ハウスメーカーの連絡が遅いのは普通?催促の方法と体験談まとめ

「担当者からの連絡が1週間以上ない…」
「こんなに待たされるのは普通なの?」
「もしかして問題が起きてるのかも…」

マイホーム建築を依頼したハウスメーカーからの連絡が遅くて、不安な日々を過ごしていませんか?

数千万円という大きな買い物だけに、進捗状況が分からないことへの不安は大きいものです。

特に契約後や着工前の時期は、様々な確認事項や打ち合わせが必要なため、スムーズな連絡のやり取りが重要になってきます。

しかし、担当者の業務過多や社内の連携不足など、連絡が遅れる原因は様々。
一概に悪意があるわけではありませんが、放っておくとストレスが溜まる一方です。

そこでこの記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『ハウスメーカーの連絡が遅いのは普通?催促の方法と体験談まとめ』と題して徹底解説します。

最後まで読めば、効果的な催促方法や連絡トラブルを未然に防ぐポイントが分かり、スムーズな家づくりを進められるようになります。

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

ハウスメーカーからの連絡が遅いのは普通なの?

ハウスメーカーからの連絡が遅いことは、業界の特性上ある程度は普通のことですが、1週間以上も音信不通になることは決して望ましい状況ではありません。

その背景には、担当者が抱える複数の案件や、社内での確認作業の複雑さがあります。

たとえば、あるハウスメーカーの場合、一人の営業担当者が同時に5〜10件もの建築案件を担当することがザラにあります。

さらに、お客様からの質問に回答する際も、設計担当者や工務担当者との確認が必要なケースが多く、どうしても返信に時間がかかってしまうのです。

しかし、これは決してお客様をないがしろにしているわけではありません。

むしろ、より良い家づくりのために、慎重に進めているという見方もできるでしょう。

とはいえ、あまりにも連絡が遅いと建築スケジュールに支障をきたす可能性もあります。

目安として、メールの返信は3営業日以内、重要な案件の返答は1週間以内が、目安の対応時間と考えるといいでしょう。

それを超える場合は、やはり何らかのアクションを起こす必要があります。

連絡が遅い…ハウスメーカーへの催促方法4つ

ハウスメーカーからの連絡が遅い場合、段階を踏んで適切に催促することが大切です。

焦る気持ちはわかりますが、感情的にならずに冷静に対応しましょう。

以下の4つの方法を順番に試してみてください。

メールと電話を使い分けて催促する

まずは、メールで穏やかに状況確認をするのがベストな催促方法です。

担当者も多くの業務を抱えているため、やんわりと存在をアピールすることから始めましょう。

たとえば、「先日お願いした○○の件について、進捗を教えていただけますでしょうか?」といった具合です。

メールから3営業日経っても返信がない場合は、電話での確認に切り替えます。

「○月○日にメールを送らせていただいたのですが…」と、これまでの経緯を伝えながら用件を確認しましょう。

電話は相手の業務を中断させる可能性があるため、午前中か夕方の比較的余裕のある時間帯を選ぶのがポイントです。

具体的な期限を入れて連絡する

返信の目安となる期限を明確に伝えることで、担当者の意識を高めることができます。

「○月○日までにご返信いただけますと助かります」など、具体的な日時を示しましょう。

ただし、あまりに短い期限を設定すると逆効果です。

最低でも2〜3営業日の余裕を持たせることをおすすめします。

また、「契約時の工期に間に合わなくなる可能性がある」など、期限が必要な理由も併せて伝えると、より効果的です。

担当者の上司に状況を相談する

メールや電話での催促を2〜3回試みても改善が見られない場合は、上司への相談を検討しましょう。

ドキドキする方も多いかもしれませんが、これは立派な正当な対応です。

上司への連絡は、必ず事実ベースで行います。

「○月○日にメールを送付し、○月○日に電話で確認しましたが…」といった具合に、これまでの経緯を時系列で説明しましょう。

感情的な言葉は避け、淡々と状況を伝えることがポイントです。

