「費用がかかるのはわかるけど、総額がこわくて調べられない」
「売却したいけど、古い家でも本当に売れるのかな…」
親が亡くなったり、介護施設への入居が決まったりして、突然「実家をどうするか」という問題が目の前に現れる。
そんな経験をされた方は、決して少なくありません。
「動かなければ」とわかっていても、何から手をつければいいかわからず時間だけが過ぎていく。
そうこうしているうちに、実家の状態が悪化して、売却の選択肢が狭まってしまうことも実際に起きています。
実家じまいは「感情」と「費用」と「手続き」が同時に押し寄せるため、全体像を把握しないまま進めると、後になって後悔するポイントが生まれやすいのも事実です。
この記事では、不動産×住宅業界のプロが『【体験談】実家じまいの費用ブログ!宮沢さんが売却までにかけた費用は?』と題して紹介します。
実際に実家じまいを経験した宮沢さんのリアルな体験談を通じて、何にいくらかかるのか、どう動けば費用を抑えられるのかを、順を追って具体的にお伝えします。
「うちはどうすればいい?」という悩みを抱えている方にとって、必ず参考になる内容です。ぜひ最後まで読んでみてください。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)

-
不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

1社だけの査定額では、高いのか安いのか判断しにくいものです。全国約2,500社が集まる『HOME4U一括査定』なら、約1分で最大6社にまとめて依頼できます。査定の実例や詳細は、公式ページで確認してみてください。 ≫HOME4Uの無料査定はこちら

実家じまいは、相続・片付け・査定・売却と進めるべき手順が多く、順番を間違えると余計な費用や家族間のトラブルにつながることもあります。何から手をつければいいか迷っている方は『実家じまい+売却は何から始める?7人の体験談と失敗しない7つの手順』で全体の流れを確認しておくと安心です。
【この記事の取材・確認方法】
この記事は、実体験者への取材・ヒアリング内容をもとに作成しました。不動産の種類や住まいの状況、当時の悩み、検討した選択肢、実際に取った行動、その後の暮らしの変化などを確認したうえで、個人が特定されないよう一部情報を調整。実務・専門的な判断を要する箇所は、不動産コンサルタントの執筆者・西田が補足。※体験談は個別事情に基づく内容であり、同じ結果を保証するものではありません。
【体験談】実家じまい費用の不安から1,250万円成約までにやったこと全部話す

「売る前からお金が出ていく…」。実家じまいを前に、そんな不安を抱えた方は少なくないはずです。
今回は、川越市にある築46年の木造住宅の実家じまいを経験された埼玉県在住の宮沢由紀子さんに、費用の全体像から売却成約までのリアルな経緯を余すことなく語っていただきます。
- 宮沢 由紀子さん(仮名)

-
【年齢】59歳【居住地】埼玉県
【家族構成】夫と二人暮らし
父の死去後、母が介護付き有料老人ホームへ入居したことをきっかけに、川越市にある築46年の実家の整理と売却を進めた。空き家の管理費や家財処分費用への不安を抱えながら不動産会社3社へ査定を依頼したところ、査定額に320万円の差があることが判明。最終的に1,250万円で成約し、実家じまいにかかった費用や母の施設入居費用の一部をまかなうことができた。実家じまいを終えた今は、母にも前向きに報告でき、長く抱えていた不安がようやく軽くなっている。
プロ20年 宮沢さん、本日は
実家じまいの体験を
詳しくお聞かせください
宮沢さん 同じ状況で悩んでいる方に
少しでも役立てば、
ぜひお話しします!
- 実家じまいを意識し始めたきっかけと、最初に直面した費用の不安は?
- 家財処分の見積もり58万円――内訳と「捨てにくいもの」の判断は?
- 相続登記や司法書士費用は実際いくらかかった?
- 不動産会社3社へ売却相談を依頼しようと決めた理由と、探し方は?
- 3社で320万円の差――何がその差を生んでいた?
- 1,250万円で成約した不動産会社を選んだ決め手は何だった?
- 実家じまいの費用、調べた情報と実際のギャップ。これから動く人へひと言
家財処分・相続登記・不動産売却と、次々と立ちはだかる費用の壁にどう向き合い、最終的に1,250万円の成約をどう手にしたのか。
実家じまいのブログや体験談をお探しの方にとって、費用の現実を知る一番の近道になるはずです。
それでは、宮沢さんの実家じまいの全記録を、順を追って伺っていきます。
実家じまいを意識し始めたきっかけと、最初に直面した費用の不安は?
