【ブログ】家が売れるまでの体験談!相馬さん6カ月半の売却全記録
「家が売れるまで、いったいどれくらいかかるの?」
「2カ月経っても内覧がほとんど来ない…これって普通?」
「値下げすべきか、もう少し待つべきか判断できない」

こうした気持ちを抱えながら、他の人の売却ブログや体験談を読みあさっている方は、決して少なくありません。

「自分だけがうまくいっていないのではないか」と感じてしまいがちですが、売却活動に手応えのない時期は、経験者のほとんどが通ってきた道です。

ただ、体験談を読み続けているだけでは、なかなか答えにたどり着けないことも事実です。

「売れない」という状況が続く中で判断を誤ると、本来の価値より大幅に安い価格での成約や、不必要な値下げを重ねる結果につながるリスクがあります。

この記事では、不動産×住宅業界のプロが『【ブログ】家が売れるまでの体験談!相馬さん6カ月半の売却全記録』と題して紹介します。

勤務先の異動というタイムリミットを抱えながら、空き家の状態で6カ月半かけて売却を成功させた相馬さんのリアルな体験談を通じて、「反応が薄い時期に何をすべきか」「どこで価格を見直すべきか」の具体的な判断基準が手に入ります。

今まさに売却活動中で迷いを感じている方にとって、特に参考になる内容です。

この記事の執筆者
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界20年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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この記事のほかにも、当サイトでは数多くの不動産売却体験談を公開しています。売却全体の正しい流れや、他の経験者の成功・失敗談をまとめて見たい方は『家・マンション・不動産売却の全記録!7人の体験談・売る流れを完全解説』をあわせてご覧ください。

【体験談】家が売れるまでブログで語る6カ月半の売却活動

相馬 健吾さん
「家が売れるまで、どんな体験をするのか」——売却を前にして、そんな不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

早速、埼玉県さいたま市の築21年の木造二階建てを6カ月半かけて売却した相馬健吾さんにお話を伺います。

今回お話を聞いた実体験者
相馬 健吾さん(ソウマ ケンゴ)
相馬 健吾さん
【年齢】44歳【居住地】埼玉県
【自己紹介】勤務先の異動で県外転居が決まり、さいたま市にある築21年の木造二階建てを売却した会社員。妻と長女の3人暮らしで、住宅ローン残債は1,640万円。異動日までに買主を見つけられず、先に家族で引っ越してから空き家の状態で売り出しを続けた。一括査定では4社から2,720万円〜3,230万円の提示を受け、専任媒介契約で販売を開始。初月の内覧は2組、2カ月目は問い合わせ1件だけだったため、3カ月目に価格を3,080万円から2,930万円へ見直した。最終的に5カ月目に購入申込が入り、売り出し開始から6カ月半後に引き渡しを完了。今は「空き家の維持費に不安はあったが、焦って買取へ切り替えなくてよかった」と感じている。※プライバシー保護により仮名
プロ20年プロ20年

相馬さん、本日は貴重な
体験談をお話しいただき
ありがとうございます

相馬さん相馬さん

自分が悩んでいた時に
誰かのブログに本当に助けられたので
少しでも恩返しができればと思います

勤務先の異動で県外転居が決まり、住宅ローン残債を抱えながら自宅を売る——そんな状況の中で、相馬さんは売れるまでの日々を自らメモし続けました。

売れるまでの間に何を感じ、どんな判断をしてきたのか、リアルな体験をもとに詳しくお聞きしていきます。

質問項目

  1. 売却前に「家が売れるまで」をどう想定していた?
  2. 不動産会社はどう選んだ?
  3. 売り出し前にやってよかった準備は?
  4. 売却開始後、反応が少ない時期は何が不安だった?
  5. 3カ月目に価格を見直した理由は?
  6. 価格以外で「売れる流れ」に変わった対策は?
  7. 購入申込から引き渡しまで、想定外だったことは?
  8. 実際に家が売れるまでが不安な人へ、焦らず判断するコツは?

