細長い家に後悔して売った…体験談&138人中何人が売却?

「この細長い家、失敗だったかも…」
「子どもが大きくなってもう限界…」
「売って住み替えた方がいいかな…」

マイホームを買ったものの、生活のしづらさや収納の使いにくさに日々悩まされている方は少なくありません。

私たち不動産の現場でも、「もっと正方形に近い間取りの家に住みたい」という相談が増えています。

生活スタイルや家族構成の変化によって、当初は気にならなかった不便さが目立ってきたのかもしれません。

そこでこの記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『細長い家に後悔して売った…体験談&138人中何人が売却?』と題して徹底解説します。

最後まで読めば、細長い家に後悔している方が実際にどのような選択をしたのか、そして自分に合った最適な判断の仕方がわかります。

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

[体験談]細長い家に後悔…実際に売った8人の声

早速、細長い家に後悔して、実際に売った人の体験談を紹介していきます。

市街地では、間口が狭く奥行きのある細長い住宅を目にすることが増えています。

レオ教授レオ教授

経験者の声に耳を
傾けてみてくれい


西野 真帆さん(34歳・埼玉県)

細長い家を買って後悔した理由は?
駅近の物件を探していた時に、間口3メートルほどの細長い中古住宅に出会いました。
価格も手頃で、リノベーションすれば素敵な家になりそうだと思い購入を決めました。
しかし、実際に住んでみると、階段を上り下りする動線が増えすぎて、育ち盛りの子どもたちのお世話が想像以上に大変でした。
上の階で子どもが泣いていても、家事の手を止めて階段を上がらなければならず、気が気ではありませんでした。
また、窓が少なく、日当たりが悪いため、冬場は電気代がかさみました。
後悔の末に売却してよかった?
はい、本当によかったです。
売却後は横に広がりのある平屋を購入し、子育ての負担が大幅に減りました。
光熱費も以前の半分以下になり、家計の負担も軽くなりました。
何より、家族全員がストレスから解放され、笑顔が増えました。
今、後悔で売ろうか悩む人にひと言
間取りや構造による不便さは、慣れではなかなか解消されません。
特に子育て中の方は、日々の家事や育児の負担を重視して決断することをお勧めします。

中村 龍太郎さん(45歳・福岡県)

細長い家を買って後悔した理由は?
都心部で手頃な物件を探していた時、間口が狭く上に伸びる3階建ての新築物件と出会いました。
引っ越して1年後、足を怪我して松葉杖生活になった時、階段の上り下りが本当に辛く、日常生活に支障が出ました。
また、エアコンの効きが各階で異なり、温度調節が難しかったです。
寝室のある最上階は夏場は暑くなりすぎ、冬場は寒くなりすぎて快適に過ごせませんでした。
後悔の末に売却してよかった?
正直に言うと、売却は失敗でした。
不動産価格の下落時期と重なってしまい、購入価格より低い金額での売却を余儀なくされました。
住宅ローンの残債も残り、新居購入までに時間がかかってしまいました。
賃貸に住む期間が長引き、経済的な負担が大きくなりました。
今、後悔で売ろうか悩む人にひと言
売却を考える前に、改善できる点は無いか、専門家に相談することをお勧めします。
また、売却のタイミングは慎重に見極めましょう。
将来の生活設計をしっかり立ててから決断することが大切です。

斎藤 千春さん(29歳・石川県)

細長い家を買って後悔した理由は?
一人暮らし向けの物件として、駅近の細長い2階建てを購入しました。
仕事が忙しく、階段付近に物を置きがちになり、それが原因で何度も躓きそうになりました。
収納スペースが限られていて、つい階段や廊下に物が溢れ出してしまい、生活動線が狭くなる一方でした。
来客時も窮屈で、友人を招くのをためらうようになりました。
後悔の末に売却してよかった?
はい、とてもよかったです。
売却後、効率的な収納設計がされた2LDKマンションに住み替えたことで、生活の質が格段に上がりました。
整理整頓が楽になり、家事の時間も短縮できています。
何より、友人を気軽に招けるようになり、心にゆとりが生まれました。
今、後悔で売ろうか悩む人にひと言
住まいは単なる箱ではなく、あなたの生活の質を大きく左右します。
無理に我慢を続けるより、自分のライフスタイルに合った住まいを選び直す勇気を持つことも大切です。

