実家じまい費用の完全ガイド!内訳&相場+費用を抑える12のコツ

「実家じまいって一体いくらかかるの?」
「業者に騙されて高額請求されないか心配…」
「限られた予算で無駄な出費は絶対に避けたい」

このような不安を抱えている方は多く、実際に、実家じまいを経験された多くの方が、事前の費用把握不足により予想以上の出費に驚かれています。

実家じまいには不用品処分、遺品整理、売却、解体など様々な選択肢があり、それぞれ費用相場も大きく異なります。

事前に正確な情報を把握しておかないと、数十万円の無駄な出費が発生する可能性もあるのです。

そこでこの記事では、不動産×住宅業界のプロが『実家じまい費用の完全ガイド!内訳&相場+費用を抑える12のコツ』と題して徹底解説します。

最後まで読めば、実家じまいにかかる具体的な費用相場と効果的な節約方法がわかり、安心して実家じまいを進められるようになります。

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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実家じまい費用の内訳と相場は?


実家じまいを検討しているけれど、どのくらいの費用がかかるのか不安に感じている方は多いでしょう。

実際に実家じまいにかかる費用は、物件の広さや荷物の量、選択する方法によって大きく変動します。

実家じまい費用の主な内訳

  1. 不用品処分にかかる費用
  2. 遺品整理にかかる費用
  3. 売却にかかる費用
  4. 解体にかかる費用

全体的な費用の目安としては、30坪程度の一般的な戸建てで50万円~200万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

ケイスケ

思ったより
幅があるんですね

不用品処分にかかる費用

実家じまいで最初に取り組むことが多いのが、家の中にある不用品の処分です。

この費用は処分方法によって大きく異なり、自分で処分するか業者に依頼するかで10万円以上の差が出ることもあります。

処分方法費用相場作業内容
自分で処分1万5千円~3万円自治体のゴミ回収・粗大ゴミ処分
業者の搬出のみ依頼5万5千円~15万円分別は自分・搬出は業者
業者に全て依頼10万円~40万円分別・搬出・処分全て業者

間取り別の費用相場を見ると、1Kでは5万円~10万円程度ですが、3LDKになると35万円~50万円と大幅に増加します。

レオ教授

荷物の量で
料金は変わるぞ!

不用品処分の費用を抑えるには、事前に自分でできる範囲の整理をしておくことが重要です。

また、複数の業者から見積もりを取ることで、サービス内容と価格を比較して最適な業者を選べます。

カエデ

少しずつでも
片付けておくと安心ですね

遺品整理にかかる費用

故人の思い出が詰まった遺品を丁寧に整理する遺品整理は、不用品処分よりも専門的なサービスが必要になります。

遺品整理業者は、貴重品の捜索や形見分け、供養まで対応してくれるため、費用も相応に高くなる傾向があります。

  • 1K~1DK:3万円~8万円
  • 2K~2DK:9万円~12万円
  • 3DK~3LDK:17万円~25万円
  • 4DK以上:25万円~50万円

遺品整理の費用は作業員の人数と時間によって決まることが多く、人件費が全体の約半分を占めるといわれています。

また、買取サービスを提供している業者を選ぶことで、価値のある遺品を現金化して費用から差し引ける場合もあります。

ケイスケ

買取もしてくれるなら
少し費用が抑えられそうですね

複数の業者から見積もりを取ることで、高額請求を避けられる可能性が高まります。

なぜなら、遺品整理業界では残念ながら悪質な業者も存在し、見積もり後に大幅な追加請求をされるケースが報告されているからです。

レオ教授

見積もり比較は
基本中の基本じゃ!