お父様が亡くなり、お母様が介護付き有料老人ホームへ入居したことで、川越の実家は誰も住まない状態になりました。
それが、宮沢さんの実家じまいの出発点です。
プロ20年 空き家になった直後、
最初に頭をよぎったことは
何でしたか?
宮沢さん 「維持費がずっと
かかり続けるんだ」
という現実です
月に2回、さいたま市から川越まで換気や郵便物の確認に通いながら、その間もかかり続けていたのが空き家の維持費。
年間にかかっていた費用の内訳はこちらです。
| 費用の種類 | 年間の目安 |
|---|---|
| 固定資産税 | 約9万円 |
| 火災保険料 | 約3万円 |
| 庭木の剪定費用 | 約3万円 |
| 雨どい修理などの維持修繕費 | 約2万円 |
| 合計 | 約17万円 |
終わりの見えない出費が続く中、宮沢さんの頭にはもう一つの不安がぐるぐると渦巻いていたといいます。
宮沢さん 売れるかどうかも
わからないのに、先に
お金が出ていくのが怖くて
維持費がかさみ続ける一方、「費用が先行するのが怖い」という二重の不安が、実家じまいの第一歩を踏み出しにくくさせます。
それでも宮沢さんは、一つひとつ費用の現実を確認しながら前に進んでいきました。
家財処分の見積もり58万円――内訳と「捨てにくいもの」の判断は?
婚礼ダンス、食器棚、押し入れにぎっしり詰まった荷物。実家の中には、長年の暮らしがそのまま残っていました。
不用品回収会社に見積もりを依頼すると、出てきた金額は58万円。
宮沢さん 正直、「こんなに?」と
声が出そうになりました。
覚悟はしていたんですが…
プロ20年 家財の量や搬出条件で
金額は大きく変わりますね
内訳はどんな構成でしたか?
見積もりの内訳はおおよそ以下の通りです。
| 処分内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 婚礼ダンス・食器棚などの大型家具 | 約20万円 |
| 家電・日用品・小物類一式 | 約15万円 |
| 押し入れ・納戸の荷物整理 | 約13万円 |
| 残材・ゴミ類の処分 | 約10万円 |
| 合計 | 約58万円 |
費用の大きさ以上に、宮沢さんを悩ませたのが「捨てにくいもの」への向き合い方でした。
宮沢さん アルバムは特に
手が止まりました。
捨てるなんてとても…
写真は家族で手分けしてデジタル化し、厳選したものだけ手元に残すことに。
「全部残す」でも「全部捨てる」でもなく、家族で話し合いながら仕分けることが、後悔しない整理の近道です。
婚礼ダンスはリサイクル業者やフリマアプリへの出品も試みましたが、引き取り手は見つからず。
プロ20年 婚礼ダンスは状態が良くても
引き手がつきにくいことも多いですね
思い出の品ほど「とりあえず保管」と先送りにしがちですが、判断を後回しにするほど費用と期間が長引く傾向があります。
早めに家族で方針を決めておくと、実家じまい全体の費用を抑えることにもつながります。
相続登記や司法書士費用は実際いくらかかった?
家財処分の費用が見えてきたタイミングで、並行して動き始めたのが相続登記の手続きです。
宮沢さん 自分でできるとも
聞いて少し調べたんですが、
書類の多さに断念しました
司法書士に依頼することにした宮沢さん。実際にかかった費用の内訳はこちらです。
| 費用の種類 | 金額の目安 |
|---|---|
| 司法書士報酬 | 約8万円 |
| 登録免許税(固定資産税評価額の0.4%) | 約4万円 |
| 戸籍謄本・住民票などの取得費用 | 約1万円 |
| 合計 | 約13万円 |
宮沢さん 書類集めは
司法書士さんが
ほとんど動いてくれて助かりました
司法書士への依頼で手続きの手間が大幅に省けたことが、売却準備と並行してスケジュールをスムーズに進められた要因のひとつです。
プロ20年 相続登記の目途がたってから
売却活動に入るのが原則です
早めに動いた判断が正解でしたね
「相続登記→売却活動」という順番を早めに意識することが、実家じまいの費用と時間を無駄にしないポイントになります。
不動産会社3社へ売却相談を依頼しようと決めた理由と、探し方は?
