「やっと見つけた理想の家なのに…」
「父の介護のために売るしかない…」
「住宅ローンはどうなってしまうの…」
予期せぬ父親の脳梗塞で、購入からわずか4ヶ月で愛着が湧き始めた家を手放すことになった村瀬さん。
毎日の通勤や学校、買い物も便利な立地で、やっと見つけた理想の家だったはずでした。
でも、人生には思いもよらない選択を迫られることがあるものです。
この記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『【体験談】買ったばかりの家を売るブログ。大阪→三重へ村瀬さんの決断』と題して、貴重な実体験を紹介します。
最後まで読めば、突然の売却を余儀なくされた時の具体的な対処法と、売却損を最小限に抑えるためのポイントがわかります。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
-
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
- 村瀬 幸彦さん(ムラセ ユキヒコ)
-
【年齢】43歳【居住地】大阪府
【自己紹介】不動産仲介会社を通じて中古一戸建てを3,180万円で購入。妻と小学4年の娘との新生活を始めたばかりだったが、父親の脳梗塞をきっかけに三重の実家近くへの引っ越しを余儀なくされた。わずか4ヶ月後に売却を決意。住宅ローンの残債や仲介手数料などで悩んだが、大阪府内でも人気の阪急京都線・茨木市駅へ徒歩8分を強みに、5社に査定を出した。最終的に3,100万円で売却し、諸経費を含めた損失を200万円ほどに抑えることができた。※プライバシー保護により仮名
買ったばかりの家を売る覚悟…4ヶ月で直面した現実
阪急京都線・茨木市駅から徒歩8分という好立地に位置する中古一戸建てを、昨年の暮れに購入された村瀬さん。
妻と小学4年生の娘さんとの新生活をスタートさせたばかりでしたが、予期せぬ父親の脳梗塞をきっかけに、わずか4ヶ月で買ったばかりの家を売る決意をすることになりました。
村瀬さん、本日は貴重な
お時間をいただき
ありがとうございます
こちらこそ、同じような状況で
悩んでいる人の力に
なれればと思います
- 買ったばかりの家を売るきっかけになった詳しい理由は?
- わずか4ヶ月で売却を決意した際、最も葛藤したことは?
- 急な家の売却を家族に打ち明けた時の反応はどうだった?
- 買ってすぐの売却について近隣にはどのように説明した?
- 5社に査定を依頼した理由とその過程で得られた発見は?
- 購入した不動産会社に売却を依頼しなかった理由は?
- 買ったばかりの家を売ることに内見者の反応や質問は?
- 売却損を最小限に抑えるため特に注意したポイントは?
- 買ったばかりの家を売って今だから話せる本音は?
- 買ったばかりの家を売るか迷っている人へ伝えたいこと
突然の出来事で、さぞ
戸惑われたのでは?
はい、まさか4ヶ月で
売ることになるとは
夢にも思いませんでした
これから村瀬さんの経験から、買ったばかりの家を売ることになった時の具体的な対処法と、心の整理の仕方についてお聞きしていきましょう。
買ったばかりの家を売るきっかけになった詳しい理由は?
村瀬さんが家を売却することを考え始めたのは、父親の容態を知ったその日でした。
ご実家は三重県と
伺いましたが、距離的にも
かなり厳しい状況でしたか?
大阪から実家まで
車で2時間半以上かかるので
週末だけの往復は現実的ではなく…
父は右半身に麻痺が残り、リハビリには長期の時間が必要な状況だったそうです。
母親一人では介護の負担が大きすぎることも分かり、実家近くへの引っ越しを決断するまでに1週間もかかりませんでした。
介護が必要な場合
物理的な距離の問題は
とても大きいですよね
母の疲れ切った顔を見て
これは一刻も早く動かないと
いけないと痛感しました
わずか4ヶ月で売却を決意した際、最も葛藤したことは?
理想の立地で、やっと手に入れた新居。
その家を手放すことになった時の心境について、村瀬さんは次のように語ります。
正直に言うと、引っ越して
まだ近所付き合いも始まったばかり
だったので申し訳なくて…
特に葛藤が大きかった点について、以下のように話してくれました。
- 住宅ローン3,000万円超の残債が残っている
- 物件購入時の諸費用がまだ重くのしかかっている
- 娘の転校のタイミングが気がかり
- 妻の仕事も変えなければならない
資金面の不安が
大きかったのですね?
