「実績ある不動産会社に売却を任せたい」
あなたも同じ気持ちをもっていませんか?
100万円→200万円→300万円、高く売れた分だけ売却代金の使い道もひろがるので、できるだけ好条件で売れたら嬉しいですよね。
実際のところ、
売却成功の8割は「不動産会社選び」で決まります。
もちろん「比較」が重要なんですが、多くの人がやり方を間違って、その結果「安く売るハメに…」「なかなか売れない…」と後悔しています。
そこでこの記事では、不動産業界18年のプロが『【実践版】300万高く売る!家の売却に強い不動産会社選びのガイド』と題して徹底解説します。
記事を読んで実践すれば、あなたの家を好条件で売却してくれる会社が見つかるはずです!
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
売却に強い不動産会社選びで
必ず守るべき3つのことは?
売却に強い不動産会社選びの手順の前に、必ず守るべきことを3つ解説します。
必ず守るべきこと①
査定額の高さだけで決めない
その理由は、
- 査定額はおおよそ3ヶ月程度で売却可能な金額であって保証はつかない
- わざと他社より高い査定額を出して気を引こうとする会社もゼロではない
これらを知らない人が
本当に多いんじゃ…
査定額は、その会社の売却への意気込みや自信をはかる意味でも比較はすべきですが、その高さだけで選ぶと失敗します。
金額に納得して売却を進めたのになかなか買い手がつかず、-200万円→-200万円→-200万円…と、どんどん値下げを強いられるケースも少なくありません。
それは困りますね…
査定額はあくまで比較材料の1つとして考え、その比較の際には金額の根拠を必ず確認しておきましょう。
必ず守るべきこと②
大手も地元の会社も含めて比較する
「大手に任せば問題ない」と語る専門家もまれにいますが、その考え方は完全にまちがいです。
大手にもデメリットがあるからじゃ
大手と地元会社の一般的なメリットデメリットは、
大手不動産会社 | 地元不動産会社 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
地域によっては、地元会社の方が売却実績で大手をリードしている場合も多くあります。
そのため、最初からどちらかに絞らず、大手と地元両社の実際の対応や提案などにふれた上で比較することが大事です。
必ず守るべきこと③
不動産会社×営業マンを総合的に判断する
例えば、
- 実績豊富な不動産会社でも、担当者が新人営業マン
- 成績優秀な営業マンでも、評判がよくない不動産会社
それぞれスムーズな
売却が期待できんの~
ただ、不動産会社と営業マンどちらも最良の組み合わせは、よほど運が良くないと出会えないと思います。
そのため、不動産会社と営業マンのどちらか片方が最良で、もう片方には目立ったマイナス点がないような選び方を意識してみて下さい。
以上、売却に強い不動産会社選びの手順を解説する前に、必ず守るべきことを3つ紹介しました。
では本題の会社選びの手順を
くわしく解説していくぞ!
複数社→1社に厳選!
売却に強い不動産会社選びの手順1~5
手順①で、基準にふさわしい1社を
最初に決めて比較することが重要じゃ
売却成功には「複数社の比較が大事!」と至るところで言われていますが、これは半分正解で半分間違い。
どんな会社をどんな手順で比較すべきか書かれていないので、大体つまづくんです。
そのため、ここからの記事では、売却が初めての人でも迷わず実践できるように、わかりやすく詳細に解説していきます!