それでは、売却を決意した時点から順を追って聞いていきましょう。

売却前に「家が売れるまで」をどう想定していた?

異動の内示が出たのは、転居3カ月前のことでした。

プロ20年プロ20年

家の売却を決めた時、
売れるまでの期間は
どのくらい想定していましたか?

相馬さん相馬さん

正直なところ、異動日までの
3カ月で売れると思っていました
甘かったですね…

住宅ローンの残債は1,640万円。

売却代金でローンを完済し、できれば次の住まいの頭金にも回したいという思いがありました。

「3カ月で売り切る」という見通しを持ちながら、毎日のようにネットで「家が売れるまで」のブログや体験談を読みあさったといいます。

相馬さん相馬さん

ブログを読んでいくうちに
3カ月で売れるのはむしろ早いほうで
6カ月かかることも普通だと知りました

プロ20年プロ20年

実際、戸建ての売却は
3カ月~6カ月かかるケースが多く
立地や価格次第でそれ以上になることも

「異動日までに売り切れる」という前提でスケジュールを組むのは、リスクが大きいと相馬さんは振り返ります。

結果的に異動日までに買主は見つからず、先に家族で新居へ引っ越し、空き家のまま売却活動を続けることになりました。

相馬さん相馬さん

空き家になってから
固定資産税と新居の家賃が
ダブルでかかるのが地味にきつかった

不動産会社はどう選んだ?

売却を本格的に動き出すにあたり、相馬さんはまず複数の不動産会社への査定依頼から始めました。

プロ20年プロ20年

査定はどのように
進めましたか?

相馬さん相馬さん

一括査定サービスを使いました
複数社にまとめて依頼できて
比較しやすかったのが助かりました

4社から査定結果が届き、提示額には最大で510万円もの開きがありました。

会社 査定額 根拠・説明の内容 相馬さんの印象
A社 3,230万円 成約事例の提示なし。「高めで出して様子を見ましょう」という方針 根拠が薄く、数字への信頼感が持てなかった
B社 3,050万円 エリアの相場感は説明してくれたが、具体的な成約データは出てこなかった 悪くはないが、もう一歩踏み込んだ説明がほしかった
C社 2,980万円 近隣の成約事例を複数件提示し、価格帯の根拠を資料で説明してくれた 「この価格なら売れる可能性が高い」と納得できた。契約先に決定
D社 2,720万円 売却の難しさを中心に説明。「早めに価格を下げるべき」という論調 低すぎる印象。担当者との相性も合わなかった
※査定額はあくまで「売り出し価格の目安」であり、実際の成約額を保証するものではありません。
相馬さん相馬さん

「近所のこの物件が
いくらで売れた」という
具体的な根拠が決め手でした

査定額の高さよりも、根拠をきちんと説明できる担当者かどうかが、不動産会社選びの本質です。

また、媒介契約の種類についても、相馬さんは専任媒介契約を選択しました。

相馬さん相馬さん

窓口を1社に絞ることで
担当者との連絡が取りやすく
2週に1回の報告も義務なので安心でした

売り出し前にやってよかった準備は?

売却活動を始める前に、相馬さんは「買主に気持ちよく内覧してもらうための準備」に注力しました。

引っ越しに合わせて、大型家具はすべて処分し、空き家の状態で内覧できる環境を整えました。

相馬さん相馬さん

家具が残っていると
部屋が狭く見えるし
生活感も出てしまうので思い切りました

さらに、プロのハウスクリーニングも依頼。

水回り(キッチン・浴室・洗面台・トイレ)と玄関まわりに7万2,000円をかけたのは、内覧者が最も気にする箇所だからこそという判断でした。

プロ20年プロ20年

水回りのにおいや汚れは
内覧者が一番シビアに見るポイント
早い段階でやっておくと効果的ですね

相馬さん相馬さん

空き家のまま売るなら
クリーニングへの投資は
むしろ必須だと実感しました

空き家は生活感がない分、汚れやにおいがかえって目立ちやすい面もあります。

換気が止まると空き家はにおいがこもりやすく、内覧者の印象を大きく下げるリスクがあるため、内覧前の換気対策は不動産会社にもあらかじめ依頼しておきましょう。

「いつ内覧が入っても大丈夫」な状態を保つことが、空き家売却の基本姿勢です。

売却開始後、反応が少ない時期は何が不安だった?

