注文住宅が普通の家になった…6つの原因&7つの対策+体験談

「せっかく注文住宅なのに…」
「完成が楽しみだったのに…」

注文住宅を建てたのに、完成してみたら普通の家になった…。
そんな悔しい思いを抱えている人は、実は予想以上に多くいます。

夢いっぱいで建てた注文住宅が、どこにでもある普通の家になってしまうのは、実はいくつかの明確な理由があるのです。

家づくりは、土地選びから始まり、ハウスメーカー選びとデザイン、予算配分、細部へのこだわりが、すべて大切な要素となります。

そこでこの記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『注文住宅が普通の家になった…6つの原因&7つの対策+体験談』と題して徹底解説します。

最後まで読めば、後悔しない個性的な注文住宅を建てるために、必要な具体的な準備と対策がわかります。

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

注文住宅が普通の家になった…よくある6つの原因

注文住宅を建てたのに予想以上に個性が出なかった…。そんな後悔を抱える人が増えています。

注文住宅が普通の家になる主な原因

  1. デザインより建築予算を優先した
  2. 1社目で決めて比較しなかった
  3. 打ち合わせ回数が少なすぎた
  4. 家づくりにこだわりがなかった
  5. 土地が狭くて希望が叶わなかった
  6. ハウスメーカーの提案不足だった

実は、注文住宅が普通の家になってしまう原因には、共通する要因があるのです。

1.デザインより建築予算を優先した

予算を優先しすぎると、注文住宅なのに建売住宅のような普通の家になってしまいます。

これは、建築費を抑えるために標準仕様を選び続けた結果、個性を出せる部分が減っていくためです。

例えば、リビングの吹き抜けや大きな窓、キッチンのオープンカウンターなど、空間に個性を与える要素を諦めてしまうケースが多いです。

リョウヘイ

予算と理想の
バランスが難しいな

大切なのは、予算内でメリハリをつけることです。

レオ教授レオ教授

優先順位をつけて
賢く配分するのじゃ!

住んでからの満足度を考えると、デザイン性を諦めすぎるのは得策ではありません。

2.1社目で決めて比較しなかった

最初に訪問したハウスメーカー1社だけで決めてしまうと、魅力的な提案や工夫を見逃してしまう可能性が高くなります。

同じ予算でも、ハウスメーカーによって得意分野や提案内容は大きく異なります。

たとえば、あるハウスメーカーでは標準仕様の範囲内でしか実現できないプランでも、別のハウスメーカーでは予算内で叶えられる可能性があります。

リョウヘイ

比較しないと
損をしそうだな

複数のハウスメーカーの提案を比較することで、より理想に近い家づくりができます。

3.打ち合わせ回数が少なすぎた

打ち合わせ回数を最小限に抑えすぎると、細部までこだわれず、結果的に没個性な家になってしまいます。

通常、充実した打ち合わせには6回以上かけることが理想的です。

例えば、キッチンの作業導線や収納の使い勝手、照明の配置など、暮らしを豊かにする細かな工夫は、十分な打ち合わせがあってこそ実現できます。

レオ教授レオ教授

時間をかけて
じっくり決めるのじゃ!

打ち合わせは面倒に感じるかもしれませんが、理想の家を建てるための重要な過程なのです。

4.家づくりにこだわりがなかった

漠然と「住めればいい」という考えで進めてしまうと、必ず後悔する注文住宅になってしまいます。

家づくりは、自分たちの暮らしを形にする大切な機会です。

例えば、休日の過ごし方や趣味の時間、家族との団らんなど、ライフスタイルに合わせた工夫を取り入れることで、世界に一つだけの家ができあがります。

マチ

自分たちらしさって
大切なんですね

理想の暮らしをイメージしながら、一つひとつの空間づくりを楽しむことが大切です。

5.土地が狭くて希望が叶わなかった

敷地に余裕がないと、プランの自由度が低くなり、結果的に普通の家になりがちです。

特に都市部では、限られた土地を最大限に活用する必要があるため、デザイン性を優先できないことも。

たとえば、庭やカースペース、プライバシーを確保するための空間的な工夫など、土地の形状や広さによって諦めざるを得ない要素が出てきます。

リョウヘイ

土地選びから
慎重にしないとな

理想の間取りやデザインを実現するためには、土地選びの段階から慎重に検討する必要があります。

6.ハウスメーカーの提案不足だった

営業担当者からの提案が不十分だと、せっかくの注文住宅が没個性な家になってしまいます。

ハウスメーカーによって提案力や経験値には大きな差があります。

例えば、予算内で実現できる工夫を知らなかったり、新しいデザインや設備の提案が少なかったりすると、標準的な家になりやすいのです。

マチ

担当者選びも
大事なポイントね

理想を形にするためには、経験豊富で提案力のある担当者を選ぶことも重要です。


以上、注文住宅が普通の家になってしまう6つの原因について解説しました。

レオ教授レオ教授

これらの失敗を
知っておけば安心じゃ!

