【体験談】隣人が嫌いで引っ越したい。戸建て売却まで田辺さんの8年間
「隣人が嫌いで、家にいるのがしんどい」
「戸建てだから余計に逃げ場がない気がする」
「こんな理由で引っ越してもいいのか迷っている」

そう感じている方は、決して少なくありません。

「騒音や嫌がらせがあるわけじゃないから」と自分の気持ちを小さく見積もって、じっと我慢し続けている方も多いのが現実です。

ただ、隣人との関係がうまくいかないストレスは、毎日の暮らしのあちこちに影響を与えます。

玄関を出るたびに身構える、庭に出る気になれない、家族の会話に隣人の話が出るようになる…。そんな日常が続くなら、「引っ越したい」という気持ちを先送りにするほど、失われていく時間のほうが大きくなっていきます。

一方で、戸建てという資産を手放すことへの不安や、売却・引っ越しにかかる費用への心配から、なかなか動けない方も多いはず。

とはいえ、戸建てという資産を手放すことへの不安から、「動きたくても動けない」状態に陥りやすいのも事実です。

この記事では、不動産×住宅業界のプロが『【体験談】隣人が嫌いで引っ越したい。戸建て売却まで田辺さんの8年間』と題して紹介します。

同じ悩みを抱えて売却・住み替えを経験した田辺佳奈さんの体験談を通じて、「動くべきかどうか」を判断するためのリアルな視点と、後悔しない動き方のヒントをお伝えします。

この記事の執筆者
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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【この記事の取材・確認方法】
この記事は、実体験者への取材・ヒアリング内容をもとに作成しました。不動産の種類や住まいの状況、当時の悩み、検討した選択肢、実際に取った行動、その後の暮らしの変化などを確認したうえで、個人が特定されないよう一部情報を調整。実務・専門的な判断を要する箇所は、不動産コンサルタントの執筆者・西田が補足。※体験談は個別事情に基づく内容であり、同じ結果を保証するものではありません。

【体験談】隣人が嫌いで引っ越したい。戸建て売却を決断するまでの8年間

隣人が嫌いで引っ越したい過去の経験を語る田辺 佳奈さん
※記事内の写真はイメージです

隣人が嫌いで引っ越したい。でも、戸建てを手放す決断はそう簡単にはできない。

そう思いながら毎日を過ごしている方に、ぜひ読んでほしい体験談があります。

今回お話を聞いた方
田辺 佳奈さん(仮名)
田辺 佳奈さん
【年齢】38歳【居住地】福岡県
8年前に2,180万円で購入した中古戸建てに、夫と子ども2人の4人家族で暮らしていた。隣家とは特に大きなトラブルがあったわけではないが、挨拶を無視される日々・自治会での素っ気ない態度・子どもへの冷たい視線など、小さな積み重ねで徐々に自宅にいることがストレスになっていった。残債1,300万円を抱えながらも売却を決断。査定額2,400万円超という結果を得てJR鹿児島本線沿線の別の市へ住み替え、現在は穏やかな生活を送っている。
プロ20年プロ20年

田辺さん、本日は
貴重なお話を聞かせて
いただきありがとうございます

田辺さん田辺さん

同じように悩んでいる方の
参考に少しでもなれば
うれしいです

今回お話を伺ったのは、福岡県在住の田辺佳奈さん(38歳)。夫と小学4年生・小学1年生の子ども2人の4人家族で、8年前に2,180万円で購入した築15年の中古戸建て(延床面積27坪)に暮らしていました。

入居初日から挨拶に反応がなく、顔を合わせても目を合わせない隣家。特定のトラブルがあったわけではないのに、気づけば玄関を出るたびに隣を意識してしまう、そんな8年間でした。

質問項目

  1. 隣人の「無視・冷たい視線」だけでも、引っ越したいほど追い詰められた?
  2. 隣人問題を誰かに相談できた?それとも抱え込んでいた?
  3. 「引っ越したい」気持ちが「引っ越す」決断に変わった瞬間は?
  4. 残債1,300万円が残る中で、売却に踏み切れた理由は?
  5. 引っ越し先を選ぶ際、「隣人リスク」を避けるために意識したことは?
  6. 戸建てに住んでいて隣人が嫌いで引っ越したいのに動けない人へひと言

それでは、田辺さんの8年間のリアルな経験を、順を追って聞いていきましょう。

隣人の「無視・冷たい視線」だけでも、引っ越したいほど追い詰められた?

