あなたも疑問に思っていますか?
ここでの貯金額は、
「あなた名義・家族名義の世帯にある全ての貯金額」。
住宅購入に使う頭金の額だけならまだしも、生活費や教育費などに置いてある貯金額まで聞かれるのは疑問ですよね。
あくまで住宅ローンの審査なのに、なぜ貯金額の全てを聞かれるのでしょうか?
この記事では、不動産業界18年のプロが『住宅ローン審査で貯金額を聞かれる理由は?実際言わなきゃいけない?』と題して徹底解説します。
記事を読めば、住宅ローン審査で貯金額を聞かれる理由がおおよそ理解できるはずです。
ぜひお付き合い下さい!
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
できれば言いたくない人も
おそらく多いですよね
貯金額を聞かれるのは
もちろん意味があるんじゃ!
※この記事では、住宅ローン審査で貯金額を聞かれる理由等について、主に一般的な見解を解説します。実際には各金融機関の方針などが強く関係します。
なぜ住宅ローンの審査で貯金額も聞かれるの?
収入以外のお金に関する力を確認したいからです。
具体的には、あなたの「返済力」と「貯蓄力」を確認するために貯金額を聞いてきます。
住宅ローン審査には必要なことなので、聞かれたら素直に言うべきでしょう。
隠すのは印象が悪くなりそうですね
しかし、住宅ローン審査を申し込みした全ての人が貯金額を聞かれるわけではありません。
「年収に対して住宅ローンの年間返済額が大きい場合」に聞かれる傾向にあります。
具体的には、
「住宅ローンの年間返済額が年収の35%に近いor超える場合」に、貯金額を聞く目安にする金融機関が多いです。
各金融機関では、年収に占める年間返済額の目安に「返済比率」という審査基準があって、その返済比率の上限を35%に設定している金融機関が多いことが大きな理由になります。
つまり、審査が厳しい場合ですね
仮に、年収400万円なら年間返済額が140万円に近いor超える場合が厳しい目安になります。
ここでの年収はもろもろ引かれる前、
サラリーマンなら源泉徴収票の一番左側の金額じゃ!
貸す側の金融機関としては、数千万円という多額の住宅ローン審査を、提出された書類の数字だけで判断します。
年収・勤務先・勤続年数などは住宅ローン審査に重要な要素ですが、その年収に対して「どの程度の貯金ができる人なのか?」はさらに重要と言えるでしょう。
それを計る数字が「貯金額」というわけじゃ!
例えば、同じ年収400万円の人でも、
- 貯金額500万円で経済的に安定した家庭
- 貯金額ゼロでその月暮らしのギリギリ家庭
金融機関も堅実に貯金ができる「1」の人に貸したいのは当然のことです。
家庭によって生活レベルは違うからの~
以上、住宅ローンの審査で貯金額を聞かれる理由を解説しました。
貯金額が住宅ローン審査で有利or不利になる場合とは?
住宅ローン審査で聞かれる貯金額が、
- 「有利」になる場合
- 「不利」になる場合
以上2つを少し掘り下げていきます。
貯金額が住宅ローン審査で「有利」になる場合
聞かれる貯金額が住宅ローン審査で「有利」になる場合は、もちろん「年収に対して貯金額が多い場合」です。
家計のやりくりがうまく、住宅ローンの滞納リスクが低いと考えられるからです。
将来、収入が多少下がったとしても、住宅ローン返済に大きな支障は出ないと判断されます。
ちなみに、貯金額について明確な基準を公表している金融機関はほぼありません。
貯金額は多いほど有利になりますが、感覚値として「年収と同額以上の貯金額」があれば、有利に判断される場合が多いでしょう。
年収400万円なら、同額の400万円以上の貯金額が目安ですね
貯金額が住宅ローン審査で「不利」になる場合
聞かれる貯金額が住宅ローン審査で「不利」になる場合は、「年収に対して貯金額が少ない場合」です。
年収に対して生活レベルが高く余裕がないと考えられ、万一収入が下がった場合に住宅ローン返済にも影響が出ると判断されるからです。
つまり、
など、マイナス印象を金融機関に与える貯金額です。
感覚値として「年収の1/3以下の貯金額」の場合は、住宅ローン審査で不利にはたらく可能性が高いです。
借りたい金額が大きい場合は、金融機関側もリスクと考えて、減額される場合もあり得るでしょう。
年収400万円なら、1/3の130万円の貯金額を下回ると注意ですね
仮に貯金額ゼロでは、審査に悪印象を与えるじゃろうな
以上、貯金額が住宅ローン審査で「有利」になる場合、「不利」になる場合をそれぞれ解説しました。
ちなみに、聞かれる貯金額が住宅ローン審査に与える影響は「借りる金額の大小」にもよります。
借りる金額が大きい場合は、貯金額もその分シビアに見られるでしょう。
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住宅ローン審査で聞かれる貯金額は正確じゃないとマズい?
マズいです。
正式に審査が進んで具体的に借りることになれば、通帳コピーの提出を求められることが多いからです。
住宅ローン審査で聞かれる貯金額は「正確に伝える」ことがポイントです。
この時、実際の貯金額が告知した額より多い場合は問題ありません。
反対に、告知した額より少ない場合は、審査に通った住宅ローン金額が土壇場で減額になることもあるので要注意です。
ちょっと少ない程度なら仕方ないんじゃが…
大幅に少ない場合はマズいわけですね
そのため、貯金額を聞かれる場合は、必ず通帳記帳を行ない正確な金額を告知しておきましょう。
嘘は逆効果!バレたら否決もあり得る…
間違っても、住宅ローン審査を有利に進めたい気持ちから虚偽の貯金額を伝えるのは厳禁です。
もしバレたら「信用できない人」というレッテルを貼られるからです。
- 貯金ゼロだけど300万円と伝えた
- 貯金200万円を500万円と伝えた
これは本当にやめた方がいいの~
何千万の住宅ローンを貸すにあたって不適格と判断されれば、普通なら通る審査も否決になる場合もあり得るでしょう。
…家そのものが買えなくなりますね(汗)
貯金額が少ないorゼロでも審査に通る可能性は大
住宅ローン審査は「総合的判断」です。
審査で聞かれる貯金額はあくまでプラスアルファの判断材料。
年収・勤務先・勤続年数など主な内容が問題なければ、貯金額が少ないorゼロでも審査に通る可能性は大です。
くれぐれも住宅ローンは、実際の正確な内容で審査してもらいましょう。
まとめ
今回の不動産とーくは『住宅ローン審査で貯金額を聞かれる理由は?実際言わなきゃいけない?』と題して、下記の項目を解説しました。
疑問は解決できたかの~
住宅ローン審査で貯金額を聞かれる理由は、
あなたの収入以外の「返済力」「貯蓄力」を確認したいからです。
聞かれることはよくある話なので、不審に思わず回答して問題ありません。
くれぐれも貯金額に限った話ではありませんが、住宅ローン審査で虚偽の告知はデメリットしかありません。
その点も注意して住宅ローン審査にのぞみましょう。
あなたの審査通過を心より願っています。
以上『住宅ローン審査で貯金額を聞かれる理由は?実際言わなきゃいけない?』でした。
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