【体験談】二階リビングは最悪?永瀬さんの3年で気づいた後悔と正解
「二階リビングって実際どうなの?」
「ネットで最悪って見て不安になった」
「後悔した人の話をちゃんと聞きたい」

家づくりの間取りを考える中で、こんな気持ちを抱えている方は少なくありません。

二階リビングは「採光が取れる」「プライバシーが守れる」と注目される一方で、実際に住んだ人の声を調べると「最悪だった」という言葉が目に飛び込んでくることも。

間取りは、住んでみるまでわからないことだらけ。

でも、住んでから気づいても間取りだけは簡単には変えられないという現実があります。

この記事では、不動産×住宅業界のプロが『【体験談】二階リビングは最悪?永瀬さんの3年で気づいた後悔と正解』と題して紹介します。

大阪府で二階リビングの注文住宅に約3年間暮らす永瀬さんの実体験は、今まさに間取りを決めようとしているあなたにとって、お金では買えないリアルな情報になるはずです。

最後まで読めば、二階リビングを「選ぶ理由」も「慎重になる理由」も、自分の言葉で語れるようになります。

この記事の執筆者
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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【この記事の取材・確認方法】
この記事は、実体験者への取材・ヒアリング内容をもとに作成しました。不動産の種類や住まいの状況、当時の悩み、検討した選択肢、実際に取った行動、その後の暮らしの変化などを確認したうえで、個人が特定されないよう一部情報を調整。実務・専門的な判断を要する箇所は、不動産コンサルタントの執筆者・西田が補足。※体験談は個別事情に基づく内容であり、同じ結果を保証するものではありません。

二階リビングは最悪な選択?住んで3年、後悔と正解の両方を語る

二階リビングが最悪だった過去の後悔を語る永瀬 友里さん
※記事内の写真はイメージです

早速、大阪府で二階リビングの注文住宅に約3年間暮らしている永瀬友里さんにお話を伺います。

今回お話を聞いた方
永瀬 友里さん(仮名)
永瀬 友里さん
【年齢】35歳【居住地】大阪府
夫(38歳)と子ども2人(4歳・2歳)の4人家族。大阪府内の住宅密集エリアに延床30坪・二階リビングの注文住宅を建て、約3年前に入居。日当たり改善のために二階リビングを選んだものの、引っ越し当日の冷蔵庫搬入トラブルに始まり、夏の電気代が賃貸時代の約1.8倍に跳ね上がった暑さ問題、第二子の妊娠・産後の階段地獄と、「最悪な間取りを選んでしまった…」と本気で後悔した時期もあった。その後、生活動線の見直しや設備の工夫を重ねた結果、今では二階リビングにして良かったと感じている。同じ後悔をする方が一人でも減るよう、失敗談も含めて包み隠さず伝えたいというスタンスで取材に応じてくれた。
プロ20年プロ20年

永瀬さん、本日は
貴重な体験を聞かせて
いただけてうれしいです

永瀬さん永瀬さん

正直、後悔した話も多くて
ちょっと恥ずかしいですが…
役に立てればうれしいです!

夫と子ども2人の4人家族で、延床30坪・二階リビングの注文住宅を建てた永瀬さん。

「最悪な間取りを選んでしまったかも」と本気で思った時期もあったという、その3年間のリアルな記録を包み隠さず聞いていきます。

質問項目

  1. 実際、二階リビングを選んだ決め手は何だった?
  2. 引っ越し初日から「やらかした」冷蔵庫トラブルとは?
  3. 最初の夏、二階リビングの暑さと電気代はどれほど「最悪」だった?
  4. 妊娠・出産後、階段が「最悪」と感じた瞬間は?
  5. 設計段階に戻れるなら、ハウスメーカーに何を確認する?
  6. 暮らしを立て直した「動線の組み直し」、具体的に何を変えた?
  7. 今も「二階リビングにして正解だった」と思う瞬間はある?
  8. 二階リビングの検討で悩む人に、実際に住む者としてどう答える?

それでは、実際の体験談を詳しく聞いていきましょう。

実際、二階リビングを選んだ決め手は何だった?

住宅密集エリアの土地を選んだ永瀬さん夫婦にとって、一階の採光問題は最初から頭を悩ませていたそうです。

プロ20年プロ20年

リビングを二階にする
提案を受けた時、どんな
印象でしたか?

