![買った値段で売れる?マンションが買ったときより高く売れる特徴[4選]](https://realestate-talkbar.jp/wp-content/uploads/2020/04/u7072j48399.jpg)
マンションは「買った値段で売れる」ことがよくあります。
そして中には、買ったときより高く売れるマンションも少なくありません。
疑問かと思いますが、国土交通省が公表する日本全国の不動産価格指数(令和3年2月25日公表)によると、

緑の線で示したマンション(区分所有)価格の推移が、2013年頃から右肩上がりを続けている動きが見て取れます。
ただし、あなたのマンションが買った値段で売れるか、買ったときより高く売れるかは主に「立地次第」。
では、どんなマンションなら買った値段で売れるのでしょうか?
あるいは買ったときより高く売れるのでしょうか?

買った値段で売れるなら嬉しいですよね!

一部のマンションには限られるがの~
今回の不動産とーく『買った値段で売れる?マンションが買ったときより高く売れる特徴[4選]』では、不動産売却経験17年の経験をもとに、役に立つ情報を解説します。
この記事を読めば、買った値段で売れる、あるいは買ったときより高く売れるマンションがどんな特徴をもつのか理解できるはずです。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
-
不動産業界歴17年。取引件数は400件超・相談件数は2,800件超の実績。不動産コンサルティング事業を行なうクラウドハーツ・リアルエステート代表。≫詳しいプロフィール
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級ファイナンシャル・プランニング技能士
買った値段で売れるor買ったときより高く売れるマンションの特徴[4選]
買った値段で売れるマンション、あるいは買ったときより高く売れるマンションの特徴は以下の4つです。
あなたのマンションは該当しているでしょうか?
1つずつ解説していきます。
1.地価上昇前に購入している
は、買った値段で売れる・買ったときより高く売れるマンションの特徴の1つです。
どんな商品でも、現在の相場が上昇すれば、過去に安く買えたモノが高く売れるのは当然のことだからです。
仮に、地価上昇後に購入したマンションでは、いくら急成長した立地であっても、そもそも買った値段が高いです。
マンションがその買った値段で売れることはないでしょう。
マンションを含めた不動産は、築年数の経過と共に価値が下落します。
運良く地価上昇前に購入しているマンションなら、築年数による価値の目減りを地価の上昇が抑えて逆に押し上げてくれるイメージです。
地価が上昇する理由として、
- 新しい駅ができる
- 大規模な商業施設ができる
- 再開発が実施される
- インバウンド需要(外国人観光)の増加
- オリンピックが開催される
などが挙げられます。
購入後に上記のような変化があれば、あなたのマンションも買った値段で売れる、あるいは買ったときより高く売れる可能性も高いでしょう。
2.住みたい街ランキングの上位
は、買った値段で売れる・買ったときより高く売れるマンションの特徴です。
メディアに注目されることで地域の需要が高まれば、マンションの価値も同様に上昇する傾向にあるからです。
住みたい街ランキングは下記のようなサイトで確認するといいでしょう。
3.人気な駅・主要な駅から近い
は、買った値段で売れる・買ったときより高く売れるマンションの特徴の1つです。
駅に近いと値段が上がり、駅から遠いと値段が下がることは想像の通りです。
中でも、人気な駅や主要な駅であれば、年々周辺が開発されて人が集まるため、地価が上がりやすいからです。
全国の人気な駅は下記のようなサイトで参考に確認するといいでしょう。
4.差別化できる要素がある
は、買った値段で売れる・買ったときより高く売れるマンションの特徴の1つです。
他のマンションには無い希少性が今も評価されているなら、値段に良い影響をもたらすからです。
例えば、
- 駅に直結
- 最上階の角部屋
- 夜景が素晴らしい
- 観光名所が見える
などです。
希少性が高ければ高いほどマンションの値段への影響は大きく、買った値段で売れる、買ったときより高く売れることも少ないないでしょう。
以上、買った値段で売れる・買ったときより高く売れるマンションの特徴を解説しました。
ただし、マンションの建物そのものについても、ある程度の好条件は必要と言えます。
間取り、築年数、バルコニーの向き、階数、外観などの基本的な条件です。
例えば、人気な駅周辺のマンションであっても、築50年以上で古いかつ1階部分で日当たりが悪いなどの不利な条件が重なると、買った値段で売れることは考えにくいでしょう。
では続いて、マンションが買った値段で売れる必須のタイミングについて解説していきます。
マンションが買った値段で売れるor買ったときより高く売れるタイミングは?
マンション内に「他の売却物件が無いor少ない」ことは必須のタイミングと言えます。
加えて、同じ地域内で売却中のマンションが少ないなら、買った値段で売れる可能性はより高まるでしょう。
反対に、競合する他の売却物件が多い場合は買主にしてみれば選びたい放題です。
あまり良い状況とは言えません。

買い手にとって、「あなたのマンションを買うしか選択肢が無い」という状況が理想じゃ!