売却にかかる費用

実家を売却する場合は、不動産会社への仲介手数料をはじめとした諸費用が発生します。

売却費用の総額は、売却価格の4%~6%程度が一般的な目安とされています。

費用項目計算方法・相場
仲介手数料売却価格×3%+6万円+消費税(400万円超の場合)
印紙税1,000円~6万円(売却価格により変動)
登録免許税2,000円~5万円
司法書士報酬3万円~8万円

たとえば2,000万円で売却した場合、仲介手数料だけで約72万円がかかる計算になります。

カエデ

結構な金額に
なるんですね…

ただし、売却で利益が出た場合は譲渡所得税が課される可能性もあるため、税制面も含めて事前に確認しておくことが大切です。

複数の不動産会社に査定を依頼することで、適正な売却価格を把握でき、結果的に手取り額を最大化できる可能性があります。

これは、不動産会社によって査定価格に数百万円の差が出ることもあるためです。

レオ教授

不動産も複数社で
比較するのが鉄則じゃ!

解体にかかる費用

実家の建物を解体して更地にする場合は、まとまった解体費用が必要になります。

解体費用は建物の構造によって大きく異なり、木造よりも鉄筋コンクリート造の方が高額になる傾向があります。

  • 木造:4万円~6万円/坪
  • 鉄骨造:7万円~8万円/坪
  • 鉄筋コンクリート造:8万円~9万円/坪

30坪の木造住宅であれば120万円~180万円、同じ広さの鉄筋コンクリート造であれば240万円~270万円程度が相場となります。

また、立地条件や付帯工事によって費用が変動することも覚えておきましょう。

カエデ

道路が狭いと
重機が入れなくて高くなりそう

解体費用を抑える方法として、家の中の残置物を事前に処分しておくことが効果的です。

自治体によっては解体費用の補助金制度を設けている場合もあるため、事前に確認してから解体業者に依頼することをおすすめします。

複数の解体業者から見積もりを取ることも重要で、同じ工事内容でも50万円以上の金額差が出ることがあります。

レオ教授

補助金が使えるなら
必ず活用するんじゃ!


以上、実家じまい費用の4つの主要項目について解説しました。

どの選択肢を選ぶにしても、事前の情報収集と複数業者からの見積もり取得が費用を抑える鍵となります。

売却か解体か?実家じまいの費用比較


実家じまいを進める際、多くの方が迷うのが「そのまま売却するか、解体してから土地として売るか」という選択です。

どちらを選ぶかによって必要な費用や期間が大きく変わるため、それぞれのメリットとデメリットを理解して判断することが重要になります。

現状のまま売却解体後に土地として売却
初期費用仲介手数料・諸費用のみ
(売却価格の4~6%)
解体費用+仲介手数料・諸費用
(100万円~300万円+α)
売却期間3~6カ月程度1~2カ月程度(解体後)
メリット
  • 解体費用がかからない
  • すぐに売却活動を開始できる
  • 買主が解体費用を負担する場合もある
  • 買主が見つかりやすい
  • 土地の広さが明確になる
  • 建物の瑕疵責任がない
デメリット
  • 古い建物があると売却価格が下がる
  • 建物の瑕疵責任を負う可能性
  • 買主が限定される場合がある
  • 解体費用の初期負担が大きい
  • 固定資産税が増額する可能性
  • 解体期間中は売却できない

現状のまま売却する場合、実家じまいにかかる費用は大幅に抑えられますが、建物の状態によっては売却価格が下がる可能性があります。

一方、解体してから売却する場合は初期の費用負担は大きくなりますが、土地として確実に売却できるというメリットがあります。

ケイスケ

どちらがお得になるか
計算してみたいですね

判断のポイントとして、建物の築年数や立地条件を考慮することが大切です。

築50年以上の古い建物や、立地が良い場所にある実家の場合は、解体して土地として売却する方が結果的に手取り額が多くなるケースが見込まれます。

レオ教授

立地の良さは
土地の価値に直結するぞ!

