
「古い空家でも本当に売れるの?」
「売却手続きが複雑すぎてわからない」
実際に、相続や転勤などにより空き家を所有することになった方の多くが、管理の負担や維持費に頭を抱えています。
しかし、空き家の売却には独特の注意点があり、準備不足のまま進めると思わぬトラブルや損失を招いてしまうことがあります。
そこでこの記事では、不動産×住宅業界のプロが『空き家の売却ノウハウ!方法・手順・コツを高く売りたい人にプロ解説』と題して徹底解説します。
最後まで読めば、空き家を売りたいという悩みを解決し、適正価格でスムーズに売却するための具体的な方法がすべてわかるようになります。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)

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不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
どれを選ぶ?空き家を売却する方法5つ

空き家を売りたいと思っても、どのような方法で売却すれば良いのか悩んでしまう方は多いです。
空き家の売却には、状況や目的に応じて選択できる5つの主要な方法があります。
- 現状のままで売却する
- 解体して更地で売却する
- リフォームして売却する
- 不動産会社買取で売却する
- 空き家バンクを使って売却する
それぞれの方法には、費用や期間、売却価格に大きな違いがあります。
自分の状況に合った
方法を選ぶことじゃ!
あなたの空き家の状態や予算、売却の急ぎ度に応じて、最適な方法を見つけていきましょう。
1.現状のままで売却する
最もシンプルなのが、空き家に手を加えずにそのまま売りに出す方法です。
建物の状態が比較的良好で、買主が自分でリノベーションやリフォームを行いたいと考えている場合に適しています。
一番手間がかからない
方法ですね
この方法の最大のメリットは、売主側の初期費用を最小限に抑えられることです。
解体やリフォーム費用がかからん!
すぐに売却活動を始められるぞ!
一方で、古い建物の場合は買主が見つかりにくく、売却価格も低くなる傾向があります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
築年数が浅い空き家や、立地条件の良い物件であれば、現状のままでも十分に売却できる可能性があります。
2.解体して更地で売却する
建物が老朽化している場合や、新築希望の買主をターゲットにするなら、解体して更地での売却が有効です。
更地にすることで、買主は建築計画を立てやすくなり、購入を検討しやすくなります。
更地だと新築を
建てやすいですもんね
また、建物の瑕疵責任を負う必要がなくなるため、売主にとってもリスクを軽減できます。
ただし、大きな注意点があります。
解体費用は100万円~300万円程度かかるうえに、更地にすると住宅用地特例が適用されなくなり、固定資産税が最大6倍に増える可能性があります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
売却時期も含めて計画的に進めることが重要です。
税金の負担増も
考慮して判断するのじゃ!
3.リフォームして売却する
空き家を魅力的にして高値売却を目指すなら、リフォームという選択肢もあります。
水回りや内装、外壁などを修繕することで、空き家の印象を大幅に改善できます。
きれいになった家だと
買いたくなりますよね
特に、キッチンやお風呂などの水回りは、買主が重視するポイントです。
見た目が良くなることで、内覧時の印象も格段に向上し、早期売却につながる可能性があります。
しかし、最も気をつけたいのは
「費用対効果」じゃ!
リフォーム費用が売却価格の上昇分を上回ってしまうケースも珍しくないため、事前の試算が欠かせません。
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
リフォーム前には、改修後の価格上昇見込みを不動産会社に確認することが大切です。
4.不動産会社買取で売却する
とにかく早く確実に空き家を現金化したい場合は、不動産会社による買取が最適です。
仲介とは異なり、不動産会社が直接買い取るため、買主を探す手間や時間が一切かかりません。
急いで売りたい時に
助かりますね
内覧の対応や長期間の売却活動も不要で、古い空き家でも買い取ってもらえる可能性が高いのが魅力です。
ただし、スピードと引き換えに価格面では妥協が必要になります。
買取価格は市場価格の70~80%程度となることが一般的で、通常の売却より低い金額での取引になってしまいます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
買取を検討する際は、複数の業者から見積もりを取って条件を比較しましょう。
1社だけでなく
複数社に相談するのじゃ!
5.空き家バンクを使って売却する
地方にある空き家なら、自治体が運営する空き家バンクの活用も検討してみてください。
移住を希望する買主と空き家所有者をマッチングする制度で、登録費用が無料の場合がほとんどです。
移住希望者に
アピールできるんですね
自治体によっては、売却時の補助金制度や税制優遇もあるため、経済的メリットが期待できます。
移住希望者は、地域への愛着を持って購入を検討するケースが多く、長期的な関係性も築きやすいでしょう。
一方で、都市部の物件は対象外となることが多く、買主の母数が限定的で売却まで時間がかかる傾向があります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
空き家バンクは、他の方法と併用することで、より多くの買主にアプローチすることができます。
以上、空き家を売却する5つの方法を解説しました。
自分の状況に合った
方法が見つかりそうです
あなたの空き家の状態や立地、予算、売却の急ぎ度を総合的に考慮して、最適な売却方法を選択することが成功への第一歩となります。
【図解】空き家を賢く売却する手順1~8

空き家を売りたいけれど、何から始めればいいのかわからない方も多いでしょう。
空き家の売却は、正しい手順を踏むことで失敗を避け、より良い条件で取引を成功させることができます。
- 不動産会社に査定を依頼する
- 査定結果から売却計画を立てる
- 売却を任す不動産会社を決める
- 売却活動を始めて買主を探す
- 買主と不動産売買契約を結ぶ
- 引き渡しの準備を進める
- 売却代金の受け取り+引き渡し
- 翌年に税務署で確定申告を行う
手順がわかると
安心できますね
手順① 不動産会社に査定を依頼する
空き家売却の第一歩は、現在の市場価値を正確に把握することから始まります。
不動産会社に査定を依頼する際は、必ず複数社に依頼することが重要です。
なぜなら、会社によって査定額に数百万円の差が出ることも珍しくないからです。
そんなに差が出る
なんて驚きです
査定には「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。
| 査定方法 | 内容 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 机上査定 | 物件を見ずに周辺相場から算出 | 短時間で結果がわかる | 実際の状態が反映されない |
| 訪問査定 | 実際に物件を確認して算出 | より正確な価格がわかる | 時間がかかる |
空き家の場合は建物の状態が価格に大きく影響するため、訪問査定を選択することをおすすめします。
実際に見てもらった方が
正確な価格がわかるのじゃ!