山田 優希さん(41歳・大阪府)

細長い家を買って後悔した理由は?
通勤に便利な住宅街で、間口約4メートルの細長い3階建て住宅を購入しました。
最初は気にならなかったのですが、長雨の季節になると、両隣の家との隙間が狭いため、部屋の中がジメジメして洗濯物が全く乾かなくなりました。
除湿機を置いても改善せず、カビの発生も目立ち始めました。
また、狭い間口のため、大きな家具の搬入が困難で、気に入った家具を諦めることも多くありました。
後悔の末に売却してよかった?
はい、本当によかったです。
新居は風通しの良い角地の住宅で、洗濯物も外干しができ、室内も快適に保てています。
以前は除湿機の電気代が月に1万円以上かかっていましたが、今はその心配もありません。
精神的にもストレスから解放され、快適な生活を送れています。
今、後悔で売ろうか悩む人にひと言
間取りだけでなく、風通しや湿気の問題は実際に住んでみないとわからないものです。
健康に関わる問題があるなら、早めの決断をお勧めします。

青木 勇樹さん(43歳・愛知県)

細長い家を買って後悔した理由は?
名古屋市内で間口3メートルの細長い中古住宅を購入しました。
家族4人で暮らし始めてから、廊下を家族とすれ違う際の不便さが日に日に増していきました。
特に子どもが成長するにつれて、学校の友達を招くことも難しくなり、子どもたちの社交面で心配が出てきました。
玄関から2階のリビングまでの動線も長く、毎日の買い物の荷物運びが本当に大変でした。
後悔の末に売却してよかった?
はい、とてもよかったです。
新居は横に広がりのある間取りで、家族同士の自然な交流が増えました。
子どもたちも友達を気軽に招けるようになり、明るく活発になりました。
以前は狭い空間で互いにストレスを感じていましたが、今は家族の会話も増え、良い変化を実感しています。
今、後悔で売ろうか悩む人にひと言
住まいは家族の関係性にも大きな影響を与えます。
特に成長期のお子さんがいる場合は、将来を見据えた決断が大切です。

藤井 麻衣子さん(36歳・千葉県)

細長い家を買って後悔した理由は?
駅徒歩10分の立地の良さに惹かれ、間口2.8メートルの細長い3階建て住宅を購入しました。
在宅ワークが増えてから、仕事部屋として使っている3階まで何度も上り下りする生活に疲れ果ててしまいました。
スケジュール管理のホワイトボードを置く壁もなく、打ち合わせスペースも確保できませんでした。
また、宅配便が来るたびに3階から階段を駆け下りる必要があり、集中力が途切れる日々が続きました。
後悔の末に売却してよかった?
はい、本当によかったです。
売却後は仕事スペースを充実させた平屋に引っ越し、仕事の効率が格段に上がりました。
通勤時間は少し増えましたが、在宅ワーク時の快適さを考えると、まったく気になりません。
体調も良くなり、仕事へのモチベーションも上がっています。
今、後悔で売ろうか悩む人にひと言
働き方の変化によって、住まいに求める機能も大きく変わってきます。
日々の仕事や生活に支障が出ているなら、思い切った決断も視野に入れてみてはどうでしょうか。

伊藤 陽介さん(38歳・東京都)

