
今住んでる建売には満足してるけど、やはり自由な注文住宅に憧れを持つ人が増えています。
マイホームは一生に1回という考え方はもう昔の話。
できるなら注文住宅で、もう一度理想の住まいを手に入れたいですよね。
この記事では、不動産業界17年のプロが『建売から注文住宅へ住み替え!4つの注意点・最初にやるべきことは?』と題して解説します。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産業界17年。相談件数2,800件超・査定件数2,000件超。不動産コンサルティング事業を行なうクラウドハーツ・リアルエステート代表。≫詳しいプロフィール
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級ファイナンシャル・プランニング技能士
建売から注文住宅へ住み替える人が多い理由は?
代表的な理由は、建売では叶わなかった希望を実現できるからです。
当時は「これだ!」と決めて買った建売も、住み始めると色々気付く点がでてきます。

部屋の動線、収納の少なさ、キッチンの使い勝手など、人によってはもっと沢山あるじゃろう
それに、子供が成長すれば、それぞれが住まいに対して意見を持つようになります。
注文住宅なら家族みんなの不満を解消し、今の建売よりたくさんの希望が叶えられると考えて住み替える人が多いです。
建売から注文住宅へ住み替える際の注意点は?
建売から注文住宅へ住み替える際の注意点は下記4つです。
注意点1.
予算オーバーになりがち
『予算オーバーになりがち』は、建売から注文住宅へ住み替える際の注意点です。
大半の人は、今の建売以上の注文住宅を求めることになるからです。
希望次第で見積もりは青天井なるため、流行りのローコスト住宅メーカーを含めて、色々なハウスメーカーの見積もりを比較すべきでしょう。

注文住宅は建売のように量産発注ではないからの~
見積もりが高くなりがちじゃ!

できれば住宅ローンの額は抑えたいですね
注意点2.
入居まで1年以上はかかる
『入居まで1年以上はかかる』は、建売から注文住宅へ住み替える際の注意点です。

スケジュールの目安は以下の通りじゃ!
↓
・ハウスメーカー選び(1ヶ月)
↓
・注文住宅の打ち合わせ(2ヶ月)
↓
・確認申請~建築工事(7ヶ月)
↓
・引き渡し手続き~引っ越し(1ヶ月)
住宅ローンの審査や契約なども並行しながら、いくらスムーズに進めても1年以上は必要になるでしょう。
もし土地から探すとなれば、1年半以上は見て計画を立てる必要があります。
注意点3.
希望の土地を見つけるのが難しい
『希望の土地を見つけるのが難しい』は、建売から注文住宅へ住み替える際の注意点です。
立地や面積によりますが、住宅建築に適した土地は早い者勝ちである他、地域の建売会社が抑えている場合も多いからです。
最低限、不動産情報サイトを毎日チェックしながら、複数の不動産会社に情報提供も依頼する必要があるでしょう。

更地の土地だけでなく、中古住宅を解体前提で検討すれば、情報の幅が広がるぞ!
注意点4.
一度賃貸へ引っ越さないと無理がある
『一度賃貸へ引っ越さないと無理がある』は、建売から注文住宅へ住み替える際の注意点です。
注意点2の通り、注文住宅は入居まで1年以上かかることが多く、売却した建売の買主はそこまで待ってくれないからです。

そもそも1年以上先の引き渡しでは、買い手もつかんじゃろう
また、無理にスケジュールを詰め込むと、焦って妥協ばかりの注文住宅になる恐れもあります。
そこで、あいだに賃貸を挟めば、即入居OKで売却しやすく、住み替えのスケジュールに余裕が生まれます。

賃貸で必要な敷金礼金や引っ越し費用は、必要経費として考えた方がよさそうね
ハウスメーカーによっては、負担の少ない仮住まいの賃貸を紹介してくれるケースも多いので、その点も比較してみて下さい。
以上、建売から注文住宅へ住み替える際の注意点を解説しました。
建売から注文住宅への住み替えで最初にやるべきこと
まずは「今の建売の売却額を確認すること」です。
住み替えの実現には、今ある「住宅ローンの完済」が条件になるため、売って完済可能かどうか第一に確認しましょう。

