駅から遠い家で老後は大丈夫?駅に遠い老後で感じやすい不便6選
「老後の生活、駅から遠い家でも大丈夫?」
「駅から遠い家、老後にどう影響する?」
「駅遠の家で老後を過ごす具体的な不便さは?」

老後の生活は誰もが気になる重要な問題。
特に、今が駅から離れた場所であれば、このまま老後も住み続けるか否かの悩みに直面している人は本当に多いです。

こうした不安を解消するには、具体的な情報と適切な準備が必要です。

そこでこの記事では、不動産業界18年のプロが『駅から遠い家で老後は大丈夫?駅に遠い老後で感じやすい不便6選』と題し、実際に相談を受けた経験も踏まえて徹底解説します。

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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※2024年12月現在は全文無料で公開していますが、予告なく有料記事に変更する場合があります。

駅から遠い家の老後生活で感じやすい不便6選

駅から遠い家の老後生活で感じやすい不便6選

駅から遠い家の老後生活で感じやすい不便は下記6つです。

1.交通手段の不便さ

『交通手段の不便さ』は、駅から遠い家の老後生活で感じやすい不便の1つです。

駅から遠い環境で遠出する場合、バスや車、タクシーなどに頼るしかないからです。

レオ教授レオ教授

どこへ行くにも時間と
お金がかかるの~

仮に、自家用車の移動で今の生活が成り立っていても、いずれは運転を自粛する時期が訪れます。

また、バスの本数が少なく、待ち時間が長い地域では、高齢者としての移動は一層難しいものとなるでしょう。

ケイスケ

雨の日はバス停までの
徒歩も困難になりそうですね

2.病院に行く時間がかかる

『病院に行く時間がかかる』は、駅から遠い家の老後生活で感じやすい不便の1つです。

高齢になると、健康管理のために病院を頻繁に訪れることが多くなります。

しかし、駅から遠い地域に住む高齢者にとって、周囲に病院が少ない場合、そのアクセスは一つの大きな課題です。

レオ教授レオ教授

眼科や歯科などの専門医は
駅周辺にしかない事も多いからの~

このため、遠方の病院までの移動を余儀なくされ、移動にかかる時間が長くなることは避けられません。

場所によっては、バスと電車を乗り継ぐ必要があり、移動が体力的にも精神的にも負担となってしまう恐れもあるでしょう。

3.日常の買い物の不便さ

『日常の買い物の不便さ』は、駅から遠い家の老後生活で感じやすい不便の1つです。

高齢になると、日常生活に必要な買い物が一つの課題になります。

特に、駅から遠い住宅地では、スーパーマーケットやコンビニエンスストアが駅前に集中していることが多く、日常の買い物に長い距離を移動する必要があります。

カエデ

移動の有無で、買い物に
かかる労力は大きく変わるよね

加えて、重い荷物を持ち帰る際の負担は、老後を迎えた高齢者にとって大きな問題となります。

特に、冬場の寒さや夏場の暑さは、買い物の際の大きな障害となり、体調を崩すリスクも伴います。

我慢できずにタクシーを利用する人も多いですが、バスと違って支払いが多額のため、生活費の大きな負担となるでしょう。

4.公共施設が利用しにくい

『公共施設が利用しにくい』は、駅から遠い家の老後生活で感じやすい不便の1つです。

駅から離れた地域に住む高齢者にとって、市役所、図書館、公民館などの公共施設へのアクセスも大事になってきます。

特に、行政手続きや文化活動、地域コミュニティへの参加など、これらの施設を利用する機会は高齢者にとっても少なくありません。

ケイスケ

公民館で趣味のクラスに参加する
高齢者の方の多いですもんね

しかし、駅から遠いアクセスの問題が、これらの活動への参加を諦めさせ、孤立感や社会からの切り離された感覚を生む原因となることがあります。

5.娯楽施設が足りない

『娯楽施設が足りない』は、駅から遠い家の老後生活で感じやすい不便の1つです。

老後の生活では、娯楽施設へが心身の活力や健康維持に重要な役割を果たすことも多いです。

しかし、駅から遠い地域では、映画館やレストラン、カフェといった娯楽施設が不足していることが多く、これらの施設を利用するためにはわざわざ遠出する必要があります。

カエデ②

家でいいやってなりそう…

娯楽の機会が限られることは、自宅で過ごす時間が増え、老後生活の楽しみが減少し、孤立感やストレスの増加につながる可能性があります。