手順① 基準の会社を決めて査定依頼する
あなたの売りたい地域で、評判がいい・知名度が高い・売却実績が多いなどの特徴に目をつけながら、さらに下記「4つの条件」を満たす会社を基準にしてみて下さい。
- 大手または地域で実績の多い会社
買い手の大多数は、大手または地域で実績のおおい会社を中心に集まります。アピールできる買い手がおおいことは、高額売却、早期売却の実現に直結するため、地域で上位の会社だけに絞って選びましょう。
- 売却情報の拡散力がある
高くかつ早く売るには「1人でも多くの買主に情報をとどけること」が重要です。そのために、充分な広告量はもちろん、自社で情報をかこい込まず、協力他社への情報提供にも積極的な会社を選びましょう。
- 90%以上の顧客満足度(公開している場合のみ)
高く早く売却できた実績や安心感のある対応などが、顧客満足度に大きく反映されます。10人中9人が満足する基準で選べば、売却成功の確率はグンとあがるはずです。90%以上はきびしい基準ですが、大切な売却を信頼できる会社に任せるためにも、妥協せず選びましょう。
- 査定額に納得できる根拠がある
査定額はあくまで売却予想価格です。なかには、わざと高い金額をだして、あなたの気を引く会社もゼロではありません。そのため、査定額の根拠がとぼしい場合はキッパリと断り、根拠が明確かつ納得できる会社を選びましょう。
条件を満たす会社の
アテがないんですが…
それなら、下記表の
大手5社がおすすめじゃ
2024年12月現在までの約18年間、私がプロとして500社以上の不動産会社と接してきた経験から見て、売却実績が高くかつ安心できる大手5社です。(対応地域に注意)
※参照元は2024年12月1日時点の公式サイト掲載情報。満足度の集計基準や期間は各会社による。
[SREリアルティ]※1.調査会社 GMOリサーチ(株)/方法 インターネットリサーチ/期間 2021.12.24~27[三井のリハウス]※1.2023年度 ※2.2024年3月31日時点[東急リバブル]※1.2023年度 ※2.2024年5月16日時点 ※満足度2023.4.1~2024.3.31[三井住友トラスト不動産]※1.2023年3月末時点
査定に出したからといって、
必ず売却を進める必要はないぞ!
もし選択に迷ったら、下記3社が高値売却と早期売却の評判もよくおすすめです。
- SREリアルティ(エスアールイーリアルティ)
100%売主ファーストを徹底し、売主利益の最大化を追求する独自の売却手法が好評で、 「高値売却につながる・サービスの先進性・知人に紹介したい」の3部門でNo1評価※1を獲得した大手不動産会社。
他社と比較しても、とくに物件情報の広告量と拡散力にこだわり、より高く・より早く取引できる買主を、広範囲に探しだす売却活動が大きな強みです。※約60秒の入力で簡単に依頼できます
※査定後、売るor売らないは自由です - 三井のリハウス(三井不動産リアルティ)
累計100万件の取り扱いを突破し、38年連続で全国の売買仲介取扱件数上位の実績をほこる大手不動産会社。
全国289店舗のネットワーク、有名人を起用するテレビCMで知名度もたかく、高額売却への評判はもちろん、2人に1人以上を2ヶ月以内に成約させる早期売却力も大きな強みです。※約60秒の入力で簡単に依頼できます
※査定後、売るor売らないは自由です - 東急リバブル
年3万件以上の売買仲介実績で、業界トップクラスの成長をつづける大手不動産会社。
東急不動産HDグループの信用力をもとに、個別の売却サポートページや複数の販売戦略の提案、売却後の補修費用の保証、万が一売れないときの売却保証など、安心感のたかい多彩なサービスが大きな強みです。※約60秒の入力で簡単に依頼できます
※査定後、売るor売らないは自由です
特に、SREリアルティは、売主ファーストで囲い込みをしないと明言している会社なので、より安心して任せられます。
※次の手順②で2~4社を比較対象に加えますが、上記5社の中で気になった会社を比較対象にしてもOKです。
手順② 比較対象に2~4社へ査定依頼する
大手も地元の不動産会社も混ぜて比較に加えることがポイントです。
すでに解説した通り、それぞれにメリットデメリットがあるからです。
大手不動産会社 | 地元不動産会社 | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
初めての私に2~4社も
見つかりますかね(汗)
それなら迷わず一括査定
の利用でいいじゃろう
不動産の一括査定は、
- 無料でスマホやパソコンから使える
- 1回の入力でまとめて査定依頼できる
- 地域で査定可能な会社が自動表示される
一定の営業電話はありますが、各社それぞれ競争になることは理解しているので、他社と比較した上で検討することを伝えればOKです。
ただし、一括査定を調べると10サイトも20サイトも出てくるため、やみくもに選ぶと失敗します。
そのため、
- 大手企業が運営している
- 90%以上の利用者満足度
- 10年以上長期運営している
- 審査済の不動産会社のみ登録
これら4つの条件を満たしたサイトを選べば安心です。
おすすめのサイトはありますか?
