「注文住宅なのに建売と変わらない…」
「600万円も余計に払ってしまったな…」
「こんなに自由がきかないなら意味が…」
注文住宅を建てたものの、土地の制約で理想の間取りを諦めざるを得なかった岩田さん。
変形地での設計の難しさや予算超過の苦労、そして同町内で見つけた理想の建売住宅との価格差に悩む日々を送る中で、注文住宅と建売住宅それぞれのメリット・デメリットを身をもって体験。
土地選びと住宅の種類の選択を誤ると、数千万円規模の買い物が後悔に変わってしまうそうです。
この記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『【体験談】建売にすればよかったブログ…600万差に後悔の岩田さん』と題して、貴重な実体験を紹介します。
最後まで読めば、注文住宅と建売住宅のそれぞれの特徴や選び方のポイントがわかり、あなたの住宅購入の判断材料として役立てることができます。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
- 岩田 秀樹さん(イワタ ヒデキ)
-
【年齢】41歳【居住地】栃木県
【自己紹介】昨年、注文住宅(3,800万円)を建てて引っ越し。28坪の変形地で設計の自由度に制限が多く、理想の間取りは諦めざるを得なかった。あとから同町内で見つけた建売住宅は32坪の整形地で、ほぼ希望通りなのに3,200万円の割安さで驚く。入居から4ヶ月経った今でも、建売にすればよかったと後悔している。両親に「注文住宅なのに建売と変わらないじゃない」と言われ、モヤモヤが募る日々。※プライバシー保護により仮名
建売にすればよかった…600万円の差に後悔した話
早速このブログでは、注文住宅を建てて「建売にすればよかった…」と感じている岩田秀樹さんにお話を伺います。
岩田さん、本日は貴重な
ご経験をシェアいただき
ありがとうございます
こちらこそ、私の経験が
同じように悩んでいる人の
参考になれば幸いです
- 建売ではなく注文住宅を選んだ決め手は何だった?
- 28坪の変形地で設計に制限…具体的に何を諦めた?
- 「建売にすればよかった」と後悔したきっかけは?
- 注文住宅で「これだけは良かった」と思える点は?
- あとから同町内に希望の建売を見つけた時の気持ちは?
- 注文住宅を建てて4ヶ月…今だから話せる本音は?
- 注文か建売かで迷う人へ、後悔した経験からひと言
昨年、栃木県で注文住宅を建てた岩田さんは、希望の間取りを実現できない制約の多い土地選びから、予算超過まで、様々な困難を経験されました。
土地の制約は住宅計画に
大きな影響を与えますよね
そうなんです
土地が小さく変形地だったため
設計の自由度が低かったんです
完成から4ヶ月が経った今でも、同町内で見つけた理想に近い建売住宅との600万円もの価格差に、複雑な思いを抱えています。
これから、注文住宅選択の経緯から現在の心境まで、率直にお話を伺っていきましょう。
建売ではなく注文住宅を選んだ決め手は何だった?
注文住宅を選んだ理由について、岩田さんは少し考え込みながら話し始めました。
当時はどんな点に魅力を
感じて注文住宅を
選ばれたんですか?
理想の間取りや設備を
自由に決められると
思っていたんです
注文住宅を選んだ決め手となった要素は、以下の通りだったと振り返ります。
- キッチンからリビング全体が見渡せる間取りにしたかった
- 将来の両親との同居を考えて1階に和室を配置したかった
- 収納スペースを効率的に確保したかった
- 子どもの成長に合わせて間取りを工夫したかった
建売住宅も見学は
されましたか?
はい、3棟ほど見ましたが
どれも既製品っぽい感じが
気になってしまって…
建売住宅は「理想の間取りは無理だろう」と決めつけてしまい、真剣な検討対象から外してしまったと言います。
28坪の変形地で設計に制限…具体的に何を諦めた?
土地の制約について、岩田さんは深いため息とともに話し始めました。
28坪という限られた
面積に加えて変形地となると
かなりの制約がありますよね
本当にそうです
設計士さんと何度も
検討を重ねたのですが…
敷地が三角形に近い形状だったため、建物の配置自体に大きな制限がかかってしまいました。
まず、諦めざるを得なかった要素について、以下のように説明してくれました。
- キッチンからリビング全体を見渡せる配置が実現できず、視界が限定的に
- 1階の和室は4.5畳までしか確保できず、両親との同居は現実的ではない広さに
- 玄関からリビングまでの導線が遠回りになってしまった
- 南側の窓の数が制限され、室内の明るさが想像以上に暗い
- 子ども部屋は将来2分割する予定が、スペース不足で断念
変形地の場合、建ぺい率や
容積率を最大限活用しても
限界がありますからね
そうなんです
四角い土地なら28坪でも
もっと工夫できたはずです
土地探しの段階で、将来の暮らしまで見据えた慎重な判断が必要だったと、岩田さんは悔やむように語ります。
土地の形状による制約は
設計の自由度を大きく
左右しますからね
毎日の生活動線や採光、収納、子育てまで、理想とは程遠い妥協の連続で、その影響は将来にまで及んでしまうと、岩田さんは当時を振り返ります。
「建売にすればよかった」と後悔したきっかけは?