永瀬さん永瀬さん

「それだ!」って
すぐ前のめりに
なりましたね(笑)

ハウスメーカーのプランナーから「リビングを二階に上げれば採光は大きく変わります」と提案され、夫婦そろって即座に引き込まれたといいます。

採光の解決という大きな理由があった一方で、永瀬さんが後押しされた理由はそれだけではありませんでした。

永瀬さん永瀬さん

近所の建売住宅は
どれも一階リビングで
同じような外観ばかりで

周辺に並ぶ建売住宅との差別化も、背中を押した大きな要素だったそうです。

二階リビングにすることで、一階を玄関・寝室・水回りに集約でき、プライバシーを守りやすいというメリットもあると感じたといいます。

「生活空間が上にあることで、道路からの視線が気にならない」という点は、住宅密集エリアでは特に魅力的に映ったようです。

プロ20年プロ20年

ところで、希望する間取りを
形にするために、建築プランや
見積もりはどう進めましたか?

永瀬さん永瀬さん

最初から1社に絞らず、
一括で複数社の間取りと
見積もりを取り寄せたんです

複数のハウスメーカーや工務店に一度でプランと見積もりを依頼できる一括比較サイトを使ったそうです。

希望する二階リビングのイメージを入力するだけで各社から提案が届くため、効率よく比較できたといいます。

永瀬さん永瀬さん

各社の提案を並べると
「ここはこういう家が得意なんだ」
って違いがよくわかって

プロ20年プロ20年

複数社の提案を見ることで
自分たちの優先順位も
見えてきますよね

各社から取り寄せた初期見積もりの比較は以下の通りです。

会社 構造・工法 提案の特徴 初期見積もり額 印象
A社(大手HM) 木造軸組 断熱性能を強調。吹き抜け提案あり 約2,650万円 提案が丁寧で安心感あり
B社(大手HM) 2×4工法 二階リビングの実績多数。動線の工夫あり 約2,480万円 間取りの自由度が高い印象
C社(地域工務店) 木造軸組 自然素材に強み。コスト重視の設計提案 約2,150万円 コスパは高いが設備選択肢が少ない
D社(地域HM) 木造軸組 収納プランが充実。土地探しも並行サポート 約2,380万円 土地情報も提供してもらえて助かった
※初期見積もり額は、詳細な打ち合わせ前の概算です。設備グレードや仕様変更により実際の建築費は変動します。
永瀬さん永瀬さん

土地がまだ決まりきって
いなかった時期でも、
D社さんが物件情報を
一緒に探してくれたのは
本当に助かりました

一括比較サイトを通じて各社と接触し、詳細な打ち合わせを重ねた結果、最終的な建築費の総額は約2,750万円(土地代別)になったと話してくれました。

土地探しから間取りの確定まで含めると、家づくり全体で約1年2カ月ほどかかったそうです。

「最初から1社だけ話を聞いていたら、二階リビングの提案の幅も見えなかったと思う」と永瀬さんは振り返ります。

なお、複数社の比較には『タウンライフ家づくり(無料)』がおすすめです。

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※質問に答えていくだけで簡単です
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引っ越し初日から「やらかした」冷蔵庫トラブルとは?

夢のマイホームへの引っ越し初日、永瀬さん夫婦を最初に待ち受けていたのは、まさかの冷蔵庫問題でした。

永瀬さん永瀬さん

以前から使っていた
大型冷蔵庫を二階に
運び込もうとしたら…

階段の幅と踊り場の兼ね合いで、引っ越し業者にも「これは無理です」と断られてしまったそうです。

大型家電の搬入可否を設計時に確認しておかなかったことが、初日から思わぬ出費につながりました。

急きょ対応できるサイズの新しい冷蔵庫を購入することになり、予定外の出費が発生。

永瀬さん永瀬さん

「幸先が悪いね…」って
夫婦で苦笑いするしかなく
引っ越し初日から疲弊しました

冷蔵庫以外にも、大型家具の搬入で想定外のことが重なったと話してくれました。

入居後に発生した想定外の出費をまとめると、以下のようになります。

出来事 内容 おおよその出費
冷蔵庫の買い替え 大型冷蔵庫が階段を通らず、搬入不可で急きょ買い替え 約12万円
ソファの買い替え 以前使用の3人掛けソファも搬入できず、コンパクトなサイズに変更 約8万円
追加の遮熱対策 最初の夏に暑さを実感し、遮熱カーテンを購入 約4万円
※おおよその出費は永瀬さんの実体験に基づく概算です。
永瀬さん永瀬さん

家具は事前に
搬入シミュレーションを
絶対にしてほしいです

冷蔵庫だけでなく、大型ソファや家具類も同様に、設計段階で「現在所有している大型家電・家具が搬入できるか」を必ず確認しておくことが、こうした初期トラブルを防ぐ最大のポイントになります。

最初の夏、二階リビングの暑さと電気代はどれほど「最悪」だった?