準備を整えて臨んだ売却活動でしたが、スタート後の反応は思いとは裏腹でした。

初月の内覧はわずか2組。

2カ月目は問い合わせが1件だけという、静まり返った状況が続きます。

プロ20年プロ20年

反応が少ない時期、
毎日どんな気持ちで
過ごしていましたか?

相馬さん相馬さん

2週に1回届く販売活動報告書を
見るのが正直しんどかったです
数字がぜんぜん動かないので…

報告書に書かれているのは、問い合わせ件数・内覧件数・反響状況など。

数字を見るたびに「最初から価格を下げるべきだったのか」という考えが頭をよぎったそうです。

プロ20年プロ20年

「反応が少ない=価格が高い」と
即断しないことが大切で
まず担当者と現状を分析するのが先ですね

相馬さん相馬さん

担当者が「まだやれることがある」と
言い続けてくれたのが
精神的に大きな支えでした

焦りから「すぐに価格を下げる」「買取に切り替える」という判断に走ると、あとで後悔しやすいです。

相馬さんのように、日ごとの問い合わせ状況や内覧後の感触をメモしておくと、感情に流されず客観的に状況を整理できます。

「何の反応もない」と「反応はあるが成約に至らない」では、対策がまったく違うため、状況を細かく記録しておくことが的確な判断への近道です。

3カ月目に価格を見直した理由は?

2カ月間ほぼ反応がない状態が続いたことで、相馬さんと担当者は本格的な価格の見直しを話し合いました。

相馬さん相馬さん

3カ月間で内覧がほとんどない場合は
一度価格を見直すと
担当者から聞いていました

プロ20年プロ20年

業界的にも、3カ月を目安に
反応を見て価格設定を
再検討するケースは多いですね

売り出し価格の3,080万円を2,930万円へ、150万円の値下げを決断。

値下げ幅を決める際には、近隣の成約事例との乖離を再度確認しました。

内容
値下げ前の価格 3,080万円
値下げ後の価格 2,930万円(約4.9%引き下げ)
値下げの判断基準 3カ月間の内覧・問い合わせ件数の低迷、近隣成約事例との価格乖離
相馬さん相馬さん

値下げは悔しい気持ちもありましたが
このまま売れないほうが
もっと困ると思い直しました

値下げは「負け」ではなく、市場に合わせる現実的な判断です。

ただし、むやみに下げるのではなく、根拠のある価格設定に修正することが大切です。

プロ20年プロ20年

「どこまで待つか」の線引きは
売却前にある程度
決めておくと判断しやすいですね

相馬さんの場合は、「3カ月で反応がなければ見直す」という基準を担当者とあらかじめ共有していたことが、迷いのない判断につながりました。

価格以外で「売れる流れ」に変わった対策は?

価格の見直しと同時に、相馬さんは担当者に複数の改善を依頼しました。

  • 外観写真を晴れた日に撮り直す
  • 物件コメント(広告文)を見直して書き直す
  • 内覧案内の前に必ず換気を行う
相馬さん相馬さん

最初の外観写真が曇りの日で
暗い印象だったんです
写真って思った以上に大事でした

プロ20年プロ20年

ネット検索で最初に目に入るのが
写真なので、第一印象は
集客に直結しますね

物件コメントについても、「駅まで〇分・築21年・3LDK」といったスペックの羅列から、「陽当たりのいいリビングで家族の時間がゆったり過ごせる」といった暮らしのイメージが湧く表現に書き直してもらったそうです。

