「値下げしたのに内覧すら来ない。どうすれば?」
「同じ状況の人のブログを探してもなかなか見つからない」
中古マンションを売りに出したのに、ぴたりと動きが止まってしまう。
そんな経験をしている方は、決して少なくありません。
「もう少し待てば売れるはず」と思いながら、気づけば半年近くが過ぎていた…という方もいるのではないでしょうか。
ただ、ここで見落としてほしくないのが、売れない原因が「物件」ではなく「仲介会社の対応」にある可能性です。
その可能性に気づかないまま待ち続けると、取り返しのつかないタイミングを逃すことにもなりかねません。
この記事では、不動産×住宅業界のプロが『【ブログ】中古マンションずっと売れない…数森さん8カ月の苦闘と逆転成約』と題して紹介します。
8カ月間売れなかった中古マンションが成約に至るまでの実体験をインタビュー形式でお届けします。
「なぜ売れなかったのか」「何が突破口になったのか」をリアルな視点で知ることで、今あなたが見直すべきポイントと、次に取るべき行動が具体的に見えてくるはずです。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)

-
不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

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【この記事の取材・確認方法】
この記事は、実体験者への取材・ヒアリング内容をもとに作成しました。不動産の種類や住まいの状況、当時の悩み、検討した選択肢、実際に取った行動、その後の暮らしの変化などを確認したうえで、個人が特定されないよう一部情報を調整。実務・専門的な判断を要する箇所は、不動産コンサルタントの執筆者・西田が補足。※体験談は個別事情に基づく内容であり、同じ結果を保証するものではありません。
中古マンション売れない期間8カ月、何が間違いで何が突破口だったか

このブログでは早速、中古マンションがずっと売れない状況を経験された愛知県在住の数森克行さんにお話を伺います。
- 数森 克行さん(仮名)

