マンションの引っ越し挨拶はどこまで行く?挨拶しないのは失礼?

マンションの引っ越し挨拶について解説していきます。

「マンションの引っ越し挨拶ってどこまで行ったらいい?」
「引っ越し挨拶しないってやっぱり失礼にあたるの?」

あなたも疑問に思っていませんか?

マンションでの新生活。
長く住むからには良好な住民関係を築きたいですよね。

引っ越し挨拶をしないばかりに、入居後に関係性が悪くなるのは誰もが避けたいもの。
人間関係を円滑にするにも、マンションへの入居時にはしっかりと引っ越し挨拶を済ませておきたいものです。

ただ、同じマンションとは言え、今後関わりのない住人を含めて、広範囲に挨拶をするのは大変…。

「どこまで挨拶するべき?」「挨拶のタイミングはいつぐらい?」「手土産の相場はいくらぐらい?」など、気になる方が多いのではないでしょうか?

本ページで学べること・マンションの引っ越し挨拶はどこまで行けばいいのか
・引っ越し挨拶しないのは失礼なのか
・マンションで引っ越し挨拶の良いタイミングはいつなのか
・引っ越し挨拶の手土産はどんな品物がいいのか、予算はいくらぐらいが適切か

それでは、今回の不動産とーく『マンションの引っ越し挨拶はどこまで行く?挨拶しないのは失礼?』を始めていきましょう!

マンションの引っ越し挨拶はどこまで行く?

マンションの引っ越し挨拶はどこまで行くのか、その範囲として下記4点は必ず抑えておくべきです。

  • 上下階の住戸
  • 左右の住戸
  • 管理員
  • 管理組合の理事長

同マンション内の住戸については、それほど広範囲に挨拶する必要はありません。

それでは、1つずつ詳しく解説していきます。

上下階の住戸

まずは、あなたが住む部屋の「上下階の住戸」
マンションで必ず引っ越し挨拶をしておきたい住戸です。

戸建てと違い、ひとつの建物内にたくさんの住戸があるマンションは、コンクリートの床や天井を挟んで音が伝わりやすい特徴があります。

上階から「子どもの足音が響いて気になる」と自分が影響を受ける側になったり、下階の住人から「音がうるさい」と苦情を受け、影響を与える側になったりなど、上下階との音トラブルは特に発生しやすいものです。

音の強さを表すデシベルという数値がありますが、騒音トラブルで問題になるのは、「うるさい」と感じる個人の感覚です。
そのため、自分は静かにしているつもりでも、下階の住戸の居住者からうるさいとクレームがある可能性も…。

トラブルが起きたときに、顔を知らない相手だと、気軽に相談ができずにストレスが溜まって、急に大きなクレームを受けてしまう可能性があります。
引っ越し時はもちろんのこと、定期的に挨拶できる関係性を築き、気軽に話せる関係性を作っておきましょう。
お互いの悩みを伝え合える関係になれば、悩みを解決しようとお互いが協力し合うことができるかもしれません。

上下階を含めた生活音に関するトラブルは、管理会社や管理組合は対応できないケースが多いものです。
トラブルにならないように、また、トラブルになっても気軽に相談できるように、良好な関係を築けるように、入居時から努力しましょう。

左右の住戸

続いては、あなたが住む部屋の「左右の住戸」
上下階同様、必ず引っ越し挨拶をしておきたい住戸です。

玄関が隣り合わせのため、日常的に顔を合わせる機会が多いでしょう。
それに、上下階ほどではないにしろ、生活音が響く可能性はあります。
窓を開けて過ごすことが多い夏場は、室内の声は隣に聞こえやすくなるでしょう。

小さな子どもがいる家庭は、遊ぶ声や泣き声は日常的なため、引っ越し時に「なるべく配慮する」という旨を伝えておけば、心象が悪くなることはないと思います。

また、引っ越し挨拶の際に、隣にどんな住民が住んでいるのかを知ることができ、あなた自身の安心感にも繋がります。

管理員

マンションの引っ越し挨拶で忘れてはならないのが「管理員」です。
「管理員は管理会社から派遣されて仕事をしているだけ」と、挨拶を重要視しない方もいるかもしれません。
しかし、現実的には、上下階や左右の隣の居住者よりも数多く顔を合わせるのが管理員です。

管理員は、ゴミ出しのルール、駐車場・駐輪場の契約、来訪者が来たときの駐車の可否など、マンション生活のために必要な情報を細かに教えてくれます。
新生活を円滑にスタートさせるためにもぜひ挨拶しておきましょう。

