「住み替えを考えているけど、後悔しないか不安でたまらない」
「ブログや知恵袋を読んでも、結局どうすればいいかわからない」
老後の住まいをめぐって、こんな気持ちを抱えている方は少なくありません。
「体が動くうちに」「管理が楽なうちに」と考えて決断したマンションへの住み替えが、思わぬ壁にぶつかってしまう——そんな体験談は、実際にネット上にも多く見られます。
ただ、後悔の声が目立つからといって「マンションへの住み替えはやめておいたほうがいい」と判断するのは早計です。
事前の準備不足が、「防げたはずの後悔」につながるケースは少なくありません。
ブログや知恵袋の体験談は参考になりますが、「自分たちに当てはまるかどうか」の判断まではしてくれません。
大切なのは、同世代のリアルな失敗と気づきを知った上で、自分たちの住み替えに活かすことです。
この記事では、不動産×住宅業界のプロが『【ブログ】老後のマンションに後悔…?瀬戸口さん住み替え2年のリアル』と題して紹介します。
老後の住まいで迷っているあなたに、同世代の等身大の体験談から見えてきた「後悔を減らすための視点」をお届けします。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)

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不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

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【この記事の取材・確認方法】
この記事は、実体験者への取材・ヒアリング内容をもとに作成しました。不動産の種類や住まいの状況、当時の悩み、検討した選択肢、実際に取った行動、その後の暮らしの変化などを確認したうえで、個人が特定されないよう一部情報を調整。実務・専門的な判断を要する箇所は、不動産コンサルタントの執筆者・西田が補足。※体験談は個別事情に基づく内容であり、同じ結果を保証するものではありません。
【体験談】老後のマンションに後悔…?住み替え2年のリアルな失敗と気づき

「老後はマンションに住み替えて楽になりたい」——そう思って決断したのに、いざ暮らし始めると想定外の壁が次々と現れてきた。
あなたも今、そんな不安や後悔を感じていませんか?
今回は、千葉市内の戸建てからマンションへの住み替えを62歳で経験し、現在2年が経った瀬戸口幸子さん(67歳)に、老後のマンション選びのリアルを余すところなく語っていただきました。
後悔した点も、良かった点も、包み隠さず話してくれた瀬戸口さんの体験談は、老後の住まいを考えているすべての方にとって、貴重な参考になるはずです。
- 瀬戸口 幸子さん(仮名)

-
【年齢】67歳【居住地】千葉県
元小学校教員として32年間勤め、定年退職後に夫と二人で千葉市内の戸建てからマンションへ住み替え。築5年・2LDK(63㎡)の分譲マンションを3,280万円で購入したものの、収納不足や予想外の生活音など、実際に住んで初めて気づいた後悔も多かった。現在は工夫を重ねながら「住み替えて良かった」と感じており、同じ悩みを抱える方の参考になればと今回の取材に応じてくれた。
プロ20年 瀬戸口さん、本日は
貴重なご経験を
お聞かせいただき
ありがとうございます
瀬戸口さん こちらこそ、同じように
老後の住まいで悩んでいる方の
参考になれば嬉しいです
- マンションへの住み替えを決断した「最後のひと押し」は何だった?
- 戸建て売却のタイミングと金額、「もっとこうすれば良かった」と思う点は?
- マンションに住み替えて最初にぶつかった「想定外の壁」は何だった?
- ブログや口コミを読み漁っていた時期、一番不安だったことは?
- 老後の住み替えから2年が経った今、100点満点で何点?
- 老後マンションへの住み替えで後悔を減らすために伝えたいこと
それでは、住み替えの決断から現在までのリアルな経験を、詳しくお聞きしていきましょう。
マンションへの住み替えを決断した「最後のひと押し」は何だった?
瀬戸口さんが住んでいたのは、千葉市内の築34年・延床面積116㎡の木造2階建て戸建て。
32年間の教員生活に区切りをつけ、62歳で定年退職したタイミングで、老後の住まいを本格的に見直し始めたそうです。
プロ20年 住み替えを考え始めたのは
いつ頃から、また
きっかけは何でしたか?
瀬戸口さん 退職の2年くらい前から
ぼんやり考えていましたね
でも具体的に動き出したのは
退職後でした
夫婦共通の悩みとして真っ先に挙がったのが、「階段の上り下り」と「庭の草むしり」の体への負担でした。
2階に寝室があり、毎朝ぎしぎしと音を立てる階段を上り下りするのが、年々しんどくなってきたと言います。
加えて、広い庭の草むしりは夏になるたびに腰と膝にこたえ、ご主人も「もう限界」と口にするようになっていました。
プロ20年 具体的にどんなことが
「最後のひと押し」に
なりましたか?