-
【年齢】51歳【居住地】愛知県
協議離婚後、自分名義で残った名古屋市内の築21年・3LDKのマンションを2023年9月に売却活動を開始。2,480万円で掲載したものの内覧はほぼ入らず、100万円値下げしても状況は変わらなかった。「もう少し様子を見ましょう」の一点張りで動かない担当者に不信感が募り、売却開始から6カ月後に大手仲介会社へ切り替え。掲載から8カ月目に2,350万円でようやく成約し、離婚後の生活再建に向けて前を向いている。
プロ20年 数森さん、本日は
貴重な体験を
聞かせていただきありがとうございます
数森さん こちらこそ、同じように
売れなくて困っている方の
参考になれば幸いです
2023年9月から名古屋市内の築21年・3LDKの中古マンションを売り出し、内覧ゼロ・値下げ・仲介会社への不信感と想定外の苦境が続いた数森さん。
売却開始から8カ月越しに2,350万円での成約にたどり着くまでの経緯について、詳しくお聞きしていきます。
- 売却活動を始めた経緯と、2,480万円という査定額に納得した理由は?
- 内覧ゼロが続いた原因は、後から振り返ると何だったと思う?
- 担当営業マンへの不信感が「限界」に達したのはどのタイミング?
- 売れない間、管理費・修繕積立金・養育費が重なる「金銭的・精神的ダメージ」は?
- 仲介会社を切り替えた決め手と、切り替え後に何が具体的に変わった?
- 中古マンションがずっと売れなくて焦っている人へ、いま伝えたいことは?
それでは、売却活動の始まりから順を追って聞いていきましょう。
売却活動を始めた経緯と、2,480万円という査定額に納得した理由は?
数森さんが売却を決意したのは、妻との協議離婚が成立した直後のことでした。
プロ20年 売却を急いだのには
何か理由が
あったんですか?
数森さん 養育費の支払いが始まる前に
まとまった現金が欲しかったんです
マンションが自分名義で残ったので
離婚後の生活を立て直すためにも、手元に現金を作ることが最優先でした。
購入時の価格は2,650万円。
地元の仲介会社1社に査定を依頼したところ、2,480万円という数字が出ました。
プロ20年 その査定額に
すぐ納得できましたか?
数森さん 築21年でこの金額なら
まあ妥当かなと思いましたね
正直、深くは調べませんでした
査定額の根拠や妥当性よりも、早く現金化することを優先したと、数森さんは振り返ります。
こうして2023年9月、東海圏最大手のポータルサイトに2,480万円で掲載がスタートしました。
内覧ゼロが続いた原因は、後から振り返ると何だったと思う?
掲載から2カ月間、問い合わせも内覧の依頼も一切なかったと言います。
数森さん 最初の1カ月は
「そのうち来るだろう」と
思えたんですが
2カ月目に入ると本当に不安でした
売れない状況が続く中、3カ月目にようやく初めての内覧が入りました。
しかし結果は「駅から徒歩12分は遠い」の一言で終わりました。
プロ20年 徒歩12分という条件は
ネックになりやすいですが
それだけが原因だったんでしょうか?
数森さん 今思えば違いますね
価格が高すぎたことと
掲載写真の見せ方が
悪かったと思います
後になって気づいたのは、掲載写真が暗くて部屋の広さが伝わらないものだったこと。
同じ徒歩12分のエリアでも成約している物件はあり、価格設定と掲載写真の質が、内覧申し込みの数を大きく左右していたと実感したそうです。
内覧ゼロが続くときにまず確認すべきポイントを、経験をもとに整理するとこうなります。
| 確認ポイント | 数森さんの場合 |
|---|---|
| 掲載写真の質 | 暗く狭く見える写真のまま放置されていた |
| 価格の妥当性 | 周辺相場との乖離を確認していなかった |
| 掲載文のアピール | 物件の魅力が伝わる説明文になっていなかった |
プロ20年 ポータルサイトでは
写真が第一印象を決めます
内覧ゼロが続くときは
まず掲載内容の見直しが先決ですね
担当営業マンへの不信感が「限界」に達したのはどのタイミング?
内覧ゼロが続いても、担当営業マンからの提案は「もう少し様子を見ましょう」の繰り返しでした。
数森さん 毎月連絡しても
「反響は少ないですが様子を見ましょう」
それしか言わないんですよ
プロ20年 写真の撮り直しや
価格の見直しなど
具体的な改善提案は
なかったんですか?
数森さん 一切ありませんでした
本当に何もしていなかったと
後から確信しました
担当者から改善提案がひとつも出ないまま、ただ時間だけが過ぎていったのです。
売却開始から3カ月が過ぎた頃、数森さんは100万円の値下げを決断します。
担当営業マンの提案ではなく、「このままでは動かない」という自分自身の焦りから出た判断でした。
2,380万円に価格を改定したものの、状況はほとんど変わりませんでした。
数森さん 値下げしてもなんの反応もなくて
「担当を変えないとダメだ」と
はっきり思いましたね
不信感が決定的になったのは、値下げ後も具体的な動きが何もなかったタイミングだったと言います。
プロ20年 値下げは最終手段に近い
本来は価格を下げる前に
やれることが色々あるはずなんですよね
売れない間、管理費・修繕積立金・養育費が重なる「金銭的・精神的ダメージ」は?
売れない期間中、数森さんには毎月固定の出費がのしかかっていました。
プロ20年 売れない間も
固定費が出ていく状況は
かなり厳しかったのでは?
数森さん 管理費と修繕積立金で
毎月1万9千円ですからね
じわじわと削られていく感じでした
8カ月間の固定費の推移を整理すると、その重さが見えてきます。
| 費目 | 月額 | 8カ月合計(目安) |
|---|---|---|
| 管理費・修繕積立金 | 1万9,000円 | 約15万2,000円 |
| 養育費 | 別途発生 | 手取りから継続的に支出 |
「売れないのに出ていく一方」という状況が、じわじわと精神的に追い詰めていったと数森さんは言います。
数森さん ブログやSNSで
同じ境遇の方の話を読み漁って
「自分だけじゃない」と
気持ちを落ち着かせていました
プロ20年 中古マンションが
売れない期間が長引くほど
精神面への影響は
想像以上に大きいですからね