冷蔵庫トラブルを乗り越えて新生活をスタートした永瀬さん夫婦でしたが、最初の夏が本当の試練でした。

永瀬さん永瀬さん

屋根のすぐ下にリビングが
あるってことを、
甘く見ていましたね…

屋根直下の二階リビングは、日中に熱がこもりやすく、エアコンをフル稼働させても夕方になっても室温がなかなか下がらなかったそうです。

プロ20年プロ20年

屋根からの輻射熱は
想像以上に室内温度を
押し上げますからね

そして衝撃だったのが、電気代の変化です。

以前の賃貸マンション時代と比べて、電気代が約1.8倍に膨れ上がりました。

永瀬さん永瀬さん

最悪な間取りを
選んでしまったかも…
って本気で思いました

プロ20年プロ20年

二階リビングの暑さ対策は
断熱仕様の選択が
まず大きく関わってきますね

屋根の断熱仕様についての確認が設計段階で不十分だったことを、永瀬さんは悔やんでいます。

妊娠・出産後、階段が「最悪」と感じた瞬間は?

入居翌年、第二子を妊娠したことで、二階リビングの間取りは一気に「生活上の問題」として重くのしかかってきました。

永瀬さん永瀬さん

臨月の時期に
何度も階段を上り下りする
しんどさは言葉にならなくて

日常的な動作ひとつひとつが、お腹が大きくなるにつれて負担になっていったといいます。

プロ20年プロ20年

妊娠中はもちろん
産後の体への負担も
想像以上に大きいですよね

産後は新生児を抱えながら、1階の寝室と二階のリビング・キッチンを1日に何往復もする毎日が続きました。

夜中の授乳や急なぐずりのたびに階段を移動する体力的・精神的な消耗は、言葉以上のものがあったそうです。

「この間取りを決めた自分が憎い…」と思い、泣きながら夫に打ち明けた夜もあったと語ります。

小さな子どもの安全面についても、切実な問題がありました。

永瀬さん永瀬さん

上の子が2歳の頃は
一人で階段を上り下り
しようとするから怖くて

  • 2歳児が階段を一人で上り下りしようとし、転落のリスクが常にある
  • ベビーゲートを設置したが、大人が荷物を持ちながら開閉するのが煩わしい
  • 新生児を抱えたまま階段を移動する際、足元が見えにくく不安を感じる
プロ20年プロ20年

小さなお子さんがいる
ご家庭での二階リビングは、
安全対策が特に重要ですね

ベビーゲートの設置スペースや開閉のしやすさも、設計段階で検討しておきたいポイントのひとつです。

子どもが3歳を過ぎて自分で階段を上り下りできるようになると、状況は大きく変わったと永瀬さんは話します。

永瀬さん永瀬さん

子どもが一人で動けるように
なってからは、本当に
楽になりました

二階リビングの負担のピークは、乳幼児期・妊娠中・産後の短い期間に集中する傾向があります。

設計段階に戻れるなら、ハウスメーカーに何を確認する?

3年間の実体験を経て「あの時こう聞いておけばよかった」と感じることについて、永瀬さんに率直に話してもらいました。

プロ20年プロ20年

設計段階に戻れるとしたら、
ハウスメーカーへ
何を確認しますか?

