「マンション購入を考えてるけど、管理組合ってやっぱり面倒なの?」
「マンションの管理組合って入らなければいけないの?」
「理事長や役員がまわってきたら面倒…断ることってできるの?」

分譲マンションを購入すると、必ず付いて回るのが管理組合です。
マンションに住んでいる友人などから「マンション生活は良いけど、管理組合の役員は面倒だ…」なんて声を聞いたことがありませんか?

管理組合の役員になれば、定期的な会合に出席する必要があります。
家族で外出する時間などが割かれたりしますので、正直「…面倒な活動だな」と感じる方も多いでしょう。

ですが、分譲マンションは賃貸と違って自分たちの資産。
その資産価値を維持していくために、管理組合がとても重要な働きをしていることもまた事実です。

今回は、マンションの管理組合って面倒では?と考えているあなたに、管理組合の役割やなどを詳しく解説いたします。

マンション管理組合とは?面倒かどうかまずは必要性を知るべし

マンション管理組合とは、マンションの共用部分を維持管理していくための組織です。
マンションの構造を簡単に区分すると、お部屋の中を専有部分と呼び、お部屋の外を共用部分と呼びます。

例えば、多くの居住者が利用するエレベーターやエントランスのオートドア、外構や植栽、宅配ロッカーなどは共用部分に該当します。
お部屋の中の設備と違って、これらの設備やスペースは皆さんが使うので、皆さんの責任と負担で維持管理をしなければなりません。

共用部分で何か問題が発生するたびに全員が集まって協議することは難しいため、共用部分の問題を解決するために組成されるのが管理組合であり、そのための運営費として管理費や修繕積立金を毎月集めています。
ですので、管理組合の役員というのは、マンションの共用部分を適切に維持管理していくというのが役割になります。

管理組合の役割を知って責任が重そうだから加入したくないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、分譲マンションを購入した段階で強制的に管理組合員の立場になりますので、加入を拒否することはできませんし、管理費や修繕積立金を拒むこともできません。
その地域を維持管理するために税金を納めていると同じような考え方です。

さて、ここまで説明の中で「管理会社」という言葉が無いことに疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。
管理会社は、管理組合が本体行うべきマンションの維持管理という役割を管理組合から委託を受けて仕事として行っている会社です。
実際に共用部分の維持管理を管理組合が担うといっても、エレベーターや給水ポンプなどの専門的な設備を自分たちで管理することは出来ませんし、毎日マンション内を掃除したりゴミ出ししたりするのは仕事を持っている方には時間的に難しいでしょう。
管理会社は、管理員の派遣や専門業者の派遣、会計の管理などマンションの共用部の維持管理のために管理組合をサポートする役割を担っています。
役員が集まる理事会やマンション全体が集まる総会も主体は管理組合ですが、管理会社も陪席して運営の補助を行います。
マンション管理は、日常生活の中で触れる機会は少ないため、役員の多くはマンション管理に対して初心者ですので、良いマンション管理を行うためには、管理会社の良いサポートは必須と言えます。

マンション管理組合の役員構成・各役員の役割や仕事は?

管理組合が担っている役割はご理解いただけたでしょうか。
管理組合への加入はどうしようもないとしても、責任が重い役割は避けたいというのが正直なお気持ちではないでしょうか。
ここでは管理組合の役員構成や役職ごとのお仕事をご紹介します。

理事長とは?

その名の通り、管理組合のリーダーです。
毎年1回開催する定期総会の議長を務めたり、役員が集まる理事会を招集したりする役割があります。
管理組合の代表者として管理組合の印鑑を保有して、注文書や管理組合の運営書類に署名捺印するという仕事もあります。
主体的にマンションの維持管理に関われる役割ですが、責任の重さが際立ち、できるだけ避けたいと考える方は多いでしょう。

副理事長とは?