金銭面だけでなく、「いつ終わるかわからない」という見通しの立たなさが、最もつらかったと振り返ります。
仲介会社を切り替えた決め手と、切り替え後に何が具体的に変わった?
転機が訪れたのは、売却開始から6カ月が経過した媒介契約の更新タイミングでした。
数森さん 更新しなければ
会社を変えられると知って
「今だ」と思いましたね
プロ20年 媒介契約の更新時期は
仲介会社を見直す
絶好のタイミングですね
切り替えの基準は何でしたか?
数森さん 売却実績と成約率です
感覚で選んだ最初の失敗が
あったので
今度は数字で選びました
切り替えた大手仲介会社が最初に着手したのは、掲載写真の全面的な撮り直しでした。
明るく広角で撮り直された写真に変わると、問い合わせが入るようになり、会社を切り替えてから内覧が複数件入る状況に変わりました。
さらに担当者からは、周辺の成約事例をもとにした価格の見解や、反響状況のこまめな報告が届くようになりました。
数森さん 「動いてくれている」と
実感できるだけで
気持ちが全然違いました
プロ20年 不動産売却で何が
一番大切だったと感じますか?
数森さん 仲介会社選びに尽きますね
最初から実績で選んでいれば
あの8カ月はなかったかもしれない
そして掲載から8カ月目、2,350万円での成約が決まりました。
中古マンションがずっと売れなくて焦っている人へ、いま伝えたいことは?
最後に、同じように中古マンションがずっと売れない状況で悩んでいる方へ、数森さんに実体験からのメッセージを伺いました。
プロ20年 あの時点で
こうしておけばよかった、という
判断ミスはありましたか?
数森さん 最初から複数社の査定を取って
実績で会社を選ぶべきでしたね
「1社でいいか」が最大の失敗です
数森さんが伝える「あの時こうしていれば」は、主に次の3点です。
- 最初から複数社の査定を取り、実績・成約率で仲介会社を選ぶ
- 掲載後2カ月で反響がなければ、写真・価格・担当者の対応を早めに見直す
- 「様子を見ましょう」だけで具体的な提案がない担当者は早めに変える
プロ20年 売れない期間が長引くほど
値下げ幅も広がりやすいですし
早期の見直しが損失を抑えることに
つながりますね
一方で、考え方の転換点として数森さんが話してくれたのは、「売れない原因を物件のせいにしない」ことでした。
数森さん 駅距離が遠いのは変えられない
でも写真・価格・担当者は
変えられるじゃないですか
「変えられないこと」に悩むより、「変えられること」から動く。
売れない状況を動かす鍵は、物件ではなく自分の行動にあると気づいたことが、前に進む力になったと言います。
プロ20年 本日は貴重な経験を
ありがとうございました!
数森さん 同じ状況で悩んでいる方に
少しでも参考になれば
本当に良かったです!
以上、中古マンションがずっと売れない状況から8カ月越しで成約を勝ち取った数森克行さんの、リアルな体験談をインタビュー形式でお届けしました。
中古マンションがなかなか売れない状況を打開するには、担当会社を見直すことが最短ルートになる場合が少なくありません。
プロ20年 大手の不動産会社は
広告力や購入希望者への
アプローチ数が豊富なので
動きが鈍いと感じたら
一度査定を依頼してみるといいですよ
不動産会社の選び方については、記事後半の「中古マンションがずっと売れない場合に1番重要な不動産会社の選び方」で詳しく解説しています。
中古マンションがずっと売れない…仲介会社を疑う前に整理したい7つのこと
中古マンションがずっと売れないと、「今の仲介会社に任せ続けて大丈夫かな?」と不安になりますよね。
数森さんの場合も、最初は立地が原因だと思っていましたが、振り返ると価格・掲載写真・担当者の対応など複数の要素が重なっていました。
プロ20年 売れない原因は
1つとは限りません
変えられる条件から
整理すると見えやすいです
マンション売却で売れない体験を扱うブログを読んでも、住宅の条件や売却事情はそれぞれ違います。
大切なのは「数森さんと同じか」ではなく、自分の売却で必要な判断材料がそろっているかを確認することです。
| 確認したいこと | |
|---|---|
| 売り出し価格の根拠を確認している | |
| 問い合わせや内覧の反響を時系列で把握している | |
| 掲載写真などでマンションの魅力が伝わるか確認している | |
| 担当者から反響に応じた具体的な改善提案を受けている | |
| 仲介会社の売却実績を確認している | |
| 売れるまでにかかる費用と待てる期間を整理している | |
| 媒介契約の更新時期と仲介会社を見直す選択肢を把握している |
すべてにチェックが付く必要はなく、付かなかった項目が次に確認したいことです。
売り出し価格の根拠を確認できていますか?
中古マンションが売れないときは、まず今の価格をどんな根拠で決めたのかを振り返ってみてください。
数森さんは地元の仲介会社1社から出された2,480万円の査定額を見て、「築21年なら妥当だろう」と考え、深く調べずに売却を始めました。
プロ20年 査定額を見るときは
金額だけではなく
なぜその価格なのかも
確認したいところですね
その後、100万円下げて2,380万円にしても、反響はほとんど変わりませんでした。
仲介会社を変えると周辺の成約事例をもとに価格の見解が示され、最終的には2,350万円で成約しています。
値下げしたのに売れないから、さらに下げると考える前に、現在の価格が周辺の取引状況と合っているかを確認することが大切です。
価格に十分な根拠があり、売却を急いでいない場合と、根拠があいまいなまま長期間掲載している場合では、次の判断も変わってきます。
問い合わせや内覧の反響を時系列で把握できていますか?
「ずっと売れない」と感じていても、どの段階で動きが止まっているかによって見直したい部分は異なります。
数森さんの中古マンションは、掲載から2カ月間は問い合わせも内覧依頼もなく、3カ月目にようやく初めての内覧が入りました。
プロ20年 問い合わせがないのか
内覧後に止まるのかで
考えたい原因も
変わってきますね
このように、単に「何カ月売れていないか」だけではなく、問い合わせ数や内覧数がいつ、どのように変化したかまで整理すると現状が見えやすくなります。