相続登記の目処が立ち、いよいよ売却に向けた動きが始まりました。
ところが、最初から複数社に相談しようと決めていたわけではなかったといいます。
宮沢さん 正直、1社に任せれば
楽かなと思っていたんです。
手間がかかりそうで
複数社に相談する気持ちになれたのは、知人から「1社だけで決めて損した」という話を聞いたことがきっかけ。
宮沢さん その話がなかったら
きっと1社目に
頼んでいたと思います
まずは不動産ポータルサイトで川越市内の中古住宅の成約事例を調べ、相場観をつかんでから査定を依頼しようと考えた宮沢さん。
プロ20年 査定額はどうやって
確認されましたか?
宮沢さん 一括査定サービスを
使いました。
まとめて3社に連絡できたので
一括査定サービスを使えば、1回の入力で複数社の査定結果を比較できるため、手間をかけずに相場感をつかめます。
3社で320万円の差――何がその差を生んでいた?
3社から出そろった査定額に、最大320万円の開きがありました。
同じ家を見て、なぜここまで差が出るのでしょうか。
宮沢さん 数字を見た瞬間、
目が点になりました。
どれが本当なの?って
査定結果と各社の対応の違いをまとめると、次のようになります。
| A社 | B社 | C社 | |
|---|---|---|---|
| 査定額 | 1,250万円 | 1,080万円 | 930万円 |
| 査定根拠の説明 | 周辺の成約事例・土地の形状・日当たりなど詳しく説明あり | エリア相場をもとにした説明はあったが、やや簡略 | 資料の提示なし。口頭での説明のみ |
| 残置物(家財)の扱い | 「残置物があっても売却活動は可能。処分は売却後でも対応できる」と提案 | 「できれば売却前に処分してほしい」と要望あり | 「全て処分してからでないと活動できない」と条件提示 |
| 担当者の印象 | こちらの状況をよく聞いてくれて、段取りの提案が具体的 | 丁寧だが、やや受け身な印象 | 説明が短く、少し事務的な対応 |
プロ20年 残置物の扱いで
こんなに対応が
変わったんですね
宮沢さん C社に頼んでいたら
先に58万円を払って
から売り出すところでした
査定額の差は、単純な相場観の違いだけではありませんでした。
残置物を売却前に全て処分することを条件にする会社に頼むと、手出し費用が先行するリスクがあります。
一方、A社のように残置物を抱えたまま売却活動を進められる会社であれば、手元資金への負担を抑えながら動けます。
プロ20年 査定額だけでなく
残置物の対応方針も
必ず確認したいポイントですね
「査定額の高さ」と「残置物への対応の柔軟さ」の両方を見ることが、会社選びの重要な視点だと、この比較が教えてくれます。
なお、複数社の比較なら、全国約2,500社が集まる日本最大級の『HOME4U一括査定(無料)』が便利です。
約1分で最大6社にまとめて依頼でき、「実際に売るかどうか」を決める前に相場をしっかり把握できます。
※面積はおおよそで大丈夫です
※査定後に売るかどうかは自由
1,250万円で成約した不動産会社を選んだ決め手は何だった?
査定額が最も高かったA社を選んだ理由を、宮沢さんは迷わず答えてくれました。
宮沢さん 金額もそうですが
「なぜこの価格なのか」を
きちんと説明してくれたんです
周辺の成約事例、土地の形状、日当たりなど、具体的な根拠を示しながら丁寧に説明してくれたA社の担当者。
プロ20年 査定根拠が明確な会社は
買主への価格交渉でも
説得力が全然違いますね
さらに、母親の施設費用に充てたいという事情を話すと、「できるだけ早期成約を目指す段取りで動く」と具体的な提案をしてくれたことも、大きな後押しになりました。
宮沢さん 「売ってあげます」ではなく
「一緒に考えます」という
姿勢だったんです
自分の状況や事情をきちんと聞いてくれる担当者かどうかも、実家じまいの会社選びでは見逃せないポイントです。
成約後は、家財処分・相続登記・諸費用をすべて売却代金でまかない、さらにお母様の施設入居費用にも充てることができました。
宮沢さん 母に「ちゃんとできたよ」と
報告できた時は、本当に
肩の荷が下りました!
実家じまいの費用、調べた情報と実際のギャップ。これから動く人へひと言
実家じまいを終えた今だから言える、「ネットで調べた情報と実際のズレ」について聞いてみました。
プロ20年 実際に動いてみて
「思っていたのと違う」と
感じた部分はありましたか?