不動産会社に査定依頼じゃな!
査定の結果、
- 希望以上 or ローン残債以上で売れる
→住み替えを具体的に検討する - 希望未満 or ローン残債未満でしか売れない
→完済に足らない分の現金を用意する前提で住み替えを検討する、または見送る

たしかに、今の建売の売値次第でどちらにも転びそうですね
査定に出しても必ず売る必要はないので、建売から注文住宅への住み替えがあなたにとって現実的かどうか、見極めることが重要です。

もし高く売れて売却益が出るなら、住み替え予算に余裕も生まれるじゃろう!
あなたの建売はいくら売れる?
プロ17年厳選の査定サイトTOP3
建売から注文住宅への住み替えに備えて、今の家がいくらで売れるか簡単に査定比較できるサイトがあるので、とても便利です。

おすすめは下記3サイトじゃ!
どれも1~2分あれば依頼できるぞ!
※査定後に売却するorしないは自由です。
各不動産会社で300~500万円の差はごく普通に出るので、複数社それも「3社以上」を目安に査定結果を取り寄せれば、正確な売却相場と高く売れる見込みがわかります。
信頼性の高い不動産会社のみ集めた査定サイトが少ない中、これら3サイトなら安心しておすすめできます。(もちろん無料です)
実際に売るかどうかは査定額次第で決めればOKなので、まずは「あなたの建売の家がいくらで売れるか?高く売れるか?」を確認してみて下さい。
もし査定サイト選びに迷ったら?