プロ20年プロ20年

写真と広告文の改善は
費用ゼロでできる対策なのに
見落とされがちなんですよね

写真・広告文・換気という「見せ方の改善」は、追加費用なしでできる最初の一手です。

これらの対策を打ってから問い合わせのペースが上がり始め、5カ月目に入ったあたりでついに購入申込が入ります。

相馬さん相馬さん

外観写真を撮り直した週から
反応が変わってきた気がしました
写真の力って本当に侮れないですね

プロ20年プロ20年

写真・広告文・換気は
不動産会社に依頼すれば
すぐ動いてもらえる改善策ですよ

購入申込から引き渡しまで、想定外だったことは?

5カ月目、30代の夫婦から購入申込が入りました。

相馬さん相馬さん

申込の連絡を受けた時は
本当に力が抜けましたね
ようやく動いたって感じで

申込額は2,880万円で、相馬さん側が提示していた2,930万円との間で価格交渉が発生。

最終的な成約額は双方の合意のもとで決まり、売り出し開始から6カ月半後に引き渡しを完了しました。

プロ20年プロ20年

申込から引き渡しまでに
想定外だったことは
ありましたか?

相馬さん相馬さん

住宅ローン審査に
1カ月以上かかったことです
その間が一番ドキドキしました

購入者の住宅ローン審査が通るまでの期間は、売主には何もできない待ちの状態が続きます。

審査が通らなければ売買が白紙に戻る可能性もあるため、承認通知が届くまでは安心できなかったといいます。

プロ20年プロ20年

ローン特約付きの契約では
審査否決で契約解除になることも
珍しくないんです

また、引き渡し日の調整でも、買主側の引っ越しスケジュールとの兼ね合いから、予定より2週間ほど後ろ倒しになったそうです。

相馬さん相馬さん

申込が入っても
すぐ終わりじゃないんですよね
そこから1カ月半くらいかかりました

申込(売買契約締結)から引き渡し完了まで、一般的に1カ月半~3カ月程度かかることを見越して、スケジュールに余裕を持っておくことが大切です。

実際に家が売れるまでが不安な人へ、焦らず判断するコツは?

最後に、今まさに売却活動中で「なかなか売れない…」と不安を感じている方へ向けて、相馬さんに実体験からのアドバイスを聞きました。

プロ20年プロ20年

買取へ切り替えるか、値下げするか、
もう少し待つか迷っている人へ
何かアドバイスはありますか?

相馬さん相馬さん

焦って買取に切り替えなくて
本当によかったと思っています
空き家期間が長くなっても耐えました

買取は早く現金化できる反面、仲介での売却と比べると売却価格が低くなる傾向があります。

相馬さんが伝えたい「焦らず判断するためのポイント」は以下の通りです。

  • 値下げの判断基準(期間・反応件数)を担当者と事前に決めておく
  • 価格以外の改善策(写真・広告文・内覧環境)を先に試す
  • 買取への切り替えは「最後の手段」として考える
  • 空き家維持のコストを月ごとに把握して冷静に判断する
  • 担当者への連絡・相談を定期的に続ける
プロ20年プロ20年

「売れない=即買取」ではなく
段階的に手を打ちながら
粘ることも立派な戦略ですね

相馬さん相馬さん

売れない時期は本当につらいですが
やれることをやり切った上での判断が
あとから振り返った時に納得できます

「まだやれることがあるか」を担当者と一緒に確認する習慣が、後悔しない売却活動につながります。

プロ20年プロ20年

相馬さん、今日は貴重な
体験を話してくださり
本当にありがとうございました!