細長い家を買って後悔した理由は?
都内の住宅街で、間口2.5メートルの細長い中古住宅を購入しました。
車の出し入れが非常に困難で、何度も壁に擦ってしまい、修理費用が嵩みました。
駐車時のストレスで、休日のドライブも控えめになってしまいました。
また、リビングが細長いため家具の配置に制限があり、理想的な空間が作れませんでした。
後悔の末に売却してよかった?
残念ながら、売却は後悔しています。
売却時期が不動産市況の悪い時期と重なり、かなりの損失を被ってしまいました。
新しい物件を見つけるまでの仮住まいの費用もかさみ、経済的な負担が大きくなりました。
結果的に、予算を大幅に超える借り入れが必要になってしまいました。
今、後悔で売ろうか悩む人にひと言
不動産の専門家に相談し、売却のタイミングや市場価値をしっかり見極めることが重要です。
焦って売却を決めると、想定以上の損失を被る可能性があります。
慎重に計画を立てることをお勧めします。

松本 紗耶香さん(32歳・京都府)

細長い家を買って後悔した理由は?
京都の町家風の細長い建物に一目惚れして購入しました。
しかし、地震が起きた時、建物が左右に大きく揺れ、不安で眠れない日々が続きました。
耐震診断を受けたところ、補強工事が必要と判明しましたが、費用が予想以上に高額でした。
また、廊下が長く細いため、冬場は端から端まで温まるのに時間がかかり、光熱費の負担も大きくなりました。
後悔の末に売却してよかった?
はい、売却して本当によかったです。
新居は耐震性能の高い新築マンションで、地震の不安から解放されました。
光熱費も以前の半分程度になり、経済的にも精神的にも余裕が出てきました。
何より、安心して眠れるようになったことが一番の変化です。
今、後悔で売ろうか悩む人にひと言
見た目の魅力だけでなく、安全性も重要な判断基準です。
不安な気持ちを抱えながらの生活は、想像以上に精神的な負担になります。
住まいの安全性に不安がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。

※プライバシー保護のため仮名です。

以上、体験談を紹介しました。

細長い家は、一見スタイリッシュで魅力的に見えます。

しかし、日々の暮らしの中で感じる動線の不便さや光熱費の負担、家族とのコミュニケーションの難しさは、時間が解決してくれるものではありません。

後悔を抱えながらも一歩を踏み出した方々の体験から、あなたの家族にとって最適な選択のヒントが見つかるはずです。

細長い家を買って後悔する7つのよくある理由は?

経験者に聞くと、細長いの家を買って後悔する理由には下記7つがよくあります。


  1. 階段の上り下りに疲れ果てる
    細長い住宅は縦に長い3階建てが一般的です。1日の階段の上り下り回数は平均して30回以上になることも多く、日常的な体力消耗の要因となります。特に育児中は、着替えや授乳のために階段の往復が必要です。また、来客時や高齢者の利用時には、移動に制限がかかる可能性があります。
  2. 昼間も暗すぎて電気代かさむ
    隣家との距離が1メートル未満のケースも多く、窓からの自然光が十分に得られない状況が発生します。照明の点灯時間が長くなるため、一般住宅と比較して電気使用量が増加します。照明のLED化や壁面の色調調整による対策が可能ですが、光量確保の根本的な解決には至らないケースが多いです。
  3. 家具家電の配置がきゅうくつ
    間口が制限されているため、家具の選択肢が限定されます。標準的なソファやテレビボードでも、搬入経路の確保が困難な場合があります。大型家具や電化製品の場合、事前の搬入経路確認が必須となり、購入可能な商品が制限される傾向にあります。
  4. 家族とのすれ違いにストレス
    一般的な廊下幅が60cm程度のため、すれ違い時には必ず一方が待機する必要が生じます。特に朝の通勤・通学時間帯は、複数の家族が同時に移動するため、廊下や階段での待機が発生します。時差での行動や動線の確認が必要となります。
  5. 地震の揺れが怖くて眠れない
    縦長の建物構造上、地震時の揺れやすさが指摘されています。特に3階以上の場合、震度3程度の地震でも大きな揺れを感じる可能性があります。耐震補強工事の検討も可能ですが、敷地の制約から工事の実施が技術的に困難なケースがあります。
  6. 車の出し入れで傷つけそうに
    間口の制限により、駐車スペースも限られます。一般的な車幅に対して、両側の余裕が10cm程度しかないケースもあります。駐車時の操作には高い技術が必要となり、バックモニターやパーキングセンサーの装備が推奨されます。
  7. 外壁メンテナンスができない
    隣家との距離が近接しているため、外壁の維持管理に制約があります。一般的な足場設置が困難なため、通常の1.5〜2倍程度の外壁メンテナンス費用が発生する可能性があります。定期的な清掃や点検においても、作業スペースの確保が課題となります。