これらの原因を把握しておくことで、あなたらしい個性的な注文住宅を建てることができます。

普通の家はイヤ!個性ある注文住宅を建てる対策7つ

注文住宅なのに普通の家にしたくない!そんなあなたのために、具体的な対策をご紹介します。

個性ある注文住宅を建てるためのポイント

  1. 最低3社以上の建築デザインを比較する
  2. 理想のデザインの写真や雑誌を持参する
  3. 完成イメージを3DCGでしっかり確認する
  4. 照明の配置と種類にこだわりを持たせる
  5. 天井高を変えて開放感をプラスする
  6. アクセントクロスで部屋を演出する
  7. 建具の開き方や素材にこだわる

これらの対策を実践することで、あなたらしい個性的な家づくりが実現できます。

1.最低3社以上の建築デザインを比較する

同じ予算でも、ハウスメーカーによって提案内容は大きく異なります。

デザインの比較ポイントは以下の通りです:

  • 外観デザインのバリエーション
  • 間取りプランの自由度
  • 標準仕様に含まれる設備の内容
  • デザインオプションの種類と価格
  • 過去の施工実例の豊富さ
リョウヘイ

これだけ違いがあるなら
比較は必須だな

特に注目したいのは、標準仕様の内容です。

レオ教授レオ教授

同じ予算でも
できることが違うのじゃ!

ハウスメーカーごとの特徴をしっかり比較することで、理想の家づくりに近づけます。

2.理想のデザインの写真や雑誌を持参する

打ち合わせの際は、具体的なイメージを伝えられる資料を必ず用意しましょう。

準備しておきたい資料例:

  • 住宅専門誌の切り抜き
  • 参考にしたいWeb画像のプリントアウト
  • モデルハウス見学時の写真
  • 好きなインテリアショップのカタログ
  • 理想の暮らしをイメージした手書きスケッチ
マチ

言葉より画像の方が
イメージ伝わりやすいわね

視覚的な資料があると、担当者との認識のズレも防げます。

3.完成イメージを3DCGでしっかり確認する

注文住宅では、3DCGを活用して完成イメージを細部まで確認することができます。

チェックすべきポイント:

  • 外観の全方位からの見え方
  • 各部屋の家具配置シミュレーション
  • 窓からの採光状況
  • 収納スペースの使い勝手
  • 動線の確認
リョウヘイ

完成後の後悔を
防げそうですね

特に重要なのは、時間帯による日当たりの変化です。

レオ教授レオ教授

季節ごとの
光の入り方も確認じゃ!

3DCGで細部まで確認することで、普通の家との差別化ができます。

4.照明の配置と種類にこだわりを持たせる

照明の使い方一つで、普通の家が特別な空間に生まれ変わります。

照明計画のポイント:

  • シーンに合わせた明るさ調整機能
  • 間接照明による上質な空間演出
  • ダウンライトの配置バランス
  • ペンダントライトのデザイン性
  • 照明器具の統一感
マチ

光の演出で
雰囲気が変わるのね

特に、リビングは複数の照明を組み合わせることで、より豊かな空間になります。

5.天井高を変えて開放感をプラスする

注文住宅ならではの魅力を引き出すなら、天井高さの変化がおすすめです。

効果的な天井高の変化例:

  • リビングの一部を吹き抜けに
  • キッチンとダイニングで高さを変える
  • 書斎コーナーを低めの天井で落ち着いた雰囲気に
  • 玄関は開放感のある高めの天井に
  • 和室は控えめな天井高で落ち着きを演出
リョウヘイ

空間の表情が
豊かになりそうだな

天井高の変化は、空間に個性とメリハリを生み出します。

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6.アクセントクロスで部屋を演出する

注文住宅でありがちな白一色の壁は避けて、アクセントクロスで空間に個性を加えましょう。

壁紙選びのポイント:

  • リビングの一面だけ柄物を採用
  • 子供部屋は成長に合わせて張り替えやすい素材を
  • 寝室は落ち着いた色味や素材感を重視
  • トイレや洗面所は遊び心のある柄を
  • 玄関はお客様を迎える顔として印象的なデザインを
マチ

壁紙一つで
こんなに変わるのね

ただし、派手すぎる柄は避けて、長く住んでも飽きのこない選択を。

7.建具の開き方や素材にこだわる

建具は毎日使う重要な要素。デザインと機能性の両方にこだわりましょう。

建具選びのチェックポイント:

  • 引き戸と開き戸の使い分け
  • 室内窓の効果的な活用
  • 無垢材やアイアンなど素材感の演出
  • 框ガラス戸による和モダンな雰囲気づくり
  • 折れ戸を活用した空間の有効活用
レオ教授レオ教授

使い勝手と見た目の
両方が大切じゃ!

