【査定結果】築60年一戸建ての売却相場は?実際に査定した結果
「築60年の家、本当に売れるのだろうか…」
「相場がどのくらいになるか全く見当がつかない」
「更地にした方が高く売れるって聞いたけど本当?」

築60年の一戸建てを前に、こんな思いを抱えている方は少なくありません。

「古すぎて売れないのでは」という不安から、最初の一歩を踏み出せないまま時間だけが過ぎてしまう…そういった相談を、私はこれまで何度も受けてきました。

ただ、動き出す前に知っておいてほしいことがあります。築古物件は、売り方や売却先の選び方によって手元に残る金額が大きく変わります。

「どうせ安いだろう」と思って最初の1社だけで判断してしまうと、本来得られたはずの金額を取りこぼすリスクがあるのも事実です。

不動産相談3,000件超・査定2,000件超の経験をもつ不動産コンサルタントとして、『【査定結果】築60年一戸建ての売却相場は?実際に査定した結果』と題して徹底解説します。

最後まで読めば、実際の査定実例をもとにした相場感・損しない売却判断のポイントが具体的につかめます。

「売れるかどうか」で悩んでいる方の不安が、少しでも前向きな行動に変わるきっかけになれば嬉しいです。

この記事の執筆者
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界20年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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【実例公開】築60年一戸建てを売却査定した結果

築60年の一戸建ての前で査定結果を確認

築60年の一戸建ては、建物よりも土地の価値が査定額を左右します。

私がこれまで見てきた中でも、立地や土地の条件次第でしっかり売れているケースは少なくありません。

レオ教授

同じ築60年でも査定額に
大きな差が出るのは、
ほぼ土地の条件の違いじゃ

何も知らないまま査定に出すと、相場より低い価格でも気づけないことがあります。

実例を通して、相場感をしっかり掴んでいきましょう。

【ケース1】宇佐美 典子さん(62歳/神奈川県横浜市郊外)


■ 一戸建て情報
・築63年 / 4LDK / 125㎡ / 道路4m / 南向き
・売却理由:実家を相続したが、自身はマンション暮らしのため維持が難しく売却を決断
・物件の状態:外観は経年劣化が目立つ。屋根・外壁は手入れされておらず、室内は水回りを中心に全体的に古い。庭付きで日当たりは良好。

査定結果
不動産会社 査定額 売却方法の提案
A社(地元密着型) 1,850万円 古家付き現状渡し
B社(大手仲介系) 2,200万円 更地渡し推奨
C社(地元密着型) 1,980万円 古家付き現状渡し
売却相場 1,850万〜2,200万円(幅350万円)
想定売却額(全社平均) 2,010万円前後
※解体費用(木造約125㎡)の目安:120万〜200万円程度
ポイント
  • 横浜市郊外の住宅需要の高さが、築63年でも2,000万円超の査定につながった
  • 最高査定2,200万円(更地渡し)から解体費用約150万円を差し引いても、古家付き最低査定1,850万円より手残りが多くなる計算だった
  • 3社の査定額に最大350万円の差があり、1社だけの判断が危険だとわかった
査定の感想
「相続した実家を見たとき、正直『これは売れないな』と思いました。外壁はぼろぼろで、台所も昭和のまま。でも、意を決して一括査定を使ってみたら、3社それぞれから1,850万〜2,200万円という予想外の査定が出てきて、思わず声を上げてしまいました。
特に驚いたのは、各社の提案内容が全然違ったこと。A社とC社は『古家付きのまま売れる』と言い、B社は『解体して更地にしたほうが早く高く売れる』という意見。結局、自分で解体費用と手残りを計算して比較したうえで更地渡しを選びました。
実際に売り出してみると、土地を探していた建売業者からすぐに引き合いがあり、2,080万円で成約。複数社に査定してもらったから、自信を持って交渉できたと思っています」(宇佐美さん)
プロ20年プロ20年

横浜・川崎などの都市近郊は
建売需要が根強いため
築古でも土地として高い評価が
出やすいエリアのひとつです

【ケース2】東海林 克哉さん(48歳/愛知県名古屋市近郊)