複数の不動産会社に「現状のまま」と「解体後」の両方で査定を依頼することで、どちらが有利かを数字で比較できます。

これは、不動産会社によって得意な売却方法が異なるためです。

カエデ

両方のパターンで
査定してもらえるんですね

実家じまいの本来の目的は、将来使用する予定のない実家を完全に手放すことです。

そのため、家を建て直すなどの具体的な計画がなければ、売却によって実家じまいを完了させることが最も合理的な選択といえるでしょう。

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実家じまい費用を抑える全12のコツ


実家じまいにかかる費用を少しでも安く抑えたいと考えている方は多いでしょう。

実際に、ちょっとした工夫や知識があるかないかで数十万円の差が生まれることも珍しくありません。

費用を抑える3つのカテゴリ

  1. 不用品処分
  2. 売却
  3. その他

ここからは、実際に実家じまいを経験された方々の声をもとに、効果的な費用削減方法を12のポイントに分けて詳しく解説します。

ケイスケ

具体的なコツを
知りたいです

不用品処分

不用品処分は実家じまい費用の中でも大きな割合を占めるため、工夫次第で大幅な節約が期待できます。

不用品処分で費用を抑える方法

  1. 自分でできる作業は自分で行う
  2. リサイクルショップやフリマアプリを活用
  3. 複数の不用品処分業者を比較する
  4. 自治体の粗大ごみ回収を活用する
  5. 親族や知人に必要なものを譲る
  6. 買取可能な品物を事前に分別する
  7. 繁忙期を避けて作業を依頼する

自分でできる作業から始めることが費用削減の第一歩となります。

レオ教授

できることから
コツコツやるのじゃ!

1.自分でできる作業は自分で行う

実家じまいの費用を最も効果的に削減できるのが、自分でできる作業を事前に済ませておくことです。

衣類や書類の分別、小さな家具の移動などは、時間をかければ誰でもできる作業です。

業者に依頼する前に、可燃ごみや不燃ごみを自治体の回収に出すだけでも、処分費用を大幅に抑えられます。

カエデ

少しずつでも
進めておけば安心ですね

2.リサイクルショップやフリマアプリを活用

まだ使える家具や家電、本やCD、衣類などは、リサイクルショップやフリマアプリで売却することで処分費用を削減できます。

特にブランド品や年式の新しい家電は、思った以上の値段で売れる場合があります。

フリマアプリは売却まで時間がかかりますが、リサイクルショップよりも高値で売れる可能性があります。

ケイスケ

意外なものが
高く売れることもありそうですね

3.複数の不用品処分業者を比較する

不用品処分業者の料金は会社によって大きく異なるため、必ず複数社から見積もりを取ることが重要です。

同じ作業内容でも10万円以上の差が出ることも珍しくありません。

また、買取サービスを提供している業者を選ぶことで、処分費用から買取額を差し引いてもらえる場合があります。

レオ教授

相見積もりは
基本中の基本じゃ!

4.自治体の粗大ごみ回収を活用する

大型家具や家電の処分には、自治体の粗大ごみ回収サービスを積極的に活用しましょう。

業者に依頼すると数万円かかる家具でも、自治体なら数百円から数千円程度で処分できることがほとんどです。

ただし、回収日が限られているため、実家じまいのスケジュールに余裕を持って申し込むことが大切です。

カエデ

予約制のところが多いので
早めに調べておきたいですね

5.親族や知人に必要なものを譲る

まだ使える家具や家電、食器類などは、親族や知人に声をかけて譲ることで処分費用を削減できます。

冷蔵庫や洗濯機、ダイニングテーブルなどは、新生活を始める方に喜ばれることが多いです。

SNSで呼びかけることで、思わぬ人から手を挙げてもらえる場合もあります。

ケイスケ

みんなで使ってもらえれば
無駄にならないですね

6.買取可能な品物を事前に分別する

不用品処分業者に依頼する前に、買取してもらえそうな品物を事前に分別しておくことが重要です。

貴金属や骨董品、ブランド品などは、専門の買取業者に別途依頼した方が高値がつく可能性があります。

家の中を整理していると、思わぬお宝が見つかることもあるため、慎重に確認することをおすすめします。

レオ教授

宝探しのような
気持ちで探すのじゃ!