建具は空間の印象を大きく左右する要素なのです。


以上、個性ある注文住宅を建てるための7つの対策を解説しました。

レオ教授レオ教授

これで普通の家には
ならないはずじゃ!

ただし、これらの工夫を取り入れても、実際に建ててみたら想像と違った…という声も聞かれます。次は、そんな経験者の生の声をご紹介します。

[体験談]注文住宅が普通の家になった経験者の声

ここからは、実際に注文住宅を建てた人たちの貴重な体験談をご紹介します。

リョウヘイ

先輩たちの経験から
学べそうですね

これから紹介する経験者の声には、家づくりで陥りやすい落とし穴や、後悔しないためのヒントが詰まっています。

マチ

同じ失敗は
避けたいわね

あなたの注文住宅づくりに、きっと参考になるはずです。


藤田 美咲さん(45歳・埼玉県)

注文住宅が普通の家になった原因は?
建築会社から提案された標準プランに魅力を感じてしまい、そこからあまり変更を加えませんでした。
予算が限られていたため、オプションを付けるたびに諦めなければならないものが出てきて、結局は無難な選択に流れてしまいました。
デザイン性の高い建材は維持費もかかると言われ、それも標準的な仕様を選ぶ理由になりました。
特に「普通」と感じる箇所は?
キッチンです。
憧れのアイランドキッチンは諦め、結局、建売住宅でもよく見かけるI型キッチンになりました。
収納も既製品で統一したため、まわりのお宅とほとんど変わりません。
玄関ホールも、タイルや照明にこだわりたかったのですが、掃除のしやすさを重視して一般的な素材にしました。
振り返るとどんな対策ができた?
予算は諦めるところと集中させるところにメリハリをつけるべきでした。
例えば、来客スペースにお金をかけすぎて、家族が毎日使うキッチンを妥協してしまいました。
生活動線を重視して、よく使う場所にこだわりを持てばよかったと思います。
これから注文住宅を建てる人へ
標準プランに頼りすぎず、自分たちの生活スタイルを細かく見直してみてください。
毎日使う場所にお金をかけることで、愛着のある家になると思います。

中村 拓也さん(41歳・福岡県)

注文住宅が普通の家になった原因は?
完成までの時間を短縮したかったんです。
打ち合わせの度に決断を迫られ、じっくり考える余裕がなく、営業さんのアドバイスをそのまま受け入れることが多くなりました。
設計段階での想像力が足りず、実際の生活をイメージできていませんでした。
特に「普通」と感じる箇所は?
リビングの広さと形です。
カタログ通りの四角い空間で、家具の配置も一般的な形しかできません。
吹き抜けも検討しましたが、冷暖房効率を考えて標準的な天井高にしました。
和室も欲しかったのですが、あまり使わないかもと思い、フローリングの洋室にしています。
振り返るとどんな対策ができた?
完成後の暮らしを、もっと具体的にイメージする時間を取るべきでした。
家具のサイズや配置まで考えれば、今より使いやすい間取りができたはずです。
寝室は南向きにこだわりましたが、実は朝日で目が覚めてしまい後悔しています。
これから注文住宅を建てる人へ
焦らないことです。
建築会社の「標準プラン」は、あくまでも提案の一つだと考えてください。
自分たちらしい暮らしを実現するために、時間をかける価値は十分にあります。

山本 理恵さん(38歳・静岡県)

注文住宅が普通の家になった原因は?
SNSで見かけたおしゃれな住宅にあこがれて、見た目重視で内装や設備を選んでしまいました。
実際に住んでみると、デザインと機能性のバランスが悪く、使いづらい箇所がたくさんあります。
収納も見た目を重視して、使い勝手を考えていませんでした。
特に「普通」と感じる箇所は?
キッチンとダイニングです。
手持ちの家具に合わせて間取りを決めればよかったのに、建売住宅のような王道プランになってしまいました。
洗面所も、おしゃれな洗面ボウルを置きたくて、収納スペースを削ってしまい、今では後悔しています。
振り返るとどんな対策ができた?
SNSの見た目だけでなく、実際に暮らしている人の声をもっと聞くべきでした。
モデルハウスも、写真を撮るだけでなく、収納や動線を細かくチェックすれば良かったです。
建築会社との打ち合わせも、もっと質問を重ねるべきでした。
これから注文住宅を建てる人へ
見た目と実用性は必ずしも両立しません。
理想の暮らしを実現するには、見栄えより使い勝手を重視することが大切です。
特に収納は、後からの変更が難しいので、計画段階での検討が重要だと感じています。