手順② 査定結果から売却計画を立てる
複数社からの査定結果が揃ったら、それをもとに具体的な売却計画を立てていきます。
査定額にばらつきがある場合は、その理由をしっかりと確認しましょう。
高すぎる査定額には注意が必要で、契約を取りたいがために相場より高く設定している可能性もあります。
甘い言葉に惑わされない
ことが大切ですね
売却計画では以下の項目を決定します。
| 検討項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 売り出し価格の設定 | 査定額をもとに価格を決める | 相場より高すぎると売れ残るリスク |
| 売却方法の選択 | 仲介・買取・空き家バンクから選ぶ | 急ぎ度と希望価格で判断 |
| 売却スケジュール | いつまでに売りたいかを決める | 余裕を持ったスケジュールが重要 |
| リフォーム・解体の判断 | 現状売却か改修後売却かを決める | 費用対効果を慎重に検討 |
状況に応じて柔軟に
計画を立てることじゃ!
なお、相続した空き家で相続登記が未了の場合は、査定に出した不動産会社に相談しながら進めることができます。
司法書士の紹介も受けられるため、登記手続きと売却準備を並行して進めましょう。
手順③ 売却を任す不動産会社を決める
査定結果と提案内容を比較検討して、実際に売却を依頼する不動産会社を選びます。
この際に重要なのは、査定額の高さだけでなく、担当者の対応力や売却戦略の具体性です。
なぜなら、空き家は一般的な住宅より売却に時間がかかることが多く、長期間にわたって信頼できるパートナーシップが必要になるからです。
信頼できる不動産会社を選んだら、
次に検討すべきが媒介契約の種類じゃ!
不動産会社と結ぶ媒介契約には3つの種類があり、それぞれ特徴が大きく異なります。
| 契約タイプ | 複数社への依頼 | 自己発見取引 | 契約期間 | 活動報告 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 専属専任媒介 | 不可(1社のみ) | 不可 | 3カ月以内 | 1週間に1回以上 | 手間をかけたくない人 |
| 専任媒介 | 不可(1社のみ) | 可能 | 3カ月以内 | 2週間に1回以上 | 積極的に関わりたい人 |
| 一般媒介 | 可能 | 可能 | 制限なし | 義務なし | 競争原理を働かせたい人 |
どの契約が良いか
悩みますね
空き家の場合は売却に時間がかかることが多いため、専任媒介または専属専任媒介を選ぶ方が、不動産会社も積極的に活動してくれる傾向があります。
手順④ 売却活動を始めて買主を探す
媒介契約を結んだら、いよいよ本格的な売却活動がスタートします。
不動産会社は、不動産情報サイトへの掲載、チラシ配布、看板設置などの広告活動を行います。
内覧希望者が現れた場合の対応も重要なポイントです。
第一印象が大切
ですもんね
空き家の内覧では以下の準備が効果的です。
| 準備項目 | 具体的な内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 室内の清掃と整理整頓 | ほこりや汚れを除去、不用品の撤去 | 清潔感で好印象を与える |
| 電気・ガス・水道の開通確認 | ライフラインの動作確認 | 設備の状態を確認してもらえる |
| 換気による湿気やにおいの除去 | 窓を開けて空気を入れ替える | 空き家特有のにおいを軽減 |
| 照明の点検と電球交換 | 暗い印象を避けるため明るくする | 室内を明るく見せて開放感演出 |
売却活動中は定期的に不動産会社から報告を受け、反響が少ない場合は価格や条件の見直しを検討することも必要です。
柔軟な対応が
成功の鍵じゃな!