永瀬さん永瀬さん

聞いておきたかったことが
いくつかあって、
後悔しています…

永瀬さんが「もっと早く確認しておけばよかった」と感じる質問と、変えたかった点をまとめると以下の通りです。

テーマ 確認しておきたかったこと・変えたかったこと 永瀬さんの本音
断熱・遮熱仕様 屋根直下のリビングに対して、標準仕様で十分かどうかを具体的に聞く 最初の夏で一番後悔した点
大型家電の搬入 現在所有の冷蔵庫・ソファが搬入できるか、階段幅と踊り場を事前に確認する 引っ越し初日に痛感した盲点
電気代の目安 同じ間取り・構造の家に住む方の実際の光熱費データを聞く 数字で見せてもらえばよかった
育児期の動線 将来の妊娠・出産・育児期を想定した動線の工夫を設計段階で相談する 産後に一番きつかった問題
ベビーゲートの設置 階段上下にゲートを設置できるスペースと金物の位置を設計時に確保する 後付けで取り付けに苦労した
収納の配置 二階キッチン周辺に食品・日用品ストックの収納を十分に確保する 毎回一階に取りに行くのが地味につらい
永瀬さん永瀬さん

「担当者が説明してくれなかった」
じゃなくて「私が聞かなかった」
んだと今は思っています

プロ20年プロ20年

二階リビングは確認項目が
通常の間取りより多いので
自分から動く姿勢も欠かせませんね

プランナーは「聞かれなければ言わない」ことも多いため、疑問に思ったことはその場で遠慮なく質問する習慣が、後悔を防ぐ一番の近道です。

暮らしを立て直した「動線の組み直し」、具体的に何を変えた?

産後半年が過ぎた頃、永瀬さん夫婦は「この家でどう暮らすか」を真剣に考え直したといいます。

プロ20年プロ20年

実際にどんな工夫を
されたか、具体的に
教えてもらえますか?

永瀬さん永瀬さん

「階段の往復を減らす」
という発想で全部
見直しました

最初に取り組んだのは、「階段の往復を減らす」ための1階・二階のゾーン分けです。

  • 授乳・おむつ替え・着替えをすべて1階で完結させるルールを夫婦で決める
  • 1階に赤ちゃんグッズをまとめたワゴンを設置し、必要なものをすぐ取り出せるように
  • 1階に小型冷蔵庫を置き、飲み物や離乳食のためだけに二階へ上がる必要をなくす
  • 二階リビングには遮熱カーテンとシーリングファンを導入し、夏の暑さを和らげる
永瀬さん永瀬さん

この仕組みを作ってから
1日の階段の往復回数が
劇的に減りました

プロ20年プロ20年

「どこで何をするか」を
家族でルール化するのは
とても有効な方法ですね

間取りは変えられなくても、暮らし方の仕組みは工夫次第でいくらでも変えられます。

こうした動線の組み直しと遮熱対策を合わせることで、夏の冷房費が前年と比べて体感的に大きく下がったとのことです。

「間取りは後から変えられない。でも暮らし方は、いくらでも変えられる」――永瀬さんのこの言葉が、次の問いへとつながります。

今も「二階リビングにして正解だった」と思う瞬間はある?

苦労も多かった二階リビングですが、3年間住み続けている理由があるはずです。

プロ20年プロ20年

今、二階リビングにして
よかったと感じる瞬間は
どんな時ですか?

永瀬さん永瀬さん

朝、子どもと一緒に
明るいリビングで
ご飯を食べる時間が好きで

住宅密集エリアでありながら、二階に上がることで得られる明るさと開放感は、今も変わらない満足感だといいます。

現在の永瀬さんが「二階リビングにして正解だった」と感じる瞬間は、以下のような場面です。

  • 朝から日差しが差し込み、自然光の中で1日をスタートできる
  • 道路や隣家からの視線を気にせず、カーテンを開けたままでくつろげる
  • 子どもが遊ぶリビングの様子を、キッチンから目線を上げずに確認できる
  • リビングとダイニングがひとつながりになっていて、30坪でも窮屈さを感じにくい
永瀬さん永瀬さん

採光の問題が解決されたのは
間違いなくて、晴れた日の
リビングは本当に気持ちいい

プロ20年プロ20年

採光という最初の目的が
ちゃんと果たされているのは
大きいですよね

「二階リビングにして後悔している」のではなく、「準備不足のまま住み始めたことを後悔している」というのが、3年間を振り返った永瀬さんの率直な言葉です。

二階リビングの検討で悩む人に、実際に住む者としてどう答える?