宮沢さん 「古い家は解体してから
売る」ものだと
思い込んでいたんです
実際には建物付きのまま売却できるケースは多く、木造住宅の解体費用(木造住宅の場合、規模や立地によって異なりますが、一般的に150万円~250万円前後が目安)を先に負担せずに済んだことは、宮沢さんにとって想定外の安心でした。
プロ20年 築年数が古くても
土地値として評価される
エリアでは建物付き売却が
有利なこともありますね
費用のイメージについても、ギャップがあったといいます。
宮沢さん 「全部で200万円以上は
かかるかも」と最初から
覚悟していたんですよ
実際には、家財処分・相続登記・諸費用を合わせても売却代金の範囲でまかなえる規模に収まりました。
「費用ばかりかかって手元に何も残らない」という思い込みが、動き出しを遅らせることがあります。
正しい順番で動けば、費用は売却代金でまかなえる可能性があると、宮沢さんの体験は示しています。
最後に、これから実家じまいを考えている方へひと言いただきました。
宮沢さん 動く前が一番怖いだけで
動き始めると意外に
道は開けていきますよ
プロ20年 費用の不安は
「知らないこと」から
生まれることが多いですからね
まず費用の全体像を把握することが、実家じまいの第一歩です。
「わからないから怖い」という段階が、実家じまいの中で一番しんどい時期かもしれません。
でも、情報を集めて動き出した先に、宮沢さんのように「肩の荷が下りた」と感じる日は必ずやってきます。
プロ20年 本日は貴重な体験を
詳しく話していただき
ありがとうございました!
宮沢さん 同じ不安を抱えている方の
背中を少しでも
押せたなら嬉しいです!
以上、埼玉県在住の宮沢由紀子さんが実際に経験した、実家じまいの費用から1,250万円成約までの全記録をインタビュー形式でお伝えしました。
「売れるかどうかもわからないのに」と不安だった気持ちが、査定結果を見てから少しずつ整理されていったといいます。
プロ20年 また、査定額の差は会社によって
生まれるものです
だからこそ比較することに
意味があります
複数社の査定を比べることで、残置物対応の違いや根拠ある価格提示かどうかも見えてきます。
なお、複数社の比較なら、全国約2,500社が集まる日本最大級の『HOME4U一括査定(無料)』が便利です。
約1分で最大6社にまとめて依頼でき、「実際に売るかどうか」を決める前に相場をしっかり把握できます。
※面積はおおよそで大丈夫です
※査定後に売るかどうかは自由
【費用整理チェック】実家じまいを進める前に確かめたい6つのこと

実家じまいの費用をブログや体験談で調べても、家財の量や相続の状況、売り方によって必要なお金は変わります。
宮沢さんも最初は費用の大きさが見えませんでしたが、年間の維持費、家財処分、相続登記、査定額などを1つずつ確認することで、少しずつ判断材料をそろえていきました。
大切なのは、他の方の総額をそのまま当てはめるのではなく、「自分の実家では何に費用がかかるか」を整理することです。
プロ20年 実家じまいでは
総額だけを見るより
費用が出る時期まで
分けると見やすいですね
特に売却前に先払いが必要な費用を把握できていないと、思った以上に手元資金が必要になる場合があります。
まずは、今どこまで確認できているか見てみてください。
| 確認したいこと | |
|---|---|
| 空き家の年間維持費と、今後も続く支出を把握できていますか? | |
| 家財の量・処分費用と、残したい品を整理できていますか? | |
| 相続登記の状況と、手続きにかかる費用・手間を確認できていますか? | |
| 売却前に家財処分や解体が本当に必要か確認できていますか? | |
| 査定額の根拠と、会社ごとの売却条件を比較できていますか? | |
| 実家じまい費用を何から支払い、売却代金を何に充てるか整理できていますか? |
チェックが付かない項目があっても、準備が遅れているという意味ではありません。
空欄になった項目が、次に確認する判断材料と考えると整理しやすいでしょう。
空き家の年間維持費と、今後も続く支出を把握できていますか?
実家じまいを急ぐか、少し時間をかけるかを考えるには、空き家を持ち続けた場合の費用を知っておく必要があります。
宮沢さんは月2回、さいたま市から川越市の実家へ通って管理しており、固定資産税や火災保険料、庭木の剪定、維持修繕を合わせて年間約17万円かかっていました。
金額だけでなく、定期的に実家へ通う負担も続いていたわけです。
プロ20年 売るか迷っている間も
空き家の維持費は
止まらない点を
忘れたくないですね
あなたの場合も、固定資産税など毎年決まって出る費用と、修繕など状態によって生じる費用を分けて考えると見通しやすくなります。
保有期間が延びるほど続く支出がどの程度あるかによって、実家じまいを進める時期の考え方も変わるでしょう。
家財の量・処分費用と、残したい品を整理できていますか?