手順⑤ 買主と不動産売買契約を結ぶ
購入希望者から申し込みがあったら、条件交渉を経て売買契約を締結します。
特に空き家の場合、建物の瑕疵や設備の不具合について正確に伝える必要があります。
隠していたことが
後でバレたら大変ですね
売買契約書で確認すべき主な項目は以下の通りです。
| 確認項目 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 売買価格と支払い条件 | 総額、手付金、残代金の金額と支払い時期 | 手付金は通常売買価格の5~10% |
| 引き渡し時期と条件 | いつまでに引き渡すか、現状渡しか | 引き渡し前の清掃や修繕の範囲を明確に |
| 契約不適合責任の範囲と期間 | 隠れた欠陥が見つかった時の責任 | 空き家は免責または短期間に設定することが多い |
| 契約解除条件 | どのような場合に契約解除できるか | 住宅ローン特約や物件状況による解除条件 |
契約書の内容は後から変更が困難なため、不明な点があれば必ず確認してから署名しましょう。
手順⑥ 引き渡しの準備を進める
売買契約が成立したら、引き渡しに向けた準備を進めます。
この段階で必要になる主な手続きと書類は多岐にわたります。
特に相続した空き家の場合は、相続登記が完了していることが前提となります。
書類の準備って
大変そうですね
引き渡しに向けて準備すべき主な書類と手続きは以下の通りです。
| 必要書類・手続き | 内容 | 取得場所・注意点 |
|---|---|---|
| 権利証(登記識別情報) | 所有権を証明する書類 | 紛失時は司法書士に相談が必要 |
| 印鑑登録証明書 | 実印の証明書類 | 市区町村役場で取得、3カ月以内のもの |
| 固定資産税評価証明書 | 登記費用の計算に必要 | 市区町村役場で取得、最新年度のもの |
| 抵当権抹消準備 | 住宅ローン完済による抵当権解除 | 金融機関で手続き、完済証明書も必要 |
書類に不備があると引き渡しが延期になる可能性があるため、早めの準備を心がけましょう。
段取り良く進めることが
重要じゃな!
引き渡しに際して、荷物の片付け、測量や境界確定などが条件になっている場合は、不動産会社と連携しながら余裕をもって進めましょう。
手順⑦ 売却代金の受け取り+引き渡し
いよいよ最終段階の決済と引き渡しです。
通常は銀行で行われ、司法書士が立ち会って所有権移転登記の手続きを行います。
売却代金の受け取りと同時に、固定資産税などの精算も行われます。
ついに売却完了
ですね
決済当日の流れは以下のようになります。
| 手順 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 書類の最終確認 | 必要書類が全て揃っているかチェック | 不備があると決済が延期になる |
| 残代金の受け取り | 売買代金から手付金を差し引いた金額を受領 | 通常は銀行振込で確認後に次へ進む |
| 固定資産税等の精算 | 年税額を日割り計算して清算 | 引き渡し日を基準に売主・買主で按分 |
| 鍵の引き渡し | 全ての鍵を買主に渡す | スペアキーも含めて全て渡す |
| 所有権移転登記の申請 | 司法書士が法務局に登記申請 | 後日登記完了証が郵送される |
決済日に書類の不備が発覚すると取引が中止になることもあるため、前日までに再度確認しておきましょう。
手順⑧ 翌年に税務署で確定申告を行う
空き家の売却が完了しても、手続きはまだ終わりではありません。
売却した翌年の2月16日~3月15日に、必ず確定申告を行う必要があります。
売却で利益が出た場合は譲渡所得税、損失が出た場合でも申告することで他の所得と損益通算できる場合があります。
税金のことって
複雑ですね
確定申告を行う際の注意点は以下の通りです。
- 売却益が出なくても他の所得と損益通算できる場合がある
- 相続した空き家は3,000万円特別控除の対象になる場合がある
- 仲介手数料や測量費用なども経費として計上できる
- 申告期限は売却した翌年の3月15日までで延長不可
税制制度は事前に
チェックして賢く節税するのじゃ!
以上、空き家を賢く売却するための8つの手順を詳しく解説しました。
各手順を丁寧に進めることで、空き家の売却をスムーズに完了させ、満足のいく結果を得ることができるでしょう。
空き家を高く売りたい人必見のコツ4つ

空き家を売却する際、少しでも高い価格で売りたいと考えるのは当然のことです。
しかし、何も対策をせずに売りに出しただけでは、本来の価値より安く売ってしまう可能性があります。
- 複数の不動産会社の査定を比較する
- 高く売れるタイミングを見極める
- インスペクションで安心感を与える
- 特定空き家に指定される前に売却する
少しでも高く売れたら
うれしいですよね
これらのコツを実践することで、空き家の売却価格を最大化できる可能性が高まります。
1.複数の不動産会社の査定を比較する
空き家を高く売るための最も基本的で効果的な方法が、複数の不動産会社から査定を受けることです。
1社だけの査定では、その価格が妥当なのか判断することができません。
査定額には会社によって数百万円の差が出ることも珍しくないため、比較検討は必須といえます。
そんなに差が出るなんて
知りませんでした
一般的に、3~5社程度から査定を取ることで、適正な価格帯を把握できます。
ただし、注意すべきは極端に高い査定額を提示する会社です。
契約を取りたいがために相場とかけ離れた高額査定を出すケースもあるため、査定の根拠をしっかりと確認しましょう。
| 査定を受ける会社数 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 1~2社 | 手間がかからない | 価格の妥当性が判断できない |
| 3~5社 | 適正価格を把握できる | 対応に時間がかかる |
| 6社以上 | より詳細な比較ができる | 情報整理が大変になる |
手間を惜しまず
しっかり比較するのじゃ!