後悔のきっかけについて、岩田さんは少し言葉を選びながら話し始めました。
建売にすればよかったと
思うようになったのは
どんな出来事がありましたか?
引っ越して2週間後に
近所を散歩していて
偶然見つけたんです
その建売住宅は、岩田さんが当初から希望していた条件をほぼ満たしていたといいます。
- 32坪の整形地で、南向きの明るい区画
- キッチンから見渡せる開放的なLDK
- 1階に6畳の和室と2.5畳分の縁側
- 将来2分割できる広さの子ども部屋
- 各階に収納力のあるクローゼット
価格も注文住宅より
かなり抑えられていた
ということですよね?
同じような仕様なのに、建売住宅は3,200万円。
注文住宅の総額3,800万円との差額600万円を知った時は、頭が真っ白になったそうです。
土地の選び方を誤ったことで
予算も膨らみ、理想の間取りも
諦めることになりました
特に後悔が大きかった点について、以下のように説明してくれました。
- 建売住宅は整形地のため、土地を最大限有効活用できている
- 建築会社の規格化された設計で無駄なコストを抑制
- 建材やデザインも洗練されており、見劣りしない
- 近隣の相場を考慮した価格設定で納得感がある
建売住宅も最近は
デザイン性や機能性が
かなり向上していますよね
そして、建売住宅のメリットは価格だけでなく、実際の暮らしやすさにも表れていると語ります。
建売は何棟も建てた実績から
生活動線や収納の配置まで
細かく考え抜かれてますね
両親からの「注文住宅なのに建売と変わらないじゃない」という言葉に、今でも複雑な思いを抱えているそうです。
注文住宅で「これだけは良かった」と思える点は?
これまでの話を聞いていると、注文住宅に対して後悔ばかりのように感じますが、良かった点はなかったのでしょうか。
建売にすればよかったと
思う反面、注文住宅で
良かった点もありますか?
はい、全てが後悔では
ありません。確かに良かった
点もいくつかあります
岩田さんは、注文住宅ならではの満足ポイントについて、次のように語ってくれました。
- キッチンの天板の高さを妻の身長に合わせて設計できた
- 寝室のウォークインクローゼットは夫婦の希望通りの造作収納に
- 水回りの位置を自由に決められ、洗面所と脱衣所を分けられた
- 玄関スペースは家族全員の使い勝手を考えてカスタマイズ
細かな部分での
カスタマイズは注文住宅の
強みですよね
特に水回りの設備や収納の造作は、家族の生活スタイルに合わせて細かく調整できた点が大きかったといいます。
確かにこの部分は建売では
難しかったかもしれません
家族からも好評です
また、建築中の設計変更にも柔軟に対応できた点も評価しています。
- リビング照明の配置を家具レイアウトに合わせて決定
- キッチンのコンセントの位置を使い勝手に応じて追加
- 収納スペースの棚の高さを細かく指定
- 洗面所の鏡の位置を家族の身長に合わせて調整
- 玄関ホールのシューズクロークを理想の広さに
建築中の細かな変更も
建売では難しいですからね
しかし、その他を含めた様々なカスタマイズが、想定以上の予算超過につながってしまったとも振り返ります。
一つ一つの変更は小さくても
積み重なると結構な金額に
なってしまいました
自由度が高い分
予算管理は難しいですよね
理想を追求できる反面、予算と相談しながら優先順位をつけることの大切さを、身をもって経験したそうです。
あとから同町内に希望の建売を見つけた時の気持ちは?
引っ越して間もない頃に見つけた建売住宅。
その時の心境について、岩田さんは複雑な表情を浮かべます。
建売住宅を見つけた時は
どんなお気持ちでしたか?
正直、その場に立ち尽くして
しまいました。目の前の建物が
理想そのものだったんです
自分たちが必死に考えた間取りや、諦めざるを得なかった要素が、そこには自然な形で実現されていたと振り返ります。
建売住宅の魅力について、以下のように語ってくれました。
- 32坪の整形地を活かした無駄のない間取り設計
- 南向きの大きな窓で、室内全体が明るい空間に
- 和室と縁側の組み合わせで、両親の宿泊も余裕
- パントリーを確保し、キッチン周りもスッキリ
建売住宅ならではの
ノウハウが活かされていた
ということですね
はい、何棟も手がけてきた
実績が随所に表れていて
感心してしまいました
価格以上に衝撃だったのは、建売住宅の洗練された設計センスだったといいます。
特に気になった点として、以下のような要素を挙げてくれました。
- 玄関から各部屋へのスムーズな動線計画
- 家事効率を考えた水回りの配置
- 将来を見据えた可変性のある子ども部屋
- 来客と生活導線が交差しにくい工夫
私たちが何度も打ち合わせを
重ねて実現できなかったことが
さらっと解決されていて…
注文住宅で600万円も多く払ったのに、建売の方が理想に近い間取りだったという現実に、今でも複雑な思いを抱えているそうです。
土地選びの時点で、建売住宅という選択肢ともっと真剣に向き合えばよかったと、岩田さんは静かに語ります。
注文住宅を建てて4ヶ月…今だから話せる本音は?
