
「駅から遠い家は売れないのかな?」
「徒歩15分では買い手がつかない?」
「大幅に値下げしないといけない?」
こうした不安を抱えながら家の売却を検討している方は決して少なくありません。
実際に不動産市場では駅近物件が人気で、多くの売主が「駅から遠い立地では売れないのではないか」と心配しているのが現実です。
しかし、駅から遠い家でも適切な売却戦略と価格設定さえ間違えなければ、必ず買い手は見つかります。
反対に、何も対策を講じずに売り出してしまうと、長期間売れ残って「売れ残り物件」のレッテルを貼られてしまうリスクがあります。
そこでこの記事では、不動産×住宅業界のプロが『駅から遠い家は売れない?徒歩15分でも早く買い手がつく全知識』と題して徹底解説します。
最後まで読めば、駅から遠い立地でも売却を成功させる具体的な方法がわかり、不安を解消して前向きに売却活動に取り組めるようになります。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)

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不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
徒歩15分…駅から遠い家が売れない理由と市場の現実

「駅から遠い家は売れない」という不安は、多くの売主が抱える共通の悩みです。
実際に不動産市場では、徒歩15分を超える物件は買い手探しに時間がかかる傾向があり、売却期間も駅近物件より長くなることが珍しくありません。
駅近が人気なのは
間違いないからのう
ただし、「売れない」のではなく「売れにくい」というのが正確な表現で、適切な対策を講じれば必ず買い手は見つかります。
多くの購入希望者が駅近条件で検索している現実
不動産ポータルサイトでは、多くの利用者が「駅徒歩10分以内」という条件で物件を検索しています。
つまり、徒歩15分の物件は検索結果に表示される機会そのものが限られているのが現実です。
最初の検索条件で
弾かれちゃうんですね
さらに、駅から遠い立地でも気にしない購入検討者の中でも、実際に内覧まで進む方は限られており、駅から遠い家への関心度の低さが現実として表れています。
金融機関の住宅ローン評価も厳しくなりがち
住宅ローンの審査では、駅から遠い立地は担保価値が低く評価される場合があります。
金融機関は将来的な資産価値の下落リスクを考慮するため、駅から徒歩15分を超える物件に対してより慎重な姿勢を取る傾向があります。
ローンが通りにくいのは
購入者にとってきついですね…
これにより、購入希望者が現れても融資面でハードルが高くなり、最終的に購入を断念するケースも少なくありません。
売却価格への影響は想像以上に大きい
駅から遠い立地による価格への影響は、多くの売主が想像している以上に大きいのが実情です。
- 駅徒歩5分以内の物件と比較して価格差が生じやすい
- 同じエリア内でも駅近物件が優先的に売れる
- 価格を下げても反響が少ない状況が続く
- 長期間売れ残ると「売れ残り物件」の印象がつく
価格差だけでなく
売却期間も長引くのじゃ
特に、同じエリア内に駅近の競合物件がある場合、相当な価格差をつけない限り買い手の関心を引くのは困難になります。
購入検討者が駅から遠い家を避ける心理的要因
駅から遠い家が敬遠される理由は、単純な利便性の問題だけではありません。
多くの購入検討者は、将来的な資産価値の維持や売却時のリスクを懸念しています。
自分たちが売るときのことも
考えちゃいますよね
また、雨の日の通勤や夜遅い帰宅時の安全性、高齢になったときの移動負担など、長期的な生活への不安も購入をためらう要因となっています。
複数の不動産会社に査定を依頼することで、駅から遠い立地でも適切な価格設定と売却戦略を立てることができます。
本当に売れない? 駅から遠い家を売却できる人の特徴5選

「駅から遠い家は売れない」と思われがちですが、実際には適切な買い手に出会えば売却は十分可能です。
駅から遠い立地でも売却に成功する方には、共通する特徴があります。
- 駅近より価格が安いことに魅力を感じる人
- 駅から遠い分、広い土地や建物を求める人
- 喧騒から離れた静かな環境を好む人
- 車やバスでの移動が苦にならない人
- 駅から遠い生活に慣れている人
どんな人が購入してくれるか