高橋 良平さん(34歳・千葉県)

注文住宅が普通の家になった原因は?
設計士さんと細かい打ち合わせをしましたが、図面上での空間把握が苦手で、完成後のイメージが十分に描けませんでした。
VRでの内覧も提案されましたが、追加費用がかかるため断ってしまいました。
外観にこだわりすぎて、肝心の室内の使い勝手を深く考えられませんでした。
特に「普通」と感じる箇所は?
2階のフリースペースです。
将来の使い方を具体的に決めていなかったため、ただの広い空間になってしまい、今は物置と化しています。
リビングの大きな窓も、開放感を重視しすぎて、家具の配置が制限される結果に。
玄関収納も一般的な既製品を選んだため、靴の収納に困っています。
振り返るとどんな対策ができた?
図面だけでなく、実物大の空間を体験できる場所へ足を運ぶべきでした。
モデルハウスでも、写真を撮るだけでなく、実際に家具を置いたときの寸法を測ってみるなど、より具体的な検証が必要でした。
建材のサンプルも、小さな見本だけでなく、実際に使用されている空間を見に行くべきでした。
これから注文住宅を建てる人へ
イメージを「具体化」することが大切です。
間取り図だけでなく、実際の空間を体験したり、家具のレイアウトを実寸で検討したりする時間を十分に取ってください。
それが後悔のない家づくりにつながると思います。

鈴木 聡美さん(43歳・愛知県)

注文住宅が普通の家になった原因は?
建築費の高騰で、当初の予算から大幅な見直しを迫られ、こだわりのポイントを次々と諦めることになりました。
建材の値上がりもあり、低予算でも実現できる標準的な仕様を選ばざるを得ませんでした。
工期も気になり、特注品は避けて既製品で済ませてしまいました。
特に「普通」と感じる箇所は?
リビングの壁面です。
アクセントクロスや造作棚を諦めて、真っ白な壁に既製品の棚を置いただけの、どこにでもある空間になってしまいました。
対面キッチンも標準仕様のため、作業台の高さが合わず使いづらいです。
照明も予算の都合で市販品を選んだため、空間の雰囲気が決まりません。
振り返るとどんな対策ができた?
予算内でも工夫次第で個性を出せる方法があったはずです。
例えば、一部の壁だけでも珪藻土を使うとか、照明の配置を工夫するなど。
建築会社に相談せず、自分たちで解決策を探すのを早々に諦めてしまいました。
これから注文住宅を建てる人へ
予算が限られていても、知恵と工夫次第で自分らしい家は作れます。
建築会社の提案に頼りすぎず、自分でもアイデアを探してみてください。
将来的な価値も考えて、基礎的な部分にはしっかりとお金をかけることをお勧めします。

渡辺 雄大さん(36歳・京都府)

注文住宅が普通の家になった原因は?
建築会社の実績を重視しすぎて、「失敗のない無難な提案」ばかりを受け入れてしまいました。
窓の位置や広さも、採光と通風の基準を満たせば良いと考え、景色を楽しむ工夫までは考えませんでした。
収納も、標準的な提案をそのまま採用し、自分たちの生活スタイルに合わせた検討が不十分でした。
特に「普通」と感じる箇所は?
和室です。
来客用に念のため作りましたが、畳の色や建具も標準的なものを選んだため、どこにでもある和室になってしまいました。
また、キッチンの作業スペースも一般的な広さで設計したため、大人数での料理時に不便を感じています。
トイレも最小限の広さで計画し、収納や手洗いスペースが不足しています。
振り返るとどんな対策ができた?
「安全策」を選びすぎず、もっと自分たちの好みや生活習慣に正直になるべきでした。
和室は本当に必要だったのか、キッチンでの作業はどんな時に不便になるのかなど、生活シーンをより具体的にイメージする必要がありました。
これから注文住宅を建てる人へ
「失敗したくない」という気持ちが、かえって個性のない家を作ってしまう原因になります。
建築会社の経験は大切ですが、自分たちの暮らし方にこだわる勇気も必要だと思います。
理想と現実のバランスを取りながら、納得のいく選択をしてください。