瀬戸口さん ある夏の日に夫が
草むしりのあとに
熱中症気味になって…
あの日が本当に転機でした
プロ20年 体のサインを
見逃さなかったことが
正しい判断につながりましたね
そこから夫婦で住み替えの方向性を固め、物件探しをスタート。
いくつかの条件を絞り込んでいく中で、「なるべく今住んでいる千葉市内で、病院やスーパーへのアクセスが良い場所」という点が二人の共通の優先事項になりました。
そこで今の物件・築5年・2LDK(63㎡)のマンションに行き着いたわけですが、63㎡という広さを選んだ理由についても聞きました。
瀬戸口さん 最初は70㎡以上も見たんです
でも2人暮らしには
持て余すなと感じて
63㎡に落ち着きました
プロ20年 老後の2人暮らしには
「広すぎる」ことも
デメリットになりますからね
掃除の負担も増えますし
「この物件に決めた」決め手は、バリアフリー設計・オートロック・エレベーターの3つがそろっていたことに加え、近くにかかりつけの内科があったことも大きかったそうです。
購入価格3,280万円という金額についても、退職金と戸建ての売却益で手元にある程度の余裕を持って対応できると判断しました。
「体が動くうちに動く」という決断が、住み替えを成功に近づけたと瀬戸口さんは振り返ります。
戸建て売却のタイミングと金額、「もっとこうすれば良かった」と思う点は?
住み替えをスムーズに進めるためには、今の住まいの売却タイミングと金額が肝になります。
瀬戸口さんが売却した戸建ては築34年。
売却査定の実務では、木造戸建ては築20〜25年を過ぎると建物価値がほぼゼロと評価されることが多く、築34年となると建物価値がほぼゼロと査定されるのが一般的です。
プロ20年 実際の査定額は
どんな結果でしたか?
瀬戸口さん 予想通り建物の価値は
ほぼゼロでしたね
土地の値段だけで
評価されていました
プロ20年 築34年の木造戸建ては
査定上の建物価値が
ほぼゼロになるため
実質は土地の価格と
立地で勝負になります
それでも会社によって
提示額に差が出ますからね
査定は1社のみに依頼し、その金額をそのまま受け入れる形で売却を進めたそうです。
「もっとこうすれば良かった」と今でも感じていることを聞くと、瀬戸口さんはこう答えてくれました。
瀬戸口さん 1社しか査定を頼まなかったのが
今でも引っかかっています
複数社に頼めばよかったと
不動産会社によって査定額に差が出ることは珍しくなく、1社のみの査定で売却を決めると、本来より低い金額で売ってしまうリスクがあることを、後から知ったそうです。
また、売却のタイミングについては「退職後に焦って動いてしまった」という反省もあると話します。
退職の1~2年前から動き始めれば、売却と購入の両方をじっくり計画できたと言います。
住み替えは「やり直し」が難しい大きな決断です。
瀬戸口さんの実体験から見えてきた「もっとこうすれば良かった」ポイントは、これから動く方にこそ知っておいてほしい内容です。
- 戸建ての査定は複数の不動産会社に依頼して金額を比較する
- 退職の1~2年前から住み替えの計画を始める
- 売却・購入・引っ越しにかかる諸費用を事前にしっかり見積もっておく
- 売却先の不動産会社選びにも時間をかける
瀬戸口さん 諸費用で思ったより
お金が出ていったのも
正直きつかったですね
マンションに住み替えて最初にぶつかった「想定外の壁」は何だった?
利便性や体への負担を考えて選んだマンションでの暮らし。
ところが、住み始めてすぐに「こんなはずじゃなかった」という壁にぶつかりました。
瀬戸口さんが経験した「想定外の壁」は、主に3つありました。
プロ20年 住み始めてから
最初に気になったのは
どんなことでしたか?