相談窓口があれば問い合わせる

大手ハウスメーカーの場合、お客様相談窓口が設置されていることがほとんどです。

この窓口は、担当者や支店の対応に問題がある場合の駆け込み寺的な役割を果たしています。

窓口への相談は、社内での素早い対応につながることが多いため、有効な手段の一つです。

ただし、いきなり相談窓口に連絡するのではなく、前述の3つの方法を試してから検討するようにしましょう。

「担当者からの連絡が遅い」という相談は意外と多いため、窓口スタッフも適切なアドバイスをくれるはずです。

もし相談窓口の連絡先が分からない場合は、ハウスメーカーのホームページで確認するか、契約書類に記載がないかチェックしてみましょう。


以上、ハウスメーカーからの連絡が遅い場合の催促方法を紹介しました。

ハウスメーカーの連絡トラブルを防ぐ対策3つ

連絡トラブルは、事前の備えで大きく防ぐことができます。

特に契約時の取り決めが重要なポイントとなってきます。

ここでは、トラブルを未然に防ぐための具体的な対策を3つご紹介します。

連絡方法と頻度を契約時に決める

契約時こそ、コミュニケーションルールを決める絶好のタイミングです。

「何となく様子を見よう」と曖昧にしてしまうと、後々モヤモヤとした不安を抱えることになりかねません。

以下の項目を、必ず契約時に確認しましょう。

  • 主な連絡手段(メール、電話、LINE等)
  • 定期報告の頻度(週1回、月2回等)
  • 連絡可能な時間帯
  • 休日の対応の有無
  • 急ぎの場合の連絡方法

「ちょっと細かすぎるかな?」と遠慮がちになる方もいるかもしれません。

でも大丈夫です。むしろハウスメーカー側も、しっかりとしたお客様だと好印象を持ってくれるはずです。

確認事項は書面で残す習慣をつける

打ち合わせ後は、必ずその日のうちに内容を書面で確認する習慣をつけましょう。

サラサラとメモを取るだけでも、後々の認識違いを防ぐ強い味方になります。

特に以下のような重要事項は、必ず文書化することをおすすめします。

  • デザインや仕様の変更点
  • 追加工事の内容と費用
  • 工期に関する変更
  • 支払いに関する確認事項

「本日の打ち合わせ内容を確認させていただきます」と題したメールを送れば、先方も丁寧に対応してくれるはずです。

また、口頭での約束事項も、その場でスマートフォンにメモして、後でメールで確認を取るようにしましょう。

複数の連絡窓口を確保しておく

担当者との関係が良好でも、万が一に備えて複数の連絡先を確保しておくことが重要です。

というのも、担当者の急な異動や病気など、予期せぬ事態はいつでも起こりうるからです。

以下の連絡先は、必ず控えておきましょう。

  • 営業担当者の携帯電話番号
  • 営業所の代表番号
  • 担当者の上司の連絡先
  • お客様相談窓口の電話番号
  • 緊急時の連絡先

特に休日や夜間の緊急連絡先は、契約時にしっかりと確認しておくことが大切です。

「まさか使わないだろう」と思っても、いざという時の安心感が違います。

家づくりは長期戦です。何かあった時の備えを、しっかりと整えておきましょう。


以上、ハウスメーカーの連絡トラブルを防ぐ対策を解説しました。

[体験談]ハウスメーカーの連絡が遅くて不安…

契約したハウスメーカーからの連絡が遅くて不安になった体験談を紹介します。


山田 康一郎さん(45歳・埼玉県)

催促を入れた方法とその時の対応は?
最初は電話で催促していましたが、担当者が不在がちで話が進まず、イライラが募りました。
メールを送っても返信は遅く、1週間以上音信不通になることもありました。
不安になって支店長にメールと電話で相談したところ、すぐに対応してくれました。
「ご心配をおかけして申し訳ありません」と謝罪があり、担当者が多忙だったことが分かりました。
その日のうちに担当者から詳しい工程表が送られてきて、少し安心できました。
連絡が遅い状況は改善された?
支店長に相談してからは、週1回は必ず担当者から状況報告のメールが届くようになりました。
LINEでの連絡も可能になり、簡単な質問にはすぐに返信がくるようになって助かっています。
今では些細な変更点も逐一報告してくれるので、安心して家づくりを進められています。

中村 美咲さん(33歳・福岡県)