家財処分は、実家じまいの費用を大きく左右する項目の1つです。
宮沢さんの場合、不用品回収会社から出た見積もりは約58万円で、大型家具から押し入れ・納戸の荷物まで多くの家財が残っていました。
ただ、費用だけを見て一気に処分できるわけではなく、アルバムのように家族の思い出が詰まった品もあります。
プロ20年 処分する物と
残したい物では
決め方を分けると
整理しやすいですね
宮沢さん家族は写真をデジタル化し、厳選したものだけ残す方法を選びました。
一方、婚礼ダンスは売却も試みましたが引き取り手が見つからなかったため、「売れる前提」で費用を考えないことも大切です。
家財の量や搬出条件だけでなく、家族で判断が必要な品がどの程度あるかによって、必要な費用と期間は変わります。
相続登記の状況と、手続きにかかる費用・手間を確認できていますか?
実家を売る予定なら、誰の名義になっているのかを早い段階で確認しておきたいところです。
宮沢さんは自分で相続登記することも調べましたが、書類の多さから司法書士へ依頼し、司法書士報酬や登録免許税などを合わせて約13万円かかりました。
その代わり、書類集めの多くを任せられたため、売却準備と並行して進めることができています。
プロ20年 費用だけでなく
自分で動く時間まで
含めて考えると
選びやすくなりますね
自分で進める場合と専門家へ依頼する場合では、必要なお金だけでなく手間も異なります。
相続登記の見通しが立たないまま売却を急ぐと予定どおり進めにくいため、現在の名義と手続きの進み具合を確認しておきましょう。
売却前に家財処分や解体が本当に必要か確認できていますか?
実家じまいでは、「先に片付けなければ売れない」「古い家は解体してから売る」と思い込んでしまう方もいるかもしれません。
宮沢さんも当初は古い実家を解体してから売るものと考えていましたが、結果として建物を残した状態で売却できました。
家財についても、不動産会社によって売却前の対応が違っています。
プロ20年 先にお金をかける前に
その作業が本当に
必要なのか確認する
順番が大事ですね
宮沢さんが相談した3社の中には、家財をすべて処分してからでなければ売却活動できないとする会社がある一方、残した状態でも進められる会社がありました。
前者を選んでいれば、約58万円の家財処分費を先に支払うことになっていたケースです。
実家の状態や売り方によって条件は変わるため、処分や解体を決める前に「今の状態で売却できるのか」を確認しておくと、不要な先払いを避けられる可能性があります。
査定額の根拠と、会社ごとの売却条件を比較できていますか?
実家じまいにどこまで費用をかけられるかは、実家がいくらで売れそうなのかによっても変わります。
宮沢さんが3社へ査定を依頼した結果は1,250万円、1,080万円、930万円で、最高額と最低額には320万円の差がありました。
ただし、確認したのは査定額だけではありません。
プロ20年 高い査定額だけでなく
なぜその金額なのかまで
確認できると
判断しやすいですね
宮沢さんが選んだ会社は、周辺の成約事例や土地の形状、日当たりなどを示しながら価格の根拠を説明し、家財を残した状態での売却にも対応していました。
比較するときは、次のように金額と売却条件をセットで見ると整理しやすくなります。
- 査定額がいくらか確認する
- 査定額の根拠を確認する
- 家財を残した状態で売れるか確認する
- 売却までに必要な作業や費用を確認する
同じ実家でも条件が変われば先に必要なお金も変わるため、査定額だけで実家じまいの資金計画を決めないことが大切です。
実家じまい費用を何から支払い、売却代金を何に充てるか整理できていますか?
