中古住宅や中古マンションの購入後、いよいよ引き渡しの日も近い。
気持ちの高ぶりの裏で必要な「やること」を忘れていませんか?
基本的に、中古住宅購入後の事務的な手続きは不動産会社が最低限サポートしてくれます。
ただ、その対応は担当営業マンによって「教えてくれるorくれない」がまちまちなんです。
営業マン:「いえ、その手続きはお客様の仕事ですので…」
引き渡し数日前に、こんな後味の悪いやり取りが結構あります。
そこでこの記事では、不動産業界18年のプロが『中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやること全14選』と題して徹底解説します。
記事を読んで実践すれば、入居前に焦ることがなくなるはずです!
※本記事では「購入後=契約後」です。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産 x 住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替え等をサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
マイホームの購入おめでとうございます!
やることやって気持ちよく新生活を迎えたいですよね!
新築同様、中古住宅でもやることはたくさんじゃ!
しっかり紹介していくぞ!
中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやること[全14選]
「中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやること」を紹介します。
引き渡しまで必要な手続きを
リスト化すると以下の通りじゃ!
特にお金にかかわる項目は、売主さんに迷惑がかかる場合もあるため要注意です。
初めてのマイホーム購入じゃ!
1つ1つ確認して整理してみてくれい!
※本記事では「購入後=契約後」です。
やること1.住宅ローンの契約
『住宅ローンの契約』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
肝心の契約(金銭消費貸借契約)をギリギリまで忘れている人が多いです。
住宅ローンは、金融機関と契約を結んで初めて借りることができるため、注意しておきましょう。
審査だけ済ませて安心しとらんか?
不動産会社紹介の金融機関なら、日時調整などやることを営業マンがしっかりサポートしてくれます。
ただ、ネット銀行などの普及から買主自身で手続きが必要なことも多いため、その場合はスケジュールを確認して、中古住宅の引き渡しにしっかり備えましょう。
また、不動産会社紹介の金融機関でも、営業マンに言われるがまま「変動金利or固定金利」「団体信用生命保険の内容」などを選択することはおすすめできません。
決めた銀行との契約前には、一度話を聞きに行くこともやることの1つに加えておくとベストです。
銀行や条件を決めかねている人には
『モゲチェック(モゲレコ)』が便利じゃ!
TVでも紹介された人気の『モゲチェック(モゲレコ)』を使えば、無料であなただけの住宅ローン提案(おすすめ銀行、試算結果など)が届きます。
「最安金利0.2%台~」の比較提案も可能で、将来の支払総額が100万円以上安くなる人も多いでしょう。
やること2.頭金の支払い準備
『頭金の支払い準備』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
引き渡し手続き、残金決済は住宅ローンを借りる金融機関で行なうため、事前にその銀行の口座へ頭金をまとめておきましょう。
よくある失敗として、三井住友銀行で引き渡し手続きを行なうのに、三菱UFJ銀行の口座に入っていた頭金を移さず通帳を持ってくるなどです。
金融機関が違うと、頭金を出金できんからの~
その他、親族から購入資金の贈与がある場合、定期預金をくずして準備する場合など、やることは余裕をもって済ませておきましょう。
当日に間に合わないでは、売主さんに迷惑がかかりますね(汗)
やること3.火災保険の加入
『火災保険の加入』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
近年は、ネット保険の方が補償も変わらず安い傾向にあるぞ!
実際のところ、比較が面倒なことを理由に、火災保険は不動産会社に丸投げしてしまう人も多いです。
しかし、丸投げした場合は不動産会社の提携先との契約になり、相見積もりされることはほぼありません。
結果、割高な見積もりに気付かず契約して後悔する人も多いので、あなた自身で複数の保険会社を比較して契約する方が賢いでしょう。
手っ取り早く比較するなら「火災保険の無料診断サイト」が便利です。
あなたに必要な補償範囲の見積もり比較ができるので、無駄のない火災保険に加入できます。
それと、必ず「引き渡し当日から」補償が開始されるように契約するんじゃぞ!
