ボロボロの家に住む人のよくある理由は?覚悟の上で住むリスク7つ
「ボロボロの家に住む…このままでいいかな…」
「いつかトラブルが起きないか心配ではある…」
「ボロボロだけど、愛着があって離れがたい…」

あなたも同じように考えていませんか?

ボロボロの家に住む、このまま住み続けるという選択の背景には、人それぞれの理由がありますが、毎日の暮らしや将来には不安がつきまとうものです。

そこには、覚悟が必要とも言える、どんな大きなリスクが潜んでいるのでしょうか。

そこでこの記事では、不動産業界18年のプロが『ボロボロの家に住む人のよくある理由は?覚悟の上で住むリスク7つ』と題して、実際に相談を受けた経験から徹底解説します。

最後まで読めば、ボロボロの家に住む人が直面している現実と、将来にわたって考慮すべきリスクが理解できるはずです。

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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ボロボロの家に住む人のよくある理由5選

ボロボロの家に住む人のよくある理由5選
ボロボロの家に住む人のよくある理由は下記5つです。

  • リフォームや住み替えるお金がない
    外装内装ともに老朽化がひどいボロボロの家では、その修理や改築に相当な費用がかかります。
    また、新しい家に住み替えるにも、今の家が納得の価格で売れないことには難しいと考える人が大半です。
    特に収入が限られている世帯や、高齢者などに多く見られます。
  • 家はボロボロでも周辺環境が便利
    職場、買い物施設、駅やバス停などへのアクセスが良く、周辺環境が便利であるがゆえに、ボロボロの家に我慢して住む選択をする人も多いです。
    例えば、都市の中心部にある古い実家を相続して住んでいる人などによく見られます。
  • 築年数も古いため固定資産税が安い
    築年数も古さは税額に直結するため、毎年の負担を考えてボロボロの家に住む人も多いです。
    新しい家はどうしても固定資産税が高いので、できるだけ税金の節約をしたい固定収入で生活する人によく見られます。
  • ボロボロの家でも愛着と思い出がある
    長年住み続けた家は、家族の思い出や歴史が詰まった場所であり、感情的な結びつきが強いです。
    ボロボロの家という欠点を超えて、感情的な価値に特別感を抱くことは当然のことと言え、多くの人にとって家を手放すことが難しい主な理由となります。
  • 住宅ローンの残債が多くて売れない
    家の売却には、今ある住宅ローンの完済が必要になるため、査定額に対してローン残債が大幅に多い場合、ボロボロの家でも住むしかないと考える人は多いです。
    特に、購入当時に多額の住宅ローンを組んだ場合や、不動産市場が低迷している地域にある場合、家を売っても完済できないことも多く、今のまま住み続ける選択をしている人も少なくありません。

以上、ボロボロの家に住む人のよくある理由を紹介しました。

理由は人それぞれですが、次に解説するボロボロの家に住む場合はリスクを知っておく必要があります。

覚悟が必要…ボロボロの家に住むリスク7つ

覚悟が必要…ボロボロの家に住むリスク7つ
ボロボロの家に住むなら、起こり得るリスクを理解し、それらを覚悟の上で受け入れることが必要です。

ボロボロの家に住むリスクとして考えられるのは下記7つです。

マチ②

やはり大きなリスクが
潜んでいるんですね…

1.地震や台風等の災害時に倒壊の恐れが高まる

『地震や台風等の災害時に倒壊の恐れが高まる』は、ボロボロの家に住むリスクの1つです。

経年劣化や修繕不足による建物の構造的な弱点が、災害の力によって容易に壊されるからです。

例えば、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震では、耐震性の低い旧耐震基準に基づいて建てられた多くの家が、強い揺れに耐えられず倒壊しました。