催促を入れた方法とその時の対応は?
毎週決まった曜日に、現場の進捗状況を教えてもらえることになっていました。
でも3週間ほど連絡が途絶えてしまい、不安で夜も眠れませんでした。
電話をかけても「確認して折り返します」と言われるばかりで、結局連絡はありません。
夫婦でショールームに直接出向き、担当者と話し合いの場を設けてもらいました。
すると工事に遅れが出ていることが判明し、正直に話してくれなかったことにショックを受けました。
連絡が遅い状況は改善された?
面談後は、現場監督さんから直接連絡が入るように改善されました。
工事の進捗写真も定期的に送られてくるようになり、以前より状況が把握しやすくなっています。
ただ、当初の完成予定から1ヶ月ほど遅れることになり、引っ越しのスケジュールを変更する必要が出てきました。

伊藤 誠司さん(41歳・大阪府)

催促を入れた方法とその時の対応は?
契約後2週間ほど経っても何の連絡もなく、とても心配になりました。
電話やメールで連絡を試みましたが、担当者からの返信は常に遅く、内容も要領を得ません。
本社のお客様相談室にも相談しましたが、「担当支店に確認します」と言われただけでした。
結局1ヶ月以上、具体的な工程表ももらえないまま、不安な日々を過ごすことになりました。
友人に相談したところ、「うちも同じハウスメーカーで似たような経験があった」と聞いて、さらに不安が募りました。
連絡が遅い状況は改善された?
残念ながら、状況は一向に改善されませんでした。
度重なる催促にもかかわらず、担当者の対応は変わらず、具体的な説明もありません。
結局、契約から2ヶ月が経過した時点で契約解除を決意し、別のハウスメーカーに変更しました。
違約金は発生しましたが、このまま進めることへの不安のほうが大きかったです。

高橋 真由子さん(38歳・千葉県)

催促を入れた方法とその時の対応は?
担当者への電話が全然繋がらず、留守電を3回も入れましたが折り返しはありません。
不安で胃が痛くなり、夫と一緒にハウスメーカーの支店を訪問することにしました。
すると担当者が育休中で、引き継ぎがうまくいっていなかったことが発覚。
その場で新しい担当者を紹介され、詳しい説明を受けることができました。
私たちの不安な気持ちに寄り添った対応で、やっと心が落ち着きました。
連絡が遅い状況は改善された?
新担当者になってからは、コミュニケーションが格段に良くなりました。
打ち合わせ後には必ず議事録がメールで届き、確認した内容が明確になっています。
施工現場の様子も定期的に写真で送られてきて、家づくりの進み具合が手に取るように分かります。
人が変わるだけでここまで違うのかと驚きましたが、今は信頼関係を築けています。

松本 健一さん(49歳・兵庫県)

催促を入れた方法とその時の対応は?
基礎工事の開始予定日が近づいても連絡がなく、とても焦りました。
担当者に電話をかけると「手続きに時間がかかっています」と曖昧な返事ばかり。
不信感が募り、メールで具体的な工程表を求めましたが、回答は要領を得ません。
土地の契約期限もあるため、妻と共に本社に直接相談に行きました。
しかし「確認して連絡します」と言われただけで、その後も状況は変わりませんでした。
連絡が遅い状況は改善された?
結局、具体的な工程表は一度も提示されないまま、時間だけが過ぎていきました。
近隣への挨拶や仮設トイレの設置予定すら知らされず、不安な気持ちでいっぱいでした。
弁護士に相談したところ、このままでは危険だとアドバイスを受けました。
泣く泣く契約解除を選択し、紹介で信頼できる工務店に依頼し直すことにしました。

※プライバシー保護のため仮名です。

以上、契約したハウスメーカーからの連絡が遅くて不安になった体験談を紹介しました。

まとめ:連絡の取り方次第でスムーズな家づくりを実現

今回の不動産とーくは『ハウスメーカーの連絡が遅いのは普通?催促の方法と体験談まとめ』と題して徹底解説しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ハウスメーカーからの連絡が遅いと不安になりますよね。

でも、適切な催促方法と対策を知っておけば、むしろコミュニケーションを円滑にするチャンスに変えられます。

具体的な期限を伝えたり、書面での記録を残したりすることで、お互いに気持ちの良い家づくりが進められます。

大切なのは、一方的に催促するのではなく、担当者と二人三脚で進めていく姿勢。

きっとあなたの冷静な対応が、理想の住まいづくりへの近道となるはずです。

さあ、今日からさっそく学んだポイントを活かして、理想の家づくりを進めていきましょう!

以上『ハウスメーカーの連絡が遅いのは普通?催促の方法と体験談まとめ』でした。

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