立地によっては、買ったときより高く売れる可能性大ですね
売却物件が増加すると値崩れを起こす
今あなたが自分のマンションの値上がりを察知し「うちは売ったらいくらだろう?」と気にしているなら、少なくとも他の住人4~5人は必ず気にしています。
注意点として、いずれ複数人が売却にのり出しマンション内に売却物件が増えると、希少性が無くなり値崩れを起こします。
先行者利益、つまり「早く動いた人が得をする」そんな視点を持ち合わせておくべきでしょう。
と後悔する人も多いですからね。
査定だけは依頼して売却の準備しておく
実際にもしマンションが買った値段で売れる、あるいは買ったときより高く売れるなど、
そう思うなら、まずは査定だけでも依頼して準備しておくべきです。
マンション売却が得意な複数の不動産会社の意見を参考にして、実際に売るor売らないを決断するといいでしょう。
査定は無料なのでリスクはありません。
査定には一括査定サイトの利用が便利で、実績豊富な大手不動産会社に依頼したい人は「すまいValue」、地元業者を含めて幅広く依頼したい人は「マンションナビ」がおすすめです。
新築マンションが買った値段で売れるor買ったときより高く売れる可能性は?
買った値段で売れる・買ったときより高く売れるかは、
- 中古で購入したマンションは可能性あり
- 新築で購入したマンションは可能性低い
こう考えます。
新築マンションの場合は、よほど地価が上昇した立地でなければ一般的にはあり得ません。
主な理由は以下の2つです。

一般的に新築マンションは購入後の価値の目減りが大きいからじゃ
理由1.売却時は中古マンション
『売却時は中古マンション』になるため、過去の新築マンションが買った値段で売れる・買ったときより高く売れる可能性は低いです。
もちろん経過した築年数にはよります。
新築で買ったマンションも、年を重ねるごとに設備や内装が傷み、修繕箇所も出てきます。
また、当時は最新と呼ばれていた設備も今となっては型落ちでしょう。
また、新築には施工会社の保証やアフターメンテナンスが付帯していたはずですが、中古マンションにはその付加価値もありません。
それを「新築で買った値段で売れる」とはなかなか言い難いでしょう。
理由2.新築プレミアムの影響
『新築プレミアムの影響』から、過去の新築マンションが買った値段で売れる・買ったときより高く売れる可能性は低いです。
新築マンションの購入価格には、販売会社の「利益」「経費(広告費・人件費など)」が上乗せされていたからです。
新築プレミアムと言い、新築マンションは買ったと同時に資産価値以外の上乗せ部分が一気に目減りする仕組みです。
その目減り分までカバーする地価の上昇などが起きれば別ですが、現実的にはなかなか難しいでしょう。

鍵を開けた瞬間に「価値の2割が下落する」と言われることもあるんじゃ

…ひどいですね(汗)
以上、過去に購入した新築マンションが買った値段で売れる・買ったときより高く売れる可能性が低い理由を解説しました。
まとめ
今回の不動産とーくは『買った値段で売れる?マンションが買ったときより高く売れる特徴[4選]』と題して、下記の項目を解説しました。
売るつもりで買うマンションを探していますか?この記事では、売れるマンション10の条件に加え、売れないマンションの特徴も合わせて解説しています!将来売るつもりで買う予定の人は必見です!

さて、今日のテーマはどうじゃったかの~?
マンションは一戸建てに比べ、景気による価格の変動が大きい傾向があります。
よって、買った値段で売れる、または買ったときより高く売れるマンションも出てきやすいと言えます。
もし実際に買った値段で売れるなら、実質タダで住めたも同然。
よく考えれば夢みたいな話です。
あなたが少しでも期待するなら査定だけでも依頼すべきでしょう。
査定の結果、実際に買った値段で売れる見込みがあるなら、こんなに嬉しいことはありませんからね。
以上、『買った値段で売れる?マンションが買ったときより高く売れる特徴[4選]』でした。