「このタイミングで売ると確実に損が出る…でも、待っている時間的な余裕はない」というジレンマを抱えていたと言います。
でも、家族の健康や生活が
第一だと考えたら、迷っている
場合ではありませんでした
急な家の売却を家族に打ち明けた時の反応はどうだった?
実家近くへの引っ越しを決意した村瀬さん。
しかし、妻と娘に「引っ越したい」旨を伝えるまでに、3日ほど時間がかかったと振り返ります。
ご家族への報告は
どのようにされましたか?
まず妻に相談して
二人で娘に話そうと
決めました
奥様は状況を理解し、すぐに前向きな反応を示してくれたそうです。
妻が「お義父さんのために
できることをしましょう」と
言ってくれて救われました
ただ、小学4年生の娘さんへの説明は慎重に行ったといいます。
- おじいちゃんの病気の説明から始める
- 三重での新しい生活の良いところを具体的に伝える
- 友達との別れを惜しむ気持ちに寄り添う
- 新しい学校での不安に共感する
お子さんへの伝え方も
とても大切なポイントですね
このように、村瀬さんの事例から、家族への丁寧な説明と心理的なケアの重要性が浮き彫りになりました。
買ってすぐの売却について近隣にはどのように説明した?
引っ越してきてまだ日が浅い中での売却。
近所付き合いが始まったばかりだっただけに、村瀬さんは説明の仕方に悩んだと言います。
ご近所への説明は
どのようにされましたか?
最初は引っ越すことを
話すのに抵抗がありましたが
隠すことではないと気付きました
向こう三軒両隣には、できるだけ早めに事情を説明することにしたそうです。
父の介護が必要になったと
正直に話したところ、皆さん
とても心配してくれました
実際の説明時に意識したポイントは以下の通りです。
- 介護が必要な理由を簡潔に伝える
- 実家までの距離的な問題に触れる
- 突然の決断だったことへの申し訳なさを示す
- 短い期間でも親切にしてもらった感謝を伝える
売却時の近隣への配慮は
とても大切なポイントです
内見の際にも影響しますからね
5社に査定を依頼した理由とその過程で得られた発見は?
買ったばかりの家を売ることになり、インターネットや他の人のブログ、SNSで情報を集めた村瀬さん。
様々な体験談を参考にした上で、まず近隣の取引実績が豊富な不動産会社5社に査定を依頼しました。
なぜ5社という数に
されたのですか?
3社だと少なすぎる気がして
かといって多すぎても比較が
大変かなと思いまして
査定依頼を通じて、以下のような発見があったと言います。
- 査定額に最大で450万円もの開きがある
- 各社の物件の価値の見方が異なる
- 売却までの期間の予測にも差がある
- 諸費用の計算方法も会社によって違う
複数社に査定依頼すると
様々な視点からの評価が
わかりますよね
特に参考になったのは、各社の担当者が物件の「どこに着目するか」という視点の違いだったそうです。
駅からの距離を重視する会社
室内のリフォーム状態を重視する会社
それぞれ特徴があって勉強になりました
購入した不動産会社に売却を依頼しなかった理由は?
購入時にお世話になった不動産会社があるにも関わらず、村瀬さんは新たな会社に売却を依頼することを選びました。
購入時の不動産会社には
相談されなかったのですか?
実は最初に相談しましたが
購入時とは違う印象を
受けてしまって…
4ヶ月という短期間での売却を告げた際、担当者の態度が明らかに冷たくなったと感じたそうです。
その時の違和感について、具体的に以下の点を挙げてくれました。
- 売却理由を何度も確認され、不信感を抱かれている印象を受けた
- 査定額が近隣相場と比べて明らかに低く設定されていた
- 売却期間について具体的な説明がなかった
- 担当者の対応が購入時と比べて消極的だった
確かに短期間での売却は
色々と疑問に思われる
かもしれませんね
でも、だからこそ丁寧に
説明してほしかったんです
結果的に、新しい目で物件を評価してくれる不動産会社に依頼して正解だったと振り返ります。
買ったばかりの家を売ることに内見者の反応や質問は?