入居当初から挨拶しても反応が薄く、顔を合わせても目を合わせようとしない日々が続いていたという田辺さん。

特定の「事件」があったわけではないからこそ、むしろ厄介だったといいます。

プロ20年プロ20年

物理的な被害がない分、
「気のせいかも」と
思ってしまいそうですね

田辺さん田辺さん

そうなんです。だから
誰かに話しても伝わりにくくて
それがまたしんどくて

一番きつかったのは、子どもたちが庭で遊んでいるときの隣家からの冷たい視線だったそうです。

田辺さん田辺さん

子どもが外で遊んでいると
隣から「じーっ」と見られて…
まだ小さいのに、かわいそうで

子どもたちに罪はないのに、隣家の目線を気にして「早く中に入りなさい」と声をかけてしまう自分が嫌だった、と田辺さんは静かに話してくれました。

自治会の集まりでも露骨に素っ気なくされ、その場にいるだけで緊張してしまうようになり、次第に地域の行事にも足が向かなくなっていったといいます。

「また無視された」「また感じ悪かった」という会話が家族の日常になっていた、という言葉が印象的でした。

プロ20年プロ20年

家族間でそういった
会話が生まれること自体、
相当なストレスですよね

玄関を出るたびに隣を意識してしまい、自宅なのに常に緊張感がある、という状態が8年近く続いていました。

隣人が嫌いで引っ越したいという感覚は、何も大きなトラブルがなくても十分に積み上がっていくものだと、田辺さんの話はそれを改めて教えてくれます。

隣人問題を誰かに相談できた?それとも抱え込んでいた?

「誰かに言っても…という感じでずっと抱え込んでいました」と、田辺さんは少し苦笑いしながら話してくれました。

田辺さん田辺さん

暴力や騒音があるわけじゃないし
「無視されてるんです」って
言っても伝わらないじゃないですか

プロ20年プロ20年

「気にしすぎ」って
片付けられそうで
言い出しにくいですよね

夫には話せていたものの、夫は「気にしなければいい」というスタンスだったため、田辺さんの中でどこかもどかしさが残ったといいます。

友人に話したのも、引っ越しを検討し始めてからで、それまではほぼ一人で抱え込んでいたそうです。

田辺さん田辺さん

友人に話したら
「え、そんなにきつかったの?
早く言ってよ」って言われました

我慢できてしまうからこそ、誰にも言えずに長引いてしまう。そういう隣人問題の特徴が、田辺さんのケースにも表れていました。

プロ20年プロ20年

「明確なトラブルではない」ケースは
行政への相談も難しいことが多いです
それでも一人で抱え込まないで

身近な誰かに話すだけでも、気持ちが少し軽くなることはあります。

そして、話しても状況が変わらないなら、「住み替え」という選択肢を早めに頭に入れておくことが、自分を守る一手になるかもしれません。

「引っ越したい」気持ちが「引っ越す」決断に変わった瞬間は?

