「毎日の上り下りがツラいな…」
「想像以上に大変な生活だな…」
奈良県の閑静な住宅街で、2階リビングに後悔する日々を送っている中西さん。
眺望と開放感を求めて2階リビングを選んだものの、実際に暮らしてみると想定外の困りごとが次々と浮上したそうです。
この記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『【体験談】2階リビング後悔ブログ。1年8ヶ月住んだ中西さんの話』と題して、貴重な実体験を紹介します。
最後まで読めば、2階リビングのメリット・デメリットを理解し、自分の家族に本当に合った間取りプランを選べるようになります。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
-
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
- 中西 明美さん(ナカニシ アケミ)
-
【年齢】34歳【居住地】奈良県
【自己紹介】夫と子ども2人の4人家族。地元のハウスメーカーで建てた2階リビングの注文住宅に入居。眺望と開放感を重視して2階リビングを選択したが、実際の生活で予想外の困りごとが続出して後悔…。入居から1年8ヶ月が経過し、専業主婦として毎日家で過ごす中で、設計段階では気づかなかった不便さを率直に語る。※プライバシー保護により仮名
- 土地:115㎡(35坪)
- 建延:108㎡(33坪)
- 階数:2階建て
- 間取り:4LDK
- 総費用:4,480万円(土地1,980万円・建物2,500万円)
- 建築会社:地元のハウスメーカー
こだわり:2階リビングの大きな窓からは街並みが一望でき、休日は家族でソファに座って景色を楽しめるよう、リビング全体を南向きに設計。吹き抜けで1階との一体感も演出した。
2階リビングに後悔…実際に1年8ヶ月住んでみた結果
早速このブログでは、2階リビングでの生活に後悔を感じている中西明美さんにお話を伺います。
中西さん、本日は貴重な
お時間をいただき
ありがとうございます
こちらこそ、同じ後悔を
する人が減ればと思い
お話しさせていただきます
- 2階リビングの家を建てた決め手は何だった?
- 2階リビングに後悔した予想外の困りごとは?
- 逆に2階リビングで良かったと感じる瞬間は?
- 後悔しないために確認すべきだったポイントは?
- 実際に1年8ヶ月住んでわかった2階リビングの本音
- 2階リビングを検討中の人へ後悔しないアドバイスを
眺望の良さに魅了されて2階リビングを選んだものの、専業主婦として毎日家で過ごす中で、様々な課題に直面しているそうです。
それでは、中西さんが実際に体験した2階リビングの暮らしについて、詳しくお聞きしていきましょう。
2階リビングの家を建てた決め手は何だった?
まず、中西さんが注文住宅で2階リビングのプランを選んだ経緯について詳しく伺っていきます。
注文住宅を建てる際に
2階リビングに決めた理由を
教えていただけますか?
建築会社のブログで見た
2階リビングの施工事例に
とても魅力を感じたんです
当初は一般的な1階リビングで検討していた中西さん。建築会社のブログで紹介されていた2階リビングの魅力的な事例写真をきっかけに、プラン変更を考え始めたそうです。
具体的にどんな点に
可能性を感じられたのか
お聞かせください
中西さんは、注文住宅で2階リビングを選択した主な理由を次のように説明してくれました。
- 35坪の限られた土地を最大限に活かせる間取り設計が可能
- 1階に水回りと和室をまとめ、介護や子育ての将来性も確保
- 2階を家族の共有スペースとして、LDKを広々と確保できる
- 吹き抜けと大きな窓で、狭小地でも開放感のある空間を実現
- 1階の庭やウッドデッキとの一体感にこだわれる設計自由度
設計段階で建築会社から
具体的な提案はあったん
でしょうか?
はい、3Dパースや動画で
完成後のイメージを
細かく確認できました
また、建築会社からは次のようなメリットも提案されたそうです。
- 2階の南面に大きな窓を設置し、採光と通風を最大限確保
- スキップフロアで回遊性のある動線と空間の変化をプラス
ご家族の意見は
どのように反映されたん
でしょうか?