問い合わせ自体がほとんどない場合と、内覧には来てもらえている場合を同じように考える必要はありません。
反響の記録を確認できていなければ、まず現在どこで売却活動が止まっているのかを把握することから始めたいところです。
掲載写真などでマンションの魅力が伝わるか確認できていますか?
購入希望者は実際の部屋を見る前に、掲載ページの情報から内覧するかどうかを考えます。
数森さんは後から、掲載写真が暗く、部屋の広さが伝わりにくかったことに気づきました。
プロ20年 室内が同じでも
写真の見せ方だけで
受ける印象は
かなり変わりますね
仲介会社を切り替えた後は写真を明るく広角で撮り直し、それまでほとんどなかった問い合わせが入り、内覧も複数件入るようになっています。
駅徒歩12分という変えられない条件があっても、掲載情報の見せ方は変えられる部分です。
写真や掲載内容を確認したうえで魅力が十分伝わっている場合と、売り出した当初からほぼ手を入れていない場合では、価格を動かす前に考えたいことも変わるでしょう。
担当者から反響に応じた具体的な改善提案を受けていますか?
売却活動が思うように進まないときは、担当者が現状を分析して次の提案をしているかも確認したいところです。
数森さんの最初の担当者は、反響が少ない状況でも「もう少し様子を見ましょう」と繰り返し、写真や価格について具体的な改善提案はありませんでした。
プロ20年 待つこと自体が
悪いわけではなく
待つ理由があるのかを
確認したいですね
3カ月後の100万円の値下げも担当者からの提案ではなく、数森さん自身が焦りから決めたものです。
一方、変更後の担当者からは周辺の成約事例をもとにした価格の見解や反響状況の報告が届くようになりました。
理由の説明も改善案もないまま待ち続けているのであれば、今の販売方針について一度整理する必要があります。
仲介会社の売却実績を確認できていますか?
仲介会社を選ぶときは、知名度や査定額だけではなく、実際にどのような売却実績があるかも判断材料になります。
数森さんは最初、地元の仲介会社1社だけに査定を頼み、会社の実績を十分に比べず売却を任せました。
プロ20年 会社を見るときは
査定額の高さだけでなく
売却活動の実績も
確認しておきたいですね
6カ月後に仲介会社を切り替える際は、最初の経験を踏まえて売却実績や成約率を確認して選んでいます。
その後は写真の撮り直しや価格についての提案が行われ、掲載から8カ月目に成約しました。
大手か地元の会社かだけで判断するのではなく、自分の中古マンションの売却を任せる根拠を持てているか確認してみてください。
売れるまでにかかる費用と待てる期間を整理できていますか?
中古マンションが売れない期間も、所有している間の支出は続きます。
数森さんの場合、管理費と修繕積立金だけで毎月1万9,000円かかり、8カ月では約15万2,000円の負担になりました。
プロ20年 売却価格だけでなく
待つ間の負担まで
合わせて考えると
判断しやすくなりますね
さらに数森さんは養育費の支払いもあり、離婚後の生活を立て直すために早く現金化したい事情を抱えていました。
同じ中古マンションが売れない状況でも、毎月の負担や売却を急ぐ理由によってどこまで待てるかは変わります。
今の条件で売却活動を続けた場合に負担がどの程度続くのかを整理できていれば、価格や仲介会社を見直す判断もしやすくなります。
媒介契約の更新時期と仲介会社を見直す選択肢を把握できていますか?
今の仲介会社に不満があっても、「いつ見直せばいいのかわからない」と迷う方もいると思います。
数森さんが動いたのは、売却開始から6カ月が経過した媒介契約の更新タイミングでした。
プロ20年 不満を抱えたまま
何となく更新する前に
契約内容と今後を
整理したいですね
更新しなければ仲介会社を変えられると知り、売却実績などを確認した別の会社への切り替えを決めています。
今の担当者から納得できる提案を受けているなら継続する考え方もありますが、具体的な改善がないまま時間だけが過ぎているなら見直しも選択肢になります。
まずは媒介契約の内容や更新時期を確認し、継続する場合と別の仲介会社を検討する場合の両方を整理しておくと判断しやすいでしょう。
- 価格の根拠や反響状況など、売れない原因を考える材料から確認する
- 毎月の負担や待てる期間など、今後の判断を大きく左右する項目を整理する
- 担当者の提案や売却実績、媒介契約を確認してから継続・見直しを比較する
チェックが付かなかった項目は、まだ判断材料を確認できていない可能性があります。
必要な情報をそろえてから選択肢を比べることが、中古マンションがずっと売れない状況で焦って判断しないためのポイントです。
専門家が分析!数森さんの8カ月売却から見える4つの見落としと転機
数森さんの中古マンション売却では、2,480万円で売り出した後に100万円値下げしても反応がほとんど変わりませんでした。
一方、仲介会社を変えた後は写真の撮り直しや価格の説明、販売状況の報告まで変わり、問い合わせと内覧が入るようになっています。
この流れを見ると、単純に「価格が高かった」「駅徒歩12分だから売れなかった」と1つの原因だけで説明するのは適切ではありません。
売れない原因と、成約へ向けて実際に何が変わったのかを分けて見ることが重要です。
プロ20年 値下げした事実だけで
原因を決めつけず
前後で何が変わったかを
見ることが大切ですね
- 1社の査定額を深く検証しなかったことが、売り出しの基準を曖昧にした
- 100万円下げても反応が変わらず、価格だけでは説明できない状態だった
- 仲介会社の変更後は、写真・価格説明・報告体制が同時に変わった
- 8カ月の長期化で15万2,000円の固定費が発生し、判断への負担も増えた
中古マンションがずっと売れないときほど、数森さんのような実体験を「同じことをすれば売れる」という成功例ではなく、判断を変える材料がどこにあったのかまで読み取ることが失敗防止につながります。
1社の査定額を深く検証しなかったことが、売り出しの基準を曖昧にした
数森さんは購入時2,650万円だった築21年の3LDKについて、地元の仲介会社1社へ査定を依頼し、提示された2,480万円で売り出しました。