はじめて利用するなら、
下記2サイトがおすすめじゃ
※参照元は2024年3月1日時点の公式サイト掲載情報。満足度の集計基準や期間は運営各社による。
手順①同様、査定に出したからといって必ず売る必要はないので、2~4社を目安に比較対象を増やすことを目的に進めてみて下さい。
どちらも無料で使えて便利じゃ
また、各サイトで登録する不動産会社が異なるため、サイトを併用して地域の優良な会社を取りこぼさず依頼する賢い人もいます。
サイト併用は、
- より多くの会社を比較したい都市部の人
- 1サイトでは比較対象が少ない地方の人
これらの人におすすめの方法です。
※例えば、『スーモ売却』から地域で実績数の多い2~3社へ査定に出した後、『HOME4U』で1~2社を補完するイメージです。
手順③ 各社の査定額を比較して一部除外する
手順①②で依頼した各社の査定結果が揃ったら、
- 査定額が高すぎる会社
- 査定額が低すぎる会社
これらの会社を除外します。
実際に、5社へ同時に査定依頼した場合、下記のように必ず差が出ます。(価格帯は参考です)
A社 | 3,830万円 |
---|---|
B社 | 3,460万円 |
C社 | 4,310万円 |
D社 | 3,770万円 |
E社 | 3,690万円 |
ここで前半のおさらいですが、査定額の高さだけで会社選びをすると失敗します。
その理由は、
- 査定額はおおよそ3ヶ月程度で売却可能な金額であって保証はつかない
- わざと他社より高い査定額を出して気を引こうとする会社もゼロではない
もし知らなければ、C社に
売却をお願いするところですね…
金額の根拠が明確であれば、その意気込みをかって比較対象に残すべきですが、根拠が曖昧なら除外する方が賢明です。
反対に、査定額が低すぎる会社は、あなたの家の売却に自信がない、または積極的ではないと考えて、除外する方がいいでしょう。(上記の査定結果ならB社は除外)
手順④ 基準の会社と比較して優劣を判断する
進め方は下記の通りじゃ
- まずは基準の会社の対応や提案等を受ける
↓↓ - 手順③で絞った各社の対応や提案等を受ける
↓↓ - 基準の会社と比較して優劣を判断する
具体的には、主に下記の点を比較します。
- 広告活動の方法や頻度
買い手に売却情報を届ける広告活動は、問い合わせや内覧予約の数に直結するため、最も重要な比較項目です。 - 対応の質やスピード
あなたへの対応の良し悪しがそのまま買い手への対応になる、この視点をもって比較することがポイントです。 - 周辺地域の情報の詳しさ
周辺地域の情報や魅力を営業トークや広告活動にしっかり活かせる会社は、やはり成約率が高いです。 - 営業マンの経験や資格
会社の評判が良くても、営業マンはピンキリです。経験は5年以上、資格は宅地建物取引士の保有が最低限の目安になります。
やることはシンプルで「基準の不動産会社と比較して良いか悪いか」です。
必ず各社の優劣が
見え隠れするはずじゃ
また、高値売却や早期売却に向けて、こちらが希望せずとも積極的な提案を出してくれる会社や営業マンはポイントが高いですね。
手順⑤ 最も信頼できる「1社」に売却を任せる
比較の結果、あなたが最も信頼して任せられる「1社」を選びましょう。
複数社に売却活動を依頼することもできますが、ここまでの手順でしっかり絞り込んだなら「1社」に絞ることをおすすめします。
1社に絞る方が、その不動産会社と営業マンに責任感が生まれ、積極的な売却活動を期待できるからです。
広告掲載や顧客の紹介への
優先度も上がるはずじゃ!
ここでも査定額だけに目を奪われず、実際の対応や提案等を通じて、総合的に最も好条件で売却を期待できる「1社」を選びましょう。
もし1社に絞れない場合は、あなた自身が買い手の立場になって「どの不動産会社から最も買いたいと思うか?」を意識してみて下さい。
以上、売却に強い不動産会社選びの手順を詳しく解説しました。
何とか私にもできそう!
早速、手順①から進めてみます!
ちなみに、経験者の皆さんは
何社ぐらい比較してるんでしょうか?