6.親族や友人が来づらい

『親族や友人が来づらい』は、駅から遠い家の老後生活で感じやすい不便の1つです。

交通の便が良くない地域に住む高齢者にとって、親族や友人の訪問が少なくなることは、つながりを維持する上での大きな障害となります。

特に、親族や友人が同じく高齢になれば、互いに移動が困難になり、若い頃のように頻繁に会うことができなくなる事も少なくないでしょう。

ケイスケ

たしかに、駅からのアクセスが
良い方が、気軽に行こうと思いますね

レオ教授レオ教授

駅近なら孫が1人で家に来てくれる
と喜ぶ人も周囲におるの~


以上、駅から遠い家の老後生活で感じやすい不便を解説しました。

老後も駅から遠い家で暮らせる?住み替えの判断基準

老後も駅から遠い家で暮らせる?住み替えの判断基準

老後も駅から遠い家で暮らせるか、住み替えの判断基準は下記4つの1つにでも該当するかどうかです。

住み替えの判断基準
  1. 現在、交通手段に電車をよく使う
    これから年齢と共に駅まで出る事がおっくうになる可能性が高いので、駅の近くで生活することをおすすめします。
  2. 最寄りのバス停の便数が少ない
    老後の移動手段が限られる中、思い立った時間での外出が困難になりがちなので、駅の近くで住み替えることをおすすめします。
  3. 周囲に買い物施設や病院が少ない
    買い物や病院通いは、老後生活においてのルーティンになる人が大半なので、駅の近くでの生活をおすすめします。
  4. 現在、主に自家用車で移動している
    いずれは視力や足腰の衰え、判断力の低下により、運転が困難になる可能性が高まります。
    そのため、今は移動に困らなくても、将来的には公共交通機関の利用が主になるため、駅の近くに住み替えた方が賢いでしょう。
レオ教授レオ教授

これらの4つの内の
1つでも該当するなら、一度は
住み替えを検討すべきじゃ!

一方で、これらに1つも該当せず、駅から遠いといえど生活に困らない場合は、現在の住まいでの老後を迎えても問題ないと考えます。

老後の住み替えは、若い頃の住み替えと違って、高齢者として安心した日々を過ごすための重要な決断です。

今一度、現在の住環境を見直してみて下さい。

老後に向け、駅から遠い家を住み替えた人の体験談

老後に向け、駅から遠い家を住み替えた人の体験談
老後に向け、駅から遠い家を住み替えた人の体験談を紹介します。


高橋 文子さん(65歳・長崎県)

住み替えて「良かった」点は?
駅から徒歩5分の場所に引っ越したおかげで、外出がぐっと楽になりました。以前はバスの本数が少なく、特に雨の日なんかは本当に大変でした。今は、急な用事や体調が優れない時でも、すぐに電車に乗れる安心感があります。
住み替えて「悪かった」点は?
新しい家はコンパクトで、以前に比べて収納スペースが少ないです。古い家具や思い出の品々を処分しなければならず、少し寂しい思いをしました。それに、駅近なので人通りが多く、時折夜遅くまで騒がしいのが気になります。以前は静かな住宅街で、夜は本当に静かだったので、騒音にはまだ慣れていません。
老後に向けて住み替えを迷う人へ一言
老後はやはり体力も落ちるし、何より安心感が大切です。駅に近いと外出が簡単になるので、心の負担がかなり軽くなります。ただ、住み替える際には、生活スタイルに合った間取りや周囲の環境もよく考えた方が良いですね。騒音問題など、意外なデメリットもあるので、実際に足を運んで確かめることをお勧めします。

田中 義雄さん(72歳・大阪府)

住み替えて「良かった」点は?
以前は車がなければどこにも行けなかったが、気軽に電車に乗って買い物や病院へ行けるのが嬉しいです。親族も訪れやすくなったみたいで、訪問の頻度が増えました。久しぶりに友達と昼ごはんに行ったり、孫たちと楽しく過ごしたりと、外出する機会が増えたことが良かったです。
住み替えて「悪かった」点は?
周辺に自然が少ないことです。前は庭があって、季節ごとに花を植えたり、野菜を育てたりするのが楽しみでした。現在のマンションにはもちろんそんなスペースはなく、植物を育てる楽しみが失われました。マンションの規則が厳しく、ベランダに大きな鉢植えも置けないのが少し不満です。
老後に向けて住み替えを迷う人へ一言
老後の生活を考えると、交通の便が良い場所に住むのは重要です。とはいえ、自分が何を重視するのかを考え、妥協できるポイントを見極めることも大事だと思います。便利さを取るか、環境の良さを取るか、それは人それぞれですが、私自身は便利さを取って正解だったと思っています。