本人も振り返っている通り、築年数から妥当だろうと考え、査定額の根拠までは深く調べていません。
ここで重要なのは、「1社だったから必ず高値査定だった」と決めつけないことです。
実際、このインタビューだけでは2,480万円が当時の相場からどれほど離れていたのかまでは確認できません。
プロ20年 問題は1社という数より
その査定額になった根拠を
確認しないまま
進めた点にありますね
ただ、売り出して2カ月間は問い合わせも内覧もなく、3カ月目に初めて内覧が入ったという市場の反応は、当初の販売計画が買主に十分届いていなかったことを示す重要な材料です。
査定額は販売価格を考える出発点であって、その後の反響を無視して固定するものではありません。
担当者から示される周辺の成約事例に加え、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」でも中古マンション等の取引価格・成約価格情報を確認できるため、査定の考え方を確かめる材料になります。
最初から問い合わせが継続的に入っていたケースなら同じ2,480万円でも判断は変わるため、査定時の数字と売り出し後の反応をセットで見ることが大切です。
100万円下げても反応が変わらず、価格だけでは説明できない状態だった
数森さんは売却開始から3カ月ほどで、2,480万円から2,380万円へ100万円値下げしました。
ところが、価格を下げた後も状況はほとんど変わっていません。
この事実は、値下げだけで売れない状態を立て直せなかったという点で重要です。
| 時期 | 数森さんが取った行動・結果 | 専門家として読み取れること |
|---|---|---|
| 売却開始 | 2,480万円で掲載する | 最初の2カ月は問い合わせ・内覧が入らない |
| 3カ月頃 | 2,380万円へ100万円値下げする | 価格変更後も反応はほとんど変わらない |
| 6カ月頃 | 仲介会社を変更する | 写真・価格説明・報告体制などが変わる |
| 8カ月目 | 2,350万円で成約する | 価格と販売活動が変わった後に成約へ至る |
最終的な成約価格2,350万円は、値下げ後の2,380万円との差が30万円です。
この30万円差だけを見て「あと30万円早く下げれば売れた」と考えることもできません。
プロ20年 売れた価格だけを見ると
値下げが決め手に
見えやすいですが
今回は他の変化も大きいですね
なぜなら、その間に掲載写真と仲介会社の販売活動も同時に変わっているからです。
反対に、写真や販売活動が十分でも周辺の成約水準より価格が高ければ、価格改定が有効になるケースもあります。
中古マンションが売れないブログなどを読む際も、「値下げしたら売れた」という結果だけではなく、値下げと同時期に何が変わったかまで見ると、自分の売却へ置き換えやすくなります。
仲介会社の変更後は、写真・価格説明・報告体制が同時に変わった
数森さんが仲介会社を変えたのは、売却開始から6カ月が経過したタイミングでした。
新しい仲介会社が最初に行ったのは、暗く部屋の広さが伝わりにくかった掲載写真の全面的な撮り直しです。
その後は問い合わせが入り、内覧も複数件入るようになりました。
さらに、周辺の成約事例をもとにした価格の見解や、反響状況についてのこまめな報告も受けています。
プロ20年 会社名が変わったことより
販売のやり方そのものが
具体的に変わった点を
見逃したくないですね
ここで「大手へ変えれば中古マンションは売れる」と単純化するのは禁物です。
今回確認できるのは、会社変更と同じタイミングで「写真」「価格判断の材料」「販売状況の共有」が改善し、その後に反響が動き始めたという事実までです。
つまり数森さんの事例から学ぶべきなのは会社の規模そのものではなく、反響が悪いときに原因を分析して具体策を実行できるかという点でしょう。
今の仲介会社でも写真の撮り直しや販売方法の修正が行われ、反響を見ながら次の提案が続いているなら、必ずしも会社変更が必要とは限りません。
反対に、中古マンションがずっと売れない状態でも販売方法が変わらないのであれば、同じ方法のまま時間だけ延ばすリスクは考えておきたいところです。
8カ月の長期化で15万2,000円の固定費が発生し、判断への負担も増えた
数森さんの場合、売却中も管理費と修繕積立金として毎月1万9,000円を負担していました。
8カ月では合計15万2,000円となり、さらに金額非公開の養育費も継続して支払っています。
離婚後の生活を立て直すために現金化を優先していた事情もあり、売れない期間が延びること自体が金銭面と精神面の負担になっていました。
中古マンション売却では、価格だけでなく「待っている間に何が続くか」が判断を左右するケースがあります。
プロ20年 売却期間には
見えにくいコストもあるので
価格だけでなく時間も
一緒に考えたいですね
数森さんと条件が違えば、取れる戦略も変わります。
- 現金化を急がず固定費の負担も小さい場合は、価格を維持して待つ余地がある
- 管理費などの負担が続き生活費にも影響する場合は、売却期間を短くする価値が高まる
- 販売方法に改善余地が残っている場合は、値下げより先に売り方を立て直す余地がある
なお、購入価格2,650万円と成約価格2,350万円には300万円の差がありますが、この300万円をそのまま「売却による損失」と考えることはできません。
購入・売却時の諸費用や住宅ローンの返済状況、所有していた期間などの情報がそろっていないためです。
数森さんの8カ月から最も参考にしたいのは、焦って安く売ることでも、いつまでも待つことでもなく、価格・販売活動・時間による負担を分けて判断することではないでしょうか。
以上、8カ月間中古マンションが売れなかった数森さんの実体験をもとに、成約までの流れを専門家視点で分析しました。
中古マンションがずっと売れない場合に1番重要な不動産会社の選び方
中古マンションがずっと売れない場合、「身動きが取れない…1日も早く売却を済ませたい」と考える人が大半ですよね。
結論から言うと、早く売るには「不動産会社選び」が最も重要になります。
ここで、過去に不動産売却を経験した287人に「売却で1番重要だったことは?」と聞いた結果が以下のとおりです。