知りたいです
1.駅近より価格が安いことに魅力を感じる人
コストパフォーマンスを重視する購入検討者にとって、駅から遠い家は非常に魅力的な選択肢です。
駅から徒歩15分の立地であっても、同じ予算でより広い家や新しい設備の物件を手に入れられるため、価格重視の方からの関心は高くなります。
価格の安さは大きな
メリットじゃからな
特に、初回購入でできるだけ住宅ローンを抑えたい若い世代や、子育て世代で教育費を優先したい家庭には喜ばれる条件といえます。
また、リフォームやリノベーションを前提として物件を探している方にとっても、浮いた購入費用を改装費に回せるメリットがあります。
2.駅から遠い分、広い土地や建物を求める人
駅近では手が届かない広い敷地や部屋数の多い家を求める方にとって、駅から遠い立地は理想的な条件となります。
庭付きの家に憧れる
家族も多いですよね
特に、ペットを飼いたい家庭や、家庭菜園を楽しみたい方、在宅ワーク用の書斎が必要な方などは、利便性よりも住空間の広さを優先する傾向があります。
また、将来的に親との同居を考えている方や、多世代での居住を予定している家庭では、徒歩15分程度の立地でも十分許容範囲内と考える場合が多いです。
3.喧騒から離れた静かな環境を好む人
駅近の慌ただしさや騒音を避けて、落ち着いた住環境を求める方は少なくありません。
特に、夜勤がある職業の方や在宅ワークが中心の方、小さなお子さんがいる家庭では、静かな環境は駅から遠いデメリットを上回る価値があります。
静かな環境は
心の健康にもよいぞ
また、定年退職後の生活を見据えている方や、ストレスの少ない生活を重視する方にとって、駅から遠い立地の静寂は大きな魅力となります。
4.車やバスでの移動が苦にならない人
日常的に車を利用している方や運転が好きな方にとって、駅からの距離はそれほど重要な要素ではありません。
むしろ、駅近よりも駐車場が確保しやすく、車でのアクセスが良い立地であれば、徒歩15分の距離は全く問題になりません。
車移動が普通の地域も
ありますもんね
また、バス路線が充実している地域であれば、バス通勤に慣れている方や抵抗がない方からの関心も高くなります。
複数の不動産会社に査定を依頼することで、車利用者やバス利用者をターゲットにした効果的な売却戦略を立てられます。
5.駅から遠い生活に慣れている人
現在も駅から遠い場所に住んでいる方や、以前そうした環境で生活していた方は、駅から遠い家の良さを理解しています。
経験があると
デメリットも分かってますね
これらの方は、駅から遠い立地のデメリットよりもメリットに注目する傾向があり、現実的な判断で物件を選択します。
また、地方出身で都市部の駅近物件の価格に驚いている方や、以前住んでいた地域と比較して検討している方なども、駅から遠い家に対して前向きな姿勢を示すことが多いです。
以上、駅から遠い家でも売却に成功する方の特徴を5つ紹介しました。
これらの特徴を理解することで、売れないと諦めがちな立地でも、適切なターゲットに向けたアピールが可能になります。
駅から遠い家がいつまでも売れない4つの失敗例

駅から遠い家が長期間売れ残ってしまうのは、多くの場合、売却戦略に問題があることが原因です。
同じような立地条件でも、アプローチ次第で売却成功と失敗が分かれます。
- 駅近物件と同じ価格設定で売り出している
- 立地の悪さを隠すばかりで魅力を伝えられていない
- 駅から遠い家の売却が苦手な不動産会社を選んでいる
- 内覧時の印象が悪く購入意欲を削いでいる
失敗パターンを知って
避けたいです…
1.駅近物件と同じ価格設定で売り出している
最も多い失敗例が、立地のデメリットを価格に反映させていないケースです。
駅から徒歩15分の物件を、駅徒歩5分の物件と同じような価格で売り出しても、購入検討者は駅近物件を優先します。
立地の差を価格で
調整するのじゃ
市場相場を無視した強気な価格設定は、長期間売れ残る最大の要因となります。
- 周辺の駅近物件と同等の価格で売り出す
- 「いずれ誰かが買ってくれる」という楽観的な考え
- 購入時の価格にこだわりすぎる
- 相場よりも感情的な価格設定をする
適正な価格設定のためには、駅から遠い立地での売却実績が豊富な不動産会社に査定を依頼することが重要です。
2.立地の悪さを隠すばかりで魅力を伝えられていない
駅から遠いことを隠そうとするばかりで、その立地ならではの魅力をアピールできていない失敗例も目立ちます。
