実家の解体が寂しい…理由は?上手な向き合い方+体験談まとめ

「思い出がつまった実家を壊すなんて…」
「何十年も住んだ家がなくなるなんて…」

実家の解体を決断したものの、胸が締め付けられるような寂しさを感じていませんか?

私も不動産アドバイザーとして、多くの方から「どうしても寂しい気持ちが消えない」という相談を受けてきました。

毎日の生活に支障が出るほどの寂しさを感じる方もいれば、突然懐かしい記憶が蘇って涙が出てくる方も。

とはいえ、大切な実家との別れは、誰もが経験する人生の大きな節目の1つです。

寂しい気持ちを1人で抱え込んでしまうと、より一層つらくなってしまいます。

そこでこの記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『実家の解体が寂しい…理由は?上手な向き合い方+体験談まとめ』と題して徹底解説します。

最後まで読めば、実家解体に伴う寂しい気持ちとの向き合い方や、同じ経験をした先輩たちの心温まる体験談から、あなたに合った乗り越え方が見つかるはずです。

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

実家の解体が寂しい…よくある7つの理由

実家の解体を決めた時、誰もが様々な感情に揺れ動きます。


  • 子どもの頃の思い出がいっぱい詰まっているから
  • 家族で過ごした大切な空間がなくなってしまうから
  • 両親や祖父母との懐かしい記憶が薄れてしまうから
  • 帰省する場所がなくなることへの不安があるから
  • 近所の人たちとの長年の思い出も消えてしまうから
  • 実家という心の拠り所を失うことから
  • 家族の歴史の区切りを感じてしまうから

ケイスケ

みんな同じように
感じているんですね

これらの感情は、実家への深い愛着があるからこそ生まれる自然な反応です。

実家の解体による寂しさは、そこに詰まった数えきれない思い出の重みを物語っています。

レオ教授レオ教授

一つひとつの思い出に
心が痛むじゃろうが…

幼い頃から積み重ねてきた思い出、家族との大切な時間、両親や祖父母との温かな記憶、近所の方々との交流など、実家には私たちの人生の貴重な1ページ1ページが刻まれているのです。

特に、実家が心の拠り所となっていた方にとって、その喪失感は想像以上に大きなものとなります。

しかし、こうした感情に向き合うことは、実家での思い出をより大切に心に刻み、新しい一歩を踏み出すための重要なプロセスとなるのです。

レオ教授レオ教授

その気持ちを大切に
抱きしめていくといいぞ!

実家を解体する決断をされた方は、これらの感情と丁寧に向き合いながら、家族や周囲の人々と支え合って前に進んでいきましょう。

実家解体の寂しさとの上手な向き合い方6つ

実家の解体は避けられない選択かもしれませんが、その寂しさと向き合うことは誰にとっても大きな課題です。

実家解体の寂しさを和らげる6つの方法

  1. 家族で思い出を語り合う時間を作る
  2. 家族や親戚と解体後の集まり方を相談
  3. 地域の思い出の場所を家族で訪れる
  4. 実家近くのお気に入りのお店に通う
  5. 同じ経験をした人の話を聞いてみる
  6. 変化を人生の転機として考える
ケイスケ

実家がなくなるなんて
考えられません…

でも、この気持ちを乗り越えるためのヒントがたくさんあります。

1つ1つの方法を実践することで、寂しい気持ちを和らげながら、新しい生活への一歩を踏み出すことができます。

マチ

具体的な方法が
あるんですね

それでは、実家解体の寂しさと向き合うための6つの方法を詳しく解説していきます。

1.家族で思い出を語り合う時間を作る

実家の解体前に、家族全員で思い出を共有する時間を設けることは、寂しさを和らげる第一歩となります。

ケイスケ

家族で集まる
いい機会になりそう

具体的な方法として、以下のようなアプローチがおすすめです。

  • 解体前に家族全員で実家に集まり、各部屋で思い出を語り合う
  • 写真を見ながら、楽しかった出来事を共有する
  • お茶やお菓子を用意して、リラックスした雰囲気で語り合う
  • 子どもの頃の思い出の品を見つけながら、エピソードを話す

思い出を語り合うことで、実家という建物がなくなっても、大切な思い出は家族の心の中に永遠に残り続けることを実感できます。

レオ教授レオ教授

思い出は心の中に
しっかり刻まれているぞ!