相馬さん相馬さん

同じように悩んでいる方の
背中を少しでも押せたなら
うれしいです


以上、さいたま市の築21年の戸建てを6カ月半かけて売却した相馬健吾さんの、家が売れるまでのリアルな体験談をインタビュー形式でお届けしました。

相馬さんが今回の売却で実感したのは、「最初に比較した4社の中に、信頼できる担当者がいた」という事実です。

あの時に複数社の話を聞いていなければ、根拠のない高額査定に乗ったまま売却活動を進めていたかもしれません。

プロ20年プロ20年

査定額の差だけでなく
担当者の質も会社によって
大きく異なるのが現実です

まだ査定を1社しか受けていない方は、比較という選択肢を持つだけで、売却の結果が変わる可能性があることを覚えておいてください。

【チェックリスト】家が売れるまで焦らないための準備は?

相馬さんの体験からも分かるように、売却活動中に焦りが生まれるのは「準備が足りていた・足りていなかった」ではなく、「想定外の出来事に対して、事前にどこまで備えられていたか」の差が大きく影響します。

「なかなか売れない」「このまま値下げすべきか」と迷い始める前に、自分の準備状況を一度確認しておきましょう。

プロ20年プロ20年

売却がうまくいく方は
活動が始まる前の段階で
判断基準をきちんと持っています

以下のチェックリストで、あなたの準備状況を確認してみてください。

【診断】□にチェックできます
項目
【診断結果】
  • 0~3個:準備がまだ整っていない段階。売却活動を始める前に、まずは基本的な知識と費用の把握から始めましょう
  • 4~6個:基本的な知識はあるが、売却活動中の判断基準や対策の準備が不十分な可能性がある。チェックできていない項目を確認しておきましょう
  • 7~9個:おおむね準備できているが、抜け漏れがある状態。チェックできていない項目を中心に確認すると安心です
  • 10~12個:売却活動に必要な準備がしっかり整っている。焦らず活動を続けられる土台ができています
※おおよその目安です。物件の状況や市場環境によって異なります。
プロ20年プロ20年

チェック数が少なくても
落ち込む必要はないですよ
気づいた時が動き出すタイミングです

家が売れるまでの期間を「不安な待ち時間」にするか「やるべきことを着実に進める時間」にするかは、事前の準備と判断基準を持っているかどうかで大きく変わります。

売却活動は、動き始めてから慌てて準備するより、事前に「知っていること」と「決めていること」が多いほど、冷静な判断がしやすくなります。

チェックできていない項目があれば、今からでも一つずつ確認していくことが、後悔しない売却への近道です。

家が売れるまでが長引く人に多い5つの失敗パターンとは?

家がなかなか売れない原因を「立地が悪いから」「市場が冷えているから」と片付けてしまう前に、一度立ち止まって考えてほしいことがあります。

私がこれまで数多くの売却相談に関わってきた中で感じるのは、売却が長引くケースの多くは、市場ではなく「売り方」に原因があるということです。

以下の5つのパターン、あなたは当てはまっていないでしょうか。

パターン1:査定額が最も高い会社を選んでしまった

「高く売ってくれそうな会社」を選ぶ気持ちは当然です。

ただ、根拠のない高額査定で売り出すと、相場より高い価格が市場に出回り、内覧すら入らない状態が続くことになります。

買主候補は多くの物件を比較しています。「なんとなく割高」と感じた物件は、あっという間に検索から外されてしまうのが現実です。

実際に、査定額の高さで会社を選んだ方の多くが、3カ月~6カ月後に大幅な値下げを余儀なくされています。

最初から適正価格で出した場合と比べると、結果的に成約額が下がるケースが少なくないのです。

選ぶべきは「高い査定額」ではなく「根拠を示せる担当者」です。

プロ20年プロ20年

査定額が高い会社を選ぶより
「なぜその価格なのか」を
説明できる担当者を選んでほしいです

査定を依頼する際は、以下の点を必ず確認するようにしましょう。

  • 近隣の成約事例(実際に売れた価格)を資料で提示してくれるか
  • 査定額の根拠を具体的に説明してくれるか
  • 売れなかった場合の対応方針まで話してくれるか