デメリットばかり気にして
いいところが伝わらないんですね
購入検討者は駅からの距離を承知で内覧に来ているため、立地以外の魅力を積極的に伝えることが大切です。
- 「駅から遠いですが…」とマイナス面を強調する
- 静かな環境や広い敷地などの魅力を伝えない
- 近隣の便利な施設について説明不足
- 車やバスでのアクセスの良さを訴求しない
3.駅から遠い家の売却が苦手な不動産会社を選んでいる
駅近物件の取り扱いが中心の不動産会社に依頼してしまうと、適切な売却戦略を立てられません。
駅から遠い物件の魅力を理解していない担当者では、効果的な販売活動は期待できないのが現実です。
会社選びは本当に
重要なポイントじゃ
特に、都市部の駅近物件しか扱ったことがない不動産会社では、駅から徒歩15分の物件の売り方を知らない場合があります。
また、そうした会社では顧客も駅近物件を求める方が中心となるため、ターゲットとなる購入層にアプローチできない問題も生じます。
4.内覧時の印象が悪く購入意欲を削いでいる
せっかく内覧まで進んでも、家の中の印象が悪ければ購入には至りません。
駅から遠い立地というデメリットがある分、内覧時の印象はより重要になります。
内覧で失敗したら
もったいないですね…
- 掃除や片付けが不十分で生活感が残りすぎている
- 照明が暗く部屋が狭く感じられる
- におい対策ができておらず不快感を与える
- 設備の不具合を放置したまま内覧させる
- 売主の対応が冷たく購入意欲を削ぐ
特に、駅から遠い立地だからこそ、家そのものの魅力で勝負する必要があります。
複数の不動産会社に査定を依頼する際は、内覧準備のアドバイスもしっかりと聞くことで、こうした失敗を避けられます。
以上、駅から遠い家が売れない4つの失敗例をご紹介しました。
これらの失敗を避けることで、売れないと思われがちな立地でも売却成功の可能性は大きく高まります。
[例外]駅から徒歩15分の家でも売却しやすい立地条件

駅から遠い家は売れないと思われがちですが、立地条件によっては徒歩15分でも十分に売却可能です。
駅からの距離というデメリットを補って余りある魅力がある立地なら、むしろ積極的に選ばれることもあります。
- バス停が近くて本数が多い立地
- スーパーや商業施設が徒歩圏内にある立地
- 小学校や中学校が近くて子育て環境が良い立地
- 幹線道路沿いで車でのアクセスが良い立地
- 公園や自然が多く住環境が静かで良い立地
- 将来的に再開発予定がある立地
例外的に売れやすい
条件があるんですね
バス停が近くて本数が多い立地
バス停まで徒歩3分以内で、1時間に4本以上の運行がある立地なら、駅から遠い家でも交通利便性の高さが評価されます。
特に、主要駅や繁華街への直通バスがある場合は、電車よりも快適で便利な移動手段となることが多いです。
バスの利便性は
意外と見落とされがちじゃ
また、雨の日でも濡れずに移動できるバス利用は、高齢者や小さなお子さんがいる家庭にとって大きなメリットになります。
バス路線の充実した立地では、購入検討者も交通手段の選択肢が広がることを理解しているため、徒歩15分というハンデを感じにくくなります。
スーパーや商業施設が徒歩圏内にある立地
駅から遠い立地でも、日常の買い物に困らない環境が整っているなら、生活利便性の高さで勝負できます。
普段の買い物が便利だと
駅が遠くても大丈夫ですね
特に、大型スーパーや複合商業施設、ドラッグストアなどが徒歩10分以内にあれば、車を使わなくても快適な生活が可能です。
また、コンビニが近くにあることで、急な買い物や宅配便の受け取りなども便利になり、駅から遠いことによる不便さを大幅に軽減できます。
小学校や中学校が近くて子育て環境が良い立地
学校まで徒歩10分以内の立地は、子育て世代にとって駅からの距離以上に重要な条件となります。
通学路の安全性や、学校行事への参加のしやすさを考えると、駅から徒歩15分でも十分に魅力的な選択肢です。
子育て世代には学校の近さが
最優先じゃからな
さらに、公立学校の評判が良い学区であれば、教育環境を重視する家庭からの強い関心を集められます。
また、学童保育や習い事教室なども近くにある環境なら、共働き世帯にとって非常に住みやすい立地といえます。
幹線道路沿いで車でのアクセスが良い立地
主要幹線道路に面しているか、幹線道路まで車で5分以内の立地なら、車移動が中心の方には理想的な条件です。