主人は当初迷っていたので
建築中の現場見学会に参加
して決心がつきました
完成前の現場見学会で実際の2階からの眺望を確認できたことが、家族の最後の決め手になったといいます。
間取りの検討段階で
気になった点はなかったん
でしょうか?
正直、日常生活での
上り下りの大変さまでは
想像できていませんでした
魅力的な2階リビングの完成イメージに心を奪われ、実際の生活での使い勝手まで深く考えられなかったと振り返ります。
この時はまだ、日々の暮らしで直面する様々な困りごとに気付いていなかったのです。
2階リビングに後悔した予想外の困りごとは?
続いて、実際に2階リビングで暮らし始めてから感じた様々な困りごとについて伺っていきます。
住んでみて気づいた
不便な点について
お聞かせください
毎日の生活で思った以上に
大変なことが次々と
出てきたんです
1. 買い物帰りの日常動線が重労働に
週2回の大型スーパーでの買い物後、冷蔵・冷凍食品を急いで2階キッチンまで運ばなければならない状況が、想像以上に体力的な負担になっているそうです。
特に夏場は冷凍食品が
溶けないように一気に運ぶので
息が上がってしまいます
スーパーでの買い物も、重い物や冷凍食品の購入を躊躇してしまうことも。
何か工夫されている
ことはありますか?
1階に小型の冷蔵庫を
置くことも考えましたが
スペース的に難しくて
結局、夫の在宅時や週末に買い物に行くことで対応していますが、突発的な買い物では今でも苦労が絶えないとのこと。
2. 想定外の冷暖房効率の悪さ
夏は暑くて冬は寒い
これも設計段階では
気づかなかった点です
吹き抜けの開放感を重視した設計でしたが、実際に暮らしてみると大きな課題が。
階段部分の吹き抜けで暖かい空気が上昇するため、冬場は1階が特に寒く、子どもが風邪をひきやすい環境に。
具体的な影響は
どの程度なのでしょうか?
光熱費が前の家より
3割ほど増えて、それでも
快適とは言えないんです
2階リビングの窓からは冬場の冷気も伝わりやすく、カーテンを閉めると折角の眺望が活かせないというジレンマも抱えています。
3. 予想以上に疲れる階段の上り下りが増加
平日でも最低30回以上は
上り下りしているんです
これが毎日続くと結構辛い
具体的な上り下りが発生する典型的な1日の生活動線を挙げてもらいました。
- リビングで洗濯物を畳んでいる最中に宅配便が来て1階へ
- 子どもの着替えやおもちゃの出し入れで1時間に2~3往復
- 来客時にお茶を出す際も、階段の上り下りが必要に
妊娠中や体調不良時は特に負担が大きく、階段での転倒リスクも気になるそうです。
4. 家族の時間にズレが生じやすい
家族との時間に
影響は出ていますか?
はい、私はほぼ2階で家事を
している時間が多いので…
次のような課題も浮上してきたといいます。
- 学校から帰ってきた子どもが1階の部屋へ直行して顔を合わさない
- 夫の帰宅時、2階で家事中だと「お帰り」の声かけが遅れることも
理想としていた「家族が自然と集まるリビング」が、逆に家族の分断を生んでしまうという皮肉な結果に。
完成予想図では想像
できなかった日々の暮らしの
現実を感じています
逆に2階リビングで良かったと感じる瞬間は?
様々な困りごとがある一方で、2階リビングならではの魅力も感じているという中西さん。
2階リビングで良かったと
感じる瞬間について
教えていただけますか?
はい、確かに不便な点は
ありますが、素敵だなと
感じる時間も多いんです
特に休日は、家族みんなで2階リビングのソファに座り、大きな窓から見える奈良の街並みを眺めながらゆっくり過ごせる贅沢な時間が魅力だそうです。
具体的に良かったと感じる点について、次のように教えてくれました。
- 来客時に「素敵な眺めですね」と必ず褒められ、自慢できる空間になっている
- 天気の良い日は、遠くの山々まで見渡せる開放的な景色を独り占め
- 近隣の目を気にせずカーテンを開けっ放しにできる心地よさがある
プライバシーの面でも
メリットがありそうですね
また、2階リビングから見える景色は、まるで額縁に入った一枚の絵のようだと表現してくれました。
子育ての面でも
メリットはありますか?