「引っ越したいな」という気持ちは、入居3年目頃からうっすら持ち続けていたという田辺さん。

でも、「戸建てを手放す」という選択にはなかなか踏み出せなかったといいます。

田辺さん田辺さん

ローンも残ってるし
8年しか住んでないし
簡単には決められないですよ

決断のきっかけは、上の子が小学校に上がったタイミングでした。

田辺さん田辺さん

学校から帰って
庭で遊ぼうとするたびに
隣が気になってしまって
「早く中に入りな」って
言ってしまった自分が
すごく嫌だったんです

田辺さん田辺さん

子どもに何も関係ないのに
私のせいで外遊びを
我慢させてる…って

プロ20年プロ20年

その気づきって
とても大事だと思います
自分だけじゃなくなった瞬間ですよね

「隣人が嫌い」という理由が弱いと感じて踏み出せない方は多いですが、子どもの行動まで制限してしまっている現実は、十分すぎる理由です。

田辺さんはその瞬間、迷いがすっと消えたと言います。

残債1,300万円が残る中で、売却に踏み切れた理由は?

引っ越す意志が固まっても、残債約1,300万円という数字は重くのしかかりました。

「売っても足が出るんじゃないか」という不安が、しばらく田辺さんの背中を押すのを遅らせていたといいます。

プロ20年プロ20年

実際に査定を受けるまでは
ご自宅の今の価値って
わからないですよね。
どのように確認されましたか?

田辺さん田辺さん

ネットで一括査定サービスを
使って3社に依頼しました
自分で探すより手軽でよかったです

一括査定を使ったことで、複数社の査定額を一度に比較でき、相場感をつかみやすかったといいます。

田辺さん田辺さん

各社がしっかり説明してくれて
「なぜこの金額か」が
わかりやすかったです

田辺さんが一括査定を使って「よかった」と感じた点は以下の通りです。

  • 1回の入力で複数社にまとめて依頼できる
  • 各社の査定額と根拠を比較できる
  • 相場感をつかんでから次のステップを判断できる
  • 無料で利用でき、売却を急かされることもなかった

査定を受けた3社の結果は以下の通りでした。

会社 査定額
A社 2,350万円
B社 2,400万円
C社 2,430万円
田辺さん田辺さん

3社とも2,400万円前後だったので
「これが今の相場なんだ」って
実感できました

購入価格2,180万円を上回る査定結果に、田辺さんは「売れる、しかも損しない」と初めて前向きな気持ちになれたといいます。

プロ20年プロ20年

残債1,300万円に対して
2,400万円前後の査定なら
手元に残る計算が立ちますね

最終的にはB社に売却を依頼し、売り出しから約2カ月の売却活動を経て、2,370万円で成約しました。

「査定を受けるまでは損するしかないと思っていた」という田辺さんの言葉は、同じ悩みを抱える方に届くはずです。

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隣人関係に悩んで引っ越しを考えているなら、まず家がいくらで売れるかを知るだけでも、次に取れる選択肢を整理しやすくなります。

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引っ越し先を選ぶ際、「隣人リスク」を避けるために意識したことは?

新しい住まいを探す際、田辺さんが最も気にしたのは「また同じことになりたくない」という点でした。

田辺さん田辺さん

次の家でも隣人に悩んだら
意味がないじゃないですか
だからそこは慎重でした

プロ20年プロ20年

隣人リスクを完全に
ゼロにするのは難しいですが
事前にできることはありますよ

田辺さんが引っ越し先を選ぶ際に意識したポイントは以下の通りです。

  • 内覧時に隣家・周辺の様子を自分の目で確認する
  • 朝・夕の時間帯に現地を訪れて生活感を確認する
  • 不動産会社の担当者に周辺環境について率直に質問する
  • 自治会や近隣のコミュニティが活発かどうか確認する
  • 隣家との距離感・窓の向きなど間取り上の配置も確認する
プロ20年プロ20年