7.繁忙期を避けて作業を依頼する

不用品処分業者の繁忙期である3月~4月、8月~9月は料金が高くなる傾向があります。

可能であれば閑散期に依頼することで費用を抑えることができます。

また、平日の方が土日よりも安い料金設定になっている業者も多いため、スケジュール調整が可能であれば平日を選ぶと良いでしょう。

カエデ

時期によって
料金が変わるんですね

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売却

実家の売却方法を工夫することで、実家じまいにかかる費用を大幅に削減できる場合があります。

売却で費用を抑える方法

  1. 解体せずに現状のまま売却する
  2. 不用品や荷物そのままで買取してもらう
  3. 複数の不動産会社に査定を比較する

売却戦略次第で手出し費用をゼロにできる可能性もあります。

レオ教授

売却方法の選択は
重要な分かれ道じゃ!

1.解体せずに現状のまま売却する

建物を解体せずに現状のまま売却することで、数百万円の解体費用を削減できます。

古い建物であっても、立地が良ければ買主が見つかる可能性は十分にあります。

買主が解体費用を負担することを前提に購入する場合もあるため、まずは現状での売却を検討してみましょう。

ケイスケ

解体費用がかからないのは
大きなメリットですね

2.不用品や荷物そのままで買取してもらう

不動産買取業者の中には、家具や荷物が残ったままの状態で買取してくれる会社があります。

この方法であれば、不用品処分費用もかからず、短期間で実家じまいを完了できます。

ただし、買取価格は仲介売却よりも安くなる傾向があるため、総合的にメリットがあるかを検討することが大切です。

カエデ

手間を考えると
魅力的な選択肢ですね

3.複数の不動産会社に査定を比較する

不動産会社によって査定価格は大きく異なるため、必ず複数社に査定を依頼することが重要です。

これは、各社で得意な物件タイプや顧客層が異なるためです。

査定価格に数百万円の差が出ることもあるため、少なくとも3社以上から見積もりを取ることをおすすめします。

レオ教授

不動産は金額が大きいから
比較は絶対に必要じゃ!

その他

不用品処分や売却以外にも、実家じまいの費用を抑える方法があります。

その他の費用削減方法

  1. 地域のボランティア団体に相談する
  2. 補助金や助成金制度を利用する

地域の制度やサポートを活用することで、思わぬ費用削減につながる場合があります。

ケイスケ

知らないと損する
情報がありそうですね

1.地域のボランティア団体に相談する

自治体やNPO法人が実施している実家じまい支援サービスを活用することで、費用を抑えられる場合があります。(地域による)

特に高齢者支援を行っている団体では、実家じまいのお手伝いをしてくれることがあります。

完全無料ではない場合も多いですが、一般の業者よりも安価で利用できるケースが多いです。

カエデ

地域の支援があるなんて
知りませんでした

2.補助金や助成金制度を利用する

自治体によっては、空き家の解体や処分に対する補助金制度を設けている場合があります。

解体費用の一部を補助してくれる制度や、不用品処分に対する助成金がある地域もあります。

申請には期限がある場合が多いため、実家じまいを検討し始めたら早めに自治体に確認することをおすすめします。

レオ教授

使える制度は
必ず活用するのじゃ!


以上、実家じまい費用を抑える12のコツについて解説しました。

これらの方法を組み合わせることで、当初予想していた費用の半分程度に抑えることも可能になります。

実家じまい費用でよくある5つの失敗例


実家じまいを初めて経験される方の多くが、費用に関する失敗をしてしまうケースが後を絶ちません。

事前に失敗例を知っておくことで、無駄な出費や後悔を避けることができます。

よくある5つの失敗例

  1. 見積もりを1社だけで決めてしまう
  2. 安さだけで業者を選んで後悔する
  3. 追加費用の説明を聞かずに契約する
  4. 売れる物まで処分してしまう
  5. 家族間で費用負担を決めずに揉める

ここでは、実際に実家じまいを経験された方々から聞いた失敗談をもとに注意すべきポイントを詳しく解説します。

カエデ

失敗は避けたいですね…

1.見積もりを1社だけで決めてしまう

最も多い失敗例が、面倒だからという理由で1社だけの見積もりで業者を決めてしまうケースです。

実家じまい費用は業者によって30万円~50万円以上の差が出ることも珍しくありません。

また、1社だけでは提案されたサービス内容が適切かどうかも判断できないため、結果的に割高な料金を支払うことになりがちです。

レオ教授

比較しないのは
もったいないぞ!