各社の査定額だけでなく、売却戦略や担当者の対応も併せて評価することが重要です。
2.高く売れるタイミングを見極める
「いつ売るか」によって、空き家の売却価格は大きく変わることをご存知でしょうか。
空き家の場合、一般的な住み替えタイミングよりも、維持費負担や税制上の期限を意識したタイミングが重要になります。
放置期間が長くなるほど建物の劣化が進み、売却価格は下がる傾向にあるためです。
確かに古い家は住み替えとは
違いますもんね
特に相続した空き家の場合は、相続税の申告期限や特例制度の適用期限が売却タイミングに大きく影響します。
相続から3年以内であれば空き家の3,000万円控除が適用される可能性があり、大幅な節税効果が期待できます。
税制優遇の期限は
見逃せませんね
また、建物の状態が悪化する前に売却することで、解体費用の負担を避けることも可能です。
市況面では、金利動向や地域の開発計画なども考慮すべき要素です。
ローン金利が上昇局面では
買主の購買意欲が下がる場合もあるぞ
| タイミング要因 | 期限・目安 | 空き家売却への影響 |
|---|---|---|
| 相続税申告期限 | 相続から10カ月以内 | 現金化が必要な場合は急ぐ必要 |
| 空き家の3,000万円控除 | 相続から3年以内 | 控除を受けるなら期限前に売却 |
| 建物の劣化進行 | 空き家期間1~2年 | 劣化前の早期売却が有利 |
| 特定空き家指定 | 管理状況により判断 | 指定前の売却で税負担回避 |
ただし、空き家の管理負担や維持費を考慮すると、タイミングを待ちすぎることも得策ではありません。
税制優遇と維持費負担を
バランス良く考えるのじゃ!
3.インスペクションで安心感を与える
買主の不安を解消し、信頼を得るために効果的なのがインスペクション(建物状況調査)です。
インスペクションとは、建築士などの専門家が建物の構造や設備の状態を客観的に調査することです。
調査結果によって建物の安全性や修繕の必要性が明確になり、買主に安心感を与えることができます。
専門家のお墨付きがあると
安心ですね
特に古い空き家の場合、買主は構造的な問題や雨漏り、シロアリ被害などを心配することが多いです。
事前にインスペクションを行い、問題がないことを証明できれば、売却価格の向上や早期売却につながる可能性があります。
一方で、調査で問題が発見された場合でも、事前に把握して対処法を検討できるメリットがあります。
| インスペクションの内容 | 調査項目 | 買主への効果 |
|---|---|---|
| 構造耐力上の安全性 | 基礎、柱、梁などの状態確認 | 建物の安全性への信頼向上 |
| 雨水の侵入防止 | 屋根、外壁、開口部の確認 | 雨漏りリスクの不安解消 |
| 設備配管の状況 | 給排水、電気設備の点検 | 入居後のトラブル回避 |
費用は10万円~15万円程度かかりますが、売却価格への好影響を考慮すると十分に元が取れる投資といえるでしょう。
先行投資として
検討する価値があるの!
4.特定空き家に指定される前に売却する
空き家を所有している方が絶対に避けたいのが「特定空き家」への指定です。
2015年に施行された空家等対策特別措置法により、管理不十分な空き家は特定空き家に指定される可能性があります。
特定空き家に指定されると、固定資産税の住宅用地特例が適用されなくなり、税負担が最大6倍に増加してしまいます。
さらに、行政代執行による強制的な解体費用を請求される場合もあります。
税金が6倍になるなんて
大変ですね
特定空き家の指定基準は以下の通りです。
- 倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
- 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
- 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
- その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
これらの条件に該当する前に売却することで、税負担の増加や行政処分のリスクを回避できます。
早めの対応が
重要ということですね
空き家の管理ができない状況であれば、状態が悪化する前に売却を検討することが賢明です。
特定空き家に指定された物件は買主が見つかりにくくなるため、売却価格にも大きな影響を与えてしまいます。
以上、空き家を高く売るための4つのコツを紹介しました。
これらのコツを実践して
納得のいく売却を目指すのじゃ!
適切な準備と戦略により、空き家を売りたい方も満足できる価格での売却が実現できるはずです。
空き家売却にかかる費用と税金の基礎知識

空き家を売りたいと考えている方が気になるのが、売却時にかかる費用や税金の負担です。
思わぬ出費で手取り額が大幅に減ってしまわないよう、事前にしっかりと把握しておくことが重要です。
空き家の売却では、通常の不動産売却とは異なる費用がかかる場合もあるため、正確な知識を身につけて計画的に進めましょう。
費用がどのくらいかかるか
不安です
空き家売却にかかる費用
空き家を売却する際にかかる費用は、物件の状況や選択する売却方法によって大きく異なります。
売却価格の5~10%程度が諸費用の目安とされていますが、空き家特有の費用も発生することがあります。
特に、建物の状態や境界の問題がある場合は、追加費用が予想以上に高額になる可能性もあるため注意が必要です。
空き家ならではの費用も
あるんですね
空き家売却でかかる主な費用は以下の通りです。
| 費用項目 | 金額の目安 | 支払時期 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 仲介手数料 | 売却価格×3%+6万円+消費税 | 売買契約時と決済時に半分ずつ | 売却価格が400万円超の場合の上限額 |
| 印紙税 | 1,000円~6万円 | 売買契約締結時 | 売却価格により変動 |
| 登記費用 | 1万円~5万円 | 決済時 | 抵当権抹消や住所変更がある場合 |
| 測量費用 | 50万円~100万円 | 測量実施時 | 境界が不明確な場合に必要 |
| 建物解体費用 | 100万円~300万円 | 解体工事完了時 | 更地で売却する場合 |
| 修繕・清掃費用 | 10万円~100万円 | 工事完了時 | 現状売却でも最低限の清掃は必要 |
| インスペクション費用 | 10万円~15万円 | 調査実施時 | 建物状況調査を行う場合 |
特に測量費用や解体費用は高額になりがちなため、実際に行う場合は売却前にしっかりと見積もりを取ることが大切です。
費用を事前に把握して
資金計画を立てるのじゃ!