「告知書(物件状況確認書)」に
近隣トラブルの状況を記載する
欄がある場合がほとんどです

田辺さん田辺さん

担当者に「隣の方は
どんな方ですか?」って
聞いてみたのも良かったです

また、田辺さんが最終的に選んだのは、隣家との間隔がある程度確保されたエリアの物件でした。

日当たりや広さよりも「隣家との距離と配置」を優先したといい、その判断が今の穏やかな日常につながっていると話してくれました。

「完璧に調べることはできなくても、自分でできることをやりきったという納得感が、新居での気持ちの落ち着きにつながった」という言葉も印象に残りました。

戸建てに住んでいて隣人が嫌いで引っ越したいのに動けない人へひと言

最後に、「資産を手放したくない」「隣人が嫌いというだけで家を売っていいのか迷っている」という方へ向けて、田辺さんに一言いただきました。

プロ20年プロ20年

同じように戸建てで隣人が嫌いで
引っ越したいと思いながら
踏み出せない方へ、
伝えたいことはありますか?

田辺さん田辺さん

「隣人が嫌い」って
引っ越し理由としては
弱い気がするじゃないですか

プロ20年プロ20年

そう感じて
踏み出せない方は
本当に多いんです

田辺さん田辺さん

でも毎日の緊張感は
本物のストレスですよ
十分な理由だと思います

プロ20年プロ20年

自分の感覚を
「たいしたことない」って
思いすぎないほうがいいですよね

「資産を手放す不安」については、田辺さんはこう続けます。

「査定を受けてみるまで、私も損することしか想像できていなかったんです。でも実際に数字を見たら、ちゃんと動ける状況だった。不安の多くは、情報がないことから来ているんだと実感しました」

田辺さん田辺さん

まず査定だけでも受けてみれば
選択肢が見えてくるので
動けない方にこそ試してほしいです

プロ20年プロ20年

査定は無料で受けられますし
売ると決めていなくても
相場を知るだけで価値があります

「隣人が嫌い」という理由を小さく見積もって、我慢し続けた時間は取り戻せません。

自宅が「逃げ場」であるためにも、住環境を整えることは決して贅沢な選択ではありません。

あなたが感じているストレスは、行動を起こす十分な理由になります。


以上、隣人との関係に悩みながら戸建ての売却・住み替えを経験された田辺佳奈さんの貴重な体験談を、インタビュー形式でお届けしました。

田辺さんが最初の一歩として選んだのは、ネットから複数社にまとめて査定を依頼できる一括査定でした。

「売るかどうかまだ決めていない」という段階でも気軽に使えて、自宅の今の価値を数字で知るだけで、頭の中の霧が晴れていく感覚があったと話してくれました。

プロ20年プロ20年

査定額がわかると
「動ける状況かどうか」が
初めて判断できるんです

我慢した末に「もっと早く動けばよかった」と後悔する前に、今の家の価値を確かめてみることが、状況を変える最初の一手になるかもしれません。

実際に複数社の査定額を比較するなら、60秒でまとめて依頼できるスーモの一括査定が便利です。

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査定額を正しく見極めるために不動産の査定額は売却価格の目安であり、その金額での売却を保証するものではありません。査定額の高さだけでなく、算出根拠と担当者の説明もしっかり確認しましょう。

【チェック診断】戸建ての隣人問題、あなたは売却を検討すべき?

戸建ての隣人問題、あなたは売却を検討すべきかチェック診断
「隣人が嫌いで引っ越したい」という気持ちはあっても、自分の状況が本当に売却を考えるレベルなのか、判断がつかない方も多いのではないでしょうか。

以下の項目で、今のあなたの状況を確認してみてください。

【診断】□にチェックできます
項目
【診断結果】
  • 0〜2個
    →現時点では大きな問題に発展していない状態です。引き続き状況を注意して見守りましょう
  • 3〜5個
    →ストレスが蓄積し始めているサインです。誰かに相談したり、今の家の査定額を把握しておくだけでも気持ちが楽になることがあります
  • 6〜9個
    →日常生活への影響が出ている段階です。住み替えを具体的に検討する価値があります。まずは無料の査定を受けて、選択肢を広げてみましょう
  • 10個以上
    →住環境がすでに心身に影響を与えている可能性が高い状態です。売却・住み替えを真剣に検討するタイミングといえます。まずは無料の一括査定で今の家の価値を確認し、動ける状況かどうかを判断してみましょう
※おおよその目安です。状況によっては早期対応が必要な場合もあります