複数の業者から見積もりを取ることで、相場感を把握できるだけでなく、サービス内容の比較も可能になります。

これは、各業者で得意分野や料金体系が異なるためです。

最低でも3社以上から見積もりを取ることで、適正な価格とサービスを見極められるでしょう。

カエデ

時間がかかっても
比較は大切ですね

2.安さだけで業者を選んで後悔する

見積もり価格の安さだけに注目して業者を選び、後から後悔するケースも多く見られます。

極端に安い業者の中には、作業が雑だったり、不法投棄をしたりする悪質な業者も存在するからです。

また、安い見積もりを出しておいて、作業当日に高額な追加料金を請求する手口もあります。

カエデ

安すぎるのも
怖いですね…

適正価格よりも極端に安い見積もりを提示された場合は、なぜその価格が可能なのかを必ず確認しましょう。

許可証の有無や保険の加入状況なども事前にチェックすることが重要です。

レオ教授

安かろう悪かろうでは
意味がないからのう!

3.追加費用の説明を聞かずに契約する

見積もり時に追加費用について詳しく確認せずに契約し、作業後に高額請求されるトラブルが増えています。

実家じまいでは、想定していた以上に荷物が多かったり、特殊な処分が必要な物が見つかったりすることがよくあります。

そのため、どのような場合に追加費用が発生するのかを事前に確認しておくことが大切です。

ケイスケ

後から請求されると
困りますね

契約前に「追加費用が発生する条件」「追加費用の計算方法」「上限額の設定」について必ず書面で確認しましょう。

口約束だけでは後からトラブルになりやすいため、契約書に明記してもらうことが重要です。

レオ教授

書面での確認は
絶対に必要じゃ!

4.売れる物まで処分してしまう

価値のある物を見落として処分してしまい、実家じまいの費用が高くついてしまうケースも多くあります。

特に古い家具や骨董品、ブランド品などは、思わぬ高値で売却できる可能性があります。

業者に「まとめて処分」を依頼する前に、買取してもらえそうな物がないかを慎重にチェックすることが大切です。

カエデ

もったいないことを
してしまいそうです

買取専門業者に別途査定を依頼したり、複数の業者に買取の可否を確認したりすることで、処分費用を大幅に削減できる場合があります。

これは、業者によって買取対象や査定基準が異なるためです。

一度処分してしまうと取り返しがつかないため、時間をかけてでも確認することをおすすめします。

レオ教授

宝の山が眠っている
かもしれんのう!

5.家族間で費用負担を決めずに揉める

実家じまいを始めてから費用負担について家族で揉めてしまうケースも珍しくありません。

相続人が複数いる場合、誰がどの程度負担するかを事前に決めておかないと、後からトラブルになりがちです。

また、実家じまいにかかる費用が予想以上に高額になった場合、家族間の関係が悪化することもあります。

カエデ

家族で揉めるのは
一番つらいですね…

実家じまいを始める前に、家族会議を開いて費用負担の方法や上限額について話し合っておきましょう。

感情的になりやすい時期だからこそ、冷静に話し合うことが重要です。

ケイスケ

事前の話し合いが
大切なんですね

また、実家の売却代金から実家じまい費用を差し引く方法もあるため、複数の選択肢を検討することをおすすめします。

レオ教授

家族の絆を守るためにも
事前準備が肝心じゃ!


以上、実家じまい費用に関するよくある5つの失敗例をご紹介しました。

これらの失敗を避けることで、スムーズかつ経済的な実家じまいを実現できるでしょう。

実家じまい費用に関するよくあるQ&A


実家じまいを検討している方から寄せられる費用に関する質問は、多くの場合共通しています。

事前に疑問を解消しておくことで、スムーズな実家じまいを進められるでしょう。

よくある質問

  1. 実家じまい費用は誰が負担するべき?
  2. 実家じまい費用は分割払いできる?
  3. 実家じまいの見積もりは無料?
  4. 見積もりが高くなる時期はある?
  5. 予算オーバーしたらどうする?