その名の通り、理事長の補佐役です。
理事長が事情によって会合に出席できない場合には、理事長の代行として理事長の役割を担います。
理事長にトラブルが無ければ、特別に何かの役割を担うということはありません。

会計理事とは?

皆さんから集める管理費や修繕積立金の流れに問題が無いかを確認するのが会計理事の役割です。
難しそうな役割に思われますが、多くのマンションでは出納業務を管理会社に委託しているため、具体的な役割は少ないでしょう。

監事とは?

理事長などが集まる理事会活動のお目付け役が監事であり、会社における監査役と同じ役割があります。
理事会が正常に稼働しているか、お金を横領していないか、などを確認して、問題があれば組合員を集めた総会を開催する権利があります。
ここまで書きますと難しい役割に思えるかもしれませんが、同じ居住者の立場で役割を分けているだけですし、理事会活動は管理会社がサポートしているので、そこまで業務は多くありません。

その他の役割とは?

マンションの規模が大きくなるにつれて、役員の数や役職も増えていきます。
防災を担う防災理事、修繕を担う修繕担当理事、植栽管理を担う植栽担当理事、管理組合ニュースなどを発行する広報理事、地域と付き合う自治会担当理事などマンションによって多彩な役職があります。
自治会活動が活発な地域では、理事会よりも自治会の会合の方が多く、自治会担当理事の方が大変ということもあります。
どの役職がどのような活動を担っているのかを知るためには、毎年の総会資料を読んだり、管理員さんへヒアリングしてみたりするのが良いでしょう。

マンション管理組合の理事長や役員は断ることできるの?

マンションという建物を維持管理していくうえで管理組合という組織が必要だということはご理解いただけたと思います。
とは言え、できれば役員にはなりたくない、特にマンションの代表者である理事長職は避けたいというのが、多くの方の正直な気持ちでしょう。
結論から申しますと、極論として、管理組合の役員や理事長職を辞退したり、拒否したりすることもできますが、できるかぎり断るべきではありません。

まず管理組合の役員についてご説明いたします。
多くのマンションでは、管理組合の役員は輪番制が確立していたり、役員就任履歴の無いy住戸からランダムで選ばれるような仕組みになっています。
マンションのルールである管理規約では、外部に住んでいる区分所有者は役員には就任できないという条件のみが定められていますので、役員になりたくない、仕事が忙しい、子育てが忙しいなどは役員を辞退する理由にはなりません。
外部へ転居する予定が決まっている場合のみ役員を断れると考えておきましょう。
特に、輪番制の場合は、全住戸に輪番が知られているため、役員就任を断ると次の方へ役員が回るため、断った事実が多くの居住者に伝わります。
積極的に役員をやりたい住戸が少ない中、公平に役員が回ってくるので、出来る限り役員就任を断らない方が良いでしょう。

次に理事長職についてです。
多くのマンションでは、年1回の総会にて役員就任が決まり、総会の後に役職を決めていきます。
役員に就任した方のうち、誰かが理事長を引き受けてくれれば、そこで理事長が決まりますが、全員が理事長にはなりたくないという姿勢を固持していると、くじ引きなどの抽選で理事長を決めることになります。
公平な抽選で理事長職を引いてしまった場合、その後に理事長職はできないと駄々をこねても他の役員も困ってしまいます。
理事長就任を受け入れなければ、副理事長が代行して運営する流れになりますが、同じマンション内ですので、顔を合わせたりすると、とても気まずい状況になります。
理事長職をやりたくないという気持ちを他の居住者に伝えることは良いとしても、最終的にならざるを得ない場合は、諦めて受け入れた方が後々のことを考えると良い判断です。

マンション管理組合の役員や理事長を断ることのデメリットとは?