■ 一戸建て情報
・築61年 / 3DK / 98㎡ / 道路6m(角地) / 東向き
・売却理由:転勤を機に、長年空き家になっていた祖父母の家を処分
・物件の状態:雨漏りあり(応急処置済み)。床の一部が軋む。設備は古いが大きな破損はなし。角地で接道条件は良好。

査定結果
不動産会社 査定額 売却方法の提案
A社(地元老舗) 680万円 古家付き現状渡し
B社(大手仲介系) 750万円 古家付き現状渡し
C社(地元密着型) 590万円 更地渡し推奨
D社(買取専門) 480万円 即時買取
売却相場 480万〜750万円(幅270万円)
想定売却額(全社平均) 625万円前後
※解体費用(木造約98㎡)の目安:90万〜150万円程度
ポイント
  • 角地という好条件が評価され、同エリアの通常物件より高い査定が出た
  • 即時買取の480万円と仲介最高値750万円に270万円の開きがあった
  • 雨漏り有りでも、応急処置の事実と現状開示により問題なく仲介売却できた
査定の感想
「転勤が決まった時点で、とにかく早く手放したかったんです。最初に入った買取専門のD社が480万円と言ったので、急いでいたこともあって『まあこんなもんか』と思いかけていました。
ただ、せめてもう少し調べようと一括査定に登録したところ、仲介を勧めるB社から750万円という数字が出てきて正直驚きました。角地の評価が思った以上に高かったようで、『この立地は新築を建てたい方に需要がある』と説明されました。
転勤まで時間が限られていたので、700万円で売り出して2カ月後に695万円で成約。焦って最初の買取価格で判断していたら、200万円以上損していました。急いでいても、複数社への確認は絶対必要だと痛感しました」(東海林さん)
リョウヘイ

急いでいるときこそ
冷静に比較することが
大事なんですね

プロ20年プロ20年

買取価格は仲介相場の
6〜7割が目安です
スピード優先でも複数社比較は
してから決めてほしいです

【ケース3】遠矢 亜季さん(55歳/福岡県福岡市郊外)


■ 一戸建て情報
・築64年 / 3K / 72㎡ / 道路3m(セットバック要) / 北向き
・売却理由:親の介護施設入居に伴い、資金確保のため売却を検討
・物件の状態:外壁・屋根ともに劣化が進み、一部雨染みあり。水回りは古く使用困難な箇所あり。道路幅が3mのためセットバックが必要で、再建築する際に制約がある。

査定結果
不動産会社 査定額 売却方法の提案
A社(地元密着型) 380万円 古家付き現状渡し
B社(大手仲介系) 420万円 更地渡し推奨
C社(買取専門) 280万円 即時買取
売却相場 280万〜420万円(幅140万円)
想定売却額(全社平均) 360万円前後
※解体費用(木造約72㎡)の目安:70万〜110万円程度 ※セットバック費用が別途必要になる場合あり
ポイント
  • セットバックが必要な接道条件が、査定額を押し下げる大きな要因になった
  • 更地にしても解体費用を差し引くと手残りはほぼ変わらず、現状渡しが有利だった
  • 介護費用の確保という目的から、時間をかけずに売却できる方法を優先した
査定の感想
「母の施設費用を早急に用意しなければならなかったので、売れるかどうか以前に、いくらになるかも全く読めていませんでした。道路幅が3mしかなく、セットバックが必要という話を不動産会社から初めて聞いたときは頭が真っ白になりました。
更地にするとB社は420万円の査定でしたが、解体費用を差し引けばそこまで変わらないとわかり、現状渡しでA社に売却活動をお願いしました。
売り出し価格は390万円。問い合わせが来るまで2カ月ほどかかりましたが、最終的に370万円で売却できました。思っていたより手元に残り、母の施設費用の一部に充てることができました。難しい条件でも諦めずに動いてよかったです」(遠矢さん)
プロ20年プロ20年

セットバック必要な物件は
買主が限られやすいです
でも価格と条件を整理すれば
必ず売り先は見つかります


以上、築60年一戸建ての売却査定の実例を3ケース紹介しました。

「自分の物件はどのケースに近いか」を意識しながら読み返してみると、相場のイメージがより具体的に掴めると思います。

築60年一戸建ての正確な売却相場を知るには?