ここでは、実際に多くの方が悩まれる5つの重要な質問に対する回答をお伝えします。

ケイスケ

気になることが
たくさんありますね

Q.実家じまい費用は誰が負担するべき?

実家じまいの費用負担については、法的な決まりはないため家族間で話し合って決める必要があります。

一般的には相続人全員で均等に負担するケースが多いですが、実家を相続する方が全額負担する場合もあります。

また、実家の売却代金から実家じまい費用を差し引いて、残りを相続人で分割する方法も選択できます。

カエデ

家族で話し合って
決めるのが一番ですね

重要なのは、実家じまいを始める前に必ず家族会議を開いて、費用負担の方法と上限額を明確にしておくことです。

後から費用負担で揉めることを避けるためにも、書面で取り決めを残しておくことをおすすめします。

レオ教授

事前の取り決めが
トラブル防止の鍵じゃ!

Q.実家じまい費用は分割払いできる?

実家じまいの費用支払いについては、業者によって対応が異なります。

多くの遺品整理業者や不用品処分業者では一括払いが基本ですが、高額な場合は分割払いに応じてくれる業者も存在します。

また、クレジットカード払いに対応している業者であれば、カード会社の分割払いやリボ払いを利用することも可能です。

ケイスケ

一度に大きな金額を
払うのは大変ですもんね

解体工事の場合は、工事の進捗に応じて数回に分けて支払う分割払いが一般的です。

着手金、中間金、完成金といった形で支払いを分けることで、家計への負担を軽減できます。

レオ教授

支払い方法は
契約前に確認するのじゃ!

Q.実家じまいの見積もりは無料?

ほとんどの業者では、実家じまいの見積もりは無料で対応しています。

ただし、遠方の場合は出張費が発生する業者もあるため、事前に確認することが大切です。

また、詳細な見積もりを作成するために現地調査が必要になりますが、この調査費用も通常は無料です。

カエデ

見積もりが無料なら
気軽に相談できますね

複数の業者から見積もりを取る際も、基本的には費用はかかりません。

これは、各業者で得意分野や料金体系が異なるため、比較検討することで最適な業者を選べるからです。

見積もり後に契約を断っても費用はかからないため、遠慮せずに複数社に依頼しましょう。

レオ教授

無料だからこそ
しっかり比較するのじゃ!

Q.見積もりが高くなる時期はある?

実家じまいの見積もり金額は、時期によって変動することがあります。

特に3月~4月の引っ越しシーズンと8月~9月は繁忙期にあたるため、料金が高くなる傾向があります。

また、年末年始やゴールデンウィークなどの連休前後も、作業依頼が集中するため料金が上がりやすい時期です。

カエデ

時期によって
こんなに変わるんですね…

費用を抑えたい場合は、1月~2月や10月~11月などの閑散期を狙うことをおすすめします。

繁忙期と閑散期で10万円~20万円の差が出ることもあるため、スケジュールに余裕がある場合は時期を調整してみましょう。

ケイスケ

時期を選べるなら
閑散期が良さそうですね

平日と土日でも料金差が設けられている業者が多いため、平日に作業を依頼できるとさらに費用を抑えられる可能性があります。

レオ教授

タイミングも
費用削減の重要な要素じゃ!

Q.予算オーバーしたらどうする?

見積もりが予算をオーバーしてしまった場合、いくつかの対処法があります。

まず検討したいのが、自分でできる作業を増やして業者への依頼範囲を減らすことです。

事前に衣類や書類の分別、小さな荷物の運び出しなどを済ませておくことで、作業費用を削減できます。

カエデ

自分でできることは
頑張ってやってみます

また、作業を複数回に分けて実施することで、一度の出費を抑える方法もあります。

第1回で必要最小限の作業を行い、予算に余裕ができてから第2回を実施するという段階的なアプローチです。

ケイスケ

分割して進めるのも
一つの方法ですね

複数の業者から見積もりを取り直すことも有効で、業者によって数十万円の価格差が出ることもあります。

これは、各業者で得意な作業内容や料金設定が異なるためです。

予算内で対応してくれる業者が見つかる可能性もあるため、諦めずに探してみましょう。

レオ教授

諦めずに探せば
良い業者が見つかるぞ!