パターン2:売り出し価格を下げるタイミングが遅すぎた

「もう少し待てば買主が現れるかもしれない」——その気持ちは理解できます。

ただ、反応がないまま長期間市場に出続けた物件は「何か問題があるのでは」という印象を持たれやすく、問い合わせがさらに減る悪循環に陥りやすいです。

値下げの判断に迷いやすいのは、「いつ・いくら下げるか」の基準がないからです。

事前に担当者と以下のような基準を決めておくと、感情に左右されずに判断しやすくなります。

状況の目安 考えられる対応
売り出しから1カ月、問い合わせがゼロ 写真・広告文の見直しを不動産会社へ依頼する
売り出しから2~3カ月、内覧が2組未満 担当者と価格の見直しを本格的に話し合う
内覧後に「検討します」が続き申込が入らない 内覧環境・フォロー体制・周辺成約事例を再確認する
※一般的な目安です。物件の状況や市場環境によって異なります。

値下げは「失敗」ではなく、市場に価格を合わせる現実的な調整です。

プロ20年プロ20年

「いつ下げるか」の基準を
最初から決めておくだけで
判断に迷う時間がぐっと減ります

パターン3:不動産会社が内覧後の買主候補をフォローできていなかった

内覧が入っているのに申込が来ない——このパターンで見落とされがちなのが、内覧後のフォロー体制です。

内覧者が「少し気になる」程度の印象を持っていても、その後に担当者からの連絡がなければ、ほかの物件に気持ちが移ってしまいます。

私が相談を受ける中でも、「内覧後に不動産会社から何の連絡もなかった」という売主の声は決して少なくないのです。

専任媒介契約を結んでいる場合は、内覧後に担当者が買主側へ感触を確認するのが基本的な流れです。

以下の点を担当者に確認しておくと、フォロー漏れを防ぎやすくなります。

  • 「検討します」の返答に対してどう対応しているか
  • 内覧者からの懸念点や質問を売主へ共有しているか
  • 再内覧の希望が出た場合の対応フローを決めているか

内覧数が増えても成約につながらない場合、まず確認すべきは「フォローの質」です。

プロ20年プロ20年

内覧後のフォローは
担当者の力量が出やすい部分
遠慮せず確認してみてください

パターン4:空き家の内覧環境を放置していた

空き家になった物件は、誰も住んでいない分だけ管理の手が行き届かなくなりがちです。

においがこもった室内、汚れが目立つ水回り、枯れた庭木——内覧者はこうした細部から「この家は手がかかりそう」という印象を持つことがあります。

空き家売却で特に注意したい管理ポイントをまとめます。

場所 放置した場合のリスク 対策
室内全般 においがこもり、第一印象が悪化する 内覧前に必ず換気を依頼する
水回り 汚れ・水垢・カビが目立ちやすい 売り出し前にプロのクリーニングを検討する
玄関・外構 雑草や汚れで管理状況の悪さが伝わる 定期的な清掃・草取りを手配する