引っ越しから4ヶ月が経ち、実際に暮らしてみての感想を伺いました。
実際に生活してみて
気になる点は出てきましたか?
はい、やはり変形地による
制約が、日々の暮らしに
影響を与えています
日常生活で特に気になる点について、以下のように説明してくれました。
- キッチンから子どもの様子が見えづらく、声かけが多くなる
- リビングの採光不足で、昼間でも照明が必要になる
- 玄関からリビングまでの動線が長く、来客時に落ち着かない
- 収納が分散していて、掃除や片付けに時間がかかる
間取りの制約は実際の
生活で思わぬ影響が
出てきますよね
「自由に設計できる」はずの注文住宅なのに、土地の制約で諦めることばかりだったと、岩田さんは振り返ります。
毎日の家事や育児で
不便を感じるたびに
モヤモヤが募ります
一方で、家族で協力しながら、限られた空間を工夫して使う知恵も少しずつ身についてきたと話します。
収納の使い方を工夫したり
家具の配置を見直したり
できることから始めてます
それでも、建売住宅との出会いが、理想の住まいとの距離を実感するきっかけになったことは確かだそうです。
住まいは暮らしながら
少しずつ改善していける
部分もありますからね
注文か建売かで迷う人へ、後悔した経験からひと言
最後に、同じように注文住宅と建売住宅の選択で悩んでいる人へ向けて、アドバイスを伺いました。
これから住宅購入を考える
人に伝えたいことは
ありますか?
はい、まず何よりも
土地選びを慎重に
考えてほしいですね
自身の経験から、特に重視してほしいポイントについて語ってくれました。
- 土地の形状が間取りの自由度を大きく左右する
- 将来の生活変化まで見据えた検討が必要
- 建売住宅の見学は必ず複数物件行う
- 予算は余裕を持った設定を心がける
- こだわりたい要素の優先順位を明確にする
土地選びは住まいの
すべての土台になりますからね
「注文住宅なら全て自由に設計できる」という思い込みが、冷静な判断を鈍らせてしまったと振り返ります。
今思えば建売住宅ももっと
真剣に検討すれば良かったと
後悔しています
また、住宅選びで特に注意したい点として、以下のアドバイスもいただきました。
- 理想にこだわりすぎて土地選びを妥協しない
- 建売住宅の実例から良いアイデアを学ぶ
- 完成後の生活イメージを家族で共有する
- 予算は最初から上限を決めて守り通す
建売住宅は実際の
生活イメージが湧きやすい
メリットもありますよね
注文住宅か建売住宅かの選択以前に、土地選びと予算設定が最も重要な判断ポイントだと強調します。
私の経験が誰かの参考に
なれば嬉しいです。慎重な
判断をお勧めします
最後に、これから住宅購入を考える人へ向けて、次のようなメッセージをいただきました。
「住まいは一生の買い物です。土地の選択を誤ると、建て方や予算に関係なく、必ず後悔することになります」
本日は貴重なお話を
ありがとうございました!
こちらこそ、ありがとう
ございました!
ブログまとめ:建売住宅も視野に入れた賢い選択を
今回の不動産とーくは『【体験談】建売にすればよかったブログ…600万差に後悔の岩田さん』と題して、貴重な実体験を紹介しました。
岩田さんの体験から、土地選びと住宅の種類の選択は切り離して考えることができないということがよくわかりました。
注文住宅は自由度が高い分、小さい土地や変形地では設計の制約を受けやすく、予算も上振れしがちです。
土地の形状で
間取りが大きく変わりますね
一方で建売住宅は、土地と建物のセットで最初から具体的なイメージを持ちやすいメリットがあります。
注文住宅にするか建売住宅にするかの判断は、必ず土地選びの段階から始めることをおすすめします。
土地の形状や向き、周辺環境をしっかり確認し、建築条件や法規制による制限も把握しておくことが大切です。
専門家に相談して
ムリのない計画を立てましょう
この記事を読んでくださったあなたの住まい選びが、素敵な思い出となりますように。
ぜひ、土地選びの段階から慎重に進めてください。
以上『【体験談】建売にすればよかったブログ…600万差に後悔の岩田さん』でした。
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