最後に、今まさに二階リビングを選ぶかどうか悩んでいる方へ、永瀬さんから実体験に基づくメッセージをもらいました。

プロ20年プロ20年

二階リビングを検討している
読者の方へ、永瀬さんの
実感をお聞かせください

永瀬さん永瀬さん

「最悪」かどうかは
住む人の状況と準備で
全然変わると思います

永瀬さんが特に伝えたい「二階リビングで後悔しないために事前に考えておくこと」は以下の通りです。

  • 家族のライフステージの変化(妊娠・育児・老後)を今から想像してみる
  • 屋根直下の断熱仕様について、標準以上の対策を設計段階で検討する
  • 二階へ運び込む家電・家具のサイズと搬入ルートを事前に確認する
  • 1階と二階の動線ルールを、入居前に家族でシミュレーションしておく
  • 同じ間取りに住む方の光熱費や実際の暮らしのリアルな声を収集する
永瀬さん永瀬さん

私みたいに後から気づいて
「最悪…」ってなってほしく
ないので、正直に話しました

プロ20年プロ20年

後悔ポイントが明確なほど、
対策も立てやすくなりますよね
永瀬さん、ありがとうございました!

永瀬さん永瀬さん

これから家を建てる方が
同じ失敗をしなくて
済めばうれしいです!


以上、大阪府で二階リビングの注文住宅に約3年間暮らしている永瀬友里さんの、後悔と正解の両方が詰まった貴重な体験談をインタビュー形式でお届けしました。

永瀬さんが体験したような「断熱の確認不足」「搬入トラブル」「育児動線の見落とし」は、複数社の提案を比べる段階で気づけた可能性が高いものばかりです。

1社だけの話を聞いて決めてしまうと、比較する視点がないまま設計が進んでしまうリスクがあることを、ぜひ頭に置いておいてください。

プロ20年プロ20年

二階リビングは特に
会社ごとの提案力の差が
出やすい間取りです

まだハウスメーカーや工務店を絞り込んでいない段階であれば、複数社の間取りプランと見積もりを取り寄せて比べてみることが、後悔しない家づくりの第一歩になります。

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【失敗防止チェック】二階リビングを選ぶ前に確かめたいこと

「二階リビングは最悪だった」という声をたどっていくと、その多くは住み始めてから気づいた確認不足に行き着きます。

永瀬さんの3年間も、まさにそうでした。

採光や開放感という魅力の裏側で、確かめないまま進むと後悔が残りやすいのが、この間取りの難しいところです。

プロ20年プロ20年

「なんとなく良さそう」で
決めてしまうのが
一番あぶない進め方です

設計が固まる前に、下記の項目を1つずつ見てみてください。

【チェック】□にチェックできます
項目
【チェック結果】
  • 0~2個
    →確認の意識は十分に高い状態です。このまま打ち合わせを進めていきましょう
  • 3~6個
    →見落としが少し残っています。設計が確定する前に1つずつ埋めておくと安心です
  • 7~10個
    →後悔につながりやすい項目が重なっています。担当者への確認と他社の提案比較を先に進めましょう
  • 11個以上
    →このまま決めると入居後につらさを感じる可能性があります。間取りの練り直しも含めて一度立ち止まるのがお勧めです
※おおよその目安です。家族構成や土地・建物の条件によって状況は変わります

いくつチェックが付いたでしょうか。

プロ20年プロ20年

チェックが多くても
落ち込む必要はありません
気づけた時点で前進です

チェックが付いた項目は、知識や能力の差ではなく、単に聞く機会がなかっただけのものがほとんどです。

大切なのは数の多さより、自分たちの暮らしに直結する項目が残っているかどうか。

たとえチェックが1つでも、そこが毎日の負担に関わる部分なら、優先して手を打つ価値があります。

住み始めてからでは間取りだけは戻せないので、確認は早いほど選べる余地が広がりますよ。

【アンケート】経験者258人は何社の建築プランを比較した?

注文住宅の建築プランを比較
二階リビングの検討時はもちろん、家づくりに失敗しないためには「複数社の比較」は絶対です。

参考に「何社のハウスメーカーや工務店を比較しましたか?」と経験者258人へ聞いたところ、

アンケート結果:注文住宅の建築会社比較件数
※対象258人/2026.2.26~3.5/Webアンケート

結果は「3社」がダントツで、大多数が「2~4社」を比較していることがわかりました。

同時に少し見方を変えると、1社のみ19人をのぞく2社以上の比較をした人の合計は「258人中239人」、つまり「10人中9人」が複数社を比較していました。

プロ20年プロ20年

複数社の比較は
もはや常識ですね!

