ローコスト住宅は恥ずかしい?あなたが家を建てる目的は何?
「ローコスト住宅って恥ずかしい…」
「ローコスト住宅なんて後悔するかも…」

安く建てられる反面、どこか下目に見られる気持ちから、購入や建て替えをためらっていませんか?

ローコスト住宅を検討すると、どうしても比較してしまう大手ハウスメーカーとの差。
周りに大手ハウスメーカーで建てる人が多い場合は、なおさら恥ずかしい思いも強くなるでしょう。

「バカにされたくない…」
「お金がないと思われる…」

こんな気持ちもわかります。

とはいえ、大手ハウスメーカーは価格が高過ぎて手が届かない。
だからローコスト住宅を検討中かと思いますが、本当に恥ずかしいことなのでしょうか?

ニシダ代表ニシダ代表

あえてローコスト住宅を選ぶ人も増えていますが

レオ教授レオ教授

年々、品質や機能性が上がってきてるからの~

今回の不動産とーく『ローコスト住宅は恥ずかしい?家は何を優先して買うべきか考えよう!』では、不動産業界17年の知識と経験をもとに解説します。

この記事を読めば、価格だけにとらわれないマイホーム購入の心構えを知るきっかけになるはずです!

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産業界歴17年。取引件数は400件超・相談件数は2,800件超の実績。不動産コンサルティング事業を行なうクラウドハーツ・リアルエステート代表。≫詳しいプロフィール
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級ファイナンシャル・プランニング技能士

「ローコスト住宅VS大手HM」←この比較が恥ずかしいを招く

ローコスト住宅と大手ハウスメーカーの比較はNG

まず、ローコスト住宅と大手ハウスメーカーの住宅を同じ土俵で比較しないことです。

大手ハウスメーカーを目の前にチラつかせていると、ローコスト住宅をいつまでも下目に見て、恥ずかしい感情が消えないからです。

レオ教授レオ教授

車でいうと、プリウスやカローラで迷いながら、ベンツやBMWを比較に加えるようなものじゃ!

その結果、ローコスト住宅で進めたはいいが、妥協した気持ちをぬぐい切れずに後悔する人も少なくありません。

予算などを理由にローコスト住宅を優先して検討するなら、「大手ハウスメーカーは忘れて一切比較しないこと」です。

なぜローコスト住宅は恥ずかしいって思うの?

ローコスト住宅が恥ずかしいと感じる女性
そもそもどうでしょう?

もしかしたら、

「安い住宅は悪い・高い住宅は良い」

そんな先入観がローコスト住宅を恥ずかしいと思う原因でしょうか?

もしそうなら、価格だけを見てローコスト住宅を恥ずかしいと思うのは間違っています。

そもそもローコスト住宅メーカーには、企業努力により抑えるところは抑えて、他社と差別化できるところは妥協しない、そんなこだわりをもって住宅を建てる会社が多いからです。

レオ教授レオ教授

低価格でも品質管理をしっかりと行ない、かつデザイン性の高いローコスト住宅は多いぞ!

近年はスペックの向上と共に、ローコスト住宅人気がグンっと高まっています。

ローコスト住宅メーカーの企業努力はすごい

ローコスト住宅メーカーの価格を下げる企業努力には、

  • 大量or直接仕入れで材料費をカット
  • 無駄で不要な経費を徹底削減
  • 住宅性能は背伸びしすぎない
  • 間取りや内装などの一部規格化
  • 短い工期で人件費を抑えている
  • メーカーの利益率を抑えている

などがあります。

いくら安くても品質の低下につながっては本末転倒。
大半のメーカーが極力品質を維持しながら無駄を省き、ローコスト住宅を実現していると言っていいでしょう。

各社を徹底して比較すれば、大手ハウスメーカーに負けないローコスト住宅が見つかることも多いです。

レオ教授レオ教授

ローコスト住宅メーカーも各社競争じゃ!
独自の強みをもった建物がどんどん出てきとる!

ローコスト住宅を手掛ける1つ1つのハウスメーカーは、建物へのこだわりがぞれぞれ違います。

「価格が安いのに○○○○が良い」

○○○○、つまりそのハウスメーカーの得意です。
ローコスト住宅とはいえ、自社の得意を伸ばすことには妥協していません。

レオ教授レオ教授

ただ価格が安いだけでは意味がないからじゃ!

