「天井高3000mmって高すぎない?」
「実際に住んでみるとどう感じるの?」
「後悔する話も聞くけど本当のところは?」
一般的な天井の高さは2400mmですが、注文住宅では3000mmに高くすることもできます。
確かに、天井が高いと開放感が増すというメリットがありますが、一方で「高すぎるかも」と不安を感じる人も多いのが実情です。
実際に3000mmの天井高を選んだ方々の中には、思わぬデメリットに直面し、後悔の声を上げる人も少なくありません。
くれぐれも慎重に考えることが重要です。
そこでこの記事では、不動産・住宅業界18年のプロが『天井高3000mmに後悔…注文住宅で建てた人の体験談まとめ』と題して徹底解説します。
経験者から学び、後悔しない天井高の選択ができるはずです。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産 x 住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替え等をサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
[体験談]天井高3000mmに後悔…
注文住宅で建てた人に理由をきいた
注文住宅で家を建てたけど、実際に天井高3000mmで後悔している人の体験談を紹介します。
意外に多いようじゃの~
田中 一彦さん(37歳・兵庫県)
設計士さんから「3000mmの天井にすると広く感じますよ」と勧められ、妻とも相談して決めたのですが、実際に住んでみて、これは失敗だったなと思っています。
まず、天井が高いことで、部屋の中での音の響き方が予想以上に大きくなりました。子どもたちが遊ぶ音や、普通の会話でも、声が反響して少し落ち着かない感じがします。また、冷暖房の効率が非常に悪く、特に夏場はエアコンをかなり強めに設定しても、なかなか涼しくならず、電気代が跳ね上がりました。冬も同様に、暖房を入れても部屋全体が暖まるまでに時間がかかるんです。
見た目の迫力や開放感には確かに満足していますが、実際の生活面では、3000mmは高すぎたと感じています。やはり、適度な高さが一番住みやすいですね。
小林 愛子さん(42歳・宮城県)
「どうせなら思い切った空間にしよう!」と、天井を3000mmに設定しました。ショールームで見た時は、モデルルームがすごくおしゃれで素敵だったので、我が家もこんな感じにしたいと思ったんです。でも、いざ住んでみると、現実はちょっと違いました。
まず、天井が高すぎて、照明の交換がものすごく大変なんです。今まで普通の家では自分で気軽に交換していたのに、今では脚立を使っても手が届かないので、業者に頼むことが多くなり、そのたびにお金がかかります。また、空間が広すぎるせいか、インテリアをどう配置しても「間が抜けた」感じになってしまい、落ち着きません。もっと家具を揃えればいいのかもしれませんが、全部が高くついてしまって、家全体の雰囲気作りが難しいです。
今思うと、ちょっと高めの天井で十分だったな、3000mmは見た目だけでなく、実生活も考えておくべきだったと反省しています。
鈴木 直人さん(29歳・東京都)
都内での土地が狭かったので、少しでも家を広く見せたくて、思い切って天井高を3000mmに設定しました。最初は友人たちから「広々としてていいね!」と褒められたのですが、住み始めるとすぐに後悔しました。
まず、天井が高すぎて、空間が寒々しい印象になってしまいました。家具やカーテンも高さに合わせる必要があり、既製品では合わず、オーダーメイドを頼むことが多くなって予算が膨れ上がりました。さらに、掃除の時に手が届かないところが増えてしまい、天井付近のホコリや蜘蛛の巣を取るのがとても面倒です。
3000mmというのは、カタログでは素敵に見えますが、実際の生活での不便さを考えると、2400mmか、せいぜい2700mmにしておけばよかったと感じています。やはり、デザイン性だけにとらわれず、生活のしやすさを考えるべきでしたね。
山口 花子さん(51歳・北海道)
当初は「これで理想の大空間が手に入る!」と喜んでいたのですが、実際に住んでみると、理想とは程遠い現実がありました。
北海道の冬は厳しい寒さが続きますが、天井が高いことで暖房効率がとても悪くなり、全然部屋が暖まらないんです。結局、足元が寒く感じることが多く、床暖房を追加で入れる羽目に。もちろん、冬の暖房費は高騰し、家計を圧迫しています。また、天井が高い分、照明をどう配置しても「暗い」と感じることがあり、特に夜は陰影ができてしまい、居心地が悪く感じることも。
広さを求めるなら、無理に天井を高くするのではなく、もう少し現実的なサイズ感にしておけば良かったなと反省しています。
石田 勝也さん(46歳・愛知県)
内覧時には本当に広々としていて、気持ちの良い空間が広がっているように感じたんです。でも、住んでみると現実はそう甘くありませんでした。
一番の問題は、空調の効き具合です。天井が高いため、冷暖房の空気が均等に行き渡らず、特に夏場はエアコンを効かせても暑さが残ります。また、掃除やメンテナンスも大変で、天井付近の汚れや照明の交換が手間になり、年々ストレスに感じています。さらに、思った以上に部屋が広く感じられすぎて、逆に落ち着かないんですよね。リラックスできる空間ではなく、なんとなくいつもそわそわしてしまいます。
3000mmにするなら、天井高以外にも色々と調整が必要だったのかもしれませんが、我が家には合わなかったなと後悔しています。
渡辺 美香さん(35歳・福岡県)
子供が2人いるので、家を建てる時には「広々としたリビングにしてあげたい」と思い、天井高を3000mmにしました。リビングの広さと天井の高さは、確かに子供たちが走り回るには十分で、友人たちも「豪華な家だね」と褒めてくれます。ただ、私自身が後悔している点がいくつかあります。
