
「マンション2階は不人気って聞いた…」
あなたも不安ですか?
一部で売れないと言われる「マンション2階」。
とはいえ、ポイントちゃんと理解して進めれば、売却はそれほど難しくありません。
実際に、マンション2階でも早く高く売って、大きな満足を手にしている人はたくさんいます。
この記事では、不動産業界17年のプロが『マンション2階は本当に売れない?2階でも高く売却する方法!』と題して徹底解説します。
あなたも売却成功に向けて一歩踏み出せるはずです!
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産業界歴17年。相談件数2,800件超・査定件数2,000件超。不動産コンサルティング事業を行なうクラウドハーツ・リアルエステート代表。≫詳しいプロフィール
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級ファイナンシャル・プランニング技能士
マンション2階が売れないと言われる理由[5つ]
マンション2階が売れないと言われる理由は以下の5つです。
- 日当たりが悪い
周囲の建物に日当たりがさえぎられるため。日当たりの良さを理由にマンションを選ぶ人はやはり多いです。
- 眺望が見られない
マンション2階では眺望を楽しむことができないため。マンションを選ぶ大きなメリットの1つに眺望をあげる人は多いです。
- 外の音が聞こえやすい
大通り沿いのマンション2階では、自動車やトラックの走る音や排気ガスで悩む人も多いため。
- 防犯性が低い
2階は外部からの比較的侵入されやすいため。オートロックなどマンション自体に防犯性があっても、2階のバルコニー側がネックになります。
- 地震で潰れる不安がある
耐震性が低い築年数の古いマンション2階では、大地震によって潰れる心配をする人も少なくないため。

マンション2階が売れない理由は結構あるんだ…
しかし、あくまで一般論です。
実際のところ、マンション2階でもうまく売却できるケースは多々あります。
マンション2階が「売れるor売れない」の判断は築年数だけで決まるものではなく、立地・駅の距離・間取り・階数・方角・日当たり・眺望などを含めて総合的に決まるからです。
続いて反対に、マンション2階が売却しやすい特徴について解説します。
本当に売れない?
マンション2階を売却できる人の特徴[5つ]
マンション2階が一部では売れないと言われる一方で、売却できる人の特徴は以下5つです。
つまり、これらの買い手をターゲットにすれば、マンション2階の売れない理由をカバーしてうまく売却できるはずです。
1.価格を抑えて購入したい人
『価格を抑えて購入したい人』は、マンション2階を売却できる人の特徴の1つです。
マンションは高層階ほど日当たりや眺望のメリットが得られるため価格が高くなります。
その点、価格重視の人には低層階のマンション2階が売却しやすいです。

日当たりや眺望よりも「立地」を重視する人に多いぞ!
2.災害時の避難を重視したい人
『災害時の避難を重視したい人』は、マンション2階を売却できる人の特徴の1つです。
地震・火災などが起きた際、エレベーターが止まるため高層階では逃げ遅れるからです。
そのため、万一の安心に備えたい人にはマンション2階が売却しやすいです。
3.出入りに時間をかけたくない人
『出入りに時間をかけたくない人』は、マンション2階を売却できる人の特徴の1つです。
朝の通勤通学時間などはエレベーターが混みあうため、高層階では出入りにロスがあるからです。
マンション2階なら階段とエレベーターを併用できるので、出入り時間を気にする人には売却しやすいと言えるでしょう。
4.下階への音を気にして生活したくない人
『下階への音を気にして生活したくない人』は、マンション2階を売却できる人の特徴の1つです。
マンション2階は、下階が共用玄関や駐車場などになっているケースも多いです。
マンションには上下階の騒音問題がつきもの。
その点、1階住戸の無い2階なら生活音を気にする必要がありません。
小さな子供がいるファミリー層にマンション2階は売却しやすいと言えるでしょう。
5.高い所が苦手でもマンションに住みたい人
『高い所が苦手でもマンションに住みたい人』は、マンション2階を売却できる人の特徴の1つです。
マンション暮らしに憧れながらも、家族の1人が高いところが苦手なため、低層階限定で探している人も多いです。
そこで低層階の2階なら、高いところが苦手な人でもマンション暮らしが叶うので、売却しやすいと言えるでしょう。
以上、マンション2階が一部では売れないと言われる一方で、売却できる人の特徴を解説しました。
マンション2階は高く売れない?
高く売却する「不動産会社選び」の方法
マンション2階でも高く売却するなら「不動産会社選び」がとても重要です。
業界17年の実体験から言えば、優良な不動産会社に依頼したことにより、納得の価格で高く売却する人が本当に多いからです。
そのため、マンション2階を高く売却したい人がやるべきことは、