相馬 大志さん(67歳・広島県)

住み替えて「良かった」点は?
サラリーマン時代、郊外の一戸建てを購入しました。当時は自動車通勤で問題なかったのですが、バスや電車では不便な立地でした。
年を重ねるにつれ、老後の生活を考え、より便利な場所での生活を望むようになりました。その結果、郊外の団地から駅近のマンションに住み替えました。
この変更で交通の便が良くなり、商店が多く、買い物が楽になりました。
また、病院も近く、生活する上での全ての条件が改善され、とても良かったと思っています。
住み替えて「悪かった」点は?
以前の郊外の団地では、70坪の広い土地と庭があり、ガーデニングや子どもの遊び場として活用していました。
しかし、駅近のマンションに移住したことで、庭がなくなり、以前のような庭遊びができなくなりました。
ベランダでのプランター栽培は可能ですが、それまでの庭の代わりにはなりません。
また、車を所有しているため、駐車場代が追加でかかるようになりました。
老後に向けて住み替えを迷う人へ一言
若い頃は郊外でも車があれば問題ありませんが、年を取ると坂道のある団地生活が辛くなります。
住居の近くに商店や病院、便利な交通手段がある「平地での、楽で、無理なく、ストレスのない」生活が一番良いと思います。
若いうちから人生設計をし、老後の「終の棲家」をよく考え、決断することがとても大切だと思います。

鎌田 恵美さん(60歳・東京都)

住み替えて「良かった」点は?
駅近の便利さは想像以上でした。駅に直結しているショッピングモールや、徒歩圏内の病院が多いことに驚きました。これまではバスを使って出かけるのが億劫で、買い物もまとめ買いが必要でしたが、今はちょっとした用事でもすぐに出かけられます。
住み替えて「悪かった」点は?
都心に近い場所なので、物価が高いのが悩みの種です。食料品や日用品の価格が以前と比べて高く感じます。日々の出費が増えてしまったので、家計のやりくりが少し大変になりました。加えて、駅に近い分、人の出入りも多く、セキュリティに少し不安が残ります。防犯意識を持ちながら生活する必要があると感じました。
老後に向けて住み替えを迷う人へ一言
駅に近い場所は、何よりも便利さが際立ちますが、生活費やセキュリティに対する意識も重要です。実際にその地域を何度か訪れてみて、色々とチェックしてから決めるのが賢いです。

山本 隆一さん(68歳・福岡県)

住み替えて「良かった」点は?
電車の利用が便利になり、趣味の旅行が格段に楽になりました。駅が近いと早朝の出発や夜遅くの帰宅もスムーズですし、駅周辺に新しいお店がたくさんあるので、散歩がてらの買い物が楽しみになりました。
住み替えて「悪かった」点は?
駅近の環境は少し都会的過ぎて、慣れるまで時間がかかりました。人が多く、車も多いので、以前のようにのんびりとした時間を過ごすことが難しくなりました。以前住んでいた場所では隣人と仲が良かったのですが、今の住まいでは近所付き合いが希薄で、少し寂しい気もしています。
老後に向けて住み替えを迷う人へ一言
便利さを取るか、ゆったりとした生活を取るか、住み替えを考える際はよく検討する必要があります。自分のペースで生活を楽しむことが一番大切ですから、焦らずにじっくりと考えてみてください。

森本 彩花さん(58歳・千葉県)

住み替えて「良かった」点は?
これまで車が必要だった移動がすべて徒歩で済むようになり、運転が苦手な私にとっては大きなメリットです。駅近の便利さは、急な予定が入ったときでもすぐに行動できる安心感につながっています。
住み替えて「悪かった」点は?
駅近の便利さの反面、マンションの周りには自然が少なく、緑が恋しくなることがあります。庭の手入れや、近くの公園で散歩するのが日課だったのですが、今はコンクリートジャングルに囲まれてしまい、少し窮屈に感じることもあります。朝早くから夜遅くまで賑やかなのは、年齢を重ねるにつれて少し疲れるものです。
老後に向けて住み替えを迷う人へ一言
住み替えは大きな決断ですが、何を優先するかが大事です。便利さは老後生活において大きな魅力ですが、その反面、環境の変化にも対応する必要があります。自分が何に価値を置いているのかをよく考え、じっくりと計画を立てることをおすすめします。

中村 幸雄さん(52歳・茨城県)