瀬戸口さん 収納が全然足りなくて
荷物をどう処分するか
毎日頭を悩ませました
まず、引っ越し初日から直面したのが収納スペースの激減でした。
32年間の教員生活で集めた書籍や教材、趣味の道具、夫婦2人分の衣類…。
「捨てたくない」という気持ちとの葛藤が、引っ越し直後から数カ月にわたって精神的なストレスになったと言います。
プロ20年 収納の問題は
住み替えでよく耳にします
特に戸建てからマンションへの
ダウンサイジングでは顕著ですね
瀬戸口さん 夫婦で何度も口論に
なりましたよ(苦笑)
どっちの荷物を処分するかで
次に、住み始めて2年が経ったころに届いた通知が家計に響きました。
修繕積立金が月4,200円値上がりするという内容でした。
瀬戸口さん 築5年で買ったので
まだ先の話と思っていたら
あっという間に来てしまって
プロ20年 近年は建築材料や
人件費の高騰などで
修繕積立金を引き上げる
マンションが増えています
修繕積立金の値上がりは、マンション購入時の固定費計算に含めておかないと、老後の家計を圧迫する要因になりかねません。
管理費・修繕積立金がいくら、どのくらいの頻度で見直される可能性があるのかは、購入前に必ず確認しておきたい項目です。
そして3つ目が、生活を始めるまで気づかなかった上階からの生活音です。
瀬戸口さん 昼間は気にならないんですが
夜になると上の方の
足音がどすどすと聞こえて
最初は本当に眠れなかったです
プロ20年 内覧の時間帯によっては
生活音は確認できません
上階に小さなお子さんがいると
特に響きやすい場合がありますね
内覧時は昼間だったため、足音のことはまったく想定していなかったそうです。
内覧時は昼間だったため、足音のことはまったく想定していなかったそうです。生活音の問題は実際に住んでみるまで気づきにくい、典型的な盲点のひとつです。
ブログや口コミを読み漁っていた時期、一番不安だったことは?
「老後 マンション 後悔」——住み替え前、瀬戸口さんが何度もこの言葉で検索していたのは、あなたと同じ気持ちだったからかもしれません。
住み替えを決める前、瀬戸口さんはブログや知恵袋などの口コミを何時間もかけて読み込んでいたそうです。
プロ20年 ネットで調べていた時期
一番不安に感じていたのは
どんな点でしたか?
瀬戸口さん 「老後マンション 後悔」って
何度も検索しました
特に修繕積立金と
管理費が上がり続けないか
それが一番怖かったです
老後のマンション後悔に関する知恵袋や口コミでは「修繕積立金が上がって家計が苦しい」「管理組合の集まりが面倒」「生活音でトラブルになった」などの声が目立ちます。
プロ20年 実際に読んでみて
どんな印象でしたか?
瀬戸口さん 不安ばかりが募りましたね
悪い体験談は書きやすいから
ネット上には多いんだと思います
もちろん口コミやブログも参考にはなりますが、それだけでは判断できないことも多々あります。
「実際に住んで初めてわかったこと」を聞くと、瀬戸口さんはこう話してくれました。
瀬戸口さん 管理組合の総会って
最初は面倒そうと思ったけど
住民同士の顔がわかって
むしろ安心感がありましたよ
プロ20年 管理組合への参加は
マイナスイメージを持つ方も
多いですが、いざ関わると
コミュニティとして機能するんですよね
口コミやブログでは「後悔した声」が目立ちやすいですが、実際に暮らして初めてわかった「意外と良かったこと」もあります。
| 項目 | ネットの口コミで多い情報 | 実際に住んでわかったこと |
|---|---|---|
| 管理組合・総会 | 面倒・トラブルが多い | 住民と顔見知りになれる安心感がある |
| 日常の利便性 | 買い物・通院に便利との声が多い | 予想以上に快適で、外出のハードルが下がった |
| セキュリティ | オートロックで安心との声が多い | 「鍵ひとつで外出できる」安心感を日々実感している |
瀬戸口さん ネットの情報は
「後悔した声」が目立ちやすいので
そこだけを見て
不安になりすぎないでほしいですね
老後の住み替えから2年が経った今、100点満点で何点?
瀬戸口さんが出してくれた点数は、妻(瀬戸口さん本人)が75点、夫が70点。同じ家に暮らしていても、5点の差が生まれていたことが興味深いです。
プロ20年 夫婦間で点数が
少し違うんですね
その差はどこからくるんでしょう?
瀬戸口さん 夫は庭がなくなったのを
まだ少し寂しがっているんです
草むしりはいやだったけど
庭いじりは好きだったみたいで
これ、実はよくある話です。老後の住み替えで夫婦間の満足度が分かれる主な原因は「失うものへの感度の違い」で、特に戸建てからマンションへのダウンサイズでは、趣味の場所・作業スペース・庭といった「機能より感情的な価値があるもの」を失った側の満足度が下がりやすい傾向があります。
プロ20年 住み替え前に
「何を失うか」を
お互いに話し合っておくことが
後悔を減らすポイントですね
瀬戸口さん それ、実はもうやっています!