子どもが小さいうちは
おもちゃが散らかっても
来客の目に触れにくくて
来客時のプライバシー確保という点でも、2階リビングの利点を感じているそうです。
- 急な来客でもリビングの片付けに焦らなくて済む
- 宅配や営業の訪問時に室内が見えない安心感
- 1階和室を来客スペースとして使い分けられる
空間の使い分けも
上手くできているんですね
はい、2階は家族だけの
プライベート空間として
大切にしています
不便さはあっても「我が家らしさ」を感じられる特別な空間として、2階リビングへの愛着も生まれているようです。
後悔しないために確認すべきだったポイントは?
ここまでお話を伺ってきた中西さんに、2階リビングの後悔を防ぐための重要なチェックポイントについて聞いていきます。
これから2階リビングを
検討する人が後悔しないための
アドバイスをお願いできますか?
はい、私の経験から
絶対に確認してほしい
ポイントがあります
実際の生活動線を、モデルハウス見学時にしっかりシミュレーションすることが大切だと強調します。
具体的な確認ポイントについて、以下のように説明してくれました。
- 階段の位置や幅、勾配を実際に上り下りして確認
- キッチンと収納スペースの上下移動を想定した配置の工夫
- 冷暖房の設備配置と吹き抜け空間の温度調節方法
- 防音性能と階下への音の伝わり方
モデルハウス見学時の
具体的なチェック方法を
教えていただけますか?
買い物袋を持って
実際に階段を上る体験を
してみることをお勧めします
中西さんは、以下のような確認作業が特に重要だと指摘します。
- スーパーの買い物を想定し、重い荷物を持って階段を上る
- 子どもの動きを予測して、目が届かない場所をチェック
- 窓からの眺望だけでなく、逆光や西日の影響も確認
- 2階から1階への物の受け渡しがしやすい動線設計
設計段階で工夫できる
ポイントもありそうですね?
そうなんです
後から変更が難しい部分は
特に慎重に検討したいです
設計時に確認必須の重要ポイントとして、次のような項目を挙げてくれました。
- 上下移動の少ない収納計画を考える
- 階段下を活用した1階用の収納スペースの確保
- リビング階段の場合は、手すりの位置や段板の素材選び
- 生活音が気になりやすい場所の床材や壁材の吟味
将来的な視点での
検討も必要かと思いますが?
家族構成の変化や
加齢による影響も
考えるべきでしたね
10年、20年先の暮らしを見据えた確認ポイントも重要です。
- 子どもの成長に伴う生活パターンの変化を予測
- 高齢期の階段上り下りの負担を考慮
- 将来的なリフォームの可能性も視野に入れる
- 介護が必要になった場合の生活動線の確保
季節や時間帯による
変化も気になりますね
夏の西日や冬の寒さは
実際に同じ時間帯に
見学することをお勧めします
これらの確認ポイントは、完成予想図だけでは分からない、実際の暮らしを左右する重要な要素になるそうです。
実際に1年8ヶ月住んでわかった2階リビングの本音
1年8ヶ月の暮らしを経験した中西さんに、2階リビングに対する率直な思いを伺っていきます。
実際に住んでみて
見えてきた本音を
お聞かせください
正直に言うと、毎日の
生活のしやすさより見た目を
優先してしまいました
憧れの眺望を手に入れたものの、日常生活では思った以上に我慢を強いられる場面が多いと振り返ります。
具体的にどんな点で
そう感じるのでしょうか?
中西さんは、1年8ヶ月の生活で実感した後悔を次のように語ってくれました。
- 休日の景色の良さより、平日の家事の大変さの方が印象に残る
- 「この階段、まだ何年上り下りするんだろう」という不安が時々よぎる
特に雨の日は荷物を持って
階段を上るのが本当に大変で
ため息が出てしまいます
理想と現実のギャップは
どの程度でしょうか?