特に子供がいる家庭は、一緒に挨拶に行くことをおすすめします。
顔を覚えてもらうことで、登下校時の見守りにも繋がります。
また、子供の教育上、挨拶の習慣も身につくかと思います。
さらに、管理員さんの仕事である清掃やゴミ置き場の整理などに触れる機会も増えるため、子供がマナー面で成長できることにも繋がります。

管理組合の理事長

最後に、マンションの管理組合の代表者である「理事長」への挨拶です。
ここは正直判断が分かれます。

管理組合の理事長は、「交代制で仕方なく就任しているケース」、「自分から理事長職に立候補し長年続けているケース」があります。
前者の場合は、特に挨拶は必要ないかもしれません。
ただ、後者の場合、挨拶をしておいた方が無難です。
マンション内のリーダー的存在になっていると思うので、始めに挨拶しておけば、これからの暮らしでプラスになることもあるのではないでしょうか。

理事長のことなどマンションの内情については、管理員に挨拶に行ったときにヒアリングするのが良いでしょう。

マンションで引っ越し挨拶しないのは失礼?

マンションで引っ越し挨拶しないのは、原則「失礼にあたる」と考えておいた方が良いでしょう。

一戸建てと違い、マンションでは防犯やプライバシー保護の観点から考えても、あえて引っ越し挨拶しない選択を考える方もいると思います。

特に、「夫婦共働き」「土日祝日も仕事」「仕事で遅い時間帯に帰宅することも多い」という家庭状況ですと、隣接住戸と顔を合わせる機会も少なくなります。
積極的に挨拶をしようと思えないのが正直なところかもしれませんね。

ですが、分譲マンションに入居する以上、引っ越し時に挨拶は必須でしょう。
理由として大きいのが「顔を知らないと不信感が強まるから」からです。

マンション内では、騒音や臭いなど、お互いの日常生活の中で気になることが発生しがち。
そんなとき、「あの住戸はどんな人が住んでいるか分からない」という不信感から「あの住戸が原因ではないか」と偏見の目にさらされることもあります。

前述の通り、普段からコミュニケーションが取れていると、初期の段階で相談し合うことができます。
しかし、「顔もよく知らない」というケースは、トラブルが大きくなりやすいものです。

特に住戸間の騒音トラブルは、お互いに不満が対立して、話し合いでは収拾つかない大きな問題ケースも出ています。

引っ越し挨拶は、これから近所に住むものとして礼儀であるのはもちろん、大きなトラブルを防ぐためにも必要なことなのかもしれませんね。

ただし、女性の一人暮らしは、「一人暮らしと周囲にバレたらどうしよう」「一人暮らしが狙われる何かに巻き込まれたくない」という不安から引っ越し挨拶しない選択肢も仕方ないでしょう。

引っ越し挨拶しないばかりに「礼儀を知らない入居者」というレッテルを貼られるかもしれない、そんな見方をする専門家もいますが、防犯面の不安を感じながらの生活はストレスが溜まります。
ここは引っ越し挨拶しないことも間違いではないと考えます。

このように、挨拶をすることでデメリットが発生する場合を除き、基本的には引っ越しの挨拶はした方がいいでしょう。

マンションで引っ越し挨拶のタイミングはいつ?

マンションで引っ越し挨拶のタイミングでベストなのは、
「入居日前の数日間または当日」です。

引っ越してからしばらく経っても挨拶がないと、隣の居住者などは「入居したはずなのに全然挨拶にこない」「非常識な人なのでは?」と感じてしまいます。

引っ越し中はもちろんですが、入居後にも引っ越し荷物の荷ほどきや家具の移動などで音が発生するものです。
「今度、引っ越しします」と事前に挨拶が済んでいれば、「引っ越ししてきたばかりで大変だな」と寛容にも思えるかもしれませんが、挨拶が無ければ「こんなにうるさくして非常識だ」「ひと言挨拶できないのか」とマイナスの感情が生まれてしまいます。

入居日当日に隣接住戸や管理員の全員に挨拶できるとは限りませんので、できれば入居日前に一度挨拶回りをするのがおすすめです。

挨拶回りのときに会えなかった方には、簡単な挨拶書面を投函しておき、入居日当日に改めて会えていない方へ挨拶をするという流れが一番良いでしょう。
挨拶書面という形が残っているだけで、「挨拶に来てくれた」という最低限の誠意は伝わります。

それでは、マンションの引っ越し挨拶はいったい何時頃に行ったらいいのでしょうか。

引っ越し挨拶にベストな時間帯は?