- 不動産会社選び:158人(55.1%)
- 売り出し価格:57人(19.9%)
- 売るタイミング:41人(14.3%)
- 売却の知識:22人(7.7%)
- 掃除や荷物整理:9人(3.1%)
全体の半分以上が「不動産会社選び」と答える結果になりました。
高くかつ早く売る販売戦略の立案、見込み客への積極的なアプローチ、Webサイトやチラシの広告活動など、売却成功に必要なことはすべて「不動産会社」が進めるため、当然の結果と言えるかもしれませんね。
中古マンション売却に強い!不動産会社選びの3条件
断言しますが、ずっと売れない中古マンションが早く売れるかどうかの8割は「不動産会社選び」で決まります。
売却の強さで選ぶなら、下記「3つの条件をすべて満たすこと」が大きなポイントです。
- 大手または地域で実績の多い会社
買い手のほとんどは、大手または地域で実績の多い会社を中心に集まります。アピールできる買い手が多いことは、高く売る・早く売る両方の実現に直結するため、地域で上位の会社だけに絞って選びましょう。
- 売却情報の拡散力がある
高くかつ早く売るには「1人でも多くの買主に情報をとどけること」が重要です。そのために、十分な広告量はもちろん、自社で情報をかこい込まず、協力他社への情報提供にも積極的な会社を選びましょう。
- 90%以上の顧客満足度
売却での実績や安心感のある対応などが、顧客満足度に大きく反映されます。90%以上、つまり10人中9人が満足する基準で選べば、売却成功の確率はグンと上がるはずです。厳しい基準ですが、大切な売却を信頼できる会社で進めるためにも、妥協せず選びましょう。
以上が売却の強さを判断する3つの条件です。
特に売却がはじめての場合、査定額や印象だけで会社選びをしがちで、その結果「安く売るハメに…」「なかなか売れない…」と後悔している人が本当に多いです。
そのため、できるだけ「3つの条件をすべて満たす」不動産会社選びを心掛けてみて下さい。
でも、そんな優良な会社
探せる自信がないです…汗
プロ20年 厳選した大手2社を
紹介しておきますね
3条件をすべてクリア!
プロが選ぶ売却に強い大手2社
2026年10月現在まで私が約20年間で500社以上と接してきた経験から、特におすすめは下記「大手2社」です。(対応地域に注意)
※[SREリアルティ]一都三県の不動産売却経験者調査/2024.12.20〜23[三井のリハウス]取扱数No1:三井不動産リアルティグループの86~25年度全国売買仲介取扱件数
できるだけ高く売りたい人向け
SREリアルティ (旧ソニー不動産)