住み替えて「良かった」点は?
前の家では、車で10分以上走らないとスーパーに行けなかったため、老後の運転能力の低下も考えて、徒歩圏内にスーパーがある便利な場所に住み替えることを望んでいました。
結果的に、希望に合う中古の一戸建て(平屋)を見つけて即購入しました。
住み替えて「悪かった」点は?
購入した住宅は築36年で、住むためにはリフォームが必要でした。
そのため、購入費用とリフォーム費用の合計が予算をオーバーしてしまいました。
また、新しい近所付き合いでは隣人トラブルが発生し、精神的に苦痛を感じ、隣人に恵まれなかったことを少し後悔しています。
老後に向けて住み替えを迷う人へ一言
駅から近い便利な場所へ移れたのは満足していますが、住み替えにあたっては予算の管理と良い不動産屋やリフォーム業者の選択にも気を付けた方が良いです。
私の場合はバタバタと話が進んだので、他の業者と見積もりを比較せず行なってしまいました。
また、物件選びでは、近所の人も合わせて注意した方が良いです。
私が購入した物件には隣人が興味を持っていたようで、先に購入したことでトラブルが生じました。
以前の家の売却が決まっていたため現金で購入したのですが、もう少し周りも確認すればよかったと後悔しました。

※プライバシー保護のため仮名です。

以上、老後に向け、駅から遠い家を住み替えた人の体験談を紹介しました。

まとめ

今回の不動産とーくは『駅から遠い家で老後は大丈夫?駅に遠い老後で感じやすい不便6選』と題して、下記の項目を解説しました。

レオ教授レオ教授

お役に立てたかの~?

老後の住まい選びは、将来の生活の質に直結する大切な決断です。

駅から遠い家に住む際に感じる不便さは、交通の便の悪さ、日常の買い物や病院へのアクセスの問題だけでなく、社会とのつながりを維持する上での困難さをも含む場合があります。

今住んでいる家での老後生活が適しているか、または住み替えが必要かは、個々のライフスタイルや周辺環境によって異なります。

自身のニーズをしっかりと見極め、将来に備えて、早めの情報収集と計画を心がけることが、安心で充実した老後生活への第一歩です。

【2024年12月追記】
家が高く売れる時はいつ?

結論から言えば、
すでに家が高く売れる時はきています。

あなたは、近年の住宅価格が上昇していることをご存じですか?

直近の2024年11月29日、国土交通省が公表した日本全国の不動産価格指数によると、

不動産価格指数 令和6年8月|国土交通省
引用:不動産価格指数 令和6年8月|国土交通省

マンション(緑の線)
2013年1月頃から上昇し約2.06倍 ※2倍超え
戸建住宅(青の線)
2020年7月頃から上昇し約1.17倍
住宅地(橙の線)
2020年7月頃から上昇し約1.16倍
※2010年平均=100からの倍率(全国平均)

例えば、2010年に3,500万円で売られていた同価値の物件が、それぞれ下記の価格で売買されているイメージです。

マンション
3,500万円×約2.06倍約7,210万円
戸建住宅
3,500万円×約1.17倍約4,095万円
住宅地(土地)
3,500万円×約1.16倍約4,060万円
※マンションは首都圏等の高騰が全国平均を引き上げていると考えられます。

プロ18年プロ18年

地域や購入時期によっては
予想以上に高値がつく
ことが多くなっています!

…がしかし、この好調相場もいつ下落するかわかりません。

仮に、日銀の金融引き締めなどが入ると、住宅ローン金利の上昇・株価下落の影響から、不動産価格もマイナスに転じることが考えられます。

「あの時に売っておけば…」と後悔しないためにも、早めに査定額を確認して、高値で売れるタイミングを逃さないことが大事です。

かんたんに査定額を確認するには?

最近は、今いくらで売れるのか簡単にわかるサイトがあって、とても便利になりました。

今一番のおすすめは『スーモ売却(無料)』です。

スーモ売却公式サイト

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  • 完全無料だからリスクがない
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  • 複数の額を比較して適正額がわかる
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査定したからといって必ず売る必要はなく、気軽に使えるのも魅力の1つです。

まずは、好調相場の波に乗って「今いくらで売れるのか?」を知ることから始めてみて下さいね。

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おおよその情報で大丈夫です
査定後に売る・売らないは自由です

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
老後に向けた住み替えの選択に役立てていただければ幸いです。

以上『駅から遠い家で老後は大丈夫?駅に遠い老後で感じやすい不便6選』でした。

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