設計段階で思い描いていた生活と、実際の暮らしの違いについても聞かせてくれました。
- 想像していた「休日の優雅な眺望生活」は月に2~3回程度
- 予想以上に1階と2階を行き来する回数が多い
- 家族の気配を感じにくく、孤独を感じることも
- 来客時のおもてなしがスムーズにいかない
ただし、このような不便さを抱えながらも、2階リビングならではの開放感は他では味わえない特別な魅力だとも。
窓から見える景色は
やっぱり素敵なんです
でも、それだけじゃ…
今の率直な気持ちを
教えていただけますか?
もし、もう一度選べるなら
1階リビングにして、
2階の部屋を工夫したいですね
「見た目や雰囲気の良さ」と「毎日の生活のしやすさ」、その優先順位の判断が難しかったと本音を語ります。
理想と現実のバランスは
とても大切な視点ですね
はい、毎日の生活を
もっとイメージすれば良かった
というのが正直な気持ちです
住んでみて初めてわかる不便さもあれば、予想以上に満足できる部分もあるといいます。
家族それぞれの生活スタイルや、将来の暮らしまで見据えた総合的な判断が大切だと、経験者ならではの本音を語ってくれました。
2階リビングを検討中の人へ後悔しないアドバイスを
最後に、2階リビングを検討している人へ向けて、実体験からのアドバイスを伺いました。
これから2階リビングの
採用を考えている人へ
アドバイスをお願いします
想像以上に生活への
影響が大きいので、慎重に
検討してほしいですね
特に重要なアドバイスとして、次の3点を挙げてくれました。
- モデルハウス見学は平日の落ち着いた時間帯に行って、実際の動きをシミュレーション
- 決断前に、2階リビングに住む知人宅での食事会や茶話会を体験させてもらう
- 建築会社の「メリットの説明」だけでなく「デメリットの対策」まで具体的に確認
家族構成による
影響も大きそうですね
はい、特に小さな子どもが
いる家庭は、より現実的な
視点で考えてほしいです
「素敵な眺望」や「開放感」だけで判断せず、以下のような生活面での確認が必要だと指摘します。
- 家族全員の1日の生活動線を細かく書き出す
- 2階と1階の往復が多い家事動作を具体的にリストアップ
- 子どもの成長に伴う生活パターンの変化まで予測
- 高齢の親の来訪や将来の介護の可能性も考える
後悔しないための
具体的な工夫は
ありますか?
はい、予算との兼ね合いは
ありますが、私の経験から
お伝えしたい点があります
間取り検討時に、以下のような工夫を設計に組み込むことで、2階リビングの不便さを軽減できるそうです。
- 1階にも簡単な給湯設備のある手洗いスペースを確保
- リビング階段を採用し、家族の気配を感じやすい設計に
- 2階キッチン近くに大容量のパントリーを設置
最後に、検討中の人へ
メッセージをお願いできますか?
毎日の生活のしやすさを
第一に考えて、家族で話し合い
納得のいく決断をして下さい
「眺望の良さ」という魅力的な一面に惑わされず、「毎日の暮らし」を最優先に考えることが、後悔のない選択につながると締めくくってくれました。
本日は貴重なお話を
ありがとうございました!
私の経験が、誰かの
お役に立てば幸いです
ブログまとめ:2階リビングは後悔のない慎重な選択を
今回の不動産とーくは『【体験談】2階リビング後悔ブログ。1年8ヶ月住んだ中西さんの話』と題して、貴重な実体験を紹介しました。
眺望と開放感を求めて2階リビングを選んだ中西さんの体験から、毎日の階段の上り下りや、掃除、家事動線の問題など、実際に暮らしてみて初めて気づく課題が明らかになりました。
家族構成や生活パターンも
重要なポイントですね
家族の年齢や生活のスタイル、将来の変化まで考慮して、慎重に検討することが大切です。
特に、育ち盛りの子どもがいる場合は、階段の昇り降りや防音性にも注意が必要です。
プロの意見を参考に
ベストな選択を
みなさんの大切な住まいづくりに、この記事がお役に立てば嬉しいです。
理想の2階リビングで、素敵な暮らしが実現できますように。
以上『【体験談】2階リビング後悔ブログ。1年8ヶ月住んだ中西さんの話』でした。
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