2.家族や親戚と解体後の集まり方を相談

寂しさの大きな要因の1つは、「家族が集まる場所がなくなる」という不安です。

マチ

新しい集まり方を
考えたいです

そこで、以下のような代替案を家族で話し合いましょう。

  • 年に1回は近場のホテルや旅館に集まる計画を立てる
  • 誰かの自宅を持ち回りで集まる場所として活用する
  • 実家近くの思い出の場所で定期的に食事会を開く
  • オンラインで定期的に顔を合わせる時間を設ける

新しい集まり方を決めることで、実家がなくなった後も家族の絆を保ち続けることができます。

3.地域の思い出の場所を家族で訪れる

実家だけでなく、周辺地域にも数多くの思い出が詰まっているはずです。

ケイスケ

近所の公園で
よく遊んでいました

以下のような場所を家族で訪れることで、地域との繋がりを感じることができます。

  • 子どもの頃によく遊んだ公園や広場
  • 通っていた学校や通学路
  • お祭りや地域行事が行われていた場所
  • 家族でよく買い物に行っていた商店街

思い出の場所を訪れることで、実家という建物は解体されても、その土地に根付いた大切な記憶は永遠に残ることを実感できます。

4.実家近くのお気に入りのお店に通う

実家の思い出は、近所のお店との関わりにも深く結びついています。

ケイスケ

昔から通っている
和菓子屋さんがあります

以下のようなお店に通い続けることで、実家との繋がりを感じることができます。

  • 家族でよく利用していた商店街の食堂
  • 子どもの頃から通っている和菓子店や駄菓子屋
  • 両親がいつも買い物をしていたスーパー
  • 家族の記念日によく使っていたレストラン

お店の方々との会話を通じて、実家での暮らしの記憶を温かく守り続けることができます。

5.同じ経験をした人の話を聞いてみる

実家の解体による寂しさは、誰もが経験する普遍的な感情です。

マチ

私だけじゃないんですね
少し安心しました

同じ経験をした人の話を聞くことで、以下のような気付きが得られます。

  • 寂しい気持ちは自然なものだと理解できる
  • 乗り越え方のヒントを得られる
  • 新しい生活を前向きに考えるきっかけになる
  • 共感し合える仲間との出会いがある

誰かと気持ちを分かち合うことで、心の整理がつきやすくなります。

6.変化を人生の転機として考える

実家の解体は確かに寂しい出来事ですが、新しい人生の章を開く機会にもなります。

ケイスケ

前を向いて
考えてみたいです

以下のような前向きな視点を持つことで、気持ちの切り替えがしやすくなります。

  • 家族の新しい思い出作りのスタートライン
  • これまでの生活を振り返るきっかけ
  • 家族の絆を再確認できる機会
  • 未来に向けた新しい選択の時

実家での思い出を大切にしながら、新しい一歩を踏み出すことで、人生の新たな章を書き始めることができます。


以上、実家解体に伴う寂しさとの向き合い方を6つ紹介しました。

レオ教授レオ教授

一歩ずつ前に進めば
きっと道は開けるぞ!

どの方法も、すぐに効果が現れるものではありませんが、少しずつ実践していくことで、きっと寂しい気持ちも和らいでいくはずです。

大切なのは、この感情と真摯に向き合い、家族や周囲の人々と支え合いながら、新しい生活への一歩を踏み出すことです。

実家の解体で大切にしたい思い出の残し方8つ

実家を解体する決断をしても、その思い出までなくす必要はありません。

実家の思い出を形に残す8つの方法

  1. 各部屋を360度カメラで撮影して記録する
  2. 解体前に家族で最後の記念撮影をする
  3. 柱や壁の一部を記念として保管する
  4. 庭の植物や木を新しい場所で育てる
  5. 大切な思い出の品を家族で分け合う
  6. 家の間取り図を描いて残す
  7. 実家の写真をアルバムにする
  8. 実家の良い思い出を文章に残す
ケイスケ