築60年一戸建ての売却相場を知る

早速、築60年一戸建ての正確な売却相場は、

不動産会社「3社以上」の査定額の「範囲」で判断する

複数社の査定額を比較することで「売却できる価格帯(範囲)」が見え、全社の平均を取れば「実際に売れる可能性が高い金額」もわかります。

レオ教授

実際の計算例を
紹介するぞ!

正確な売却相場の計算例は?

正確な売却相場を計算

まず、3社へ同時に査定依頼すると下記のような結果になることが多いです。

計算例①
不動産会社 査定額
A社 2,880万円
B社 3,050万円
C社 2,610万円

この場合は、2,610万~3,050万円の範囲が売却相場と見て、3社を平均した2,850万円前後で売れる可能性が高いと考えます。

計算例②
不動産会社 査定額
A社 3,550万円
B社 3,390万円
C社 3,870万円

この場合は、3,390万~3,870万円の範囲が売却相場と見て、3社を平均した3,600万円前後で売れる可能性が高いといえるでしょう。

レオ教授

査定数が増えれば、
より正確性があがるぞ!

ただし、各社が出した査定額の根拠は必ず確認し、信頼できる金額のみ参考にしてください。

※個人でも、近隣の売却事例と比較することで売却相場を判断できる、と説明する方もいますが、個人が得られる近隣の売却事例は限られており、正確に把握することはまず難しいです。
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まとめ:築60年でも売れる可能性は十分にある!

築60年の一戸建てでも売れる
今回の不動産とーくは『【査定結果】築60年一戸建ての売却相場は?実際に査定した結果』と題して、下記の項目を解説しました。

この記事で解説したこと

  1. 【実例公開】築60年一戸建てを売却査定した結果
  2. 築60年一戸建ての正確な売却相場を知るには?
レオ教授

「うちは無理かも」と感じていた方に
希望が届いていたら嬉しいの~

業界歴20年以上「不動産コンサル西田」のアドバイス

築60年など古い家の売却相談を受けていて、私がいつも感じることがあります。

プロ20年プロ20年

それは「損をする方の多くは、
動く前に諦めている」
ということです

査定に出さないまま「どうせ安い」と決め込んで、買取業者の言い値で手放してしまう。あるいは、最初に会った1社の「解体しないと売れない」という言葉を信じて、自腹で解体費用を出してしまう。

こうした判断ミスは、知識があれば防げるものがほとんどです。

私が築古物件のオーナーにまず確認してほしいのは、下記の4点です。

  • 接道幅と再建築の可否(4m未満の道路に面していると買い手が限定されやすい)
  • 土地の坪単価(エリアの地価水準で売却額の天井がほぼ決まる)
  • 解体費用の概算と、古家付き売却との手残り差(更地が有利とは限らない)
  • 隣地との境界確認の有無(未確定のまま売り出すとトラブルの原因になる)

この4点を把握したうえで複数社に査定を依頼すると、各社の提案内容の意味が理解でき、比較する判断軸が生まれます。

逆にいえば、何も把握しないまま査定に臨むと、どの提案が正しいかを判断できず、結果的に損をしやすくなります。

「準備してから査定に臨む」という順番が、築古物件の売却では特に重要です。

売却は1度きりの決断です。あなたの物件の本当の価値を、ぜひ自分の目で確かめてみてください。

プロ20年プロ20年

査定は無料で、
断ることも自由です
まず「知る」だけでも
大きな一歩になりますよ


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

築60年という数字に不安を感じていた方も、「動けば選択肢が広がる」ことが伝わっていたら嬉しいです。

あなたの売却が、納得のいく結果につながることを願っています。

以上『【査定結果】築60年一戸建ての売却相場は?実際に査定した結果』でした。

この記事の執筆者
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界20年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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