また、複数の業者から見積もりを取ることで、適正な価格を把握できるだけでなく、費用を抑えることも可能になります。
空き家売却にかかる税金
空き家を売却した際にかかる税金についても、事前に理解しておくことが重要です。
売却で利益が出た場合は譲渡所得税が課税されますが、相続した空き家には特別控除制度が用意されている場合があります。
一方で、特定空き家に指定されると固定資産税が最大6倍に増加してしまうリスクもあります。
税金のことって
複雑ですね
空き家売却に関わる税金の詳細は以下の通りです。
| 税金の種類 | 税率・計算方法 | 納税時期 | 軽減措置・注意点 |
|---|---|---|---|
| 譲渡所得税(所得税) | 短期:30%、長期:15% | 売却翌年の確定申告 | 所有期間5年超で長期譲渡所得 |
| 住民税 | 短期:9%、長期:5% | 売却翌年の確定申告 | 譲渡所得税と併せて課税 |
| 復興特別所得税 | 所得税額×2.1% | 売却翌年の確定申告 | 2037年まで課税 |
| 固定資産税 | 固定資産税評価額×1.4% | 年4回(分割可能) | 住宅用地特例で1/6に軽減 |
| 都市計画税 | 固定資産税評価額×0.3% | 固定資産税と同時 | 市街化区域内の土地のみ課税 |
特に注目したいのが、相続した空き家に適用される可能性がある特別控除制度です。
| 控除制度 | 控除額 | 適用条件 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 空き家の3,000万円控除 | 最大3,000万円 | 相続から3年以内の売却など | 建物解体または耐震改修が必要 |
| 居住用財産の3,000万円控除 | 最大3,000万円 | 居住していた家の売却 | 住まなくなってから3年以内 |
| 取得費加算の特例 | 相続税額の一部 | 相続税を納税している場合 | 相続から3年以内の売却 |
控除制度をうまく使えば
税負担を減らせるんですね
税金の計算は複雑なため、特に高額な売却の場合は税理士への相談をおすすめします。
適切な控除制度を活用することで、数百万円の節税効果を得られる可能性もあります。
税制を味方につけて
賢く売却するのじゃ!
以上、空き家売却にかかる費用と税金について詳しく解説しました。
事前に必要な費用と税金を把握することで、空き家を売りたい方も安心して売却手続きを進めることができるでしょう。
空き家売却でよくある3つの失敗例と対策

空き家の売却では、知識不足や準備不足により大きな損失を被ってしまうケースが少なくありません。
特に相続で取得した空き家の場合、手続きの複雑さや特例制度への理解不足により、数百万円単位の損をしてしまう方もいます。
- 相続登記の放置で売却タイミングを逃した
- 管理不足で老朽化が進み査定額が下がった
- 空き家の3000万円控除を知らずに損した
失敗例を知っておけば
避けられますね
これらの失敗を避けるための具体的な対策も合わせて解説しますので、空き家を売りたい方はぜひ参考にしてください。
1.相続登記の放置で売却タイミングを逃した
相続した空き家でもっとも多い失敗が、相続登記を先延ばしにしてしまうことです。
相続登記をしないまま放置すると、いざ売却したい時に手続きが複雑化してしまいます。
特に、相続人が複数いる場合や時間が経過して相続人が増えた場合、全員の合意を得ることが困難になります。
登記って後回しにしがち
ですもんね
実際にあった事例では、相続から5年後に売却を決意したものの、相続登記に8カ月もかかってしまい、売却チャンスを逃して価格が200万円下落したケースもあります。
また、2024年4月からは相続登記が義務化されており、正当な理由なく3年以内に登記しないと10万円以下の過料が科される可能性があります。
法改正で義務化されたから
注意が必要じゃな!
対策
相続登記の放置を避けるための対策は以下の通りです。
- 相続発生後、できるだけ早期に相続登記を申請する
- 司法書士に依頼して確実に手続きを完了させる
- 相続人の間で売却方針を事前に話し合っておく
- 必要書類(戸籍謄本・印鑑証明書など)を早めに収集する
司法書士への報酬は15万円~30万円程度かかりますが、売却タイミングを逃すリスクを考えると必要経費といえます。
プロに任せる方が
安心ですね
2.管理不足で老朽化が進み査定額が下がった
空き家を放置してしまい、建物の状態が著しく悪化してから売却に踏み切るケースも多く見られます。
適切な管理をしないと、わずか2~3年で建物価値が大幅に下落してしまうことも珍しくありません。
雨漏りや湿気によるカビ、害虫の発生、設備の故障などが進行すると、修繕費用が売却価格を上回ってしまう場合もあります。
空き家って思った以上に
傷むの早いんですね
ある事例では、3年間放置した空き家の査定額が当初の予想より500万円も低くなってしまい、結果的に解体費用を差し引くとほとんど利益が残らなかったということもありました。
特に木造住宅の場合、定期的な換気や清掃をしないと急速に劣化が進みます。
こまめな管理が
資産価値を守るのじゃ!