思い出を残す方法が
たくさんあるんですね

形に残すことで、寂しい気持ちを和らげながら、大切な思い出を未来に受け継ぐことができます。

マチ

できることから
始めてみたいです

それでは、具体的な思い出の残し方を1つずつ詳しく解説していきます。

1.各部屋を360度カメラで撮影して記録する

思い出の詰まった実家の内部を、最新技術を使って鮮明に記録することができます。

ケイスケ

後から見返せるのは
いいですね

360度カメラでの撮影には、以下のようなメリットがあります。

  • まるでその場にいるような臨場感で思い出を振り返ることができる
  • 部屋の全方向を1枚の写真で記録できる
  • 撮影データをスマートフォンで簡単に見返せる
  • 家族で共有して、それぞれの思い出を語り合える

実家の雰囲気をそのまま記録できるため、解体後も空間の記憶を鮮明に残すことができます。

2.解体前に家族で最後の記念撮影をする

寂しい気持ちはありますが、最後の思い出として家族写真を撮ることは大切です。

マチ

みんなで笑顔の
写真を残したいです

以下のような撮影方法がおすすめです。

  • 玄関先や庭など、思い出の場所での撮影
  • 家族全員が揃う日を決めて、ゆっくり時間を取る
  • 四季折々の実家の表情も一緒に撮影する
  • プロカメラマンに依頼して本格的な撮影も検討

家族の笑顔とともに実家の最後の姿を残すことで、大切な記念となります。

3.柱や壁の一部を記念として保管する

実家の解体時に、建物の一部を形として残すことができます。

レオ教授レオ教授

思い出の品として
大切にできるぞ!

保管する価値のある部材には、以下のようなものがあります。

  • 子どもの身長を記録した柱や壁
  • 代々受け継がれてきた古い建具
  • 家紋や家族の銘が入った部材
  • 思い出の詰まった和室の欄間

実家の一部を手元に残すことで、物理的な繋がりを感じることができます。

4.庭の植物や木を新しい場所で育てる

長年育ってきた庭の植物は、家族と共に成長してきた大切な存在です。

ケイスケ

祖母が大切に
育てていた木です

以下のような方法で、植物を新しい場所で育て続けることができます。

  • 鉢植えにして家族で分けて育てる
  • 新居の庭に移植して育てる
  • 挿し木や株分けで子孫を残す
  • 思い出の木の実から新しい苗を育てる

植物を通じて実家との繋がりを感じながら、新しい思い出を育んでいくことができます。

5.大切な思い出の品を家族で分け合う

実家には、家族それぞれの思い入れがある品々が残されています。

マチ

懐かしい品が
たくさんありそう

以下のような方法で、思い出の品を大切に引き継いでいきましょう。

  • 家族で集まって思い出を語りながら分け合う
  • それぞれの思い入れを尊重して譲り合う
  • 古い家具や食器などを新しい生活に活かす
  • 代々受け継がれてきた品は記録を残して保管する

思い出の品を大切に使い続けることで、実家での暮らしを身近に感じることができます。

6.家の間取り図を描いて残す

実家の間取りには、家族の暮らしの記憶が詰まっています。

ケイスケ

部屋の配置を
思い出してみます

間取り図を残す際は、以下のような情報も一緒に記録しましょう。

  • 各部屋での思い出深い出来事
  • 家具の配置や使い方の変遷
  • 季節ごとの家族の過ごし方
  • 増改築の歴史や理由

間取り図を見返すことで、実家での日々の暮らしを鮮明に思い出すことができます。

7.実家の写真をアルバムにする

実家での思い出を写真で振り返ることは、寂しい気持ちを癒してくれます。

マチ

昔の写真を見ると
懐かしくなります

以下のような方法で、アルバム作りを楽しみましょう。

  • 時系列で実家の変遷がわかるように整理する
  • 写真の裏に撮影日や出来事を記録する
  • デジタル化して家族で共有できるようにする
  • スクラップブックで思い出を1冊にまとめる

写真を通じて、実家での幸せな思い出をいつでも振り返ることができます。

8.実家の良い思い出を文章に残す

言葉にして残すことで、実家での思い出がより鮮明に心に刻まれます。

ケイスケ

子どもたちに伝えたい
思い出がたくさん

以下のような方法で、思い出を言葉にしていきましょう。

  • 日記形式で実家での思い出を綴る
  • 家族へのメッセージを添えて記録する
  • 子どもたちへ実家の歴史を書き残す
  • 家族で思い出を出し合って文集を作る

文章として残すことで、大切な思い出を次世代へ確実に伝えることができます。


以上、実家の解体に伴う8つの思い出の残し方を紹介しました。

レオ教授レオ教授

思い出は心の中で
永遠に生き続けるのじゃ!