以上、実家じまい費用に関するよくある質問にお答えしました。

事前に疑問を解消しておくことで、安心して実家じまいに取り組めるはずです。

[体験談]実家じまいにかかった実際の費用

実家じまいにかかる費用は、家の規模や状況によって大きく異なります。

実際に体験された方々の生の声をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


田島 康代さん(51歳・青森県)

実家じまい全体でかかった費用は?
父が他界して母も施設入居となり、築45年の実家を売却しました。
総額で280万円かかりました。
遺品整理55万円、解体150万円、売却手数料75万円でした。
予想外にかかった費用や想定外の出費は?
井戸の埋め戻し工事で25万円追加になりました。
売却の際に必要だと言われ、急遽対応することになりました。
費用を抑えるために工夫したことは?
家族総出で分別作業を行い、業者依頼分を減らしました。
貴金属は買取店で売却し、3万円ほど費用の足しになりました。
実家じまいを検討中の人へひと言
予算は多めに見積もっておくことが大切です。
想定外の費用は必ず発生するものと考えて準備してください。

松本 雄一郎さん(38歳・大阪府)

実家じまい全体でかかった費用は?
父が亡くなって、母も体調を崩して施設に入ることになりました。
実家の処分は兄弟で相談して決めたのですが、全部で約420万円もかかってしまいました。
遺品整理業者に90万円、解体工事に250万円、不動産会社の手数料や諸費用で80万円という内訳です。
思っていたより高くついて、正直驚きました。
予想外にかかった費用や想定外の出費は?
アスベストの除去で50万円も追加費用がかかりました。
築年数が古い家だったので仕方ありませんが、事前に分かっていれば心の準備ができたのにと思います。
また、父の趣味の鉄道模型が大量にあり、処分費用だけで12万円もかかってしまいました。
費用を抑えるために工夫したことは?
使える物は近所の方々に声をかけて、無料で引き取っていただきました。
冷蔵庫や洗濯機はリサイクル業者に売却し、少しでも費用の足しにしました。
解体業者も複数社から見積もりを取り、最も条件の良い会社を選びました。
実家じまいを検討中の人へひと言
資金の準備は余裕を持って行うことが重要です。
しかし、家族みんなで協力すれば必ず乗り切れます。
両親の思い出を大切にしながら、前向きに取り組んでいただきたいと思います。

橋本 静香さん(47歳・長野県)

実家じまい全体でかかった費用は?
実家売却の総費用は195万円でした。
内訳:遺品整理40万円、解体工事110万円、売却手数料45万円。
母の介護で時間がなく、業者に頼む部分が多くなりました。
予想外にかかった費用や想定外の出費は?
庭木の撤去費用18万円が予想外でした。
大きな松の木があり、専門業者による作業が必要でした。
費用を抑えるために工夫したことは?
古い着物を専門店で査定してもらい、8万円で売却できました。
家電製品もリサイクル業者に引き取ってもらい、処分費用を節約しました。
実家じまいを検討中の人へひと言
体力と時間に余裕があるなら、できるだけ自分で整理することをお勧めします。
費用面で大きな違いが出ます。

山崎 豊さん(59歳・沖縄県)