| こんな人向け | できるだけ高く売りたい人 幅広く買主を探してほしい人 |
|---|---|
| 売却の強み | 約2,600社の仲介会社と取引実績 業界最多級の広告量と質 |
| 代表実績 | 「高値売却につながる」部門No.1 |
| 対応地域 | 東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・京都 ※一部地域を除く |
| 公式ページ | ≫ SREリアルティの査定はこちら |
SREリアルティは、売主の利益を優先し、できるだけ高く売ることを追求する売却スタイルが特徴です。
業界最多級の広告量と拡散力を活かして物件情報を広く届け、より良い条件で購入してくれる買主との出会いを増やします。

査定額の根拠がはっきりしていて安心できました。
他社では曖昧だった部分も、詳しく説明してもらえました

良い点だけでなく、気になる点もしっかり説明してもらえました。
査定も丁寧で安心できました。

スマホから査定をお願いできて便利でした。
売る時期についても相談できたので、今後を考える参考になりました
※No.1評価:一都三県の不動産売却経験者調査/2024.12.20〜23
実績・安心感を重視したい人向け
三井のリハウス (三井不動産リアルティ)

| こんな人向け | 実績・安心感を重視したい人 地域に詳しい大手へ任せたい人 |
|---|---|
| 売却の強み | 全国約270店舗のネットワーク 地域に根差した売却徹底サポート |
| 代表実績 | 40年連続!売買仲介取扱数No.1 |
| 対応地域 | 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・愛知・北海道・宮城・広島・岡山・福岡 ※一部地域を除く |
| 公式ページ | ≫ 三井のリハウス査定ページはこちら |
三井のリハウスは、累計100万件を超える豊富な売買実績と、全国規模のネットワークを活かした売却力が強みです。
これまでの豊富な取引データや地域情報をもとに、売りたい不動産に合った査定や販売方法を提案し、早期売却まで徹底サポートしてくれます。