寂しい気持ちは自然なことですが、このように様々な方法で実家の思い出を形に残すことで、大切な記憶を未来へ繋ぐことができます。

家族みんなで協力しながら、実家との別れを前向きな記録作りの機会として捉えていきましょう。

[体験談]実家解体の寂しさを乗り越えた声

実家の解体を経験された方々は、どのように寂しさと向き合い、乗り越えてきたのでしょうか。

ケイスケ

同じ経験をした人の
話が聞きたいです

一人ひとりの体験談には、寂しい気持ちと向き合いながら前に進む勇気をくれるヒントが隠されています。

マチ

みなさん頑張って
乗り越えたんですね

ここでは、実際に実家の解体を経験された方々の心温まる体験談をご紹介します。


高橋 萌子さん(46歳・千葉県)

実家の解体を決断したきっかけは?
母が施設に入所して5年が経ち、空き家の管理費用が年々かさんでいました。雨漏りの修繕や庭木の手入れなど、遠方から通うのも大変でした。
兄と相談して、思い出の詰まった実家を手放す決断をしました。
寂しい気持ちになった大きな理由は?
子供の頃から見てきた桜の木を切らなければならなかったことです。
毎年春になると、家族でお弁当を持って庭で花見をしていました。
その思い出が形として消えてしまうと思うと、胸が締め付けられました。
解体の寂しさとどう向き合った?
写真をたくさん撮り、思い出のアルバムを作りました。
母の部屋から出てきた子供の頃の絵や手紙も大切に保管しています。
建物は無くなっても、心の中の実家は永遠に残ります。
解体後の土地はどのようにした?
不動産会社に相談して売却しました。
駅から近い立地だったので、若い家族が新居を建てると聞き、とても嬉しく感じました。
新しい家族の思い出の場所になってくれることを願っています。
実家の解体を検討中の人へひと言
寂しい気持ちは確かにありますが、思い出は心の中に残り続けます。
古い建物を残すことへの不安や負担より、新しい家族の幸せな未来を想像できる選択をしてよかったと感じています。

渡辺 貴之さん(58歳・福島県)

実家の解体を決断したきっかけは?
父が他界して3年、台風で屋根の一部が破損し、修理費用が高額になることがわかりました。
築50年以上経過していて、耐震性も気になっていたため、思い切って解体を決意しました。
寂しい気持ちになった大きな理由は?
祖父が大工さんと一緒に建てた家だと聞いていました。
縁側から見える裏山の景色、障子に映る朝日など、何気ない日常の風景が失われることが寂しかったです。
解体の寂しさとどう向き合った?
家族で最後の食事会を開き、それぞれの思い出を語り合いました。
実家で使っていた古い箪笥は修理して、私の家で使うことにしました。
形を変えて生きる物もあるんだと、前向きに考えられるようになりました。
解体後の土地はどのようにした?
市の宅地分譲事業に協力する形で売却しました。
地域の発展に貢献できることが、父も喜んでくれるだろうと思います。
新しい街並みの一部になることで、実家の土地が次の世代に活かされると感じています。
実家の解体を検討中の人へひと言
大切な思い出は建物ではなく、心の中にあることに気づきました。
解体は終わりではなく、土地に新しい物語が始まる機会だと考えると、前を向いて進めると思います。

鈴木 恵美子さん(63歳・京都府)