ベランダでトマトとバジルを
育て始めてから
夫の顔が明るくなりました(笑)
「庭がなくなる」「作業部屋がなくなる」など、失うものがわかっていれば、ベランダ菜園や近くの公園の活用など、事前に代わりとなる場所や手段を考えておけます。そうした一手間が、住み替え後の満足度を底上げしてくれます。
近隣との関係づくりについては、引っ越し当初は少し不安だったものの、入居後すぐにあいさつ回りをしたことで、スムーズに打ち解けることができたそうです。
上階の足音問題については、今では「慣れてきた」とのこと。耳栓の活用や就寝前のリラックス習慣を取り入れながら、自分たちなりの対処法を見つけてきたと話します。
100点ではないけれど、「体が動けるうちに住み替えて正解だった」というのが、2年経った今の夫婦共通の本音のようです。
老後マンションへの住み替えで後悔を減らすために伝えたいこと
最後に、老後のマンション選びで後悔したくない方へ向けて、瀬戸口さんの実体験から伝えたいことを聞きました。
プロ20年 同じように老後の
マンション住み替えを
考えている方へ
メッセージをお願いします
瀬戸口さん 「後悔ゼロ」は
正直難しいと思います
でも、準備次第で
後悔の数は絶対に減らせます
2年間の試行錯誤を経て、瀬戸口さんが「これだけはやっておいてほしい」と感じることをまとめると、以下の通りです。
- 戸建ての査定は複数の不動産会社に依頼して比較する
- 管理費・修繕積立金の金額と値上がりの可能性を購入前に確認する
- 内覧は平日夜や休日など複数の時間帯で足を運ぶ
- 今の住まいの収納量とマンションの収納量を事前に計測して比較する
- 夫婦それぞれが「ゆずれない条件」を話し合ってから物件を探す(住み替え後の満足度のズレを防ぐため)
- 住み替え後の月々の支出(管理費・修繕積立金・固定資産税など)を試算しておく
プロ20年 特に修繕積立金は
将来的に値上がりする可能性が
あることを前提に
家計計画を立てることが大切です
また、ネットの口コミや知恵袋の「老後 マンション 後悔」の声は参考にしながらも、最終的には自分たちの体の状態・生活スタイル・家計に合わせた判断をすることが何より大切だと強調します。
瀬戸口さん ネットの情報だけで
不安になって立ち止まるより
まずは複数の物件を見て
体で感じることが大事だと思います
プロ20年 「迷っているうちに
体が動かなくなる」という方も
実際に多いですからね
動けるうちに動く判断は正解です
後悔ゼロは難しくても、後悔の数を減らすことはできる。
瀬戸口さんの言葉は、老後の住まいに迷うすべての方の背中を、そっと押してくれるように感じます。
プロ20年 本日は包み隠さず
お話しいただき
本当にありがとうございました!
瀬戸口さん 老後の住み替えを考えている方が
少しでも前向きに
動き出せるきっかけに
なれば嬉しいです!
以上、千葉市内で戸建てからマンションへの住み替えを経験された瀬戸口幸子さんの、老後マンション生活2年間のリアルな体験談をインタビュー形式でお届けしました。
ただ、1社だけの査定額を相場だと思い込んでしまうと、判断が偏ってしまいます。
プロ20年 査定額は会社ごとに
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※面積はおおよそでも進められます
【老後住まいチェック】マンションで後悔を減らすための7つの判断材料
瀬戸口さんは、戸建てからマンションへ住み替えたことで体の負担が軽くなった一方、収納不足や生活音、修繕積立金の値上がりなど、住んでから気づく問題も経験しました。
同じ老後のマンション暮らしでも、体の状態・荷物量・家計・夫婦の価値観が違えば、住み替え後の感じ方も変わります。
「老後のマンションで後悔した」というブログをいくつ読んでも、それだけで自分に合う答えが決まるわけではありません。
プロ20年 体験談を見るときは
「自分ならどうか?」まで
置き換えて考えると
判断材料になりますね
大切なのは、自分たちの条件で確認できていることと、まだ確認できていないことを分けることです。
全部にチェックを付けることが目的ではなく、付かなかった項目を次に確認する材料として使うためのチェックです。
今の家で減らしたい負担と、マンションで得たい暮らしを整理できていますか?