必要な費用が見えてきたら、「総額はいくらか」だけでなく、どの時点で支払いが必要になるのかも確認しておきたいところです。
宮沢さんは当初、実家じまい全体で200万円以上かかるかもしれないと考えていましたが、最終的には家財処分・相続登記・諸費用を売却代金の範囲でまかなうことができました。
さらに、売却代金の一部をお母様の施設入居費用へ充てています。
プロ20年 先に必要なお金と
売却後に使えるお金を
分けて考えると
全体像が見えますね
ただし、売却代金を受け取れるのは成約したあとです。
そのため、家財処分や登記など売却前に支払いが必要になる費用と、売却後の資金の使い道を分けて整理する必要があります。
売却見込み額や手元資金、実家じまい後に必要なお金が違えば、どこまで先に費用をかけるかという判断も変わってくるでしょう。
- 年間維持費・相続登記・売却条件など、費用や時期を大きく左右する未確認項目から確認する
- 家財の扱いや資金の使い道など、家族との相談が必要な項目を整理する
特にチェックが付かなかった項目は、まだ判断材料が不足している可能性があります。
宮沢さんの実家じまい費用を参考例として、自分の実家に必要な情報をそろえてから、どの進め方が合うのかを比べてみてください。
プロ20年 全部を一度に
決めなくても大丈夫です
影響の大きい項目から
確認していけばいいですね
どこに査定を頼めばいいのか迷い、1社の金額だけで決めてしまう方は少なくありません。実際、3社以上に査定を出した612名の約75%が「最高値と最低値に100万円以上の差があった」と回答しています。複数社の比較に役立つプロ厳選の一括査定サイトを知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
「不動産査定はどこに頼めばいいの?」 「1社だけでは損するって聞いたけど?」 「まだ売るか決めていない…査定していい?」 いざ売却を考え始めたけど、こうした不安を抱えていませんか? 結論、不動産査定で大切なのは、「どの1 …
【プロが深掘り】宮沢さんの実家じまい費用を左右した4つの判断
宮沢さんの体験で注目したいのは、家財処分58万円や相続登記約13万円といった金額そのものだけではありません。
年間約17万円の維持費が続く一方で、「売れるかどうかわからないのに費用が先に出ていく」という不安があり、支出のタイミングまで含めて考える必要があったことです。
プロ20年 実家じまいの費用は
総額を見るだけでは
判断しにくいところが
難しいんですよね
実家じまいの費用をブログで調べていると、「何にいくらかかるか」に目が向きがちですが、宮沢さんのケースでは売り方を決める順番が費用負担を大きく左右しました。
ここからは、実体験から見えてきた4つの判断を掘り下げます。
- 実家じまいは「総額」より支払う順番で負担感が変わった
- 320万円の査定差は「高い査定額」だけで判断しないことが重要だった
- 「古い家は解体してから売る」という思い込みを外せた
- 1,250万円で成約しても「売却代金=手元に残るお金」ではない
実家じまいは「総額」より支払う順番で負担感が変わった
宮沢さんが最初に抱えていたのは、年間約17万円の空き家維持費に加えて、家財処分58万円や相続登記約13万円などのお金が必要になる不安でした。
中でも「売れるかどうかもわからないのに、先にお金が出ていくのが怖くて」という言葉から、売却前の先行支出への不安が大きかったことがわかります。
宮沢さんの実例を、支払う時期という視点で整理すると次のようになります。
| 費用 | 宮沢さんの実例 | 判断で重要だった点 |
|---|---|---|
| 空き家の維持費 | 年間約17万円 | 売却まで継続して発生する |
| 家財処分費 | 見積もり58万円 | 売却前に全額支払うとは限らない |
| 相続登記費用 | 約13万円 | 売却準備と並行して進める必要があった |
ここで大切なのは、17万円・58万円・13万円を単純に足し、その金額だけを「実家じまいの総費用」と考えないことです。
プロ20年 いつ発生する費用か
先送りできるのかまで
分けて考えるほうが
実態に近くなりますね
実際、A社は残置物がある状態でも売却活動を進められると提案したため、58万円の家財処分費を売り出し前に支払わずに済む選択肢が生まれました。
一方で空き家の維持費は、売却を迷っている間も発生していきます。
つまり宮沢さんの場合、「いくらかかるか」と同じくらい「いつお金が出ていくか」が重要な判断材料だったわけです。
手元資金に余裕がある家庭と、先行支出をできるだけ抑えたい家庭では、同じ費用総額でも負担感や選ぶ進め方は変わると考えておきたいですね。
320万円の査定差は「高い査定額」だけで判断しないことが重要だった
宮沢さんが3社へ査定を依頼すると、A社1,250万円、B社1,080万円、C社930万円と、最高額と最低額で320万円の差が出ました。
ただし、この結果を見て「一番高い査定会社を選べばいい」と考えるのは早計です。
A社を選んだ背景には、周辺の成約事例や土地の形状、日当たりなど査定額の根拠が示され、さらに残置物がある状態でも売却活動を進められるという具体的な提案がありました。