実家の解体を決断したきっかけは?
両親が他界して10年近く経ち、空き家としておくことへの近所への申し訳なさがありました。
毎週の掃除や草むしりが体力的にきつくなってきたのも理由です。
寂しい気持ちになった大きな理由は?
母が大切に育てていた庭の草花や、父が休日に手入れしていた盆栽がなくなることです。
両親の趣味が詰まった空間が消えてしまうことに、深い喪失感を覚えました。
解体の寂しさとどう向き合った?
母の蘭の一部を自宅で育て始めました。
父の盆栽は造園家の方に引き取っていただき、技術を学ぶ若い方の教材として活用されることになりました。
形を変えて両親の想いが続いていくことに救われる思いです。
解体後の土地はどのようにした?
実家の隣に住む息子夫婦が、小さな家庭菜園として活用しています。
孫たちが野菜作りを楽しむ姿を見ると、新しい形での実家の土地との関わりに喜びを感じます。
実家の解体を検討中の人へひと言
解体は決して実家との別れではありません。
土地の使い方を工夫することで、次の世代につながる新しい喜びが見つかるはずです。

木村 真紀さん(43歳・埼玉県)

実家の解体を決断したきっかけは?
祖母が亡くなり、空き家になった実家の固定資産税や火災保険料の支払いが、家計を圧迫していました。
いずれは解体する予定でしたが、姉と相談して早めの決断をしました。
寂しい気持ちになった大きな理由は?
祖母が毎年作ってくれた梅干しの漬け物部屋がなくなることです。
梅の木も一緒に伐採することになり、あの香りを二度と嗅げないと思うと涙が出ました。
解体の寂しさとどう向き合った?
梅の木の枝を使って箸置きを作り、家族みんなで使うことにしました。
漬け物の瓶は洗って花瓶に。
実家の一部を新しい形で生かすことで、気持ちの整理ができました。
解体後の土地はどのようにした?
住宅メーカーに売却することになりました。
三区画に分譲されて、新しい家が建つと聞いて、この土地で新しい家族の歴史が始まることに期待が膨らみます。
実家の解体を検討中の人へひと言
寂しい気持ちは自然なことです。でも、大切なものを形を変えて残すことで、実家との新しいつながりが見つかるはずです。

田中 一真さん(51歳・大阪府)

実家の解体を決断したきっかけは?
築60年を超え、基礎部分にヒビが入っているのを発見しました。
耐震診断を受けたところ、補強工事には大きな費用がかかると判明。
実家に住む母を説得して、解体を決意しました。
寂しい気持ちになった大きな理由は?
母が40年間続けてきた書道教室の道場としても使っていた和室がなくなることです。
近所の子供たちの思い出の場所だっただけに、解体を伝えると皆さんが寂しがってくれました。
解体の寂しさとどう向き合った?
解体前に教室の卒業生を招いて、最後の書道会を開きました。
みんなで記念写真を撮り、色紙に思い出を書いてもらいました。
母も新しい場所で教室を続ける決心がつきました。
解体後の土地はどのようにした?
不動産会社を通じて売却しました。
マンションが建設されることになり、新しい街のランドマークになると聞いて、母も前向きな気持ちになれました。
実家の解体を検討中の人へひと言
安全面の不安を抱えたまま維持するより、大切な人の新生活を考えた決断をする方が、結果的に良い選択になると思います。

石川 由美さん(55歳・静岡県)

実家の解体を決断したきっかけは?
高齢の父が転倒して入院してからは、段差の多い家での生活に不安を感じていました。
バリアフリー工事を検討しましたが、構造上の問題で難しいことがわかり、決断しました。
寂しい気持ちになった大きな理由は?
結婚式の前撮り写真を撮影した縁側や、七五三の記念写真を撮った玄関先など、家族の記念日の舞台が消えることです。
姉と写真を見ながら、思い出を振り返り涙が止まりませんでした。
解体の寂しさとどう向き合った?
解体前に3Dカメラで家の中を撮影し、バーチャルツアーとして残すことにしました。
古い襖や欄間は工務店さんが引き取ってくれて、古民家カフェの内装材として生まれ変わると聞き、救われる思いでした。
解体後の土地はどのようにした?
父のために平屋の新居を建てることにしました。
庭の一部を家庭菜園にして、父の新しい趣味づくりの場所にもなっています。
実家の解体を検討中の人へひと言
大切な思い出は記録として残せます。その上で、これからの暮らしやすさを考えた決断をすることで、新しい家族の物語が始まります。