瀬戸口さん夫婦が住み替えを考えた大きな理由は、築34年の戸建てで続いていた階段の上り下りと庭の草むしりでした。
ご主人が草むしりのあとに熱中症気味になった出来事もあり、今後も同じ暮らしを続ける負担が現実的な問題になったそうです。
プロ20年 「老後だからマンション」
だけで決めるより
何を楽にしたいのかを
先に整理したいですね
そのうえで、バリアフリー設計・エレベーター・オートロックなど、マンションに移ることで得られる暮らしを確認して選んでいます。
今の家で感じている負担がまだ小さい方と、階段や庭管理がすでに重荷になっている方では、住み替えを考える優先度も変わるでしょう。
希望する広さと収納量で、今の荷物が収まるか確かめていますか?
瀬戸口さん夫婦は70㎡以上のマンションも見たうえで、2人暮らしなら広すぎると考え、63㎡の2LDKを選びました。
ところが実際に引っ越すと、書籍や教材、趣味の道具、衣類などが収まりきらず、収納不足が数カ月にわたるストレスになりました。
プロ20年 専有面積だけでは
収納の使いやすさまで
判断できないところが
難しいんですよね
広さを小さくすれば掃除などの負担を減らせますが、残したい荷物まで含めて暮らせるかは別に確認する必要があります。
本や趣味の道具を多く残したい方と、住み替えを機に荷物を減らせる方では、必要な広さや収納量も変わってきます。
管理費・修繕積立金を含む老後の住居費と、値上がりの可能性を確認していますか?
瀬戸口さんが特に不安に感じていたのが、管理費や修繕積立金など、マンションに住み続ける間の負担でした。
実際に住み始めて2年が経ったころ、修繕積立金が月4,200円値上がりする通知が届いています。
プロ20年 購入時の金額だけでなく
今後変わる可能性まで
家計に入れて考えると
見通しが立てやすいですね
購入できる金額かどうかだけではなく、管理費や修繕積立金などを含めて、老後も継続して払える住居費かを見ておきたいところです。
収入や貯蓄に余裕がある場合と、毎月の固定費をできるだけ抑えたい場合では、同じマンションでも家計への影響は変わります。
時間帯を変えて生活音や周辺環境を確かめていますか?
瀬戸口さんが内覧したのは昼間だったため、住み始めるまで上階からの生活音には気づきませんでした。
夜になると足音が聞こえ、当初は眠れないこともあったため、昼間の内覧だけでは分からない暮らしがあると実感しています。
プロ20年 静かさを重視する方ほど
時間を変えて見るだけでも
気づけることは
増えてきますね
特に音への感じ方は方によって違うため、自分が家で過ごす時間帯の環境を確かめることが大切です。
日中の外出が多い方と、夜や自宅で過ごす時間が長い方では、同じ生活音でも判断が変わるでしょう。
通院・買い物・建物内の移動が将来も負担になりにくいか確かめていますか?
瀬戸口さん夫婦はマンション探しで、病院やスーパーへ行きやすい千葉市内という条件を共通の優先事項にしていました。
さらに、エレベーターやバリアフリー設計に加えて、近くにかかりつけの内科があることも購入の決め手になっています。
プロ20年 今の便利さだけでなく
年齢を重ねた自分でも
暮らしやすいかを見ると
選び方が変わりますね
老後のマンション選びでは、部屋の中だけでなく、日常生活全体の移動負担まで含めて考える必要があります。
通院や買い物へ行きやすいことを重視する方と、自宅周辺での移動が少ない方では、立地に求める条件も同じではありません。
戸建てから失う場所や楽しみを、夫婦それぞれで話し合えていますか?
住み替えから2年後の満足度を聞くと、瀬戸口さんは75点、ご主人は70点と答えています。
ご主人は草むしりの負担から解放された一方、好きだった庭いじりができなくなり、庭を失った寂しさも感じていました。
プロ20年 負担だったものの中にも
残したい楽しみが
隠れていることは
意外とありますね
その後はベランダでトマトやバジルを育て始めており、失うものの代わりを考えることが暮らしへの納得感につながっています。
庭・趣味部屋・収納・地域とのつながりなど、何を惜しいと感じるかは夫婦でも違うため、それぞれの気持ちを住み替え前に確認しておきたいところです。
自宅の売却見込みと、購入後に残る手元資金を整理できていますか?