対策
空き家の老朽化を防ぐための管理対策は以下の通りです。
| 管理項目 | 頻度 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|---|
| 換気・通風 | 月1~2回 | 全ての窓を開けて空気を入れ替える | 交通費のみ |
| 清掃 | 月1回 | 室内の掃除機がけ、拭き掃除 | 清掃用品代 |
| 水道設備の点検 | 月1回 | 蛇口を開閉して通水確認 | 水道基本料金 |
| 外回りの確認 | 月1回 | 屋根・外壁・雨樋の状態チェック | なし |
| 庭木の管理 | 年2~3回 | 剪定・草刈り | 3万円~10万円/年 |
| 専門業者による点検 | 年1回 | 建物全体の詳細チェック | 5万円~10万円/年 |
遠方にある空き家の場合は、空き家管理サービスの利用も検討しましょう。
月額5,000円~15,000円程度で定期的な管理を依頼できます。
3.空き家の3000万円控除を知らずに損した
すでに触れましたが、相続した空き家には「空き家の3,000万円控除」という非常に有利な税制優遇があります。
しかし、この制度を知らずに売却してしまい、本来であれば非課税だったのに数百万円の税金を支払ったという失敗例が後を絶ちません。
この控除を適用できれば、譲渡所得から最大3,000万円を差し引けるため、多くの場合で譲渡所得税が非課税になります。
3000万円も控除されるなんて
すごいですね
ただし、相続から3年以内の売却など、いくつかの厳しい条件があるため、知らずに期限を過ぎてしまうケースが多いのです。
実際の事例では、控除制度を知らずに相続から4年後に売却し、本来なら非課税だったのに350万円の税金を支払うことになった方もいます。
知識がないと大損を
してしまうのじゃ!
対策
空き家の3,000万円控除を確実に活用するための対策は以下の通りです。
- 相続発生後すぐに税理士へ相談して制度の適用可否を確認する
- 適用条件(耐震改修または解体)を満たすための準備を進める
- 相続から3年以内の売却期限を意識してスケジュールを立てる
- 必要書類(被相続人居住用家屋等確認書など)を早めに取得する
また、売却査定を依頼する際も、複数の不動産会社に相談することで、税制面でのアドバイスを受けられる可能性があります。
会社によって税務知識に差があるため、より詳しい情報を得るためにも複数社への相談が有効です。
控除の適用条件は複雑なため、専門家のサポートを受けながら確実に手続きを進めることが重要です。
専門家に相談すれば
安心ですね
以上、空き家売却でよくある3つの失敗例とその対策を紹介しました。
事前の準備と正しい知識で
失敗を防ぐことができるのじゃ!
これらの失敗例を参考に、空き家を売却する際は慎重に準備を進め、後悔のない取引を実現してください。
空き家を売りたい人に役立つ質問と回答

空き家の売却を検討している方から寄せられる、よくある疑問と悩みにお答えします。
初めて空き家を売りたいと思った時に浮かぶ不安や疑問は、多くの方が抱く共通の悩みです。
- 古い空き家でもそのまま売れる?
- 売却にはどのくらいの期間がかかる?
- 遠方の空き家でも売却できる?
- 空き家が売れない場合はどうする?
同じような悩みを持つ方が
多いんですね
これらの疑問を解決することで、安心して売却手続きを進められるでしょう。
Q.古い空き家でもそのまま売れる?
結論から申し上げると、古い空き家でもそのまま売却することは十分可能です。
築50年や60年を超えるような古い空き家でも、立地条件や土地の価値によっては買主が見つかります。
むしろ、リノベーション需要の高まりにより、古い家を安く購入して自分好みに改修したいと考える買主も増えています。
古い家でも需要が
あるんですね
ただし、古い空き家をそのまま売却する場合の注意点もあります。
- 建物の瑕疵については正直に告知する
- 現状渡しの条件を明確にして責任範囲を限定する
- 最低限の清掃や整理整頓は行う
- 耐震性能や建物状況を事前に調査する
売却価格については、建物部分の評価は低い、またはゼロに近くなりますが、土地の価値がメインとなるため極端に安くなることは少ない傾向があります。
土地の価値があれば
心配いらないのじゃ!
複数の不動産会社に査定を依頼することで、古い空き家でも適正な価格を把握できます。
会社によって古い物件への評価や販売戦略が異なるため、より高く売却できる可能性があります。
Q.売却にはどのくらいの期間がかかる?
空き家の売却期間は、物件の条件や市場環境によって大きく異なります。
一般的には、売却活動開始から成約まで3カ月~6カ月程度が目安とされています。
ただし、空き家の場合は通常の住宅より時間がかかることが多く、1年以上売却活動を続けるケースも珍しくありません。
思ったより時間が
かかるんですね
売却期間に影響する主な要因は以下の通りです。
| 要因 | 短期売却の条件 | 長期化する条件 |
|---|---|---|
| 立地条件 | 駅近、住宅地、利便性良好 | 駅から遠い、山間部、過疎地域 |
| 価格設定 | 相場に見合った適正価格 | 相場より高すぎる価格 |
| 建物状態 | 状態良好、リフォーム済み | 老朽化進行、大規模修繕必要 |
| 売却方法 | 仲介、適切な広告活動 | 広告不足、営業活動消極的 |
| 市場環境 | 買主需要旺盛、金利低下 | 買主需要少ない、金利上昇 |
早期売却を希望する場合は、価格を相場より少し下げることや、買取業者への売却も検討しましょう。
状況に応じて戦略を
変えることが大切じゃな!
Q.遠方の空き家でも売却できる?