小林 麻衣さん(39歳・茨城県)

注文住宅が普通の家になった原因は?
夫婦で意見が分かれることが多く、どちらも譲らない部分は結局、建築会社の提案する一般的な仕様に落ち着いてしまいました。
私は北欧テイスト、夫はジャパニーズモダンを希望していて、折衷案を探るうちに個性が薄れていきました。
時間に追われ、じっくりと話し合う余裕もありませんでした。
特に「普通」と感じる箇所は?
階段下のスペースです。
収納か、それともインテリアスペースにするか決められず、結局何も特徴のない空間になってしまいました。
トイレも和洋どちらにするか迷い、一般的な温水洗浄便座つきのものを選択。
キッチンの背面収納も、既製品の食器棚を置くだけの計画になりました。
振り返るとどんな対策ができた?
夫婦で共感できる実例を見に行き、イメージを共有する時間を作るべきでした。
インテリアの雑誌やSNSの写真を見せ合うだけでなく、実際に建築会社のモデルハウスを回ってみることで、お互いの好みの接点が見つかったかもしれません。
二人の価値観の違いを面倒がらずに、向き合うべきでした。
これから注文住宅を建てる人へ
家族それぞれの意見をまとめるには、十分な時間と具体的な実例が必要です。
建築会社任せにせず、家族で話し合い、共通のイメージを持つことが理想の家づくりの第一歩だと思います。
妥協点を探すのではなく、新しい発見を楽しむ気持ちで取り組んでください。

斎藤 健太郎さん(44歳・兵庫県)

注文住宅が普通の家になった原因は?
土地探しに時間がかかりすぎて、住宅の設計にかける時間が予定より大幅に短くなってしまいました。
急いで決めなければならない状況で、建築会社のパッケージプランをベースに、最小限の変更だけで進めることに。
インターネットで集めた情報を頼りに判断し、実際の暮らしをイメージする時間が足りませんでした。
特に「普通」と感じる箇所は?
2階のファミリースペースです。
子どもの勉強スペースと書斎を兼ねる予定でしたが、ただの広い部屋になり、今は洗濯物を干すだけの場所になっています。
クローゼットも標準的な大きさで計画したため、季節物の収納に困っています。
玄関ポーチも、デザイン性より実用性を重視した結果、近所と同じような仕上がりに。
振り返るとどんな対策ができた?
土地探しと並行して、家づくりの具体的なイメージを固めておくべきでした。
理想の間取りや必要な収納量など、基本的な要望は事前に整理できたはずです。
パッケージプランありきではなく、自分たちの生活スタイルから考え直す余地はありました。
これから注文住宅を建てる人へ
土地探しと家づくりは、別々の工程ではありません。
土地を探している段階から、具体的な暮らしのイメージを持ち、それを実現できる環境かどうかを判断することが大切です。
時間に追われても、将来の暮らしを見据えた決断をしてください。

※プライバシー保護のため仮名です。

以上、体験談を紹介しました。

注文住宅は、建てる過程も完成後も、思い通りにいかないことがたくさんあるものです。

でも、「普通の家」になってしまったと感じる経験も、きっと次の人の役に立つはず。

あなたらしい家づくりのヒントとして、この体験談を参考にしていただければ幸いです。

まとめ:あなただけの注文住宅で暮らしを楽しもう

今回の不動産とーくは『注文住宅が普通の家になった…6つの原因&7つの対策+体験談』と題して、下記の項目を解説しました。

この記事で解説したこと

  1. 注文住宅が普通の家になった…よくある6つの原因
  2. 普通の家はイヤ!個性ある注文住宅を建てる対策7つ
  3. [体験談]注文住宅が普通の家になった経験者の声
レオ教授レオ教授

いかがじゃったかの~?

注文住宅は、あなたらしさを存分に表現できる夢のマイホームです。

建てる前にしっかりと準備することで、理想の住まいづくりは必ず実現できます。

デザインと予算のバランスを取りながら、最低3社以上のハウスメーカーを比較検討することがとても大切です。

また、完成イメージを3DCGで確認したり、照明や建具にこだわったりすることで、個性的な空間を作り出せます。

レオ教授レオ教授

細部への
こだわりが大切じゃ!

土地選びから始まり、ハウスメーカー選び、デザイン、予算配分まで、すべての要素が大切です。

丁寧な打ち合わせを重ねることで、きっと理想の注文住宅が実現できるはずです。

あなたらしい素敵な注文住宅で、毎日を楽しく過ごしてください。

以上『注文住宅が普通の家になった…6つの原因&7つの対策+体験談』でした。

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