レオ教授レオ教授

台風による強風でも、
同様の事が起こり得るじゃろう

強風によって屋根が飛ばされたり、壁が崩れたりすることで、家全体の倒壊につながる恐れがあります。

倒壊のリスクは、急に住む場所を失うだけでなく、住人の命に対する直接的な脅威となるため、決して軽視できません。

2.老朽化で倒壊の危険があると即解体が必要になる

『老朽化で倒壊の危険があると即解体が必要になる』は、ボロボロの家に住むリスクの1つです。

家が老朽化すると、その構造躯体は強度を失い、安全性が著しく低下。
特に、柱や梁などの重要な構造部分の劣化は、家全体の倒壊リスクを高める要因となります。

今後、家が大きく傾くなどの明らかな不具合が見られた場合、その家は住むのに危険なため、急な解体や住み替えが必要になり、大きな経済的負担を背負うことになります。

レオ教授レオ教授

自治体から解体を指導
されるケースもあるじゃろう

ケイスケ

予期せぬ状況が急に
やってくるわけですか…

3.雨漏りやシロアリ等の重要な被害は放置できない

『雨漏りやシロアリ等の重要な被害は放置できない』は、ボロボロの家に住むリスクの1つです。

これらの重要な損傷を放置することは、老朽化を早め、最終的に倒壊につながる可能性があるからです。

レオ教授レオ教授

雨漏りによる木部の腐食や、
シロアリの柱等の食い荒らしは
家に致命的なダメージに与えるぞ

これらの被害は、生活の中では目立たないことが多く、気づいた時には手遅れになっていることも少なくありません。

雨漏りにより天井や壁が崩れ落ちる、シロアリ被害によって床が抜け落ちる事故も大いに考えられるでしょう。

4.断熱性や気密性が低いため冷暖房費用が高くなる

『断熱性や気密性が低いため冷暖房費用が高くなる』は、ボロボロの家に住むリスクの1つです。

レオ教授レオ教授

夏の暑さや冬の寒さが厳しい
地域では、この問題は深刻じゃ

断熱性や気密性が低いボロボロの家では、夏場に外気温が高い日に室内温度が上昇し、冬場には室内の暖かい空気が外部に逃げやすくなります。

そのため、冷暖房機器をより長時間、高い設定で使用する必要が生じ、それが電気代やガス代の負担に直結するでしょう。

5.カビや害虫等による健康リスクがある

『カビや害虫等による健康リスクがある』は、ボロボロの家に住むリスクの1つです。

レオ教授レオ教授

湿気がたまると
発生しやすいからの~

一般的に、カビは、呼吸器系やアレルギーの症状などを引き起こす原因になると言われていたり、害虫は、木材を食い荒らすシロアリや衛生面で問題を引き起こすゴキブリなど、多種多様です。

マチ②

住む人にも家にも
よくありませんね…

シロアリの被害についてはすでに触れましたが、柱や土台等が食べられることにより、家の強度が弱まり、最終的には倒壊につながる危険性もあります。

6.損害リスクが高いため火災保険料も高くなる

『損害リスクが高いため火災保険料も高くなる』は、ボロボロの家に住むリスクの1つです。

老朽化した状態は、災害時に損害を受ける確率が高いと判断されることから、そのリスクの分、保険料が上がる傾向にあります。

レオ教授レオ教授

建物の面積が大きい場合は、
その分保険料の負担も大きいじゃろう

ケイスケ

無保険で暮らすわけには
いきませんからね…

7.いずれ相続した子供や親族に迷惑がかかる

『いずれ相続した子供や親族に迷惑がかかる』は、ボロボロの家に住むリスクの1つです。

ボロボロの家は、維持管理が困難であり、将来的に更地化のための解体費用の発生や、地域によっては売却が難しいという問題を抱えるからです。

マチ②

遠方で維持管理できず
放置される空き家が
問題になっていますよね

子供や親族等の相続人にとって金銭的、時間的、そして精神的な負担を増加させる要因となり得ます。


以上、覚悟が必要と言える、ボロボロの家に住むリスクを解説しました。

まとめ

今回の不動産とーくは『ボロボロの家に住む人のよくある理由は?覚悟の上で住むリスク7つ』と題して、下記の項目を解説しました。

レオ教授レオ教授

お役に立てたかの~?

ボロボロの家に住むという選択の背景には、それぞれ個人の理由や事情があります。

一方で、その選択には大きなリスクが伴うため、特に家族の安全を重視することを常に頭においておくことが重要です。

ボロボロの家に住むリスクを、1つ1つ慎重にあなたの暮らしや将来に当てはめて、このまま住み続けるかどうかを検討してみて下さい。

また、友人や知人に意見を聞いたり、実際に専門家に家を見てもらって、アドバイスをもらうことも、リスクを回避する有効な手段です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの選択が、あなたの人生にとって最善でありますように。

以上『ボロボロの家に住む人のよくある理由は?覚悟の上で住むリスク7つ』でした。

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