参考に当サイトでは、
「スーモ売却」の利用が最も多いの~
また、利用者の中には、サイトを併用して地域の優良な会社を取りこぼさず依頼する賢い人もいます。(例:スーモ売却+すまいValue、スーモ売却+HOME4U など)
各サイトで登録する会社が異なることから、これら3サイトの併用なら間違いなく比較の質が上がるので、あなたも余裕があればぜひやってみて下さい。
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まずは1社だけに査定依頼したい人へ
まずは手始めに1社だけ査定依頼し、複数社の比較は後々考えたい人もいると思います。
その場合は、顧客対応や社員教育が徹底された下記「大手2社」がおすすめです。
※1.調査方法:インターネットリサーチ/調査会社:GMOリサーチ(株)/期間:2021.12.24~27
以上、建売から注文住宅への住み替えで最初にやるべきこと、今の売却額の確認に役立つプロおすすめの査定サイトも紹介しました。
経験者に聞いた!
建売から注文住宅へ住み替えた人の体験談
過去に、建売から注文住宅へ住み替えた人の「体験談」をいくつか紹介します。
- 建売から注文住宅へ住み替えた理由は?
- 家族がくつろげる家を自分達の好きな空間にしたかったから
- 建売から注文住宅へ住み替えて良かった点は?
- 断熱効果などの性能面や、動線が良くなったことで住みやすい家になりました。
- 建売から注文住宅へ住み替えて悪かった点は?
- 悪かった点はありません。
強いてあげれば、建売が思ったより高く売れなかったこと。 - 体験談
- 建売は万人うけを狙ったものです。
一方で、注文住宅は確かに割高かもしれませんが、住み心地は段違いだと思っています。
また、注文住宅を建てる時の注意点は、将来を見据えた建築が肝です。
現在の状況で判断すると取り返しのつかない部分も出るので、住宅メーカーとしっかり相談した方がよいと思います。
- 建売から注文住宅へ住み替えた理由は?
- はじめに住んでいた建売は、パートナーが結婚前に購入した家で好みではない他、子育てしやすい地域に住みたかったため
- 建売から注文住宅へ住み替えて良かった点は?
- デザインや使い勝手など、自分好みにカスタマイズされた家に住むことができた点。
子ども第一に土地から探したので、住環境も良くなった。 - 建売から注文住宅へ住み替えて悪かった点は?
- 住宅ローンを返し切ると、パートナーが60代になっているのでそこが心配です。
- 体験談
- 元々住んでいた建売は、パートナーの両親がほとんど決めて購入しました。
ローンは無いけれど、水回りが不便で、光があまり入らないことや、子育て世帯には不便な環境で住心地が悪かったため住み替えました。
注文住宅は値が張り、ローンの返済計画など心配な面もあったが、やはり1からデザインできる点がよかったです。
家事動線やデザインにこだわり、断熱材は注文住宅の方がしっかりしているのか、冬場も温かく住心地が良くなりました。
ただ、注文住宅はこだわればこだわるほど値段が上がるので、ローンの返済計画や着地点をしっかりと決めた上で、購入を検討することをおすすめします。
- 建売から注文住宅へ住み替えた理由は?
- 子どもが増えて部屋が欲しくなったからが一番、そして家事をやりやすくしたかったから
- 建売から注文住宅へ住み替えて良かった点は?
- 自分の好きなように部屋を作ることができた点
- 建売から注文住宅へ住み替えて悪かった点は?
- 覚悟していたものの、かなり価格が高くなった点
- 体験談
- かなりの出費を覚悟することが必要ですが、注文住宅はお金がかかる分それだけの価値があります。
住んでいると、自分の要望通りにできたことついてずっと満足する事ができています。
- 建売から注文住宅へ住み替えた理由は?
- 家族構成が変わり、夫婦一世帯から二世帯住宅が必要になったため
- 建売から注文住宅へ住み替えて良かった点は?
- 親世代のバリアフリーに配慮した水回りの配置や間取りが自由に作れたこと
- 建売から注文住宅へ住み替えて悪かった点は?
- 自由度が増す=オプション契約になるので、建売よりもコストが高くついたこと
- 体験談
- 注文住宅は間取りの設計がある程度自由で、親世代の寝室とトイレを近くするなど希望の動線にできた。
床や壁紙の素材、キッチンやトイレも自由に選べるので、好みの色やデザインになって満足だった。
建売とは異なり、ハウスメーカーに全て丸投げはできないので、自分達で考える部分も多く、建築完成までにそれなりの時間と余裕が必要。
それと、ハウスメーカー選びが重要で、施工事例を見て検討した方がいい。
- 建売から注文住宅へ住み替えた理由は?
- 子供の人数が増えるにつれ、部屋数も足りなくなり、リビングも少し狭く感じた為
- 建売から注文住宅へ住み替えて良かった点は?
- 自分達の理想の間取りで、近所の様子を気にせず、暮らせるようになったこと
- 建売から注文住宅へ住み替えて悪かった点は?
- 大きい家を建ててしまったので、将来を考えると、大きさは失敗したのかもしれません。
- 体験談
- 私はどちらかというと潔癖症だったので、建売は色々なところが気になって仕方ありませんでした。
また、子供が増えるにつれて部屋数も必要になり、さらに近所の方々への配慮がとても疲れました。
注文住宅に住んでからは、色々なものから解放された気がします。
一度しかない人生、自分の思いのままのお家を手に入れてください。
まとめ:注文住宅に住み替えは時間に余裕をもった計画を
今回の不動産とーくは『建売から注文住宅へ住み替え!4つの注意点・最初にやるべきことは?』と題して、下記の項目を解説しました。

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建売から注文住宅への住み替えは、事前の「計画」が最も大事です。
売却と建築の両立は、いざ進めてみると思った以上に大変なので、一歩一歩時間に余裕をもって進めるべきです。
早く住み替えたいがあまりスケジュールを詰め込むと、今の建売を安く売るハメになったり、希望の注文住宅にならずに後悔することもあるでしょう。
くれぐれも事前の「計画」が大事です。
以上『建売から注文住宅へ住み替え!4つの注意点・最初にやるべきことは?』でした。
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