引っ越し挨拶にベストな時間帯は、正解がありません。
要は、それぞれの住戸の家族構成やライフスタイルが異なるため、「この時間帯がおすすめ」というベストな時間は断定できないわけです。

ただ、避けた方が良い時間帯はある程度決まっています。

午前の時間帯はどう?

まずは、午前です。
「朝なら絶対会えるだろう」と在宅している可能性が高いとは言っても、仕事や学校への準備で忙しい朝7時~8時台に引っ越し挨拶に行くのは常識外です。
逆に「非常識な人だ」と思われてしまいます。

午前中のうちに挨拶をしたいのなら、通勤や登校が終わったような9時頃から、昼食準備前の11時頃が良い時間です。

午後の時間帯はどう?

午後に挨拶に行くなら、お昼を食べ終わった13時過ぎから、夕食準備で忙しくなる前の17時頃までがいいでしょう。
17時以降になると、夕飯の支度、子どもの帰宅など、少しバタバタし始めます。

小さな子供がいる家庭は、19時過ぎるとお風呂の時間、寝かしつけの準備など、挨拶のためにチャイムを鳴らされることが迷惑になってしまうかもしれません。
引っ越し挨拶はあくまで挨拶ができれば良いので、先方の家族全員が揃う必要はありません。

基本的には日中の時間を使って挨拶した方が良いでしょう。

不在続きの場合は挨拶しないのもアリ?または手紙でもいいの?

マンションへの引っ越し後、何度も挨拶に出向いても誰もいない…と、在宅率が低めの住戸もあるでしょう。
入居日までに挨拶できず、引っ越し当日も会えないことももちろん考えられます。

不在続きの場合、挨拶の手紙で終わらせる手段もあります。
ただ、できるだけ直接会って挨拶をした方がいいでしょう。

これから先しばらくはコミュニケーションを大切すべき相手になるからです。

入居後になっても構わないので、時間や曜日を変え、挨拶できるようにアプローチを続けてみましょう。
入居すれば「部屋の明かりがついているからいるかも?」と、在宅状況がなんとなく確認できるようになります。

もし入居から1週間過ぎても挨拶ができていなければ、本来避けた方がよい時間帯でも仕方がないと思います。

「お忙しいなか恐縮です。何度か伺ったがお留守のようで。今明かりがついていたのでもしかしたらと思い…」という理由を付けて直接挨拶をしてみましょう。

場合によっては、長期不在というケースも考えられますので、管理員さんに在宅状況をヒアリングしてみるのも良いでしょう。

マンションで引っ越し挨拶の手土産はどんな品物がいい?予算は?

マンションでの引っ越し挨拶には、品物を持っていくのがマナーです。

ただ、注意が1点。

今後の関係のためにも「しっかりと挨拶しておきたい!」からと言って、張り切った手土産にしてはいけません。
あまりにも高すぎる手土産は、相手側が気をつかってしまうからです。

相手の立場に立ち、一般的な相場となる500~1,000円程度の範囲内で喜ばれる物がベターです。

では、マンションでの引っ越し挨拶におすすめの品物を見ていきましょう。

引っ越し挨拶におすすめの品物

マンションの引っ越し挨拶の品物選びで重視するべきポイントは下記の2点。

  • 食品なら日持ちするもの
  • 誰にでも喜ばれるもの

日持ちしないものを買ってしまうのは厳禁です。

なかなか会えない人へ渡す際、賞味期限ギリギリになる可能性があるからです。
逆に失礼に当たります。

また、あなた自身の主観的な好みで選ばないこと。

相手の好みに合わなければ、受け取ってもあまり気持ちよくありません。

誰にでも好まれるもの、誰にでも役立つものという視点で品物を選べば、喜んで使ってもらえるかと思います。

マンションの引っ越し挨拶では、お菓子、日用品が無難でしょう。

1.お菓子

マンションの引っ越し挨拶の品物でよく選ばれるのが「お菓子」です。

インターネットやデパ地下なら、引っ越し挨拶に適した様々なお菓子が手に入ります。

賞味期限が短めの生菓子などは避け、長持ちするせんべいや焼き菓子、チョコ、クッキー、ラスクなどを選んだ方が良いでしょう。

レオ教授レオ教授

重ねて言うが、賞味期限の意識が大切じゃ。
渡してから食べきるまでの日数も考慮じゃな。

2.日用品

お菓子と同じくらい選ばれるのが日用品です。
日用品なら、賞味期限を気にしなくてもいいですよね。
特に、引っ越し挨拶で多いのがタオルです。
白や薄めのベージュなど、無難な色味やデザインのものがおすすめです。
デザイン性よりも品質面を重視し、ちょっとしたときに使えるタオルを選びましょう。