これが重要じゃ!
例えば、「3社へ同時に査定依頼」すると、以下のように必ず差が出るはずです。
A社 | 2,430万円(最安値) |
---|---|
B社 | 2,770万円(最高値) |
C社 | 2,510万円 |
A社 | 3,220万円 |
---|---|
B社 | 3,020万円(最安値) |
C社 | 3,460万円(最高値) |

400万円以上も差が出るんだ!?

査定基準や地域の得意不得意、売却への意気込みが各社で異なるからじゃ!
マンション2階の査定結果が揃ったら、「一番高い」不動産会社へ査定額の「根拠」を確認し、納得できる内容ならその会社で売却を進めればOKです。

金額だけに目を奪われず「根拠」の確認が大事じゃ!
マンション2階を売却する時の注意点[2つ]
マンション2階を売却する時の注意点は以下の2つです。
1.高層階の売物件より価格は下げる
『高層階の売物件より価格は下げる』は、マンション2階を売却する時の注意点です。
マンションは高層階ほど資産評価が高いからです。

仮に、高層階より高い価格をつけると必ず理由を求められるじゃろう
高層階の売物件より高く売り出す場合は、リフォーム・バルコニーの方角など、階数以外の特徴が勝っている場合のみです。
高層階に勝る特徴がない場合は、売れない要素になりかねないので、価格を下回らせる方が賢明と言えます。
2.水回り設備をできる限り綺麗に見せる
『水回り設備をできる限り綺麗に見せる』は、マンション2階を売却する時の注意点です。
マンション売却では、キッチン・風呂・洗面・トイレなど水回りの見た目や機能性を気にする人が多いからです。

特に汚れが目立つ場合は、売れない理由になると思った方がいいじゃろう
水回りの状態は購入の決め手にもなるため、できればプロのハウスクリーニングを入れることをおすすめします。
3~5万円程度で見違えるように綺麗になり、早く高く売れることにも一役買うはずです。
以上、マンション2階を売却する時の注意点を解説しました。
長期で売れないマンション2階の特徴[2つ]
長期で売れないマンション2階の特徴は以下の2つです。
立地や広さなど一般的な特徴ではなく、「2階」が原因による長期で売れない特徴です。
上記の特徴に該当する場合は、売却力の高い不動産会社を比較して慎重に選び、うまく売却活動を進めてもらいましょう。
1.旧耐震基準の時期に建築
『旧耐震基準の時期に建築』は、長期で売れないマンション2階の特徴の1つです。
耐震基準は、1981年6月の建築基準法改正を境に「旧耐震基準」「新耐震基準」に分けられます。
旧耐震基準 | 震度5程度の地震で建物が倒壊しない構造 |
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新耐震基準 | 震度6強~7程度の地震で建物が倒壊しない構造 |
つまり、1981年6月以前に建築された旧耐震基準のマンションは地震による災害リスクが高いです。
特に、マンション2階は地震で潰れる不安をもつ買い手も多いので、長期で売れない特徴と言えるでしょう。
2.車の多い大通りや線路沿い
『車の多い大通りや線路沿い』は、長期で売れないマンション2階の特徴の1つです。
騒音や車の排気ガスに悩まされるからです。
特に、バルコニーの目の前が大通りや線路沿いの場合はその影響も多く、長期で売れない特徴と言えるでしょう。
以上、長期で売れないマンション2階の特徴を解説しました。
くれぐれも上記の特徴に該当する場合は、売却力の高い不動産会社を慎重に選んで進めましょう。
まとめ
今回の不動産とーくは『マンション2階は本当に売れない?2階でも高く売却する方法!』と題して、下記の項目を解説しました。
一般的にマンション2階は売れないと言われることも多いです。
ただ、2階だからという理由だけで安く売り出すと必ず後悔します。
安易に進めることなく、査定額や不動産会社をしっかり比較して、納得の金額で売却を進めてみて下さいね。
以上、『マンション2階は本当に売れない?2階でも高く売却する方法!』でした。