瀬戸口さん夫婦が購入したマンションは3,280万円で、退職金と戸建ての売却益を使っても手元にある程度の余裕を持てると判断していました。
一方、戸建ての査定は1社だけに依頼しており、あとから複数の不動産会社へ査定を頼めばよかったと振り返っています。
プロ20年 買えるかどうかだけでなく
住み替えたあとに
いくら残るのかまで
見ておきたいですね
また、退職後に焦って動いたため、退職の1~2年前から計画すればよかったとも話しており、売却と購入を急がず比べる時間も重要な判断材料になっています。
自宅の売却資金を多く使う必要がある方と、購入後も十分な手元資金を残せる方では、選べるマンションや住み替え時期も変わってきます。
選択時に各社の売却実績数を確認できるので、どの会社に査定を依頼するか迷わずに進められます。
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※査定後に売るかどうかは自由です
※面積はおおよそでも進められます
- チェックが付かなかった項目を「まだ確認できていない判断材料」として見る
- 購入後に変えにくい広さ・立地・生活環境や、家計への影響が大きい項目から確認する
- 必要な情報がそろってから、今の家に住み続ける場合とマンションへ住み替える場合を比べる
瀬戸口さんの体験からも、後悔した点と住み替えて良かった点は同時に存在することが分かります。
以上、老後のマンションで後悔を減らすために、自分の場合へ置き換えて確認したい7つの判断材料を紹介しました。
どこに査定を頼めばいいのか迷い、1社の金額だけで決めてしまう方は少なくありません。実際、3社以上に査定を出した612名の約75%が「最高値と最低値に100万円以上の差があった」と回答しています。複数社の比較に役立つプロ厳選の一括査定サイトを知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
「不動産査定はどこに頼めばいいの?」 「1社だけでは損するって聞いたけど?」 「まだ売るか決めていない…査定していい?」 いざ売却を考え始めたけど、こうした不安を抱えていませんか? 結論、不動産査定で大切なのは、「どの1 …
【プロが分析】老後マンションの後悔と納得を分けた瀬戸口さんの4つの判断
老後のマンションで後悔したブログを読むと、気になった欠点の数だけで住み替えの成否を判断してしまいがちです。
しかし瀬戸口さんは、収納不足や生活音、修繕積立金の値上がりを経験しながらも、2年後の評価は本人75点、夫70点で、夫婦とも住み替え自体は良かったと振り返っています。
この実体験で注目したいのは、後悔があっても、住み替え前の大きな負担は解消できていることです。
その一方、契約前にもう一段深く考えていれば軽くできた後悔も見えてきました。
プロ20年 後悔が残っていても
元の悩みが減っているなら
住み替え全体を失敗とは
決めつけなくていいですね
瀬戸口さんのケースから、老後のマンション選びで特に深掘りしたいのは次の4点です。
- 階段と庭の負担をなくせたから、細かな後悔があっても住み替え全体は否定されなかった
- 63㎡を選んだことより、116㎡の家から持ち出す荷物量を先に決めなかったことが響いた
- 修繕積立金の月4,200円増は「知っていた不安」を数字に落とせていなかった
- 1社査定と退職後の急ぎ足が、住み替え後に残る「お金の引っかかり」を生んだ
ここからは、瀬戸口さんと同じ結論をすすめるのではなく、条件によって判断がどう変わるのかまで掘り下げていきます。
階段と庭の負担をなくせたから、細かな後悔があっても住み替え全体は否定されなかった
瀬戸口さん夫婦が暮らしていたのは、築34年・116㎡の木造2階建て戸建てでした。
2階の寝室へ続く階段と庭の草むしりが年々つらくなり、ご主人が草むしり後に熱中症気味になった出来事が、住み替えを具体化する転機になっています。
つまり2人は「なんとなくマンションのほうが老後に良さそう」と選んだわけではなく、すでに起きていた階段と庭の負担を減らすという明確な目的を持っていました。
プロ20年 住み替えでは
新居の良し悪しだけでなく
今の家で何がつらいのかを
見る視点も重要ですね
購入したマンションには、バリアフリー設計・エレベーター・オートロックがあり、近くにはかかりつけの内科もあります。
病院やスーパーへのアクセスも夫婦の優先事項だったため、住み替えの目的と選んだマンションの特徴がきちんとつながっていたと考えられます。
その後、収納不足や上階からの生活音など想定外の問題は出ましたが、元の戸建てで感じていた体への負担まで戻ったわけではありません。
だからこそ、本人75点・夫70点と満点ではなくても、「住み替えそのものを間違えた」とは感じなかったのでしょう。