実家じまい全体でかかった費用は?
妻と二人で父の実家を片付けて売却することになりました。
正直、こんなにお金がかかるとは思いませんでした。
最終的に350万円以上の出費となってしまいました。
遺品整理に70万円、家の解体に200万円、不動産会社への手数料が60万円、その他の手続き費用で20万円という内訳です。
父が大切にしていた家でしたが、維持していくのは現実的ではありませんでした。
予想外にかかった費用や想定外の出費は?
一番困ったのは、シロアリ駆除と床下の修繕で35万円もかかったことです。
売却前の検査で発覚し、きちんと処理しないと売れないと言われました。
また、父の書斎にあった大量の書籍の処分も、思った以上に費用がかかりました。
費用を抑えるために工夫したことは?
時間をかけて家族で分別作業を行い、できる限り自分たちで処理しました。
父の趣味のコレクション品は専門業者に査定してもらい、予想以上の価格で売却できました。
複数の業者から見積もりを取り、価格交渉も積極的に行いました。
実家じまいを検討中の人へひと言
費用面での負担は確かに大きいですが、家族の将来を考えると必要な決断だったと思います。
早めに準備を始めて、信頼できる業者を見つけることが重要です。
感情的になりがちですが、冷静に判断することが大切だと感じました。

石井 なおみさん(43歳・鹿児島県)

実家じまい全体でかかった費用は?
合計で240万円の費用がかかりました。
遺品整理50万円、解体130万円、売却費用60万円です。
母が施設に入り、実家の管理ができなくなったため売却を決意しました。
予想外にかかった費用や想定外の出費は?
浄化槽の処理で22万円の追加費用が発生しました。
古い家特有の問題で、法的な手続きも必要でした。
費用を抑えるために工夫したことは?
地域のリサイクル団体に協力してもらい、まだ使える物を寄付しました。
母の宝石類は専門店で査定し、売却代金を費用に充てました。
実家じまいを検討中の人へひと言
一人で抱え込まず、家族や専門家に相談してください。
思い出の詰まった家を手放すのは辛いですが、新しいスタートだと前向きに捉えています。

※プライバシー保護のため仮名です。

以上、実家じまいにかかった実際の費用の体験談を紹介しました。

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まとめ:実家じまいは費用の計画が肝心


今回の不動産とーくは『実家じまい費用の完全ガイド!内訳&相場+費用を抑える12のコツ』と題して、下記の項目を解説しました。

この記事で解説したこと

  1. 実家じまい費用の内訳と相場は?
  2. 売却か解体か?実家じまいの費用比較
  3. 実家じまい費用を抑える全12のコツ
  4. 実家じまい費用でよくある5つの失敗例
  5. 実家じまい費用に関するよくあるQ&A
レオ教授

実家じまいの費用について
疑問は解決できたかの~?

実家じまいは多くの方にとって初めての経験であり、費用の目安がわからないまま始めてしまうと予想以上の出費に驚かれることも少なくありません。

ケイスケ

最初は不安でしたが
だいぶ理解できました

しかし、事前に費用の内訳や相場を理解し、適切な計画を立てることで、無駄な出費を避けながらスムーズな実家じまいを進めることができます。

費用を抑える最重要ポイント

今回ご紹介した12のコツの中でも、特に重要なのは複数の業者から見積もりを取ることです。

カエデ

比較することの大切さが
よくわかりました

実家じまいに関わる全ての業者(不用品処分、遺品整理、不動産、解体など)において、業者選びが費用に与える影響は非常に大きく、同じ作業内容でも数十万円の差が出ることも珍しくありません。

また、自分でできる作業は事前に済ませておくことで、業者への依頼範囲を最小限に抑えられます。

家族との話し合いを大切に

実家じまいは費用面だけでなく、家族の思い出や感情が深く関わる大切な作業です。

費用負担や進め方について家族でしっかりと話し合い、全員が納得できる形で進めることが何よりも重要です。

ケイスケ

家族の協力があれば
心強いですね

一人で抱え込まず、家族みんなで協力しながら取り組むことで、費用面でも精神面でも負担を軽減できるでしょう。

レオ教授

家族の絆を大切にしながら
進めていくのじゃ!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

実家じまいは大変な作業ですが、適切な知識と計画があれば必ず乗り越えられます。

カエデ

きっと良い結果に
つながりますよね

あなたの実家じまいが、家族の絆を深める良い機会となることを心から願っています。

以上『実家じまい費用の完全ガイド!内訳&相場+費用を抑える12のコツ』でした。

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