ハウスメーカーや工務店により、コンセプトや仕様などが異なるため、たとえ同じ土地・同じ条件であっても建築プランはガラッと変わります。

それに気になる見積もりは、各社で500~800万円ほど差が出ることもあるので、建築プランと共にしっかり比較しましょう。

マチ

でも、複数の会社なんて
ちょっと大変です…

プロ20年プロ20年

一括比較サイトが便利です
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横にスクロールできます→→
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二階リビングを最悪にしない間取り設計5つのポイントとは?

二階リビングが最悪になるかどうかは、設計段階で暮らしの負担をどこまで減らせたかに大きく左右されます。

採光やプライバシーという魅力は、暮らしの負担を減らす設計とセットで初めて生きてくるもの。私が20年以上の実務で見てきた中で、特に差が出やすい5つを挙げます。

5つのポイント

  1. 階段の位置と形をリビングまわりの動線に合わせて決める
  2. 屋根の下の暑さは設計段階で対策を積み上げる
  3. 一階にもうひとつの居場所と水まわりをつくっておく
  4. 二階に食品や日用品のストックを置ける収納を用意する
  5. 将来の暮らしの変化に合わせて間取りを変えられるようにする
プロ20年プロ20年

どれも打ち合わせの場で
相談できることばかりですよ

順番に見ていきましょう。

階段の位置と形をリビングまわりの動線に合わせて決める

二階リビングの満足度は、階段そのものだけでなく階段をどこに置くかでも変わります。

玄関から遠い位置に階段があると、荷物を抱えて移動する距離が長くなり、その負担が毎日の暮らしに積み重なります。

私が図面を見るときは、玄関から階段までの距離と、階段を上がった先がキッチンに近いかどうかを必ず確認します。

買い物袋を持って上がった直後に冷蔵庫まで数歩、という形なら日々の負担はぐっと軽くなりますよね。

プロ20年プロ20年

階段は間取りの中で
あとから動かしにくい部分なので
早い段階の相談がお勧めです

形状と寸法も、上り下りのしやすさを大きく左右します。

検討する部分 考え方の目安
階段の形 直線部分の途中に踊り場を設ける形は、万一転倒した場合の転落距離を抑えやすく、途中で立ち止まりやすい
蹴上げ(1段の高さ) 住宅の階段は原則として23cm以下。法令上の上限だけで決めず、家族の体格や将来の使いやすさも踏まえて検討する
踏面(足を乗せる奥行き) 住宅の階段は原則として15cm以上。足を置ける奥行きに余裕があるほど、上り下りの安定性を確保しやすい
手すり 使いやすい側に確実に設けたうえで、両側への設置や将来の増設に対応できる下地も検討する
回り階段の部分 三角形の段は内側ほど踏面が狭くなるため、荷物を持って移動するときや足元が見えにくいときは注意が必要
※寸法は建築基準法施行令に定められた住宅の階段の基準をもとに整理しています。自治体の条例や建物の条件によって、別の基準が適用される場合があります

階段をゆるやかにすると、その分だけ床面積が必要になる傾向があります。

それでも私は、面積を優先して急な階段にする設計のほうが、毎日の負担という形で長く響いてくると考えています。

屋根の下の暑さは設計段階で対策を積み上げる

二階リビングの暑さは、1つの対策だけで解決するものではありません。

屋根や天井を通して伝わる熱、窓から入る日射、室内にたまる熱。

この3方向をそれぞれ抑えていく積み上げが大切です。

  • 屋根や天井の断熱仕様が、地域の気候や目指す断熱性能に合っているか確認する
  • 小屋裏を設ける構造では、結露や建物の耐久性も考慮した換気経路が確保されているか図面で確認する
  • 西日が入る窓は大きさや位置を調整し、庇や外付けの日よけを設けられるようにする
  • 天窓は採光や換気の利点だけでなく、日射熱や雨漏りのリスク、維持管理まで含めて位置と大きさを決める
  • エアコンは畳数表示だけで決めず、部屋の広さや断熱性能、窓の大きさ、方角などを踏まえて必要な能力を選ぶ
  • 勾配天井などで天井付近に暖かい空気がたまりやすい場合は、シーリングファンなどで空気を循環させる
プロ20年プロ20年