隣人問題は、客観的に証明しにくいものほど一人で抱え込みやすく、気づかないうちに心身への負担が積み重なっていきます。

「まだ大丈夫」と思っているうちに、取り返しのつかないほど消耗してしまうことも少なくありません。

チェック数の多い少ないにかかわらず、「なんとなくしんどい」という感覚は軽視しないことが大切です。

今の家の価値を知ることは、売却を決意することとイコールではありません。選択肢を持つための情報収集として、まず査定を受けてみることが、状況を変える最初の一歩になります。

はじめて査定を受ける方へ

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隣人が嫌いで引っ越したいとき、住み替え先で同じ後悔を防ぐには?

住み替え先で同じ後悔を繰り返さないために大切なのは、隣人との相性だけを運任せにせず、自分で確認できる住環境や条件をきちんと選ぶことです。

隣人が嫌いで引っ越したいと動き出した方ほど、「次こそ失敗できない」という気持ちが強くなります。

私も相談の場では、次の住まいを決める前に整理しておきたいことを、順番にお伝えしています。

引っ越す前に「隣人の何が嫌だったのか」を書き出しておく

住み替え先を探し始める前に、今の隣人の何がつらかったのかを具体的に書き出してみてください。

「なんとなく嫌」のままだと、次の家を選ぶ基準があいまいになり、似たような環境をまた選んでしまうことがあります。

たとえば、こんなふうに分けて整理する方法があります。

  • 顔を合わせる回数の多さがつらかった
  • 庭やベランダなど、屋外での視線が気になった
  • 自治会や地域の付き合いが負担だった
  • 生活音や車の出入りなど、音の距離が近すぎた
プロ20年プロ20年

嫌だった理由を分けるだけで
次の家に必要な条件が
自然と見えてきますよ

視線が苦手だった方なら窓の向きや隣家との距離、地域の付き合いが重かった方なら自治会の活動内容というように、優先して確認すべき条件は人によって違います。

私が相談で最初に聞くのも、この「何が嫌だったか」の部分です。

ここがぼんやりしたまま家探しに入ると、間取りや価格などのわかりやすい条件に引っ張られ、肝心の近隣環境の確認が後回しになりがちなんです。

次も戸建てにするか、マンションや賃貸も候補に入れるか考える

隣人が嫌いで戸建てを離れる方の中には、「次も当然戸建て」と決めている方もいます。

ただ、住まいの種類を並べて見比べると、自分が本当に避けたい状況がどれなのか、はっきりしてくることがあります。

戸建て(購入) マンション(購入) 賃貸
隣人との
接点
庭・駐車場・玄関先などで顔を合わせることがある 廊下やエレベーターなどの共用部で接点が生じやすく、上下左右の生活音にも注意が必要 戸建てや集合住宅など、建物の種類によって大きく異なる
地域や建物内の
付き合い
地域によっては自治会や町内会の活動がある 区分所有者は管理組合の一員となり、総会への参加や役員就任などを求められる場合がある 地域活動や入居者同士の関わり方は物件や地域によって異なる
合わなかった
ときの動きやすさ
売却価格や住宅ローン残高によっては、すぐに住み替えられないことがある 立地や管理状態、市況などによって売却のしやすさが変わる 契約期間や解約予告期間、違約金などを確認したうえで退去を検討できる
※一般的な違いを整理したものです。地域、建物、契約内容などによって変わります
プロ20年プロ20年