引っ越し日と勘違いしないようにと(汗)
また、住宅ローンの融資条件に「火災保険の加入」が含まれている金融機関が大半です。
万一、引き渡し当日に火災保険の契約が間に合っていない場合、住宅ローンの実行ができません。
予定していた引き渡しが後日にズレ込めば、売主さんから損害賠償を請求されるケースもありますので、購入後の大きな注意点と言えるでしょう。
やること4.引っ越し業者の契約
『引っ越し業者の契約』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
特に、3~4月などの繁忙期は希望日での引っ越しが困難な場合が多いです。
早めに契約して日程をおさえたいですね
転校など新生活に間に合わんかったら大ごとじゃ(汗)
一方で、引っ越し時期や曜日にこだわりがない場合、できるだけ繁忙期や土日祝は避けることをおすすめします。
丁寧に作業してくれる他、なにより見積もりも安いからです。
加えて、引っ越し費用は複数の業者を競わせればさらに安くできます。
繁忙期、通常期とわず、見積もり比較は必須じゃな!
見積もり比較なら、利用者数トップクラスの『引越し侍』がおすすめです。
350社以上の見積もり業者の中から最大10社まで簡単に比較できます。
やること5.現賃貸住宅の退去連絡
『現賃貸住宅の退去連絡』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
忘れていると、引き渡し後に住宅ローンと現賃貸の家賃を二重払いするおそれがあります。
タイミングとして、住宅ローン審査のOKが出たらすぐに、大家さんまたは管理会社に退去連絡しましょう。
退去連絡は、賃貸住宅によって退去日の1ヶ月前、2ヶ月前など様々じゃ!
賃貸契約書を要確認ですね!
退去届(または解約通知書)を郵送でやり取りする管理会社も多いため、ある程度の時間がかかります。
中古住宅や中古マンションの購入後、引き渡し日と引っ越し日が決まれば、余裕をもって連絡を入れておきましょう。
解約手順だけでも早めに聞いておくと、やることが整理できてスムーズじゃ!
やること6.リフォーム工事の契約
『リフォーム工事の契約』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
もちろんリフォームする人だけじゃ!
リフォーム内容によっては工期に日数がかかります。
キッチンやお風呂など設備交換も依頼する場合は、メーカーの納期も関係しますので、早めに契約しておきましょう。
引き渡し後に、すぐリフォーム工事に着手してもらえるようにスケジュール調整できればベストです。
仮に、リフォーム会社選びがこれからの人は少し急いだ方がいいです。
リフォームの提案や見積もりは各社に差が出ることが多く、比較はもちろん、その後の打ち合わせにも結構な時間がかかるからです。
所々リフォームしたいけど、
検討が全くこれからの人はどうすれば…?
今から手っ取り早く比較するなら、人気の比較サービス『タウンライフリフォーム(無料)』がとても便利です。
たった3分ほどの簡単な入力で、あなたの町の複数社にリフォームプランや見積もりを依頼できます。
やること7.ハウスクリーニングの依頼
『ハウスクリーニングの依頼』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
リフォームしない場合でも、ハウスクリーニングだけはやるべきです。
中古とはいえ、せっかくのマイホームには気持ちよく入りたいですからね。
売主さんが引っ越し時に清掃してくれているはずですが、ある程度のレベルです。
まだ荷物の入っていない引っ越し前に、プロへ依頼してやることをおすすめします。
地域によるが、水回り全体で「3~5万円」、家全体で「6~8万円」ぐらいが目安かの~
「引き渡し→ハウスクリーニング→引っ越し」、もし行なうなら余裕をもって日程調整しておきましょう。
やること8.カギ交換の手配
『カギ交換の手配』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
中古住宅は引き渡し後に原則カギを交換することをおすすめします。
購入後に売主さんから引き継いだカギを使い回すのは、家の防犯上よくないからです。
もとは5本あったカギが今は3本しかない…
そんなことも中古住宅ではよくあるんじゃ
できるだけ早いタイミングでカギ交換を完了させましょう。
この機会に防犯性の高いカギにしてもいいですね!
