「リビングの広さはどれくらいが快適?」
「新築なのに狭いリビングで失敗はイヤ…」
新築戸建ての完成を夢見て、ワクワクしながら設計を進めていることと思います。
でも、せっかく建てた新築戸建てなのに「リビングが狭い…」と後悔する人が予想以上に多いのです。
実は、注文住宅の間取り相談で最も多い悩みの一つが「リビングの広さ」です。
家族構成や生活スタイルによって、快適に感じる広さは大きく変わってきます。
そこでこの記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『新築戸建てなのにリビングが狭い…家族構成別の快適な広さ&工夫8つ』と題して徹底解説します。
最後まで読めば、あなたの家族構成に合った理想的なリビングの広さと、限られた空間を最大限活用する技がわかります。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
戸建てなのにリビングが狭い…快適な広さは?家族構成別
新築戸建てなのにリビングが狭いと感じる原因の多くは、家族構成に対して適切な広さを確保できていないことにあります。
- 夫婦2人:14帖以上
- 夫婦2人+子ども1人:16帖以上
- 夫婦2人+子ども2人:18帖以上
- 夫婦2人+子ども3人:20帖以上
- 夫婦2人+子ども4人:22帖以上
ここでは、快適に暮らすために必要な家族構成別のリビング広さを、具体的な生活シーンと共に解説します。
夫婦2人:14帖以上
夫婦2人で快適に過ごすには、最低でも14帖以上のリビングを確保することをおすすめします。
2人だと狭くても
いいかなと思ってた
この広さがあれば、以下のような暮らしを実現できます。
- ソファでくつろぎながらテレビを楽しむ
- 来客時に4人掛けのダイニングテーブルを置く
- 観葉植物や本棚などの趣味の空間を作る
14帖未満だと、家具の配置に制限が出て、夫婦でゆったり寛げる空間を作りづらくなります。
2人でも余裕のある
空間づくりが大切じゃ!
夫婦2人+子ども1人:16帖以上
子どもが1人いる家族の場合は、16帖以上のリビングスペースが理想的です。
この広さなら、以下のような家族の時間を大切にできます。
- 子どもの遊び場スペースを確保できる
- リビング学習用のデスクを置ける
- おもちゃの収納スペースを確保できる
- 家族3人でゆったりとくつろげる
子どもの成長に合わせた
スペース作りができそう!
16帖未満だと、子どもの遊び場と大人のくつろぎスペースの両立が難しくなります。
家族が増えることで必要なスペースも変化するため、将来的な家具の配置まで考慮して広さを決めることが大切です。
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夫婦2人+子ども2人:18帖以上
4人家族の場合は、最低でも18帖以上のリビングが必要です。
子ども2人だと
かなり広めが必要なんだ
特に子どもの成長期には、以下のような使い方ができるスペースが重要になります。
- 子ども2人分の学習スペースを確保できる
- 親子4人でくつろげるソファスペース
- 食事の準備中でも家族の様子が見える位置関係
- 来客時にも窮屈に感じない広さ
18帖未満のリビングだと、新築戸建てなのに窮屈さを感じる原因になります。
家族みんなが
快適に過ごせそう!
夫婦2人+子ども3人:20帖以上
5人家族になると、20帖以上の広さがあるリビングが理想的です。
この広さがあれば、以下のような家族の時間を大切にできます。
- 子ども3人が同時に宿題や勉強ができる
- 家族全員でテレビを見ながらくつろげる
- おもちゃや学習道具の収納スペースを確保
- 子どもたちの友達が遊びに来ても余裕がある
大家族の団らんには
十分な空間が必要じゃ!
夫婦2人+子ども4人:22帖以上
6人家族の場合は、22帖以上の広々としたリビングを確保することをおすすめします。
大家族ならではの生活シーンに対応できる広さが必要です。
- 6人掛けのダイニングテーブルを余裕で設置
- リビング学習スペースを4人分確保
- 大型ソファで家族全員が寛げる
- 収納家具を十分に配置できる
22帖未満だと、戸建てなのにリビングが狭く感じ、家族の居場所作りが難しくなります。
大家族でも快適に
暮らせる広さだね
以上、家族構成別の快適なリビングの広さについて解説しました。
家族の人数や
ライフスタイルに合わせた
広さ選びが大切じゃぞ!
新築戸建ての間取りを決める際は、将来の家族構成の変化も考慮しながら、十分な広さのリビングを確保することをおすすめします。
新築戸建てのリビングを広く見せる!間取りの工夫8つ
リビングを広く快適に使うには、単に広さを確保するだけでなく、空間を上手に活用する工夫が重要です。
- キッチンをオープンにして空間をつなげる
- 吹き抜けにして上下のつながりを作る
- 天井を少し高くして圧迫感をなくす
- リビング窓をハイサッシorワイドサッシに
- 隣接する和室や書斎とつなげて広くつかう
- 廊下の長さを最小限にしてリビングを広く
- 中庭or坪庭を設けて屋外とつながりを作る
- リビング内の階段で空間を広げる
1.キッチンをオープンにして空間をつなげる
キッチンとリビングの間の壁をなくすオープンキッチンは、空間を広く感じさせる最も効果的な方法の一つです。
料理しながら家族と
会話もできそう!