定期的な換気・清掃の依頼を不動産会社と取り決めておくことが、「いつ内覧が入っても大丈夫」な状態を維持するための基本です。

プロ20年プロ20年

空き家は誰も住んでいない分
劣化や汚れに気づくのが遅れがち
定期的な巡回をお願いするのも手です

パターン5:担当者任せにして自分では何も動かなかった

売却活動をすべて不動産会社に委ねてしまうのも、長引く原因のひとつです。

販売活動報告書を確認せず、担当者からの連絡を待つだけでは、問題が起きても気づくのが遅くなることがあります。

もちろん、細かいことに口を出しすぎる必要はありません。

ただ、「今の状況をどう見ているか」「次に打てる手はあるか」を定期的に担当者と確認する習慣が、売却活動を前に進める原動力になります。

担当者と売主が同じ方向を向いて動けるかどうかが、売却期間の長さに大きく影響します。

プロ20年プロ20年

「任せきり」にならず
2週に1回の報告を起点に
担当者と状況を共有し続けてほしいです


以上、家が売れるまでが長引く方に多い5つの失敗パターンを解説しました。

ブログまとめ:家が売れるまで焦らず、価格・見せ方・相談先を見直そう

今回の不動産とーくは『【ブログ】家が売れるまでの体験談!相馬さん6カ月半の売却全記録』と題して、下記の項目を解説しました。

この記事で解説したこと

  1. 【体験談】家が売れるまでブログで語る6カ月半の売却活動
  2. 【チェックリスト】家が売れるまで焦らないための準備は?
  3. 家が売れるまでが長引く人に多い5つの失敗パターンとは?
プロ20年プロ20年

相馬さんの体験談は
家の売却を検討している方に
参考になりましたでしょうか?

「家が売れるまでどのくらいかかるのか」——この記事を読む前と後で、その問いへの向き合い方が少し変わったなら、相馬さんの体験談をお届けした意味があります。

売却活動で本当に怖いのは、「売れないこと」ではなく、焦りから判断を誤り、あとから後悔することです。

相馬さんが6カ月半の活動を通じて示したのは、「やれることをやり切った末の決断は、振り返っても納得できる」という事実でした。

今まさに売り出し中で行き詰まりを感じている方は、焦って次の手を打つ前に、現状を整理する時間を作ってみてください。

業界歴20年以上「不動産コンサル西田」のアドバイス

私がこれまで多くの売却相談に関わってきて、一つ感じていることがあります。

それは、「売れるまでの時間」よりも「売れた後に納得できるかどうか」のほうが、売主にとって本当に大切だということです。

早く売ることを最優先にするあまり、本来の価値より大幅に安く手放してしまった方を、私は少なからず見てきました。

売却額はローン完済後の手残り、次の住まいの資金、場合によっては老後の資産計画にまで影響します。

だからこそ、「売れない」と感じた瞬間に買取へ切り替えるのではなく、まず「何が原因で売れていないのか」を担当者と一緒に整理することが先決です。

プロ20年プロ20年

売れない原因が「価格」なのか
「見せ方」なのか「フォロー不足」なのかで
打つべき手はまったく変わります

原因を特定しないまま値下げだけを繰り返しても、問題は解決しません。

売却活動を見直す際に、以下の順番で確認してみてください。

  • ①問い合わせ・内覧がゼロ→価格が相場より高すぎる可能性。近隣成約事例を担当者に出してもらう
  • ②問い合わせはあるが内覧に至らない→写真・広告文が買主の興味を引けていない可能性。見直しを依頼する
  • ③内覧はあるが申込が来ない→内覧環境か内覧後のフォロー体制に問題がある可能性。担当者の対応を確認する
  • ④上記をすべて改善しても動きがない→価格の再設定か、担当者・会社の変更を検討する
プロ20年プロ20年

この4ステップで現状を整理すると
「今何をすべきか」が
ぐっと見えやすくなりますよ

もし今の担当者では解決策が見えないと感じているなら、一度ほかの不動産会社の意見を聞いてみることも選択肢のひとつです。

複数社の意見を比較することで、現在の売却活動の「ズレ」に気づけることがあるのは、相馬さんの一括査定の経験が示している通りです。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

売却活動は、正しい順番で手を打てば、必ず動き出せます。

この記事が、あなたの「次の一手」を考えるきっかけになれば幸いです。

以上『【ブログ】家が売れるまでの体験談!相馬さん6カ月半の売却全記録』でした。

この記事の執筆者
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界20年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
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不動産の売却は、最初に選ぶ会社を1社間違えるだけで数百万円の損をしてしまうシビアな世界です。経験者がどんな流れで売却を進め、いくらで売れたのか、不動産会社をどう選んだのか――。あらゆるシーンでの体験談と、知識ゼロから売却完了までの正しい流れを下記の記事にまとめました。

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