ハウスメーカー選び期間の目安は?1番多い期間&効率的な進め方

「ハウスメーカー選びはどのくらい期間が必要?」
「短すぎて後悔したくないけど、長すぎても…」
「皆はどのくらいの期間で決めているんだろう?」

このような悩みを抱えている方は非常に多く、特に初めての家づくりでは適切な検討期間がわからず不安になるものです。

決断を急ぎすぎて、建てた後に「もっと他社も見ておけば良かった」と後悔される人も少なくありません。

適切な期間で効率的に進めるためには、実際のデータに基づいた現実的な目安と具体的な進め方を知ることが重要です。

そこでこの記事では、不動産×住宅業界のプロが『ハウスメーカー選び期間の目安は?1番多い期間&効率的な進め方』と題して徹底解説します。

最後まで読めば、284人のアンケート結果をもとにした最適な検討期間と、無駄な時間を省いた具体的な方法がわかります。

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
よく一緒に読まれる人気記事

ハウスメーカー選びにかかる期間の目安


ハウスメーカー選びに必要な期間は、一般的に2カ月~5カ月程度が目安になります。

この期間が必要な理由は、複数社の比較検討や営業担当者との打ち合わせ、見積もりの精査など、納得のいく判断をするためのステップがいくつもあるからです。

ケイスケ

5カ月あれば
しっかり検討
できそうですね

ただし、土地探しと並行する場合は、さらに1~2カ月程度余裕を見ておくことが大切です。

また、複数社をしっかりと比較することで、各社の特徴や強みを把握でき、建築費用で300~500万円の差が出ることも珍しくありません。

適切な期間をかけることで、理想の住まいづくりのパートナーを見つけることができるでしょう。

[アンケート]ハウスメーカー選びの1番多い期間

注文住宅でマイホームを建てた284人に、「ハウスメーカー選びの期間」のアンケートを取りました。

レオ教授

結果は以下の通りじゃ

アンケート結果:284人のハウスメーカー選びの期間

検討期間人数全体に占める割合
1カ月未満8人2.8%
1~2カ月35人12.3%
2~3カ月69人24.3%
3~4カ月81人28.5%
4~5カ月53人18.7%
5~6カ月24人8.5%
6カ月以上14人4.9%
※調査284人・2024.12.21~12.24・Webアンケート

3~4カ月でハウスメーカーを決定した方が最も多く81人という結果でした。

続いて2~3カ月が69人、4~5カ月が53人となっており、この3つの期間だけで全体の7割以上を占めています。

ケイスケ

やっぱり3~4カ月が
一番多いんですね

興味深いのは、極端に短い期間(1カ月未満)や長い期間(6カ月以上)で決めた方は合わせても7.7%しかいないことです。

レオ教授

極端な期間の方は
少数派なんじゃな!

短期間・長期間で決めた方の特徴は?

アンケート結果から、期間の違いによる特徴も見えてきました。

  • 1~2カ月で決めた方:予算や立地の条件が明確、直感重視で選択
  • 3~4カ月で決めた方:複数社を比較、バランス重視で選択
  • 5カ月以上の方:こだわりが強い、土地探しと並行して選ぶ
カエデ

期間によって
理由が違うんですね

いずれにしても、複数のハウスメーカーをじっくりと比較することで、満足度の高い住まいづくりにつながっていくでしょう。

ハウスメーカー選びのタイムスケジュール


アンケートで最も多かった3~4カ月でハウスメーカーを選ぶ場合の具体的なタイムスケジュールをご紹介します。

効率よく進めるためには、各段階でやるべきことを明確にして、計画的に行動することが重要です。

ケイスケ

具体的な流れが
知りたいです

1カ月目:情報収集と候補選び

まずは幅広くハウスメーカーの情報を集めて、候補を絞り込む期間です。

  • インターネットで会社情報や施工事例を調べる
  • 住宅展示場で実際の建物を見学する
  • 資料請求で詳細な商品カタログを入手する
  • 口コミサイトで実際の評判をチェックする
  • 候補を8~10社程度まで絞り込む

この段階では、住宅展示場で最低でも5~6社は実際に見学することが大切です。

レオ教授

最初は広く浅く
調べるのがコツじゃ!