マチ

地震の揺れは
特に気になります

細長いの家は、掃除がしやすい、風通しが良いなどのメリットもありますが、そのメリット以上に後悔を感じる人が多い印象があります。

体験談にもあるように、後悔に耐えきれず、売ってリセットした人も多いです。

では、実際に「売却」を決断する人の割合は、どのくらいなのでしょうか。

後悔した細長い家は売る?住み続ける?判断の仕方

細長い家を買って後悔した138人に、下記どちらの選択をしたかアンケートを取りました。

選択肢

  • 売却して住み替えた
  • やむを得ず住み続けた
レオ教授レオ教授

結果は以下の通りじゃ

※画像 alt 細長い家に後悔した138人のアンケート結果

  • 売却して住み替えた
    → 59人(42.8%)
  • やむを得ず住み続けた
    → 79人(57.2%)
※調査138人・2024.12.12~12.15・Webアンケート

「やむを得ず住み続けた」が多い結果でしたが、「売却して住み替えた」が138人中59人もいた結果には驚きました。

将来の住み心地まで考えると、思い切って売却に踏みきる決断をした背景がうかがえます。

レオ教授レオ教授

あなたはどちらを選択するかの~?

売却する?住み続ける?
迷ったら金額次第で決める人が多い

売却するか住み続けるか迷う
今後の選択は自由ですが、後悔をかかえて住み続けるくらいなら売却」も間違いではありません。

「金額次第では売却してもいいかな」
「高く売れるならリセットしようかな」

もしあなたも同じ気持ちなら、一度は無料の査定に出してみることをおすすめします。

査定額を確認した結果、

  • 希望以上で売れるなら
    →売却して住み替える
  • 希望未満でしか売れないなら
    →やむを得ず住み続ける ※他の解消法を検討

レオ教授レオ教授

実際にこうやって
判断する人が多いぞ

査定に出しても必ず売る必要はないので、まずは「いくらで売れるのか?」を知ることから始めてみて下さい。

まとめ:細長い家の売却は慎重な判断がたいせつ

今回の不動産とーくは『細長い家に後悔して売った…体験談&138人中何人が売却?』と題して、下記の項目を解説しました。

この記事で解説したこと

  1. [体験談]細長い家に後悔…実際に売った10人の声
  2. 細長い家を買って後悔する7つのよくある理由は?
  3. 後悔した細長い家は売る?住み続ける?判断の仕方
レオ教授レオ教授

今回のテーマはどうじゃった?

細長い家を売るか住み続けるかは、家族構成や生活スタイル、経済状況など、総合的に判断する必要があります。

実際に売却を選んだ方の体験談からは、新しい住まいでより快適な暮らしを手に入れた例が多く見られました。

一方で、リフォームや収納の工夫で住み続けている方もいらっしゃいます。

レオ教授レオ教授

自分に合った選択を
見つけるのじゃ!

大切なのは、後悔している状況から一歩踏み出して、前向きに新しい選択肢を検討してみることです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたらしい住まい方が見つかることを心から願っています。

以上『細長い家に後悔して売った…体験談&138人中何人が売却?』でした。

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