庭がほしいなど戸建てを選ぶ理由が
はっきりしているなら
次も戸建てを選ぶのは自然ですよ

一方で、「次の土地でうまくやれるか自信がない」という気持ちが残っているなら、いったん賃貸を挟んで、地域の雰囲気を確かめてから購入するという進め方もあります。

私はこの方法を、隣人との関係で消耗しきってしまった方にもお伝えしています。

急いで次を買い直すと、疲れや焦りから十分に比較できないまま決めてしまうことがあるからです。

隣人リスクを下げやすいエリアや区画の特徴を知っておく

隣人の性格や将来の入れ替わりまで、事前に正確に把握することはできません。

また、新しく造成された分譲地でも古くからの住宅地でも、近所付き合いのあり方は地域や住民によって異なります。

新しい分譲地は同じ時期に入居する世帯が多い一方で、同世代の家族が集まりやすく、子どもの遊び声や車の出入りなどが気になる場合もあります。

古くからの住宅地も、地域活動が盛んな場所がある一方で、近所付き合いがそれほど密ではない場所もあるため、住宅地の新旧だけで判断しないことが大切です。

プロ20年プロ20年

同じ市内でも
地域の雰囲気は違うので
時間帯を変えて現地を見ておきたいですね

そしてもう一つ、私が伝えたいのが隣地との接し方や建物の配置を確認するという視点です。

角地や公園、駐車場などに隣接した土地は、住宅と接する辺が少なくなる場合があります。

ただし、角地は車や歩行者の通行、道路からの視線、騒音などが増えることもあるため、「隣家が少ないから安心」とは限りません。

候補が絞れてきた段階では、昼間だけでなく朝や夜、平日や休日にも現地を訪れ、次の点を確認しておきたいところです。

  • 自治会や町内会の活動内容、会費、役割分担
  • ゴミ置き場の場所、利用ルール、清掃当番の有無
  • 隣家の窓、玄関、駐車場、室外機などの位置関係
  • 前面道路の交通量や、通り抜けに使われているかどうか

自治会への加入や活動内容は地域によって異なるため、不動産会社や売主の説明だけで決めつけず、可能であれば自治体や自治会にも確認しておくと安心です。

日当たりや価格に比べれば地味な条件ですが、どれも毎日の気疲れにつながる部分。あなたも、家に帰ってほっとできることを一番に考えたいと思いませんか?

それでも合わなかったときに動ける家を選んでおく

正直にお伝えすると、どれだけ調べても隣人との相性を完全に読み切ることはできません。

だからこそ私は、次の住まいを選ぶ段階から「合わなかったときに売って動ける条件」を意識しておくことをすすめています。

具体的には、将来売却することになった場合にも、一定の需要を見込みやすい家を選んでおくということです。

  • 駅やバス停、スーパーなど、日常生活に必要な施設を利用しやすい
  • 災害リスクや周辺環境、地域の需要を事前に確認できている
  • 土地の形状や接道条件が、一般的な住宅として利用しやすい
  • マンションの場合は、管理状態や修繕計画も確認できている
プロ20年プロ20年

売る予定がなくても
売りやすさを意識しておくと
いざという時の選択肢を残せますよ

ただし、売りやすさは立地や建物の状態、市況、売出価格などによって変わるため、特定の条件があれば必ず売れるとは限りません。

合わせて気をつけたいのが、住宅ローンの組み方です。

借入額や毎月の返済額を上限近くまで設定すると、家計に余裕がなくなるだけでなく、売却代金で住宅ローンの残高や諸費用をまかなえず、住み替えが難しくなる場合があります。

田辺さんが売却に踏み切れたのも、査定額が残債を上回り、売却に必要な費用を見込んでも手元にお金が残る計算が立ったからでした。

隣人が嫌いで引っ越したい状況から抜け出せるかどうかは、気持ちの強さだけではなく、売却後の住宅ローンや住み替え費用まで含めて、次を選び直せる状態かどうかにも左右されます。