2カ月目:詳細比較と絞り込み

候補を3~5社まで絞り込み、より詳しく比較する期間です。

やること目的期間目安
営業担当者との面談人柄や提案力を確認1~2週間
簡易プランの提案依頼設計力や対応力を比較1~2週間
概算見積もりの取得予算との適合性を確認1週間
実際の建築現場見学施工品質をチェック1週間
カエデ

実際の現場も
見ておいた方が
いいんですね

複数社を同じ条件で比較することで、それぞれの強みや弱みが明確になり、より客観的な判断ができるようになります。

3カ月目:最終候補の詳細検討

2~3社まで絞り込んだ後、最終決定に向けて詳細に検討する期間です。

  • 詳細な間取りプランを作成してもらう
  • 正式な見積書を取得して内容を精査する
  • 契約条件や保証内容を詳しく確認する
  • OB宅見学会に参加して住み心地を聞く
  • 家族全員で話し合いを重ねる

この段階では、見積書の内容を項目ごとに他社と比較することが重要です。

レオ教授

見積もりの比較は
必須の作業じゃな!

4カ月目:最終決定と契約準備

いよいよ最終的な判断を下し、契約に向けて準備を進める期間です。

  • 最終候補2社の条件を改めて比較する
  • 家族全員で最終的な話し合いを行う
  • 住宅ローンの事前審査を申し込む
  • 契約条件の最終確認と調整を行う
  • 契約書類の内容を詳細にチェックする
  • 最終見積もりと支払いスケジュールを確認する
  • 契約締結の日程を調整する
カエデ

契約前の確認って
こんなにあるんですね

この4カ月という期間は、焦りすぎず慎重すぎずの絶妙なバランスで、多くの方が納得のいくハウスメーカー選びを実現できているタイムスケジュールといえるでしょう。

ハウスメーカー選びで期間をかけ過ぎるリスク4つ


ハウスメーカー選びは慎重に行うべきですが、あまりに長い期間をかけ過ぎると様々なリスクが発生します。

特に6カ月以上の長期間になると、実際に損失やトラブルが発生する可能性が高くなります。

期間をかけ過ぎるリスク

  1. 建築費用が値上がりするリスク
  2. 希望の土地が他の人に取られるリスク
  3. 営業担当者のやる気が下がるリスク
  4. 情報に混乱して優柔不断になるリスク
ケイスケ

リスクがあるなんて
知りませんでした

適切な期間で決断することで、無駄なコストや機会損失を避けることができます。

1.建築費用が値上がりするリスク

ハウスメーカー選びに時間をかけ過ぎると、建築資材の価格上昇により建築費用が値上がりする可能性があります。

特に近年は資材価格の変動が激しく、半年程度で大きく変わることも珍しくありません。

  • 木材価格の高騰(ウッドショックなど)
  • 鉄鋼材料の価格変動
  • 住宅設備機器の値上げ
  • 人件費の上昇
レオ教授

資材価格は
常に変動しているんじゃ!

実際に、1年間で建築費用が50~100万円程度上がったケースも報告されています。

さらに、資材不足により工期が延びるリスクも考慮すべき点です。

カエデ

100万円も上がるなんて
大変ですね

2.希望の土地が他の人に取られるリスク

土地探しと並行してハウスメーカー選びを行っている場合、期間をかけ過ぎると良い土地を逃してしまう危険があります。

人気のエリアや条件の良い土地ほど、早く買い手が決まってしまうものです。

土地の種類平均的な売却期間競争の激しさ
駅近の住宅地1~2カ月非常に高い
学区の良いエリア2~3カ月高い
郊外の新興住宅地3~6カ月普通
山間部・遠隔地6カ月以上低い
ケイスケ

良い土地ほど
早く売れちゃうんですね

希望の土地を見つけたら、ハウスメーカーを早めに決断することが重要になります。

特に駅近や学区の良いエリアでは1~3カ月以内の決断が求められることが多いです。

3.営業担当者のやる気が下がるリスク

あまりに長期間検討を続けると、営業担当者のモチベーションが下がってしまう場合があります。

営業担当者も売上目標や他のお客様への対応があるため、決断が遅い顧客への対応が後回しになることも考えられます。

  • 連絡の頻度が少なくなる
  • 提案の質が下がる
  • 優先順位を下げられる
  • 条件交渉に応じてもらいにくくなる
レオ教授

営業マンも人間じゃからな、
やる気は大事じゃ!