反対に、今の戸建てでも1階中心の生活へ変えられるなど、負担の原因を住み替え以外で軽くできる条件なら、同じマンション購入が最適とは限りません。
老後のマンションで後悔したくないときほど、新居の欠点探しだけではなく「今の家で抱えている問題を、新居なら本当に減らせるのか」という視点が大切になります。
63㎡を選んだことより、116㎡の家から持ち出す荷物量を先に決めなかったことが響いた
瀬戸口さん夫婦は70㎡以上のマンションも見たうえで、「2人暮らしには持て余す」と考えて63㎡の2LDKを選びました。
この判断自体を、結果だけ見て間違いだったとは言えません。
問題になったのは、住む人数に合う広さと、持っている荷物が収まる広さを別々に考えていなかったことです。
プロ20年 2人なら何㎡という
広さだけで決めるより
今ある荷物まで含めて
考えたいところですね
実際には、32年間の教員生活で集めた書籍や教材、趣味の道具、夫婦2人分の衣類があり、引っ越し直後から収納不足に直面しました。
「捨てたくない」という気持ちも重なり、荷物の処分をめぐるストレスは数カ月続き、夫婦で口論になることもあったそうです。
ここから見えるのは、ダウンサイジングでは家の面積だけを小さくしても、暮らしは自動的に小さくならないということです。
116㎡の戸建てと63㎡のマンションでは住まい方そのものが変わるため、契約後に荷物を合わせようとすると、手放す判断が一気に押し寄せます。
プロ20年 思い出のある物ほど
引っ越し直前には
なかなか手放せないもの
時間をかけたい部分ですね
一方、住み替え前から荷物を減らせている夫婦や、そもそも所有物が少ない方なら、同じ63㎡でも感じ方は変わるでしょう。
瀬戸口さんの後悔から学びたいのは「63㎡では狭い」ということではなく、新居の収納に合わせて何を持っていくかまで決めて初めて、必要な広さが見えてくるという点です。
修繕積立金の月4,200円増は「知っていた不安」を数字に落とせていなかった
瀬戸口さんは住み替え前からブログや口コミを調べ、管理費と修繕積立金が上がらないかを特に不安に感じていました。
ところが、築5年で購入したマンションに住み始めて2年ほどで、修繕積立金が月4,200円上がる通知を受け取っています。
月4,200円なら、同じ増額幅が12カ月続くと年間では50,400円の負担増です。
| 瀬戸口さんに起きたこと | 専門家として読み取れること |
|---|---|
| 修繕積立金が月4,200円増えた | 購入時の月額だけでは将来の住居費を判断しにくい |
| 築5年で購入した | 築浅であることだけでは当面の金額が変わらない根拠にならない |
| 値上がりを事前から心配していた | 一般的なリスクを知るだけでなく、自分が買うマンションの計画まで結び付ける必要がある |
プロ20年 値上がりが怖いと
知っていることと
自分の家計で耐えられるかは
別の話なんですよね
国土交通省も、修繕積立金には計画期間を通して均等に積み立てる方式だけでなく、当初の負担を抑えて段階的に増額する方式があると示しています。
そのため、購入時点の修繕積立金が安いことだけを安心材料にするのは危険です。
瀬戸口さんの場合も「値上がりするかもしれない」という知識はありましたが、実際に月4,200円増えたことで、初めて家計への影響が具体的になりました。
プロ20年 老後は収入を
大きく増やしにくい分
固定費の変化を数字で見ると
判断しやすくなりますね
逆に、将来の増額を見込んでも家計に十分な余力があるなら、値上がりだけを理由にマンションを避ける必要はありません。
大切なのは「上がるか、上がらないか」ではなく、上がった場合も暮らしを続けられるかまで考えておくことです。
「また値上げの通知が届いた…」 「いったいどこまで上がり続けるの?」 「この先も払い続けられるか不安」 管理組合からの封筒を開けるとき、少し身構えてしまう。そんな感覚を持つマンション居住者の方は、決して珍しくありません。 …
1社査定と退職後の急ぎ足が、住み替え後に残る「お金の引っかかり」を生んだ
瀬戸口さんは築34年の戸建てを売る際、査定を1社だけに依頼し、その金額を基準に売却を進めました。
購入するマンションは3,280万円で、退職金と戸建て売却で得る資金を使いながら、手元にもある程度の余裕を残せると判断しています。
ただ、あとになって「1社しか査定を頼まなかったのが今でも引っかかっています」と振り返り、売却・購入・引っ越しの諸費用も想定より負担になったと話していました。
ここで重要なのは、1社査定だったから実際に安く売ったとまでは言えないことです。
プロ20年 比較していない以上
安く売ったとも
適正だったとも
あとから判断しにくいんです
一方で、複数の査定根拠を見ていなければ、その売却価格にどの程度納得できるかを確かめる材料は少なくなります。