うむ、カギ屋さんに相談じゃな!
やること9.電気ガス水道の開栓手続き
『電気ガス水道の開栓手続き』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
引き渡し直前、引っ越し日に合わせて申し込みを済ませておきましょう。
注意点はガスの開栓です。
電気水道はネットや電話のみで利用開始手続きまでできますが、ガスに限っては申し込み後に指定業者が家に来て機器チェックの上で開栓になります。(10~15分程度)
引っ越し作業の途中に来てもらうと、効率がいいでしょう。
引っ越しで汗かいて風呂に入れんとかどうじゃ?
…最悪ですね(汗)
また、電気とガスは自由化されているため、好きな会社を選べます。
これから長く付き合っていく光熱費です。
最初に時間をかければ、将来に渡りずっとお得に使えますので、ちゃんと比較してあなたに合った電力会社・ガス会社を選びましょう。
手っ取り早く比較するなら「エネチェンジ」が便利です。
簡単な項目を入力してシミュレーションするだけで、あなたにおすすめの申込み先が一覧で表示されます。
まずは比較しやすい電気から
チェックするといいぞ!
やること10.テレビ・ネット回線の工事依頼
『テレビ・ネット回線の工事依頼』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
まず、一戸建ての場合、テレビアンテナ工事は実費です。
売主さんから引き継ぎできるかどうか確認しておきましょう。
引き継ぎできない場合、
- テレビアンテナを立てる
- ケーブルテレビを契約する
- 光回線のテレビを契約する
主に3つの選択肢になります。
引っ越し後すぐ使えるように、中古住宅の購入後、引き渡し前には決めておきましょう。
もし家でWi-Fiを使う予定なら、ネット回線(光orケーブル)のプランにテレビをセットで申し込めばお得です。
ただし注意点として、光回線を申し込む場合は実際に使えるまで1~2ヶ月かかることがよくあります。
引っ越しして「ネットが使えない…」「テレビが見れない…」ではストレスも溜まります。
契約する前にスケジュールも確認しておきましょう。
やること11.家具家電の購入
『家具家電の購入』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
新居での生活スタートにあたり、「冷蔵庫がない…」「エアコンがない…」なんてことがないようにしたいですね。
中古住宅の購入後、引き渡しまでには配達の手配まで済ませておきましょう。
大きな家具家電によっては、納期に1~2週間かかる場合も多いからの~
また、購入した中古住宅の売主さんが「どんな家具家電を置いて行ってくれるのか?」を事前に確認しておきましょう。
エアコン、照明器具などはそのまま置いて行ってくれる場合も多いからです。
やること12.転校・転園の手続き
『転校・転園の手続き』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
子供がいる場合には、優先してやることの1つですね。
購入した中古住宅が、今と同じ市区町村なのか、別の市区町村なのかで手続きも変わります。
市役所・区役所等の自治体に問い合わせて、「いつまでに・どこで・どのような手続きが必要なのか」、やることを正確にしておきましょう。
転校・転園に伴い、制服や教科書の購入が必要な場合もあるぞ!