プロ20年 査定額を見る時は
数字の高さだけでなく
その根拠と売り方まで
一緒に見たいですね
対してC社では、家財をすべて処分してからでなければ売却活動を始められないという条件がありました。
宮沢さん自身も「C社に頼んでいたら先に58万円を払ってから売り出すところでした」と振り返っています。
つまり3社の違いは査定額だけではなく、売却前に必要となる費用のタイミングにも影響していたわけです。
今回、A社の査定額と同じ1,250万円で結果的に成約しましたが、「高い査定額を出したから1,250万円で売れた」とまでは断定できません。
プロ20年 査定は売却価格を
保証する数字ではないので
結果だけで良し悪しを
決めないことも大切ですね
買主の反応や売り出す時期など条件が違えば、同じ査定額でも成約結果は変わる可能性があります。
宮沢さんの実体験から学びたいのは、査定額の順位ではなく、査定根拠と費用を含む売却条件をセットで比べることです。
「古い家は解体してから売る」という思い込みを外せた
築46年の木造住宅だったため、宮沢さんは当初「古い家は解体してから売る」ものだと思っていました。
もしその考えだけで先に進めていたら、売却できるかを確かめる前に解体という大きな判断をしていた可能性があります。
しかし実際には建物付きで売却する道があり、「古い家だから先に解体する」という前提を外せたことが、余計な先行支出を避けるうえで重要でした。
プロ20年 古い家だからといって
解体が先とは限らないので
売り方を聞いてからでも
遅くないケースがあります
家財処分でも同じことがいえます。
C社の条件だけを聞いていれば58万円を先に負担していましたが、A社からは残置物があるまま売却活動を進める提案がありました。
この2つに共通するのは、売り方を決める前に大きな支出を確定させなかった点です。
もちろん、家の状態や地域の需要によっては、解体したほうが売却しやすい場合もあります。
プロ20年 先にお金をかければ
必ず有利になるわけではなく
家ごとに売り方を考える
順番が大事なんですよね
だからこそ「古いから解体する」「荷物があるから全部捨てる」と自己判断で進めるより、まず建物付き・残置物ありの状態でどこまで売却できるかを確かめる意味があります。
実家じまいの費用を抑えるうえでは、安い会社を探すことだけでなく、「そもそも今、その費用をかける必要があるのか」を見極める視点も欠かせません。
1,250万円で成約しても「売却代金=手元に残るお金」ではない
宮沢さんは最終的に1,250万円で実家を売却し、家財処分や相続登記、売却に伴う諸費用を売却代金の範囲でまかない、お母様の施設入居費用の一部にも充てることができました。
「全部で200万円以上はかかるかも」と考えていた当初と比べれば、売却できる見通しが立ったことは費用への不安を整理する大きな材料になったと考えられます。
ただし、ここで1,250万円から家財処分58万円と相続登記13万円だけを引いて「残りが手元に残った」と計算することはできません。
記事ではそのほかの売却諸費用も発生しており、年間約17万円の維持費についても、実際に何年分を負担したかまでは示されていないからです。
プロ20年 売却価格がわかっても
そのまま手残り額には
ならない点はしっかり
分けて考えたいですね
宮沢さんの結果から読み取れるのは、1,250万円すべてが自由に使えるお金になったということではなく、売却代金によって実家じまいに必要な費用をまかなえる結果になったという点です。
反対に、売却価格が低かったり、家財処分や建物への対応にさらに費用が必要だったりすれば、同じ進め方でも結果は変わります。
実家じまいの費用をブログで調べる時も、他の方の「総額」だけを見るのではなく、その方の売却価格や家の状態、費用が発生した順番まで合わせて読むと、自分との違いが見えやすくなるでしょう。
プロ20年 宮沢さんの金額を
そのまま目安にするより
なぜその結果になったかを
参考にしたいですね
宮沢さんの実体験で特に参考になるのは、費用を恐れてすべてを先に片付けるのではなく、査定と売り方を確認したことで必要な支出と後回しにできる支出を切り分けられたことです。
以上、宮沢さんの実体験をもとに、実家じまいの費用を左右した判断をプロの視点から掘り下げました。
「査定額はどのくらい差が出る?」「営業電話はしつこくない?」など信用しきれず、一括査定に踏み切れずにいる方は多いです。実際に4社へ依頼して450万円の差を体験した方のリアルな体験談は、下記を参考にしてみてください。
「不動産一括査定、気になるけど個人情報が心配…」 「実際に使った人のリアルな声が知りたい」 「営業電話がしつこくきたら嫌だな…」 そう感じている方は、決して少なくありません。 「査定だけのつもりが、しつこく営業されたら面 …
ブログまとめ:実家じまいの費用を把握し、親族で納得できる方法を選ぼう

今回の不動産とーくは『【体験談】実家じまいの費用ブログ!宮沢さんが売却までにかけた費用は?』と題して解説しました。
プロ20年 実家じまいの費用について
モヤモヤしていた部分は
少し晴れてきましたか?