戸建てを買い直すにしても、賃貸に移るにしても、この余裕だけは残しておいてください。


以上、隣人が嫌いで引っ越したいと考えたときに、住み替え先で同じ後悔を防ぐための考え方を紹介しました。

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売却を進める前に確認したいこと現状に悩みや負担があっても、すぐに売却したほうがいいとは限りません。ローン残債、家族や親族の意向、今後の暮らしや維持管理を整理しないまま進めると、売ったあとに後悔することがあります。検討の際は、売却した場合と売却せずに今の状態を続けた場合を十分に比べることが大切です。

まとめ:「隣人が嫌い」は立派な引っ越し理由。動けない人はまず査定から

「隣人が嫌い」は立派な引っ越し理由
今回の不動産とーくは『【体験談】隣人が嫌いで引っ越したい。戸建て売却まで田辺さんの8年間』と題して解説しました。

プロ20年プロ20年

あなたのモヤモヤは
少しだけ言葉に
できそうでしょうか?

田辺さんの話で私が忘れられないのは、隣人への不満ではなく、子どもに「早く中に入りな」と言ってしまった自分を責めていた場面でした。

隣人が嫌いで引っ越したいという悩みは、いつのまにか自分を責める悩みにすり替わっていくところが本当に厄介です。

プロ20年プロ20年

我慢の限界まで待つと
選択肢を並べる体力すら
残らなくなってしまいます

戸建てという資産があること自体は、本来なら強みです。

売るか住み続けるかを自分で選べる立場にいるのに、「損しそう」という思い込みだけで選択肢を閉じてしまうのは、あまりにもったいないと感じます。

業界歴20年以上「不動産コンサル西田」のアドバイス

ここまで読んでも迷いが残っている方へ、最後に3つお伝えします。

1つ目は、家族の中で温度差があるのは当たり前だということ。

隣人と接する時間は、在宅時間の長さでまるで違います。日中ずっと家にいる方と、夜だけ帰ってくる方で、感じ方が同じになるはずがありません。

プロ20年プロ20年

温度差を責め合うより
在宅時間の差を前提に
話したほうが前に進みますよ

2つ目は、自分の中で期限を決めておくこと。

「来年の今ごろも同じ気持ちなら動く」と区切っておけば、我慢の時間が際限なく延びるのを防げます。

判断に迷ったときは、次の3点を目安にしてみてください。

  • 家族の行動が今も制限されているか(子どもの外遊びや来客など)
  • 関係改善のために試したことに、反応があったか
  • 眠りや体調に影響が出ていないか

3つ目は、売るときに隣人関係をどう扱うかという点です。

売主には、知っている近隣の状況を買主へ伝える義務があります。ただ、伝え方を整理しておけば、売却が不利になるとは限りません。

事実と感情を分け、行政や警察へ相談した経緯があれば正直に話す。そして担当者に先に共有しておけば、買主への説明を任せられます。

プロ20年プロ20年

この辺りは担当者の力量で
差が出る部分なので
会社選びは丁寧にいきましょう

隠して売ると、引き渡し後にトラブルへ発展するおそれがあります。正直に伝えることが、結果的にあなたを守ります。

そして、この3つを考えるための土台になるのが、今の家がいくらで売れそうかという数字です。

査定額がわかれば、残債を引いていくら残るのか、住み替えが現実的なのかが見えてきます。

売ると決めていなくて構いません。数字を知ることは、動く準備であって決断ではないのですから。

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長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

自宅で気を張り続ける毎日は、あなたが思う以上に心をすり減らしていきます。

「まだ大丈夫」と言い聞かせてきた方こそ、今の家の価値を確かめるところから始めてみてください。応援しています。

以上『【体験談】隣人が嫌いで引っ越したい。戸建て売却まで田辺さんの8年間』でした。

この記事の執筆者
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
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家・一戸建て売却の体験談まとめ

家・一戸建ての売却は、売る理由や住宅ローンの状況、物件の状態によって進め方や注意点が変わります。実際に家を売った方の体験談と、売却準備から査定・契約・引き渡しまでの全体像を下記の記事にまとめました。

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