高速道路のインターチェンジや主要道路へのアクセスが良好であれば、通勤や買い物での移動時間を大幅に短縮できます。
車での移動が楽だと
駅の距離は関係ないですね
また、大型の駐車場を確保しやすく、来客時の駐車場確保も容易な立地は、車を複数台所有する家庭や、頻繁に来客がある家庭に喜ばれます。
公園や自然が多く住環境が静かで良い立地
大きな公園や緑地が近くにある立地は、静かで落ち着いた住環境を求める方にとって非常に魅力的です。
子どもの遊び場としても、散歩やジョギングコースとしても活用でき、健康的な生活を送りたい方から高く評価されます。
自然環境の良さは
お金では買えない価値じゃ
また、川沿いや丘陵地などの自然豊かな環境では、都市部では得られない開放感や四季の移ろいを楽しめます。
特に、在宅ワークが増えた現在では、静かで自然豊かな環境での生活を求める方が増えており、駅から遠いデメリットを上回る価値として認識されています。
将来的に再開発予定がある立地
数年以内に駅前の再開発や新路線の開通予定がある立地なら、将来性を見込んだ投資として関心を集められます。
現在は駅から遠い立地でも、将来的に交通利便性や周辺環境の大幅な改善が期待できる場合があります。
将来性を考えて
購入する人もいるんですね
複数の不動産会社に査定を依頼する際は、こうした将来の開発計画に詳しい会社を選ぶことで、適切な価値評価とアピールポイントの整理ができます。
また、商業施設の新規オープンや大型マンションの建設予定なども、周辺環境の向上につながる要素として積極的にアピールできます。
以上、駅から徒歩15分でも売却しやすい6つの立地条件をご紹介しました。
あなたの家にこれらの条件が当てはまるなら、駅から遠い立地でも十分に売却の可能性があります。
まとめ:駅から遠い家の売却成功は売り方次第!

今回の不動産とーくは『駅から遠い家は売れない?徒歩15分でも早く買い手がつく全知識』と題して、下記の項目を解説しました。
- 徒歩15分…駅から遠い家が売れない理由と市場の現実
- 本当に売れない? 駅から遠い家を売却できる人の特徴5選
- 徒歩15分の駅から遠い家でも早く売れる5つの対策
- 駅から遠い家がいつまでも売れない4つの失敗例
- [例外]駅から徒歩15分の家でも売却しやすい立地条件
駅から遠い家の売却について
疑問は解決できたかの~?
駅から遠い家は「売れない」のではなく「売り方次第」
記事を通してお伝えしたかったのは、駅から遠い家でも適切な対策を講じれば必ず売却できるということです。
確かに駅近物件と比べると売却に時間がかかったり、価格面でのハンデがあったりするのは事実です。
でも諦める必要は
全然ないんですね
しかし、価格設定の見直し、魅力的なアピール方法、適切な不動産会社選びなど、正しいアプローチを取ることで売却成功の可能性は大きく高まります。
まずは複数社への査定依頼から始めよう
駅から遠い家の売却で最も重要なのは、その立地での売却実績が豊富な不動産会社を見つけることです。
不動産会社選びが
成功の鍵なんですね
複数の不動産会社に査定を依頼することで、駅から遠い立地に精通した会社や、あなたの家の魅力を最大限に引き出してくれる会社に出会える可能性が高くなります。
また、査定を通じて適正な価格帯や効果的な売却戦略も見えてくるでしょう。
まずは行動を起こすことが
大切じゃぞ!
あなたの家にも必ず魅力がある
駅から遠い立地だからといって、決して価値のない家ではありません。
静かな住環境、広い敷地、子育てに適した環境など、駅近では得られない魅力が必ずあるはずです。
立地以外の良さを
しっかりアピールできそうです
記事で紹介した売却対策や立地条件を参考に、あなたの家ならではの魅力を見つけ出し、それを求める購入検討者にしっかりと伝えていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
駅から遠い家の売却に不安を感じていた方も、きっと前向きな気持ちで売却活動に取り組んでいただけると思います。
あなたの家が、その魅力を理解してくれる素敵な買い手に出会えることを心から応援しています。
以上『駅から遠い家は売れない?徒歩15分でも早く買い手がつく全知識』でした。
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