価格重視で手を抜いた建物ばかりなら、世の中にローコスト住宅が普及することはなかったでしょう。

「価格が安いのに○○○○が良い」

そのハウスメーカーの得意にあなたの希望がマッチすれば、ローコスト住宅でも恥ずかしいとは無縁の満足した暮らしが期待できるでしょう。

「安い住宅は悪い・高い住宅は良い」←この先入観は捨てるべき

価格で住宅の価値を判断するのは簡単。
ただし、住宅の価値は住む人によって決まります。

「安い住宅は悪い・高い住宅は良い」

こんな先入観があれば今すぐに捨てるべきです。
安いから、安くて恥ずかしいからという理由だけで、ローコスト住宅を選択から外すと後悔します。

まずは、ローコスト住宅の情報を集めて具体的に知ること。

その上で、世間一般にではなく「あなたとあなたの家族がローコスト住宅に充分な希望を見いだせるのか」を基準に検討することが大事です。

リョウヘイ

ローコスト住宅のメリットデメリットはどんなものが挙げられますか?

レオ教授レオ教授

うむ、紹介しておこうかの~

ローコスト住宅のメリット・デメリット[全9選]

一般的にローコスト住宅のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  1. 価格が安くローン返済も楽になる
  2. 寿命は大手注文住宅と大差がない
  3. 短い工期で建てられる
  4. 打ち合わせ回数が少ない
  5. オプションに費用をかけられる
  1. 建物の基本性能が低い
  2. 外装内装のグレードや自由度が低い
  3. 保証やアフターが充分ではない
  4. 施工品質・現場管理が不充分な場合あり
レオ教授レオ教授

まずはデメリットからじゃ!

恥ずかしい原因?
ローコスト住宅のデメリット[4選]

ローコスト住宅のデメリットは以下の4つです。

レオ教授レオ教授

これらが恥ずかしい原因にもなってるじゃろうな

1.建物の基本性能が低い

『建物の基本性能が低い』は、ローコスト住宅のデメリットです。

一般的な注文住宅と比べて、耐震性や断熱性などが劣る場合があります。

少し専門的に言うと、国土交通省が定める住宅性能表示制度の各等級には、差が生まれる場合が多いです。

ローコスト住宅の各メーカーにも性能の強みor弱みがあります。
あなたが妥協したくない性能にこだわりをもったローコスト住宅メーカーをしっかり比較して選ぶことが重要です。

2.外装内装のグレードや自由度が低い

『外装内装のグレードや自由度が低い』は、ローコスト住宅のデメリットと言えるでしょう。

建築コストを下げるために、規格化と大量仕入れで費用を削減していることも多いからです。

一般の注文住宅は、多くの種類の中から、素材やデザイン、設備などの仕様を選択できます。
それに比べると、ローコスト住宅の自由度の低さには物足りなさや恥ずかしい気持ちを感じる場合もあるでしょう。

また、標準仕様では満足できないという声もよく聞きます。
食器洗い乾燥機がない、床暖房が付いていないなどです。

また、低グレードの設備は機能性の他、劣化しやすいなどの問題もあります。

数年後に交換や修理になっては、ローコスト住宅として安く買った意味がなくなるため、注意が必要です。

外壁や屋根などの外装、キッチンや風呂・風呂リングなどの内装の他、特に失敗したくない箇所については、標準仕様を確認した上で、追加費用を払ってこだわっておくといいでしょう。

3.保証やアフターが充分ではない

『保証やアフターが充分ではない』は、ローコスト住宅のデメリットと言えます。

低価格を実現するために、建築後のアフターメンテナンスが有料の場合もあるからです。
将来のメンテナンス費用が高くつく可能性も高いと言えるでしょう。

また、性能に従って保証年数が短い場合もあります。

仮に短い保証期間では、保証終了後の不具合や故障は実費での修繕が必要です。
保証内容は充分確認した上で検討することをおすすめします。

カエデ

でも、新築ならあまり不具合はないよね?