売り出してから約3週間で、計8組の内見者が訪れたそうです。
内見時の反応はいかがでしたか?
短期間での売却に驚かれませんでしたか?
ほとんどの方が
買ったばかりの家を売る理由を
気にされていて正直に説明しました
内見者からよく受けた質問について、以下のように振り返ります。
- 買ってすぐの売却理由は本当に介護なのか
- 建物に何か不具合があったのではないか
- 近隣環境に問題があったのではないか
- 住宅ローンの状況はどうなっているのか
そういった質問への
対応は難しかったのでは
ないでしょうか?
父の状況を具体的に説明すると、ほとんどの内見者が理解を示してくれたと言います。
むしろ「大変ですね」と
共感的な言葉をかけて
いただくことも
また、内見時に売主が立ち会うことで、物件への信頼度が高まったという手応えも感じられたそうです。
売却損を最小限に抑えるため特に注意したポイントは?
買ったばかりの家を売る決断をした時から、ある程度の損失は覚悟していたという村瀬さん。
売却損を抑えるために
工夫されたことは
ありますか?
とにかく物件の良さを
最大限アピールできるよう
準備を進めました
具体的に意識したポイントは以下の通りです。
- 購入時のリフォーム書類を整理して開示
- 内装は購入時の状態を極力維持
- 庭や室内は清潔に保つ
- 内見可能な時間帯を柔軟に設定
売主様ができる準備を
しっかりされていますね
特に効果的だったのは、駅や買い物施設までの具体的な所要時間を記載した案内図を用意したことだと言います。
実際に家族で歩いて計測し
スーパーまで4分、駅まで8分など
正確な情報を伝えました
買ったばかりの家を売って今だから話せる本音は?
売却を終えてから半年が経った今、当時を振り返って感じることを聞かせてもらいました。
今、あの決断を
どのように感じて
いらっしゃいますか?
正直に言うと、もう少し
待てば良かったかなと
考えることもあります
売却損を出してしまったことへの後悔は、完全にはなくならないと語ります。
しかし、その一方で現在の生活について、次のように話してくれました。
- 父の表情が日に日に明るくなっている
- 母の負担が大きく軽減された
- 娘も新しい環境に徐々に慣れてきた
- 妻も地元で新しい仕事を見つけた
家族みんなが新しい
環境で前向きに過ごせて
いるんですね
はい、金銭的な損失は
ありましたが、得られたものの
方が大きかったと感じています
買ったばかりの家を売るか迷っている人へ伝えたいこと
最後に、同じような状況で悩んでいる人へ向けて、メッセージをいただきました。
どんなアドバイスが
できそうでしょうか?
まずは落ち着いて状況を
整理することが大切だと
伝えたいですね
具体的には、以下のようなステップを踏むことを推奨しています。
- 売却を考える理由を家族と共有する
- 複数の不動産会社に相談して情報を集める
- 売却にかかる諸費用を具体的に確認する
- 売却後の生活プランを具体的に考える
- 決断したら後ろを振り返らない
「経済的な損得だけでは測れない価値を、家族で共有できることが大切です」
本日は貴重な体験を
ありがとうございました!
私の経験が誰かの
お役に立てれば幸いです
ブログまとめ:家族の幸せを選んだ勇気ある決断
今回の不動産とーくは『【体験談】買ったばかりの家を売るブログ。大阪→三重へ村瀬さんの決断』と題して、貴重な実体験を紹介しました。
突然の父の介護という人生の転機に直面しながらも、家族の幸せを第一に考えて決断された村瀬さんの体験談には、多くの学びがありました。
売却損を最小限に抑えるために、複数の不動産会社に査定を依頼して価格を比較検討したことは、とても賢明な判断でした。
購入からわずか4ヶ月での売却という厳しい状況でしたが、不動産売却は決して後ろ向きな選択ではありません。
売却のタイミングは
人それぞれです
むしろ、新しい生活への第一歩として前向きに捉えることができます。
この記事が、同じような状況で悩んでいるあなたの道しるべになれば幸いです。
大切なのは家族の
笑顔ですからね
一歩を踏み出す勇気、きっと素晴らしい未来につながっていくことを願って。
以上『【体験談】買ったばかりの家を売るブログ。大阪→三重へ村瀬さんの決断』でした。
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