瀬戸口さんが感じた「引っかかり」は、売却額そのものだけでなく、もっと比較してから決められたのではないかという判断過程への後悔だったと読み取れます。
さらに本人は、退職後に焦って動いたことも反省点に挙げ、「退職の1~2年前から動けば、売却と購入をじっくり計画できた」と振り返っています。
プロ20年 住み替えでは
買う家探しだけ先に進むと
売却側の判断を急ぎやすいので
時間の余裕も大事ですね
もし同じ売却価格になったとしても、複数の根拠を比較し、諸費用まで含めて資金を整理したうえで決めていれば、納得感は違った可能性があります。
老後の住み替えでは、マンション選びに目が向きやすい一方、今の家をどう売るかも新生活の満足度につながる重要な一部なんです。
選択時に各社の売却実績数を確認できるので、どの会社に査定を依頼するか迷わずに進められます。
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※査定後に売るかどうかは自由です
※面積はおおよそでも進められます
以上、瀬戸口さんの実体験から、老後のマンションで生まれた後悔と、それでも住み替えて良かったと感じられた理由を4つの視点で分析しました。
ブログまとめ:老後のマンションに後悔を感じたら住み替えも含めて検討しよう
今回の不動産とーくは『【ブログ】老後のマンションに後悔…?瀬戸口さん住み替え2年のリアル』と題して解説しました。
プロ20年 老後のマンションへの
モヤモヤは
少しほどけましたか?
瀬戸口さんの2年間を振り返ると、後悔がゼロだったわけではありません。
それでも今「住み替えて良かった」と言えているのは、起きてしまったことに対して、手を打ち続けたからです。
ここが、後悔を抱えたままの方との一番の違いだと私は感じています。
私がこれまで見てきた中で、後悔をうまく手なずけた方には共通点がありました。
- 後悔を人に話している(ため込まずに言葉にしている)
- 「今の住まいでできること」を1つでも実行している
- 住み替えを、あくまで選択肢の1つとして持っている
反対に苦しくなりやすいのは、不満を1人で抱えたまま、何も動かさずに時間だけが過ぎていく状態です。
老後のマンションに後悔を感じた方が読むブログとして、この記事がその一歩目になればうれしいです。
業界歴20年以上「不動産コンサル西田」のアドバイス
最後に、記事の本編では触れなかったことを1つだけお伝えします。
それは、迷い続けている時間にも、静かにコストがかかっているということ。
老後の住まいの相談で私がもっとも多く聞くのは、「あのとき動いておけば」という言葉です。
もちろん、すでに購入して簡単には動けない方もいます。その場合の「決める」は、住み替えるかどうかではなく、この住まいで暮らしを整えると腹をくくることでもかまいません。
プロ20年 体力より先に
決める気力のほうが
落ちていくんですよね
これは正直な実感です
だからこそ、私はいつも「いつまでに結論を出すか」を先に決めることを勧めています。
半年でも1年でもかまいません。期限があるだけで、集める情報の量も質も変わってきます。
そしてもう1つ。今考えていることを、家族に話しておいてください。
伝えていないと、いざ体調を崩したときに、判断そのものが家族の負担になってしまいます。
プロ20年 お子さんに相談すると
反対されそうで…という方も
まず「考えている」と
伝えるだけで十分ですよ
売却相場を調べる、気になるマンションを1つ見に行く、家族に話してみる。
どれも今日からできることばかりです。あなたはどれから始めてみますか?

1社だけの査定額では、高いのか安いのか判断しにくいものです。CMでおなじみ『スーモ』の一括査定なら、約60秒で複数社にまとめて依頼できます。査定の実例や流れは、公式ページで確認してみてください。 ≫スーモの無料査定はこちら
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
老後の住まいに正解はありませんが、納得して選んだ住まいは、時間をかけて自分の居場所になっていきます。
あなたの毎日が、少しでも軽やかなものになりますように。
以上『【ブログ】老後のマンションに後悔…?瀬戸口さん住み替え2年のリアル』でした。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)

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不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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