オープンキッチンのメリットは以下の通りです。
- 視線が通ることで空間が広く感じられる
- 家族とのコミュニケーションが取りやすい
- 子どもの様子を見守りながら料理ができる
- 来客時にキッチンが丸見えにならない対面式も選べる
ただし、調理の音や匂いが気になる場合は、引き戸で仕切れる設計にするのがおすすめです。
生活スタイルに合わせて
仕切り方を工夫するのじゃ!
2.吹き抜けにして上下のつながりを作る
戸建てなのにリビングが狭く感じる場合、天井の高さを活かした吹き抜けを検討してみましょう。
開放感がすごそう!
吹き抜けを設けるメリットには以下があります。
- 上階との一体感で空間が広く感じられる
- 自然光が2階まで届き明るい空間になる
- 家族の気配を感じやすい
- 季節の風が通り抜け、風通しが良くなる
ただし冷暖房効率が下がるため、エアコンの容量や設置位置には注意が必要です。
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3.天井を少し高くして圧迫感をなくす
一般的な天井高は2.4m程度ですが、2.7m以上に設定することで、同じ床面積でも広く感じられます。
天井高で
こんなに変わるんだ!
天井を高くするメリットは以下の通りです。
- 視線が上に抜けることで開放感が増す
- 圧迫感がなく、ストレスフリーな空間に
- 照明の光が柔らかく広がる
- エアコンの冷暖房効率が良くなる
30cm上げるだけでも
効果は抜群じゃぞ!
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4.リビング窓をハイサッシorワイドサッシに
窓の高さや幅を工夫するだけで、リビングの印象は大きく変わります。
窓の選び方で
こんなに違うんですね!
ハイサッシやワイドサッシのメリットは以下の通りです。
- 天井まで届く窓で縦方向の広がりを感じられる
- 横長の窓で視界が広がり開放感が増す
- 自然光が十分に入り明るい空間になる
- 窓からの景色を楽しめる
ただし、大きな窓は夏の日差しや冬の冷気が気になるため、遮熱や断熱性能の高い窓を選ぶことが重要です。
5.隣接する和室や書斎とつなげて広くつかう
戸建てなのにリビングが狭いと感じる場合、隣接する和室や書斎と可変的につながる間取りがおすすめです。
必要に応じて
広さを変えられるんだ!
連続する空間を作るメリットは以下の通りです。
- 来客時や行事の際に広く使える
- 子どもの遊び場として活用できる
- 普段は仕切って個室として使える
- 将来的な用途変更にも対応できる
可変性のある間取りで
長く使える空間になるぞ!
6.廊下の長さを最小限にしてリビングを広く
廊下スペースを最小限に抑えることで、その分リビングを広く確保できます。
効率的な動線計画のポイントは以下の通りです。
- 各部屋への最短ルートを確保
- リビングを家の中心に配置
- 玄関からリビングまでの動線を短く
- 2階への階段位置を工夫
無駄なスペースを
リビングに使えるなんて!
7.中庭or坪庭を設けて屋外とつながりを作る
リビングに面した中庭や坪庭は、室内空間を視覚的に広げる効果があります。
屋外空間との連携で得られるメリットは以下の通りです。
- 窓越しの緑で開放感が増す
- 自然光が入り明るい空間になる
- 季節の移ろいを楽しめる
- 通風と採光が改善される
小さな庭でも
効果がありそう!
8.リビング内の階段で空間を広げる
リビング内に階段を設置することで、空間に立体的な広がりが生まれます。
階段周りの空間活用のポイントは以下の通りです。
- 階段下を収納や飾り棚として活用
- オープンな階段で視線が抜ける
- 2階との自然なつながりができる
- デザイン性の高い空間演出が可能
階段も空間演出の
要素になるのじゃ!
以上、新築戸建てのリビングを広く見せる工夫を8つ紹介しました。
これらの工夫を
上手に組み合わせることで
理想の空間が作れるぞ!
ただし、すべての工夫を取り入れる必要はありません。
家族構成やライフスタイルに合わせて、必要な要素を選んで取り入れることをおすすめします。
まとめ:快適なリビングで理想の暮らしを実現しよう
今回の不動産とーくは『新築戸建てなのにリビングが狭い…家族構成別の快適な広さ&工夫8つ』と題して、下記の項目を解説しました。
- 戸建てなのにリビングが狭い…快適な広さは?家族構成別
- 新築戸建てのリビングを広く見せる!間取りの工夫8つ
参考になったかの~?
家族構成別の広さの目安を知ることで、ご家族に合った理想的なリビングの広さがイメージできたのではないでしょうか。
また、オープンキッチンや吹き抜け、ハイサッシなどを取り入れることで、限られた空間でも開放感のある快適な空間を作り出せます。
広さ以外の工夫で
快適空間が作れるぞ!
特に注目してほしいのは、和室や書斎との一体利用です。
普段は仕切って使い、来客時や家族が集まる時は広々と使える、そんな柔軟な空間づくりが可能になります。
最後になりましたが、今回ご紹介した内容があなたの理想のマイホーム作りのヒントになれば嬉しいです。
ぜひ、設計の際の参考にしてみてくださいね。
以上『新築戸建てなのにリビングが狭い…家族構成別の快適な広さ&工夫8つ』でした。
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