

照明の色温度は、暖かみのある電球色(2700~3000K)を選ぶと、自然な雰囲気になります。

ソーラーライトなら電気代もかからず、手軽に設置できるのでおすすめです。

また、センサー付きの照明を使えば、防犯対策にもなりますし、夜になると自動で点灯する照明があれば、帰宅時も安心です。

カエデ

防犯にも役立つ
なんて一石二鳥ですね

夜も美しく照らされた庭を見れば、住む人の暮らし全体へのこだわりと品の良さが伝わってくるでしょう。


以上、家の第一印象がアップする庭の特徴を5つ紹介しました。

できることから1つずつ取り組むだけでも、庭の印象は大きく変わります。

「庭を見ればその家がわかる」という言葉を胸に、訪れる方に好印象を与える庭づくりを始めてみましょう。

まとめ:庭を見ればその家がわかる意識を


今回の不動産とーくは『庭を見ればその家がわかる?第一印象がアップする庭の特徴5つ』と題して、下記の項目を解説しました。

この記事で解説したこと

  1. 庭を見ればその家がわかる理由とは?
  2. 家の第一印象がアップする庭の特徴5つ
レオ教授

今回のテーマは
どうじゃったかの~?

庭の印象を変えることで暮らしも変わる

「庭を見ればその家がわかる」という言葉は、決して他人を評価するためだけのものではありません。

むしろ、自分自身の暮らしを見つめ直すきっかけになる大切な視点なのです。

庭を整えることは、単に見た目を良くするだけでなく、日々の生活に潤いと充実感をもたらします。

ケイスケ

庭の手入れって
暮らしに影響するんですね

たとえば、毎朝庭に出て植物の様子を確認する習慣ができれば、季節の移り変わりを肌で感じられるようになります。

花が咲けば嬉しくなり、新芽が出れば成長を楽しみに思う。

そんな小さな喜びの積み重ねが、心の余裕を生み出してくれるのです。

また、庭の手入れをすることで、自分の家を大切にしているという実感が持てます。

カエデ

確かに愛着が
湧きそうですね

庭が美しくなれば、家全体への満足度も自然と高まっていくでしょう。

周囲との良好な関係を築くきっかけにする

手入れの行き届いた庭は、ご近所との関係にも良い影響を与えます。

整った庭は周囲への配慮の表れとして受け取られ、自然と好印象を持ってもらえるからです。

落ち葉をこまめに掃除したり、枝が隣家に伸びないよう剪定したりする行動は、周囲への思いやりそのものといえます。

レオ教授

周りへの気遣いが
大切じゃぞ!

また、庭の手入れをしている姿を見かけたご近所の方から、「きれいにされていますね」と声をかけてもらえることもあるでしょう。

そんな何気ない会話が、地域とのつながりを深めるきっかけになります。

特に新しく引っ越してきた方にとって、庭づくりは地域に溶け込む入口になるかもしれません。

ケイスケ

コミュニケーションの
きっかけになるんですね

庭を通じて周囲と良好な関係を築ければ、より快適で安心できる住環境が実現できます。

完璧を目指さず自分のペースで楽しむ

ここまで庭の大切さを伝えてきましたが、完璧な庭を目指す必要はまったくありません。

忙しい毎日の中で、庭の手入れに多くの時間を割けない方も多いでしょう。

大切なのは、自分のできる範囲で無理なく続けることです。

カエデ

無理しなくても
いいんですね

週末の10分だけでも庭に目を向ける、雑草が目についたら抜く、枯れた花を取り除く。

そんな小さな積み重ねで十分なのです。

また、ガーデニングが苦手な方は、手入れの簡単な植物を選んだり、砂利を敷いて管理しやすくしたりする工夫もできます。

レオ教授

自分に合った方法を
見つけるんじゃ!

庭づくりに正解はありません。

自分らしい庭を、自分のペースで育てていけば良いのです。

ケイスケ

自分らしい庭って
素敵ですね

「庭を見ればその家がわかる」という意識を持つことは、他人の目を気にするためではなく、自分自身の暮らしを豊かにするためのものです。

庭に向き合う時間は、自分と向き合う時間でもあります。

焦らず、楽しみながら、少しずつ理想の庭に近づけていきましょう。

レオ教授

まずは今日、庭に出て
深呼吸してみんか?

あなたの庭が、あなたらしい素敵な空間になることを心から願っています。

以上『庭を見ればその家がわかる?第一印象がアップする庭の特徴5つ』でした。