夏の日射対策は
室内に熱が入る前に
窓の外側でさえぎるのが基本です

窓ガラスの種類も、担当者に遠慮なく聞いてほしいところです。

日射熱の流入を抑えやすいタイプと、冬の日射熱を取り込みやすいタイプでは、それぞれ向いている方角や地域が異なります。

地域の気候や窓の方角に合わせて使い分ける提案ができる会社かどうかは、二階リビングの設計力を見る材料にもなります。

なお、屋根や天井の断熱を入居後に強化する場合は、建物の構造によって天井などを解体する工事が必要になり、新築時より費用や手間が増えることがあります。

間取りと同じくらいの熱量で、設計中に話し合っておきましょう。

一階にもうひとつの居場所と水まわりをつくっておく

二階リビングでつらくなりやすいのは、一階が「通り抜けるだけの階」になっている間取りです。

体調をくずした日も、来客の対応も、宅配の受け取りも、階段を使う場面が増えてしまいます。

一階に少しでも過ごせる場所があると、暮らしの逃げ道ができます。

  • 一階に多目的な部屋を設け、来客時や寝込んだときにも使えるようにする
  • 一階にも洗面とトイレを置き、身支度や体調不良時の移動を減らす
  • 玄関近くに荷物を一時的に置ける土間や収納をつくる
  • 二階にもトイレを設け、リビングにいる時間の階段移動を減らす
プロ20年プロ20年

一階の予備室は
将来いちばん役に立つ
1部屋になりやすいです

私が相談を受けるときによく話すのは、「一階だけで半日過ごせますか?」という問いかけです。

想像してみて答えに詰まるようなら、その間取りは階段に依存しすぎている状態かもしれません。

面積に限りがあるなら、部屋を1つ増やすのではなく、一階の寝室や居室を少し広げて多目的に使う方法もあります。

二階に食品や日用品のストックを置ける収納を用意する

見落とされやすいのが、二階の収納量です。

キッチンとリビングが二階にあるのに、ストック品の置き場が一階にしかない。

この状態だと、飲み物1本、洗剤1つのために階段を往復することになります。

  • キッチンの近くに、家族の買い物量に合ったパントリーを設ける
  • ゴミを一時的に置ける場所を二階に確保し、収集日まで生活空間に広がらないようにする
  • 掃除機や日用品のストックを入れる収納を、二階にも分けて配置する
  • リビング内に季節家電や書類をしまえる収納をつくる
プロ20年プロ20年

収納は面積だけでなく
「使う場所のそばにあるか」で
使い勝手が決まりますね

私がお勧めしているのは、二階に置きたい物を打ち合わせの前に書き出すやり方です。

米や飲料のストック、掃除道具、子どものおもちゃ、季節家電。

量を具体的に伝えられると、設計側も収納の位置と大きさを提案しやすくなります。

逆に、収納が足りないまま入居するとリビングに物があふれやすくなるので、せっかくの明るさと開放感を生かしにくくなります。

将来の暮らしの変化に合わせて間取りを変えられるようにする

家は、建てた時点の家族構成のまま続くわけではありません。

二階リビングは、その変化の影響を受けやすい間取りだと私は感じています。

だからこそ、今の暮らしに合わせ込みすぎない余白を残しておきたいところです。

将来の変化 設計時にできる備え
階段の上り下りがつらくなる 将来設置できる昇降設備の種類や必要なスペース、構造上の条件を確認し、候補となる場所を確保しておく
親との同居が始まる 一階の部屋からトイレや洗面などの水まわりへ、短い距離で移動できる配置を確保しておく
子ども部屋が不要になる 将来の使い方を想定し、間仕切り壁の位置や構造、コンセントの配置を検討しておく
将来の売却や賃貸を考える 一階にも居室や水まわりがあると、階段移動に不安がある人を含め、検討できる住み手の幅が広がる場合がある
※実際にできる備えや必要なスペースは、建物の構造、敷地条件、設備の種類などによって異なります
プロ20年プロ20年

昇降設備を付ける予定がなくても
将来の設置条件だけは
設計時に確認しておきたいですね

すべてを先回りする必要はありません。

ただ、選択肢を残す設計かどうかで、20年後も住み続けられる可能性は変わってきます。

こうした先の話まで一緒に考えてくれるかどうかは、会社や担当者によって差が出るところ。

二階リビングの設計経験や提案内容は、会社によって異なります。

プロ20年プロ20年

だからこそ、複数社の提案を
並べて比べる時間が生きてきます

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以上、二階リビングを最悪にしないための間取り設計5つのポイントを、私の実務経験を交えて紹介しました。