管理組合の役員や理事長は、積極的なりたいと思うのは難しいかもしれませんが、そのマンションに住んでいる方が順番で就任していかなければならないものですので、他の居住者の理解が得られない理由で頑なに就任を拒んでしまうとさまざまな弊害が起こります。

1.他住民の反感を買う

一番は、他住民の反感を買ってしまうことです。
他の住民もできれば避けたいと思っている中、理解できない理由で拒んでいる住戸があれば、良い気持ちにはならないでしょう。
日常生活の中でも少し後ろめたい気持ちが付きまといますし、場合によってはマンションのコミュニティから距離を置くような状況にもなりかねません。
同じマンションに長く住むことを考えると、気持ち良くマンション生活を送れなくなるでしょう。

2.より面倒な時期に役員が回ってくる

役員を断り続けてしまうと、他の居住者からの心象はどんどん悪くなっていきます。
他の居住者からすれば、できるだけ面倒な時期の役員をそのような住戸に当てたいという悪しき気持ちを抱いても不思議ではありません。
特に十数年の1回の大規模修繕の時期は、役員の会合の回数が増えて、手間が多い時期になります。
断り続けることでそのような時期に敢えて当てられてしまう恐れもあります。

3.売るときの懸案が1つ残ってしまう

マンションの購入検討者は、管理組合という組織について深い知識はありません。
役員を断り続けるということは、次に入居する方が当たりやすくなることを意味します。
断っている間に、転勤などによってマンションを売却しようとする場合、それを購入しようとする購入検討者は役員が回ってくる可能性を過大に心配してしまう恐れがあります。
それによって購入検討者が購入を見送るような事態になれば、売却価格にも影響を及ぼしかねません。

良好なマンション管理が与える影響とは?それでも面倒って言う?

会合に時間が割かれたり、責任感を感じる役職を担ったりと、面倒だと思ってしまう管理組合活動ですが、前向きに取り組むことでマンションの資産価値に良い影響を与えることができる活動でもあります。
例えば、50戸のマンションで大規模修繕を実施するとき、6,500万円の工事費用に対して前向きに削減に取り組み5,800万円まで値下げができたとしましょう。
差額700万円を50戸で割れば、各戸当たり14万円であり、これを大規模修繕の周期である12年間で割れば、年間11,666円の支出を削減したことに意味します。
面倒な管理組合活動でも、毎月のランニングコストである修繕積立金を約1,000円減らすことできる活動と捉えれば、日々の生活に直結する活動として前向きに捉えることができるでしょう。
また、外構の植栽が枯れたままになっている、ゴミ置場が汚れている、掲示板の掲示物が乱れている、などマンションの見える部分に落ち度があると、購入検討のために見学に来館した方の評価が下がってしまい、ひいてはマンション全体の資産価値の低下につながっていきます。
また、定期的にコミュニティイベントなどが開催されていると、購入検討者はコミュニティへ馴染みやすいと感じるので、購入のきっかけになり、資産価値の向上につながります。

たしかに管理組合の役員は、面倒と感じるかもしれませんが、積極的に活動すればマンション全体の資産価値に維持向上につながります。

まとめ

管理組合の役員は、順番に回ってきます。
面倒だと感じても、他の住民も平等に担っている役回りですので、よほどの事情が無い限りは、快く引き受けた方が良いでしょう。
役員に就任すれば、他の役員との兼ね合いの中で理事長職に就いてしまう可能性もあります。
責任の重さを感じるかもしれませんが、他の役員や管理会社のサポートを得られますので、独りで難しい決断をしなければならない状況はほとんどありません。
マンション管理の知識を有している人はほとんどいない中、これまでも他の住民の方が役員や理事長を担ってきたと考えれば、少し荷が下りるかもしれません。

マンションの管理組合活動が活発になれば、マンション全体の資産価値を守ろうという意識が高くなり、それは各住戸の資産価値にもつながっていきます。

多くのマンションにおいて、役員の就任期間は1~2年です。
役員が回ってきたときは、期間限定の大切な自分の資産を守る活動と割り切って、積極的に活動することをお勧めいたします。

以上、『マンションの管理組合って面倒?理事長や役員は断ることできるの?』でした。