契約の見込みが薄いと判断されると、十分なサービスを受けられなくなるリスクがあります。

実際に検討期間が半年を超えると、営業担当者が変更されるケースもあります。

カエデ

それは困りますね…

4.情報に混乱して優柔不断になるリスク

期間をかけ過ぎると、かえって情報が多すぎて混乱し、決断できなくなってしまうことがあります。

あれもこれもと情報を集め続けた結果、どのハウスメーカーが良いのか分からなくなってしまうのです。

  • 各社の特徴が曖昧になる
  • 最初の印象を忘れてしまう
  • 新しい情報に振り回される
  • 家族の意見がまとまらなくなる
  • 決断への恐怖心が増大する
カエデ

情報が多すぎても
困るんですね

情報収集は大切ですが、ある程度の期間で区切りをつけることが重要です。

心理学的にも選択肢が多すぎると決断力が低下することが知られています。


以上、ハウスメーカー選びで期間をかけ過ぎる4つのリスクを紹介しました。

適切な期間で決断することで、これらのリスクを避けながら理想の住まいづくりを実現できるでしょう。

期間を短縮するハウスメーカー選び4つのコツ


ハウスメーカー選びの期間を効率的に短縮したい方のために、無駄な時間を省いて的確に判断できる4つのコツをご紹介します。

これらのコツを実践することで、2~3カ月程度でスムーズに決断することが可能になります。

期間短縮のコツ

  1. 予算と希望する条件を事前に整理する
  2. 決断する期限を最初に決めておく
  3. 営業担当者への質問リストを用意する
  4. 住宅相談カウンターなどで情報収集する
ケイスケ

効率的に選べる方法が
あるんですね

事前準備をしっかり行うことで、検討期間を半分以下に短縮することも可能になるでしょう。

1.予算と希望する条件を事前に整理する

ハウスメーカー選びで最も重要なのは、予算と希望条件を明確に整理しておくことです。

これらが曖昧だと、営業担当者との打ち合わせが長引いたり、家族間で意見が分かれたりして、選択に時間がかかってしまいます。

整理すべき項目具体的な内容確認ポイント
予算建物本体価格、付帯工事費、諸費用住宅ローンの借入可能額を事前に確認
間取り部屋数、リビングの広さ、収納量家族のライフスタイルに合わせて決める
立地条件通勤・通学の利便性、周辺環境土地探しの優先順位を明確にする
住宅性能断熱性能、耐震性、省エネ性能長期的なメンテナンス費用も考慮
レオ教授

事前準備が
成功の鍵じゃな!

特に家族全員の意見を事前に統一しておくことで、ハウスメーカーとの商談がスムーズに進み、期間短縮につながります。

また、絶対に譲れない条件と妥協できる条件を分けて整理することも重要です。

カエデ

家族の意見を合わせて
おくのは大事ですね

2.決断する期限を最初に決めておく

ハウスメーカー選びを始める前に、最終決定の期限を明確に設定することが効率化のポイントです。

期限を決めることで、だらだらと検討を続けることを防ぎ、集中して判断できるようになります。

  • 検討開始から契約まで3~4カ月以内に設定する
  • 家族全員で期限を共有する
  • 入居希望時期から逆算して決める
  • 土地探しの期限も合わせて設定する
  • 期限が近づいたら必ず決断する覚悟を持つ
ケイスケ

期限があると
集中できそうです

期限を設定することで、営業担当者も本気度を理解して積極的に対応してくれるようになります。

また、営業担当者にも期限を伝えることで、効率的な提案や迅速な対応を受けやすくなります。

レオ教授

期限を伝えることで
相手も本気になるぞ!