まず、音がこもるんです。子供たちの声や遊びの音が部屋中に響き渡り、リラックスできる時間が少なくなってしまいました。また、照明やカーテンの選び方も難しく、普通のサイズでは全く合わずに特注品を用意することが多くなりました。コスト面でもかなりの負担が増えましたし、空間が広すぎて家具がまとまりにくいのも悩みの一つです。
もっと慎重に考えて、天井高を抑えておけば、生活全体が楽だったのかなと今では思っています。
佐藤 康一さん(40歳・大阪府)
3000mmの天井に強い憧れを持っていました。テレビや雑誌で見るような開放的でスタイリッシュな家にしたくて、設計士にも相談して「この高さなら広々と感じますよ」と言われたので、即決しました。でも実際に住んでみて、やっぱり住み心地が全てだなと気づきました。
まず、思っていたよりも冷暖房の効きが悪く、リビングで過ごす時間が不快に感じることが増えました。さらに、広々とした空間が逆に物寂しく感じて、家族がリビングに集まっても距離があるように感じてしまいます。また、照明の配置が難しく、全体を均等に明るくすることができず、部分的に暗いところができてしまいました。
おしゃれさに惹かれて天井高を3000mmにしましたが、実際に生活する上では2400mmか2700mmでも十分だったと思います。
中村 里美さん(33歳・茨城県)
私たち夫婦は、家を建てる時に「とにかく広々とした空間で暮らしたい」という思いが強く、天井を3000mmにしました。新居に住み始めた当初は、開放感があり、友人を招いた時も「広いね!」と好評だったのですが、日常生活が始まるとすぐに問題に気付きました。
まず、リビングでエアコンをつけても、涼しさや暖かさが全然届かないんです。空間が広すぎて、空気が行き渡らず、いつも快適な温度にするのが難しいと感じています。また、インテリアの配置も難しく、部屋全体がどうしても冷たく見えてしまうんです。おしゃれな空間を目指して天井を高くしましたが、実際に住んでみると、居心地の良さが犠牲になった気がします。
もう少し現実的な高さにしておけば、もっと生活が楽だったんじゃないかなと思うことが多いです。
以上、注文住宅で家を建てたけど、実際に天井高3000mmで 後悔している人の体験談を紹介しました。
天井高3000mmのメリット・デメリットは何?
ここまでの後悔した人の体験談から、天井高3000mmのメリットデメリットをまとめました。
メリット
開放感・広さを感じる
天井高が3000mmあることで、視覚的に広々とした空間を感じることができ、圧迫感が少なくなります。大きなリビングや広い部屋での開放感を求める人にとっては、3000mmの天井は非常に魅力的です。特に来客時などには「広い」「おしゃれ」という印象を与えることができます。
デザイン性が高い
雑誌やモデルハウスのような洗練された空間を実現することができ、インテリアや照明のデザインも自由度が高まります。友人や家族からも「豪華な家」という印象を持たれることが多く、ステータス感を感じられるという声もあります。
デメリット
冷暖房効率が悪い
天井が高いため、部屋全体の空気が均等に行き渡らず、特に冷暖房の効きが悪いという声が多数ありました。夏はエアコンを効かせても涼しく感じにくく、冬は暖房が効くまでに時間がかかるという問題があり、結果的に電気代が高騰し、家計への負担が増えるというデメリットがあります。
音の反響が大きい
天井が高いと、部屋の中での音が反響しやすくなり、会話や子どもの遊ぶ音が響き渡ることがあります。これにより、リビングなどでの生活が落ち着かないという声もありました。
メンテナンスが大変
照明の交換や天井付近の掃除が非常に難しくなります。特に3000mmという高さでは、脚立を使っても手が届かないため、業者に依頼する必要があり、そのたびにコストがかかる点も後悔の声が多く聞かれました。
インテリアや家具の配置が難しい
空間が広すぎて、家具やカーテンなどの配置がうまくいかず、全体的に「間が抜けた感じ」や「寒々しい印象」を受けることがあります。また、既製品では高さが合わず、特注の家具やカーテンを注文する必要が出てくることもあり、予想外の出費がかさむことがあります。
落ち着きにくい空間になることもある
広すぎる空間が逆に落ち着きにくいという意見もありました。天井が高くなりすぎることで、家族や人との距離感が広がり、部屋全体が冷たい印象になってしまう場合があります。リビングなどは、適度な「包まれ感」も重要だと感じる方が多いようです。
天井高3000mmは、確かに開放感やデザイン性が高く、見た目やステータス面では魅力的です。
しかし、実際の生活においては冷暖房効率の悪さやメンテナンスの手間、音の反響などの問題があり、居住性においては不便さが強調される結果となりました。
デザイン性や広さを求めるあまり、日常の快適さを犠牲にする可能性が高いため、天井高を設定する際には、実際の生活環境やコスト面、使い勝手も十分に考慮することが大切です。
まとめ:天井高3000mmはポイントをおさえて選択しよう
最後までお読みいただきありがとうございます。
天井高3000mmの住宅を選んだ方々の体験談を振り返ると、デザイン性や開放感が大きなメリットである一方、冷暖房効率やコスト面でのデメリットも見えてきました。
注文住宅は自由度が高い分、実際の生活における利便性や快適さをしっかり考慮することが大切です。
今回の内容から、天井高を選ぶ際は、理想と現実をバランスよく見つめることが成功への鍵であると感じられたのではないでしょうか。
家づくりは一生に一度の大切な決断。
後悔しないためにも、しっかりと自分のライフスタイルに合った選択をしていきましょう。
以上『天井高3000mmに後悔…注文住宅で建てた人の体験談まとめ』でした。
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