参考に「何社へ査定依頼しましたか?」と売却経験者250人に聞いたところ、
3社がダントツの結果じゃったの~
とはいえ、比較対象が多いほど、売却に強い会社に出会う確率は高まります。
3社は最低ラインとして、手順①②の合計で「3~5社」の比較がおすすめです。
売却時の不動産会社選びでよくある質問Q&A
不動産会社選びの際に、よくある質問とその回答をまとめました。
ぜひ参考にしてくれい!
Q.選ばなかった不動産会社はどう断ればいい?
A.「他の不動産会社で進めたいと思います。査定等ありがとうございました。」など、電話で一言伝えて断ればOKです。
もし理由など聞かれた場合は、「査定額が合わなかった」「他社の提案が自分に合っていた」など、正直に伝えるといいと思います。
Q.営業マンのスキルを判断する資格は?
A.最低限「宅地建物取引士(宅建:たっけん)」は持っていてほしいですね。
宅建は不動産売買の運転免許のような資格だからです。
他に、不動産コンサルティングマスター、1級or2級建築士、ファイナンシャルプランナーなどありますが、この辺はあればベターの範囲です。
各種資格の有無と、売却力は直接的にイコールではないため、くれぐれも比較材料の1つとして判断しましょう。
Q.比較の結果、2社を1社に絞れない場合は?
A.この場合のみ、2社共に売却を依頼し、実際の売却活動の中で優劣を判断してみて下さい。
ただし、手順⑤で解説した通り、1社に絞る方がその不動産会社と営業マンに責任感が生まれ、積極的な活動が期待できます。
そのため、実際の活動次第で1社へ絞る旨は2社に伝えた上で、いつでも解約できるようにし、競争させるといいでしょう。
まとめ:今の家を高値で売ってワンランク上の住み替え先へ
今回の不動産とーくは『【実践版】300万高く売る!家の売却に強い不動産会社選びのガイド』と題して、下記の項目を解説しました。
あなたのお役に立ったかの~?
家の売却は初めてのことで、とてもハードルの高いことに感じているかもしれません。
ただ実際は、不動産会社が手取り足取り二人三脚で進めてくれるので、特に心配する必要はないです。
言われた通りにやって任せていたら、何度か内覧予約があり、その内の1組に売れた、なんて日が来ると思います。
「先日内覧した人に決まりましたよ」って。
極論をいえば、家の売却は「不動産会社選び」を押さえるだけです。
買い手を探すのは不動産会社の仕事。
あなたは、その仕事をテキパキこなしてくれる優秀な会社を探すことだけです。
今の家をできるだけ高く売って、ワンランク上のより良い住み替えを成功させて下さいね!
最後までお読みいただき
ありがとうございました!
【2024年12月追記】
家が高く売れる時はいつ?
結論から言えば、
すでに家が高く売れる時はきています。
あなたは、近年の住宅価格が上昇していることをご存じですか?
直近の2024年11月29日、国土交通省が公表した日本全国の不動産価格指数によると、
- ・マンション(緑の線)
- 2013年1月頃から上昇し約2.06倍 ※2倍超え
- ・
- 2020年7月頃から上昇し約1.17倍
- ・住宅地(橙の線)
- 2020年7月頃から上昇し約1.16倍
例えば、2010年に3,500万円で売られていた同価値の物件が、それぞれ下記の価格で売買されているイメージです。
地域や購入時期によっては
予想以上に高値がつく
ことが多くなっています!
…がしかし、この好調相場もいつ下落するかわかりません。
仮に、日銀の金融引き締めなどが入ると、住宅ローン金利の上昇・株価下落の影響から、不動産価格もマイナスに転じることが考えられます。
「あの時に売っておけば…」と後悔しないためにも、早めに査定額を確認して、高値で売れるタイミングを逃さないことが大事です。
かんたんに査定額を確認するには?
最近は、今いくらで売れるのか簡単にわかるサイトがあって、とても便利になりました。
今一番のおすすめは『スーモ売却(無料)』です。
スーモ売却の強みは、
- 完全無料だからリスクがない
- ネットから60秒で査定に出せる
- 実績の多い会社が自動表示される
- 複数の額を比較して適正額がわかる
- 大手リクルートが15年も運営して安心
査定したからといって必ず売る必要はなく、気軽に使えるのも魅力の1つです。
まずは、好調相場の波に乗って「今いくらで売れるのか?」を知ることから始めてみて下さいね。