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家づくりの体験談を読むと「自分ならどうするか?」が少しずつ見えてきます。注文住宅では、ハウスメーカー選びや予算計画、間取りの決め方など、判断すべきことが数多くあるため、実際に建てた方々のリアルな体験談をまとめて確認したい方は、下記の記事をあわせてご覧ください。

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まとめ:二階リビングの良し悪しを理解し、暮らしに合う間取りを

今回の不動産とーくは『【体験談】二階リビングは最悪?永瀬さんの3年で気づいた後悔と正解』と題して、下記の項目を解説しました。

この記事で解説したこと

  1. 二階リビングは最悪な選択?住んで3年、後悔と正解の両方を語る
  2. 【失敗防止チェック】二階リビングを選ぶ前に確かめたいこと
  3. 【アンケート】経験者258人は何社の建築プランを比較した?
  4. 二階リビングを最悪にしない間取り設計5つのポイントとは?
プロ20年プロ20年

永瀬さんの3年間の話
間取りを決める前のあなたに
届いていたらうれしいです

ここまで読んで、二階リビングへの気持ちは強まりましたか。

それとも、少し揺れているでしょうか。

どちらでも大丈夫です。

迷いが残っている今が、いちばん動きやすい時期だからです。

最後に、判断を前に進めるための3つの問いを置いておきます。

  • この土地で一階リビングにしたらどのくらい暗くなるのか、図や数値で見せてもらったか
  • 二階リビングで増える手間を、家族の誰がどの時期に引き受けるのか話せているか
  • いま迷っている原因は情報が足りないからか、それとも条件が合っていないからか
プロ20年プロ20年

この3つに答えが出せると
採用するかどうかの判断が
かなりはっきりしてきますよ

そして、忘れないでほしいことがあります。

考え抜いたうえで二階リビングを選ばない、という結論も立派な答えです。

やめる判断は、後悔ではなく納得。

土地の条件や家族の状況を見て一階リビングに戻す方を、私は何人も見てきました。

「最悪」と言われる間取りではなく、確認をとばした家づくりが後悔を生むのだと思います。

業界歴20年以上「不動産コンサル西田」のアドバイス

私が家づくりの相談で毎回もったいないと感じるのは、時間の使い方です。

数十年住む家の間取りを、数カ月で決めきってしまう方がとても多いのです。

しかも、その数カ月の大半は土地探しと資金の話に取られ、間取りを練る時間は思ったほど残りません。

二階リビングのように考える材料が多い間取りほど、この時間不足がそのまま後悔になって出てきます。

プロ20年プロ20年

打ち合わせの回数より
考える時間を持てたかどうかで
納得度は変わってきますね

その時間を守るために、ぜひ試してほしい方法があります。

打ち合わせで聞いたことを、日付・担当者名・回答内容の3点だけメモに残すやり方です。

「断熱は標準で大丈夫と言われた」という記憶だけでは、あとから確かめようがありません。

書き残しておくと、次の打ち合わせを前回の続きから始められて、同じ説明を聞き直す時間が消えます。

プロ20年プロ20年

メモを見ながら質問する方は
担当者の説明も自然と
丁寧になっていきますよ

もう1つ、判断に時間をかけるなら早い段階がお勧めです。

いくつかの会社に二階リビングの希望を伝えてプランを出してもらうと、自分たちが何を大事にしたいのかが、まだ何も決まっていないことに気づく方が少なくありません。

図面を見比べる作業は、会社を選ぶためだけのものではないんです。

家族の優先順位を言葉にしていく時間になります。

永瀬さんが「各社の違いを見て面白かった」と話していたのも、きっとそういうことなのでしょう。


最後まで読んでくれて、ありがとうございます。

「最悪」という言葉で検索したあなたは、うまくいった話ではなく、うまくいかなかった話を先に知ろうとした方です。

その姿勢がある限り、間取りで大きく踏み外すことはないと思います。

永瀬さんの3年間が、あなたの家づくりの遠回りを少しでも減らせますように。

以上『【体験談】二階リビングは最悪?永瀬さんの3年で気づいた後悔と正解』でした。

この記事の執筆者
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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