トイレットペーパーやティッシュも、誰でも日常生活の中で使うものなので、喜ばれるケースが多いでしょう。
そこまで好みが分かれるものではないので、選択肢としてはいいかもしれませんね。
安価で大量のタイプよりは、少量でも質を重視したトイレットペーパーやティッシュが喜ばれるでしょう。

品物に「のし紙」は付けるべき?

マンションでの引っ越し挨拶の品物の相場は500~1,000円程度。
額的にはそれほど値が張らないので、のし紙は要らないように思えるかもしれませんが、引っ越し挨拶の場合は、のし紙は付けるべきです。

細かい点は割愛しますが、のし紙の「のし」は水引の右上に付いているマークを意味しています。
本来は、「生ものではない贈り物に付ける」のがしきたりですが、今では古い風習のように感じられることもあるでしょう。
ただ、年配者の場合は古くからのしきたりを気にする方もいます。
表書きに「粗品」や「御挨拶」と記載したのし紙を付けた方が無難です。

引っ越し挨拶にタブーな品物なんてある?

マンションの引っ越し挨拶でタブーとされる品物は、すでに述べた品物の反対と考えた方がいいでしょう。
「賞味期限が短い食べ物」「好みが分かる品物」などは、引っ越し挨拶の手土産にはタブーと言えるかもしれませんね。
賞味期限が数日しかない生菓子などは、もらってから数日で食べなきゃならず、相手に負担となるケースもあります。

日用品でもできれば避けた方が良いものもあります。
例えば「洗剤」。
誰にでも役立つ品ですので悪くはありませんが、あまりおすすめはしません。
なぜなら、洗剤は各家庭で好みが分かれるからです。「粉洗剤が好き」「液体洗剤がいい」「柔軟剤入りの洗剤が使いやすい」「香りの付いたものがいい」「洗浄力のしっかりしたものがいい」「洗濯機との相性のよいものを使っている」など、洗剤選びはこだわる方も多いかと思います。
もし、洗剤を選ぶなら、できるだけ多くの方に適するように、有名ブランドの無香料タイプを選ぶ方が良いでしょう。

この他には、「入浴剤」などを選ぶ方がいらっしゃいます。
入浴剤も悪くは有りませんが、洗剤と同様で好みが分かれる品。
それに、「肌に合わないから使わない」という人もいるので、敢えて入浴剤を選ばなくていいかと思います。

また、置物など飾るタイプのものは引っ越し挨拶には不向きです。
もらった置物が好みに合えばいいかもしれませんが、好みに合わないからと捨てるわけにもいきません。
無理して飾る気にもなりませんよね。

やはり、「誰にでも好まれる」「日頃はあまり買わない」「ちょっと質の良い品物」が、引っ越し挨拶の品物には適しています。

ちなみに余談ですが、引っ越しそばはどうなんでしょう。
江戸時代に近隣住戸に配った「引っ越し時の挨拶品の始まり」とも言えるものですが、現在は挨拶の品として扱うことは少ないですね。
どちらかというと引っ越し時に自分で食べる風習になっているように思います。

まとめ

今回の不動産とーく『マンションの引っ越し挨拶はどこまで行く?挨拶しないのは失礼?』のお話もいよいよまとめです。

レオ教授レオ教授

さて、今日のテーマは参考になったかの~?

引っ越し挨拶をいつされたら手間と思われないか、もらったらちょっと嬉しいと思える品物は何か。
一般的に、引っ越し挨拶はマナーに分類されますので、相手の立場になって考えることが重要です。

マンションでの新生活に備えて、気持ちの良い引っ越し挨拶ができれば、良い関係でスタートでき、入居後のトラブルも減るでしょう。

特に、遠方からの引っ越し等で、新しい地域で暮らし始める方にとっては、近隣の方や管理員から得らえる情報は、とても有益なものばかりです。

引っ越し挨拶は少し緊張するかもしれませんが、快適な新生活のためにも、手を抜かずに丁寧な挨拶を心がけましょう。

以上、『マンションの引っ越し挨拶はどこまで行く?挨拶しないのは失礼?』でした。