遠方にある空き家でも、問題なく売却することができます。
現在は、IT技術の発達により遠隔地での不動産取引がスムーズに行えるようになっています。
オンライン査定、WEB会議での打ち合わせなども普及しており、物理的な距離はそれほど大きな障害ではありません。
技術の進歩で便利に
なったんですね
遠方の空き家を売却する際の進め方は以下の通りです。
- 一括査定サイトで複数の地元不動産会社に依頼する
- 査定結果を比較して信頼できる会社を1~2社に絞る
- 選んだ会社と詳細な打ち合わせを行い媒介契約を結ぶ
- 売却活動の進捗を定期的に報告してもらう
ただし、現地の不動産会社に丸投げではなく、担当者との連携や定期的な物件管理は欠かせません。
そして遠方だからこそ、地元の事情に詳しい不動産会社を選ぶことが重要になります。
やはり密な連携が
ポイントですね
また、内覧対応や鍵の管理などは、親族や知人に協力してもらうか、不動産会社に一任することになります。
遠方でも工夫次第で
スムーズに売却できるのじゃ!
Q.空き家が売れない場合はどうする?
長期間売却活動を続けても買主が見つからない場合は、戦略の見直しが必要です。
売れない原因を正確に把握して、適切な対策を講じることで売却につなげることができます。
まずは、なぜ売れないのかを冷静に分析することから始めましょう。
原因がわかれば対策も
立てられますね
売れない場合の主な対策方法は以下の通りです。
| 売れない理由 | 対策方法 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 価格が高すぎる | 相場に合わせて価格を下げる | 買主からの問い合わせ増加 |
| 広告が不十分 | 不動産会社を変更する | 新しい販売戦略で露出拡大 |
| 建物状態が悪い | 最低限のリフォームを実施 | 内覧時の印象改善 |
| 立地条件が悪い | 解体して更地で売却 | 新築希望者の関心獲得 |
| 需要がない地域 | 買取業者への売却検討 | 確実な現金化 |
6カ月以上売却活動を続けても成約しない場合は、価格や販売方法の抜本的な見直しを検討すべきタイミングです。
半年が一つの
目安なんですね
最終的な選択肢として、以下のような方法もあります。
- 賃貸物件として活用する
- 自治体の空き家バンクに登録する
- 解体して駐車場や太陽光発電用地にする
- 不動産会社による買取を依頼する
どうしても売却できない場合でも、放置することだけは避けることが重要です。
特定空き家に指定されるリスクや近隣への迷惑を考慮し、適切な管理を続けるか処分方法を検討しましょう。
諦めずに最適な解決策を
見つけることじゃ!
以上、空き家を売りたい方からよく寄せられる質問にお答えしました。
どのような状況でも解決策は必ずあります。専門家に相談しながら、あなたの空き家に最適な売却方法を見つけてください。
[体験談]実際に空き家売却を経験した人の声

実際に空き家売却を経験された方々の生の声をお届けします。
売却のきっかけから苦労した点、そして同じ悩みを抱える方へのアドバイスまで、リアルな経験談を通じて空き家を売りたい人に役立つ情報が手に入ります。
中村 和彦さん(62歳・京都府)
- 空き家を売ることを決めたきっかけは?
- 親父が他界してから5年、実家をそのまま放置しておりました。
当初は「まあ、そのうち何とかなるやろ」程度に考えていたのですが、年間の管理費用だけで25万円も飛んでいく現実に愕然としました。
草刈りも自分でやっておりましたが、腰を痛めてしまい、業者に頼むとさらに出費が増える一方でした。 - 空き家の売却で一番苦労したことは?
- なんといっても買い手探しでした。
立地が良くない上に築年数も古く、1年以上も売れ残り続けました。
価格を下げるのも悔しくて、意地になって高値で粘っていたのが失敗でした。
結局、相場より200万円下げてようやく売れた次第です。 - 今、空き家売却を検討中の人へひと言
- 変なプライドは捨てて、早めに相場価格で売ることをお勧めします。
時間が経てば経つほど、建物の価値は下がりますから。
木村 美奈子さん(43歳・北海道)
- 空き家を売ることを決めたきっかけは?
- 札幌のマンション暮らしなのに、実家が函館にあって困ってました。お母さんが施設入所してから空き家状態。冬の暖房費だけで月3万円って聞いてビックリ!誰も住んでないのにこの出費はキツイです。
- 空き家の売却で一番苦労したことは?
- 雪害対策が最悪でした。屋根の雪下ろしを怠って雨漏りが発生し、修理に50万円も!売る前にこんな出費があるなんて想定外。不動産屋さんも「北海道の空き家は冬季管理が命」って言ってたけど、本当にその通りでした。
- 今、空き家売却を検討中の人へひと言
- 迷ってる時間がもったいない!
特に雪国は維持費がハンパないので、決断は早い方がいいですよ。
伊藤 龍一さん(51歳・愛知県)
- 空き家を売ることを決めたきっかけは?
- 父の遺した実家の管理に頭を悩ませておりました。
名古屋から車で2時間の山間部にある古い家屋で、私ども夫婦も息子も都市部での生活に慣れ親しんでおり、移住は現実的ではございませんでした。
庭木の手入れだけで年間15万円の出費となり、これ以上の維持は困難と判断いたしました。 - 空き家の売却で一番苦労したことは?
- 売却に際して必要な書類の準備に予想以上の時間を要しました。
測量図が古く、境界確定に半年もの期間を要したのでございます。
隣接地主様との立ち会いも何度も行い、大変ご迷惑をおかけしました。
このような手続きがあることを事前に把握しておけば、もう少しスムーズに進められたかもしれません。 - 今、空き家売却を検討中の人へひと言
- 専門家への早期相談が何より重要でございます。
司法書士様や不動産鑑定士様のアドバイスにより、適切な手順で進めることができました。
小林 恵さん(38歳・沖縄県)
- 空き家を売ることを決めたきっかけは?