この地域の売却相場を詳しく説明してもらえて、よく分かりました。
無料査定でここまで見てもらえるとは思っていませんでした。

思っていたより高い査定額が出て、少し驚きました。
まだ売るか迷っていましたが、まず価格が分かったのは良かったです。

査定結果をその日のうちに出してもらえました。
急いでいたので、早く対応してもらえて助かりました
※取扱数No1:三井不動産リアルティグループの86~25年度全国売買仲介取扱件数
プロ20年 どちらが上というより、
何を重視するかで選び分けるのが
おすすめです
できるだけ高く売るため、幅広く買主を探してほしいなら「SREリアルティ」、大手の実績・安心感や地域力を重視するなら「三井のリハウス」が候補になります。
迷う場合は、両社の公式査定ページを見比べて、自分に合いそうなほうを確認してみてください。
以上、ずっと売れない中古マンションを早く売る際に1番重要な「不動産会社選び」について、売却に強い条件からおすすめの大手2社まで詳しく解説しました。
ブログまとめ:売れない原因は物件より「担当会社」にある可能性も疑おう
今回の不動産とーくは『【ブログ】中古マンションずっと売れない…数森さん8カ月の苦闘と逆転成約』と題して解説しました。
プロ20年 数森さんの体験、
いかがでしたか?
「自分と似ている」と感じた方も
いるのではないでしょうか
中古マンションがずっと売れない状況に置かれると、どうしても「立地が悪いから」「築年数が古いから」と物件側の問題ばかりに目が向きがちです。
でも実際には、仲介会社を変えただけで流れが変わるケースは少なくありません。
動いてくれない担当者のもとで待ち続けることは、時間と値下げ幅という2つの損失を同時に積み上げているだけかもしれません。
業界歴20年以上「不動産コンサル西田」のアドバイス
業界に長く携わってきて、ひとつ確信していることがあります。
それは、「売れない」と「売りにくい」は、まったく別の話だということです。
駅から遠い・築年数が古い・広さが中途半端…こうした条件は「売りにくい要素」ではあっても、「売れない理由」にはなりません。
実際、そういった物件でも、動きのいい仲介会社が担当すれば数週間で成約するケースを何度も見てきました。
プロ20年 逆にいうと、どれだけ条件が良くても
担当者が動かなければ
売れない期間はどこまでも伸びます
これは20年見てきた、正直な実感です
今の仲介会社に任せて3カ月以上経つなら、一度立ち止まって考えてみてください。
「待っているのか、放置されているのか」——その違いに、もう気づいているのではないでしょうか。
- 担当者から具体的な改善提案が来たことがない
- 反響状況の報告がほとんどない
- 値下げしても内覧件数が変わらなかった
1つでも思い当たるなら、「様子を見る」ことで失っているのは時間だけではありません。
値下げ幅が広がるほど、手元に残る金額は減っていきます。
プロ20年 まずは売却力の高い不動産会社に
査定を依頼してみてください
会社を変える決断よりも先に
「比べてみる」だけでいい
それだけで次の判断材料が
はっきり見えてきますよ
数森さんが証明してくれたように、動いたことで止まっていた歯車が回り始めるのも事実です。

40年連続!売買仲介取扱数No.1※
三井のリハウスは、豊富な実績と全国約270店舗のネットワークを活かして、早期売却を目指した売却活動をサポートしてくれます。
[一部地域は査定対象外]
※三井不動産リアルティグループ86~25年度全国売買仲介取扱件数
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
売れない日々は、本当に消耗しますよね。でもその焦りは、「もっとよくしたい」という前向きな気持ちの裏返しでもあります。
あなたの売却が、一日も早く納得のいく結果につながりますように。
以上『【ブログ】中古マンションずっと売れない…数森さん8カ月の苦闘と逆転成約』でした。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)

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不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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