レオ教授レオ教授

そうとも言い切れん!
構造上の不具合などは、長く住まんとわからんからの~

住宅の品質確保の促進等に関する法律、通称「品確法」では、建物の基本構造部分と雨漏りについて10年間の保証を義務付けています。

ただし、10年はあくまで最低限の保証期間と言え、安心は充分かと聞かれると疑問が残ります。

ローコスト住宅でも、他社との差別化からアフターサービスが売りのハウスメーカーもあります。

レオ教授レオ教授

アフター専門部署があって対応が早いなどじゃ!

建てた後の安心を重視したい人は、アフターサービスも比較してチェックしておくべきでしょう。

4.施工品質・現場管理が不充分な場合あり

『施工品質・現場管理が不充分な場合あり』は、ローコスト住宅のデメリットになります。

ローコスト住宅は、人件費、現場管理費なども極力カットして建築するからです。

例えば、経験豊富で腕の良い大工や職人は日当の高い大手ハウスメーカーに取られがち。
ローコスト住宅メーカーには、経験の浅い大工や職人が担当することも多いでしょう。

建築においては、大工の腕が家の出来を決めるといっても過言ではないため、やはりデメリットになります。

また、少ない現場管理費では充分な近隣対策もできず、周辺住人の苦情に発展することもあります。

現場管理があまりにひどい場合は、周囲の厳しい目が住んだ後に続くこともあるでしょう。


以上、ローコスト住宅のデメリットを解説しました。
メリットをつづけて解説します。

案外多い!
ローコスト住宅のメリット[5選]

ローコスト住宅のメリットは以下の5つです。

1.価格が安くローン返済も楽になる

『価格が安くローン返済も楽になる』ことは、ローコスト住宅最大のメリットと言えるでしょう。

平均的に1,000万円台で、坪単価50万円前後で建てられる価格設定が大きな魅力です。(※外構やオプション費用などを除いた本体価格として)

一方、大手ハウスメーカーの注文住宅では、2,000万円台、3,000万円台が当たり前。
坪単価にすれば70~90万円と、もはや住宅業界の高級ブランド品と言える価格設定です。

リョウヘイ

目が飛び出そうな価格ですね(驚)

仮に、建物面積30坪で建てたローコスト住宅1,500万円(坪単価50万円)、大手ハウスメーカーの注文住宅2,700万円(坪単価90万円)のローン返済を比較すると下記の通りです。(※住宅ローンで全額借りた場合)

ローコスト住宅 大手HMの注文住宅
建物価格 1,500万円 2,700万円
毎月ローン返済額 42,342円 76,217円
※借入期間35年・金利1.0%
カエデ

こんなに差が出るんだ(汗)

以上から『価格が安くローン返済も楽になる』ことは、ローコスト住宅のメリットです。

2.寿命は大手注文住宅と大差がない

『寿命は大手注文住宅と大差がない』は、ローコスト住宅のメリットとも言えるでしょう。

いくら低価格であっても長くもたない家では、そのハウスメーカーは選ばれないからです。

ローコスト住宅とはいえ、寿命へのこだわりは維持したまま、外装内装、現場経費、人件費などその他の費用を削減することで、品質を実現しているハウスメーカーも多いです。

ただし、全てのローコスト住宅メーカーが、大手注文住宅と大差なしとは言い切れません。

各ハウスメーカーの情報収集をした上で、慎重な比較が必要でしょう。

3.短い工期で建てられる

『短い工期で建てられる』は、ローコスト住宅のメリットです。

一般的な注文住宅では、着工から完成・引き渡しまで5~6ヶ月程度かかる一方で、ローコスト住宅の場合は3~4ヶ月程度で完成することが多いです。

決して手抜きというわけではなく、ある程度規格化されているからです。

また、打ち合わせ、設計、建築確認などにも期間を要すことを考えれば、短い工期で建てられるローコスト住宅はメリットです。

レオ教授レオ教授

建て替えの人は仮住まいの期間も少なくなるじゃろう

リョウヘイ

事情があって急いでいる人にもメリットですね

4.打ち合わせ回数が少ない

『打ち合わせ回数が少ない』は、ローコスト住宅のメリットです。

ローコスト住宅は外装や内装などが一部規格化されているため、打ち合わせ箇所が限定されます。

また、1から作り上げると言うより、あれかこれかで選択できる打ち合わせスタイルを取るメーカーが多いです。

レオ教授レオ教授

色々迷わなくていい分、打ち合わせもスムーズじゃろう!