3.営業担当者への質問リストを用意する

事前に営業担当者に聞きたい質問をリストアップしておくことで、打ち合わせの時間を大幅に短縮できます。

毎回同じような質問を繰り返したり、重要なポイントを聞き忘れたりすることを防げます。

  • 建築費用の詳細な内訳について
  • 工期や引き渡しまでのスケジュール
  • 住宅性能や仕様の詳細
  • アフターサービスや保証内容
  • 過去の施工実績や事例
  • 値引きや条件交渉の可能性
  • 契約後の変更対応について
カエデ

質問リストがあれば
聞き忘れを防げますね

複数社を比較する際も、同じ質問リストを使うことで客観的な比較ができ、各社の違いがより明確になります。

さらに質問に対する回答の速さや的確さも、営業担当者の質を判断する重要な材料になります。

レオ教授

準備された質問は
プロ意識を感じさせるな!

4.住宅相談カウンターなどで情報収集する

住宅相談カウンターなどを活用することで、効率的に情報収集ができます。

営業担当者とは独立した立場からアドバイスを受けることで、偏りのない情報を短時間で入手できるため、期間短縮に大きく貢献します。

相談先メリット活用方法
住宅相談カウンター複数社の特徴を無料で比較できる事前に相談予約を取って効率化
独立系住宅相談窓口中立的な立場からアドバイス有料相談で質の高い情報を入手
ファイナンシャルプランナー資金計画の専門的アドバイス予算設定の根拠を明確にする
建築士事務所技術的な観点からの評価住宅性能や設計の妥当性を確認
ケイスケ

専門家の意見も
聞けるんですね

特に初回の相談で各社の概要を把握できるため、その後の個別相談が効率的に進められます。

また、相談サービスで得た情報をもとに質問リストを作成すれば、より具体的で有効な質問ができるようになります。

レオ教授

情報収集の効率化が
期間短縮の秘訣じゃ!


以上、期間を短縮するハウスメーカー選びの4つのコツを解説しました。

これらの方法を実践することで、無駄な時間を省きながら満足度の高いハウスメーカー選びが実現できるはずです。

まとめ:適切な期間でハウスメーカーを選ぼう


今回の不動産とーくは『ハウスメーカー選び期間の目安は?1番多い期間&効率的な進め方』と題して、下記の項目を解説しました。

この記事で解説したこと

  1. ハウスメーカー選びにかかる期間の目安
  2. [アンケート]ハウスメーカー選びの1番多い期間
  3. ハウスメーカー選びのタイムスケジュール
  4. ハウスメーカー選びで期間をかけ過ぎるリスク4つ
  5. 期間を短縮するハウスメーカー選び4つのコツ
レオ教授

ハウスメーカー選びの期間について
疑問は解決できたかの~?

アンケート結果からも明らかになったように、多くの方が2~5カ月の期間でハウスメーカーを決定しています。

この期間であれば、焦りすぎることなく慎重に比較検討できる一方で、長すぎて迷いが生じることも避けられます。

ケイスケ

3~4カ月が最も多いって
心強いですね

特に3~4カ月という期間は、284人中81人が選んだ最も現実的な期間として参考になるでしょう。

効率的な進め方が成功の鍵

期間をかけ過ぎると建築費用の値上がりや土地の取り合いなどのリスクが発生する一方で、短すぎても後悔につながる可能性があります。

そこで重要になるのが、事前準備と計画的な進め方です。

  • 予算と希望条件を家族で事前に整理する
  • 最終決定の期限を明確に設定する
  • 営業担当者への質問リストを準備する
  • 住宅相談サービスを活用して効率化する
カエデ

準備をしっかりすれば
スムーズに進められそうです

これらのコツを実践することで、無駄な時間を省きながら納得のいくハウスメーカー選びが可能になります。

レオ教授

準備8割、実行2割という
言葉もあるからの~!

あなたも今回ご紹介した内容を参考に、適切な期間で理想のハウスメーカーを見つけて、素敵なマイホームを実現してください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

あなたの家づくりが成功することを心から応援しています。

以上『ハウスメーカー選び期間の目安は?1番多い期間&効率的な進め方』でした。