松本 健司さん(47歳・愛知県)

実家の解体を決断したきっかけは?
両親が認知症で施設に入居し、空き家の防犯面が気になり始めました。
近所の方から不審者が家の周りをうろついているとの連絡も。
弟と話し合い、実家を手放す決断をしました。
寂しい気持ちになった大きな理由は?
中学・高校時代の友人とよく集まった二階の和室です。
友人たちと一緒に描いた寄せ書きが、障子の襖の裏に残っていて、発見した時は胸が熱くなりました。
解体の寂しさとどう向き合った?
実家で育った思い出の数々を、長男の私が8ミリビデオにまとめました。
玄関先での家族写真、リビングでの誕生日会など、一つひとつの場所で撮影。
施設の両親と一緒に見返すことで、家族の絆を再確認できました。
解体後の土地はどのようにした?
不動産会社を通じて、地元のスーパーマーケットチェーンに売却しました。
新しい店舗ができると聞いて、地域の買い物環境が改善されることに喜びを感じています。
実家の解体を検討中の人へひと言
解体は終わりではなく、新しい形で地域に貢献できる機会かもしれません。
思い出は映像や写真で残せば、心の支えになってくれます。

藤井 明日香さん(41歳・広島県)

実家の解体を決断したきっかけは?
母が他界し、老朽化した空き家の維持費と自宅のローンの二重負担が重くのしかかっていました。
夫と相談を重ね、実家を手放す決心をしました。
寂しい気持ちになった大きな理由は?
母が大切にしていたキッチンガーデンがなくなることです。
休日になると必ずハーブを育て、料理に使っていた場所。
その香りと共に生活していた日々が懐かしくて、涙が出ました。
解体の寂しさとどう向き合った?
母が育てていたハーブの一部を鉢に移し替えて、自宅のベランダで育て始めました。
母の愛用していたキッチン用品も我が家で使うことで、母との思い出を日常に取り入れています。
解体後の土地はどのようにした?
駐車場として活用することにしました。
近くに総合病院があるため、来院される方々の役に立てる使い方ができました。
母が人を助ける仕事をしていたので、きっと喜んでくれると思います。
実家の解体を検討中の人へひと言
建物は無くなっても、大切な人の想いを受け継ぐ方法は必ずあります。
新しい形で土地を活かすことで、また違った形での愛着も生まれてきます。

※プライバシー保護のため仮名です。

以上、体験談を紹介しました。

それぞれの体験談から、前を向いて新しい一歩を踏み出された様子が伝わってきました。

解体という大きな決断の先には、きっと新しい物語が待っているはずです。

「思い出は心の中に」という言葉に、深い共感を覚えられた方も多いのではないでしょうか。

まとめ:実家との思い出を胸に新たな一歩を

今回の不動産とーくは『実家の解体が寂しい…理由は?上手な向き合い方+体験談まとめ』と題して、下記の項目を解説しました。

この記事で解説したこと

  1. 実家の解体が寂しい…よくある7つの理由
  2. 実家解体の寂しさとの上手な向き合い方6つ
  3. 実家の解体で大切にしたい思い出の残し方8つ
  4. [体験談]実家解体の寂しさを乗り越えた声
レオ教授レオ教授

いかがじゃったかの~?

実家の解体は誰もが経験する人生の大きな節目です。

思い出がつまった実家がなくなることへの寂しさは自然な感情であり、決して恥ずかしいことではありません。

むしろ、その寂しさは実家での幸せな時間の証といえるでしょう。

家族で思い出を共有したり、記念品を残したりすることで、実家は形を変えて私たちの心の中で生き続けていきます。

レオ教授レオ教授

思い出は心の中に
しっかり残るものじゃ!

実家との別れを、新たな家族の絆を深めるきっかけとして、前向きに捉えてみませんか?

きっと、実家での思い出を胸に刻みながら、新しい一歩を踏み出せるはずです。

温かい思い出を大切に読んでいただき、ありがとうございました。

あなたらしい形で実家との別れを迎えられることを、心より願っています。

以上『実家の解体が寂しい…理由は?上手な向き合い方+体験談まとめ』でした。

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