打ち合わせが面倒、こだわりがない、多数から選ぶと混乱する人などはメリットと言えます。

ただ反対に、フルオーダーでこだわって家を建てたい人にはデメリットと言えます。

5.オプションに費用をかけられる

『オプションに費用をかけられる』は、ローコスト住宅のメリットです。

建物本体が低価格であれば、その分希望の設備などにお金をかけられるからです。

レオ教授レオ教授

大手ハウスメーカーの注文住宅では、建物本体だけで予算いっぱいな人も多いからの~

ただし、ローコスト住宅メーカーによっては、価格を抑える工夫から自由が制限される場合もあるため注意が必要です。

目当ての希望をちゃんと盛り込めるかどうか、見積もりも含めて事前に確認しておきましょう。


以上、ローコスト住宅のメリットを解説しました。
紹介したメリット・デメリットを改めて下記にまとめておきます。

メリット デメリット
  1. 価格が安くローン返済も楽になる
  2. 寿命は大手注文住宅と大差がない
  3. 短い工期で建てられる
  4. 打ち合わせ回数が少ない
  5. オプションに費用をかけられる
  1. 建物の基本性能が低い
  2. 外装内装のグレードや自由度が低い
  3. 保証やアフターが充分ではない
  4. 施工品質・現場管理が不充分な場合あり

恥ずかしいは捨てよう!
ローコスト住宅は何を目的に建てる?

ローコスト住宅を買う目的
恥ずかしい思いを避けるため、見栄を目的に家を買うと失敗します。

見栄を優先して予算以上の家を買い、毎月の支払いに悩まされている人は本当に多いからです。

見栄ほど高い買い物はありません。
家を褒めてもらって一時的な満足感が得られるのは最初だけです。

あなたが家を建てる目的は何でしょうか?

やはり優先すべきは「あなたと家族の暮らし」ではないでしょうか?

あなたと家族が思い描く暮らしがローコスト住宅で叶うなら、周囲の目を気にせずにローコスト住宅を選ぶべきです。

レオ教授レオ教授

家を買う目的を見失わんようにの~

お金に余裕がある人でも自分たちの価値観を優先して、あえてローコスト住宅を選ぶ人も多いですからね。

あなたが家を建てる目的を今一度振り返ろう

もう一度言うと、あなたと家族が思い描く暮らしがローコスト住宅で叶うなら、周囲の目を気にせずにローコスト住宅を選ぶべきです。

ただ、一度根付いた恥ずかしいという感情は完全に消えないとは思います。

だからこそ、「あなたが家を建てる目的は何か?」を今一度振り返ってみましょう。

  • 家族と快適な暮らしをするため
  • 結婚した時に夫婦で約束した夢のため
  • 幸せな思い出を子供に残してあげたいため

など人それぞれかと思いますが、例外なく家族との将来を思ってマイホームを考えたはずです。

そう考えれば、ローコスト住宅が恥ずかしいかどうかなんて全く関係のないこと。
家族が喜び、幸せな毎日を新居で暮らせることが何よりです。

まとめ:周囲を気にせずローコスト住宅で胸を張ろう!

今回の不動産とーくは『ローコスト住宅は恥ずかしい?家は何を優先して買うべきか考えよう!』と題して、下記の項目を解説しました。

レオ教授レオ教授

気持ちを整理するきっかけになったかの~?

ローコスト住宅に恥ずかしい気持ちを感じる時は、

「あなたが家を建てる目的は何か?」

この答えを振り返ってみて下さい。

家が高いか安いか、性能が良いか悪いか、周りと比較し出したらキリがありません。
そもそも、新築を建てられない人もいることを忘れてはいけません。

大切なのは「あなたが家を建てる目的を達成できるかどうか」です。

以上『ローコスト住宅は恥ずかしい?家は何を優先して買うべきか考えよう!』でした。