- おじいちゃんの家が空き家になって、どうしようか悩んでたんです。
沖縄の古い家って、台風対策が大変で。
去年の台風で屋根瓦が飛んで、近所の車に傷つけちゃって大変なことに。
保険でカバーできたけど、もしケガ人が出てたらと思うとゾッとしました。
家族会議で「これはもう売るしかないね」って話になったんです。 - 空き家の売却で一番苦労したことは?
- シロアリ被害がひどくて参りました。
床がブカブカになってて、駆除と補修で80万円も!
「売るために直すって本末転倒じゃない?」って思ったけど、そのままじゃ売れないって不動産屋さんに言われて。
沖縄の湿気はシロアリの大敵ですね。 - 今、空き家売却を検討中の人へひと言
- 台風のリスクを甘く見ちゃダメ。
近所に迷惑かける前に、早めの判断が大事だと思います。
松本 清治さん(67歳・広島県)
- 空き家を売ることを決めたきっかけは?
- 妻を亡くしてから一人で実家に住んでいましたが、息子の勧めで老人ホームに入ることにしました。
家は築50年を超える古いもので、息子も娘も「住む気はない」とはっきり言われました。
一人で管理するには家が大きすぎるし、固定資産税も馬鹿になりません。
いつまでも家にしがみついていても仕方がないと思い、売却を決意しました。 - 空き家の売却で一番苦労したことは?
- 50年間溜め込んだ荷物の整理が一番きつかったです。
妻の思い出の品々を処分するのは心苦しく、作業が全然進みませんでした。
息子夫婦が手伝ってくれたおかげで何とか片付けることができましたが、精神的にかなり参りました。
体力的にも限界で、業者に頼めばよかったと後悔しています。 - 今、空き家売却を検討中の人へひと言
- 年を取ってからの決断は体力的にも精神的にもしんどいです。
元気なうちに家族でよく話し合って、早めに行動することが肝心です。
以上、 実際に空き家売却を経験した人の体験談を紹介しました。
「東京の空き家、どうしたらいい?」 「売却したいけど相場がわからない」 「信頼できる不動産会社の見つけ方は?」 相続や転居により空き家を所有することになったものの、管理や活用方法に困っている方が全国で急増しているのが現実 …
「相続した空き家の管理が大変すぎ…」 「空き家をどうやって売ればいいの?」 「神奈川の相場がまったくわからない」 神奈川県内で空き家を所有する多くの方が、遠方からの管理の困難さや維持費用の負担、そして売却への不安を感じて …
まとめ:空き家売却で負担から解放されよう

今回の不動産とーくは『空き家の売却ノウハウ!方法・手順・コツを高く売りたい人にプロ解説』と題して、下記の項目を解説しました。
- どれを選ぶ?空き家を売却する方法5つ
- 【図解】空き家を賢く売却する手順1~8
- 空き家を高く売りたい人必見のコツ4つ
- 空き家売却にかかる費用と税金の基礎知識
- 空き家売却でよくある3つの失敗例と対策
- 空き家を売りたい人に役立つ質問と回答
- [体験談]実際に空き家売却を経験した人の声
空き家売却について
参考になったかの~?
空き家を所有することの負担は、想像以上に大きなものです。
管理費用や固定資産税、近隣への迷惑を考えると、放置し続けることは決して良い選択ではありません。
しかし、今回解説した内容を実践すれば、空き家を売りたいという気持ちを確実に実現に近づけることができるでしょう。
売却の流れがよく
わかりました
空き家売却成功への3つの重要ポイント
この記事を通して、特に重要だと感じていただきたいポイントが3つあります。
まず1つ目は、複数の不動産会社に査定を依頼することの重要性です。
会社によって査定額に数百万円の差が出ることも珍しくないため、1社だけの査定で満足してはいけません。
複数社への相談が
成功の鍵ですね
2つ目は、早期の行動開始です。
相続登記の義務化、特定空き家指定のリスク、3,000万円控除の期限など、時間が経つほど不利になる要素が多いのが空き家の特徴です。
「いつか売ろう」ではなく「今すぐ動こう」という意識が、結果的に大きな差を生みます。
先延ばしにすることが
一番のリスクじゃな!
3つ目は、専門家との連携です。
不動産会社、司法書士、税理士といった専門家のサポートを受けることで、失敗を避けながらスムーズに売却を進められます。
費用はかかりますが、それ以上のメリットを得られるはずです。
空き家売却で新しいスタートを切ろう
空き家の所有は、精神的にも経済的にも大きな負担となります。
しかし、売却することで、その負担から完全に解放されるだけでなく、売却代金を新たな人生設計に活用することもできます。
売却後は気持ちも
すっきりしそうです
相続した親の思い出の家を手放すことに複雑な気持ちを抱く方もいるでしょう。
ですが、放置して朽ち果てさせるよりも、新しい家族に大切にしてもらう方が良い選択だと思います。
あなたも空き家の負担から解放されて、新しいスタートを切ってみませんか。
新しい家族に大切にして
もらえたらうれしいです
売却は決して難しいことではありません。
正しい知識と適切なサポートがあれば、必ず納得のいく結果を得ることができます。
一歩踏み出す勇気が
未来を変えるのじゃ!
この記事があなたの空き家売却の成功につながることを心から願っています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
あなたが抱える空き家の悩みが解決し、明るい未来への第一歩を踏み出せることを応援しています。
以上『空き家の売却ノウハウ!方法・手順・コツを高く売りたい人にプロ解説』でした。