実家じまいがしんどいのは、お金の問題だけが理由ではありません。
親が暮らした家を手放す寂しさ、兄弟姉妹への遠慮、仕事や家庭を抱えながら動く時間のなさ。
いくつもの重さが同時にのしかかるからこそ、進まない自分を責めなくていいと、私は思っています。
宮沢さんも、最初から段取りよく動けたわけではありませんでした。
プロ20年 怖いのは進まないことより
何も決まらないまま
時間だけが過ぎることですね
もし今、何から手をつけるか迷っているなら、次の3つのうち一番ラクにできそうなものからで大丈夫です。
- 実家の年間維持費を計算する(納税通知書と保険証券を並べれば15分ほど)
- 相続人になる方へ「そろそろ相談したい」と送る(1通のメッセージで十分)
- 実家の今の価値を査定で確かめる(入力は数分、費用をまかなえるか見える)
どれも1日で終わる小さな一歩ばかり。
完璧な計画を立ててから動こうとするほど、腰が重くなっていくものです。
業界歴20年以上「不動産コンサル西田」のアドバイス
実家じまいの相談を受けていて、費用面でもったいないと感じるのは、家財処分の見積もりを1社だけで決めてしまうケースです。
不用品の量や搬出のしやすさで金額は変わるため、2~3社に見てもらうと差が出ることも珍しくありません。
プロ20年 同じ荷物でも会社によって
金額の考え方が違うので
相見積もりは効きますよ
もうひとつ知っておいてほしいのが、費用は総額よりも支払うタイミングで家計が苦しくなるという点です。
出ていくお金が売却より先に集中すると、貯金を取り崩す不安が一気に増します。
だからこそ、「残置物を残したままでも売却活動を始められるか」を、最初の相談時に確認しておく価値があります。
プロ20年 この一言を聞くだけで
手出しの金額が変わることも
実際にありますからね
なお、自治体によっては老朽化した空き家の解体費に補助が出る場合があり、費用の2分の1・上限50万円前後という設定が比較的多く見られます。
年度ごとの予算枠で受付が終わる制度も多いため、実家のある市区町村の窓口やホームページで早めに確かめてみてください。
そしてもうひとつ、親御さんが存命で施設に入居しているケースでは、特に急いでほしい確認があります。
プロ20年 名義が親御さん本人のままなら
売却の判断ができるのは
あくまでご本人ですからね
判断能力が下がってしまうと、原則として成年後見制度を使わない限り売却手続きを進められません。
実家をどうしたいか、元気なうちに本人の言葉で聞いておく。これは費用の話より先に済ませたい宿題です。
私が相談の場で一番大切にしているのは、誰がいくら得したかではなく、家族全員が「これで良かった」と言えるかどうか。
そして、売る・売らないを決める前でも、実家の価値を知ることはできます。
数字がわかると、家族の話し合いも「どうする?」から「こうしよう」に変わっていくものです。

1社だけの査定額では、高いのか安いのか判断しにくいものです。全国約2,500社が集まる『HOME4U一括査定』なら、約1分で最大6社にまとめて依頼できます。査定の実例や詳細は、公式ページで確認してみてください。 ≫HOME4Uの無料査定はこちら
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
実家じまいに正解の形はありませんが、あなたと家族が納得して決めたことなら、それが一番いい答えになるはずです。
焦らなくて大丈夫。今日できる小さな一歩から、ゆっくり進んでいきましょう。
以上『【体験談】実家じまいの費用ブログ!宮沢さんが売却までにかけた費用は?』でした。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)

-
不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
実家じまいは、相続の手続き・家族との話し合い・家財の片付け・不動産会社選びなど、やるべきことが同時に押し寄せる大変な作業です。何から始めればいいのか迷っている方は、下記の記事を参考にしてください。
「誰も住まない実家をどうしよう…」 「実家じまいって何から手をつければいいの?」 「実家のこと…きょうだいでもめたくないな」 親が施設に入った、あるいは亡くなった。そのとき突然、実家という大きな存在が肩にのしかかってきま …
この記事を読んだ人には下記もおすすめです。
ぜひあわせてチェックしてみて下さい。
「実家を売るって、親への裏切りじゃないか…」 「頭ではわかってる。でも、踏み出せない」 「同じ気持ちの人は、どうやって乗り越えたんだろう」 実家じまいを前にして、こんな気持ちをぐるぐると抱えている方は少なくありません。 …