また、前もって転校先の学校や転園先の保育園・幼稚園を見学をしておくと、子供の不安な気持ちも少し解消できるでしょう。
やること13.引っ越し挨拶
『引っ越し挨拶』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
中古住宅に限りませんが、新しく住む地域の近隣住人さんへの挨拶はとても大事なことです。
引っ越し後から数日以内に行けばいいと考える人も多いですが、「新居への引っ越し数日前」に行くことが望ましいでしょう。
引っ越し作業中は近隣住人さんへ迷惑がかかるからです。
トラックは道路に路駐する他、作業の音や声もうるさいからの~
また、近隣住人さんは「どんな人が引っ越してくるのか?」と、内心不安なものです。
面倒かもしれませんが、「新居への引っ越し数日前」には済ませておきましょう。
- 一戸建てなら:両隣・真裏・向かい3軒と町内会長
- マンションなら:両隣・上下と管理組合理事長・管理人
この範囲をおさえておけばいいと思います。
遠方からの引っ越しの場合はどうすればいいんですか?
その場合は「引っ越し当日の作業前」がいいじゃろう!
また、挨拶時の手土産は1,000円程度が一般的です。
お菓子などの食品は賞味期限が早いものは避け、洗剤・タオルなどの日用品は質を重視した物がいいでしょう。
分譲マンションの引っ越し挨拶で悩んでいますか?本記事では、引っ越し挨拶しないのは失礼?どこまで行く?粗品はいる?良いタイミングや時間帯はいつ?などの疑問に徹底回答!マンションへ引っ越し間近の方は必見です!
やること14.郵便物の転居届
『郵便物の転居届』は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることの1つです。
郵便物の転居届は、旧住所に届いた郵便物を「届出日から1年間」、新住所へ無料で転送してくれる郵便局のサービスです。
郵便物にはあなたの大切な個人情報も含みます。
旧住所に届き続けることがないように、引っ越し日までに済ませておきましょう。
転居届の手続き方法は、今住んでいる家の最寄りの郵便局に提出する他、e転居といってインターネットでの提出も可能です。
手続きが遅れると、旧住所に郵便物を取りに行くなど面倒なことにもなり兼ねません。
購入後にやることの1つとして忘れないようにしましょう。
以上、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることを紹介しました。
中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることを忘れない対策
中古住宅や中古マンションの購入後~入居前~引っ越しでやることを、忘れない対策は以下の3つです。
1.チェックリスト作成
は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることを忘れない対策の1つです。
スマホのメモアプリなど、手軽に追加消去できるツールを使うと便利です。
応用ですが、クラウド上に夫婦で共有しておくと、それぞれで管理する必要がありません。
購入後のやることが夫婦で重なる無駄も省けます。
「冷蔵庫に貼る」じゃダメでしょうか?
うむ、日頃家族が目につくチェックリストならOKじゃ!
2.不動産会社に随時確認
は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることを忘れない対策の1つです。
冒頭でも触れましたが、購入サポートの質は営業マンによって違うからです。
こちらが言わなくても親切丁寧に教えてくれる営業マンもいれば、聞かなければ教えてくれない営業マンもいます。
だから、
- いつまでに何をすればいいか?
- この手続きの方法であっているのか?
など、あなた発信で随時確認しておくとやること忘れがなくなります。
3.購入経験のある友人知人に聞く
は、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることを忘れない対策の1つです。
「○○をやっておくと手続きが楽だよ」
「直前で○○を忘れる人が多いから気を付けて」
など、友人知人なら買い手の立場でアドバイスをくれるからです。
何気ない友人知人との会話で、「聞いておいて良かった!」と安心している人は多いです。
以上、中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやることを忘れない対策を解説しました。
最後に記事のまとめです。
まとめ:やることを済ませて新生活を気持ちよく迎えよう
今回の不動産とーくは『中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやること全14選』と題して、下記の項目を解説しました。
お役に立てたかの~?
引き渡しを前に、中古住宅やマンションの購入後~入居前にやることは整理できましたか?
新築住宅と違い、中古住宅は売主さんも個人であることがほとんどです。
特に支払い面でやることを忘れて、迷惑がかからないように心掛けることが大事です。
購入後にやることは早く済ませ、気持ちよく引っ越して新生活を迎えたいですね。
以上『中古住宅やマンションの購入後~入居前~引っ越しでやること全14選』でした。