「毎日が同じ景色の繰り返し…」
「家族の笑顔が少なくなっている…」
「このままずっとここにいていいの?」
都心の高層マンションで暮らしながら、心のどこかで漠然とした不安を抱えていた井上さん。
単身赴任という予期せぬ機会から福岡の魅力に触れ、家族との時間を大切にできる新しい暮らし方に出会います。
長時間通勤と窮屈な都会の生活に区切りをつけ、思い切って移住を決意したことで、仕事もプライベートも充実した日々を送れるようになったそうです。
この記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『【体験談】住む場所で人生変わる。東京→福岡で見つけた井上さんの話』と題して、貴重な実体験を紹介します。
最後まで読めば、住む場所を変えることで人生の質が劇的に向上する可能性と、その決断に必要な具体的なステップが見えてきます。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
- 井上 健一さん(イノウエ ケンイチ)
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【年齢】36歳【居住地】福岡県
【自己紹介】東京の大手銀行で13年間働き、マンション暮らしと長時間通勤の毎日に疑問を感じていた。単身赴任で訪れた福岡支店での4ヶ月間で、地域の穏やかな人柄と自然豊かな環境に魅了される。持ち家だった都内の住まいを思い切って売却し、家族での移住を決意。地方銀行へ転職後は、マイホームを購入して8名の若手を育成する支店次長に。休日は近所の野球チームで息子と汗を流し、週末は自宅の庭でBBQを楽しむなど、都会では叶わなかった暮らしを実現している。
※プライバシー保護により仮名
住む場所で人生変わる。停滞感から解放された転機
今日は福岡県在住の井上健一さんにお話を伺います。
井上さん、本日は
お時間をいただき
ありがとうございます
こちらこそ、私の経験が
誰かの参考になれば
うれしく思います
13年間の東京での銀行勤務を経て、いま福岡の地方銀行で支店次長として活躍されている井上さん。
都会での窮屈な暮らしから解放され、家族との時間を大切にできる生活を手に入れたその経緯について、詳しくお聞きしていきたいと思います。
東京での生活に「このままでいいのか?」と感じたのはいつ?
井上さんは、机に置いたコーヒーカップを見つめながら、ゆっくりと話し始めました。
入社当時は東京での仕事に
やりがいを感じていました
でも7年目くらいから疑問が芽生え始めて
高層マンションからの夜景は美しく、一流企業での仕事にも誇りを感じていました。
でも、2時間以上の通勤時間を費やす毎日は、徐々に心と体をすり減らしていきました。
休日も疲れ切っていて
家族との時間が減っていく一方でした
住む場所を選んだはずが、その選択が逆に生活の可能性を狭めているような息苦しさを感じていました。
「住む場所で人生が変わるかも」と直感したきっかけは?
予期せぬ転機が訪れたのは、昨年の春のことでした。
4ヶ月間の福岡支店勤務
最初は戸惑いましたが
人生を変える機会になりました
具体的にどんな
違いを感じましたか?
通勤時間はたった15分
仕事が終われば
すぐに自分の時間になるんです
福岡での暮らしは、東京では見失っていた大切なものを思い出させてくれました。
週末には、近所の人たちが気さくに声をかけてくれる。
買い物も、通勤も、人との会話も、すべてが自然体でいられる。
そんな日々を重ねるうちに、「住む場所を変えることで、人生は大きく変わるかもしれない」という思いが確信に変わっていきました。
福岡での新生活で、どんな可能性が見えてきた?
休日を使って、井上さんは地域の様子を丁寧に見て回りました。
海も山も近くて
子どもの教育環境も良い
物価も東京より断然安いことに驚きました
都会の便利さと
自然の豊かさがバランスよく
調和しているんですね
何より、人々の表情が穏やかで、日々の暮らしを楽しんでいる様子に心を打たれました。
休日の公園では、子どもたちが元気いっぱい走り回っています。
夕方になると、世代を超えて住民が集まってくる地域のイベント。
ここなら息子も妻も
きっと生き生きと
暮らせるはずだと確信しました
その思いが、次の大きな決断への一歩を後押ししていくことになります。
都内の家を売却する決断は「どんな未来」を思い描いた選択だった?
福岡での暮らしに可能性を感じた井上さんでしたが、東京の住まいを手放す決断は簡単ではありませんでした。
売却を決意するまでに
どのくらいの時間が
かかりましたか?
単身赴任から戻って
約3ヶ月は悩みました
でも決めたら意外とすっきり
住宅ローンの残債が4000万円以上あり、築浅の駅近マンションを手放すのは勇気のいる決断でした。
具体的にどんな未来図を
描いていたのか
お聞かせいただけますか?
朝はゆとりを持って
息子を送り出せる生活、
休日は家族で外遊びを
楽しめる暮らしです
理想と現実のはざまで揺れ動く気持ちを整理するため、井上さんは家族と何度も話し合いを重ねました。
住む場所を変えることは、単なる引っ越しではなく、新しい人生の選択だったのです。
転職のタイミングは
どのように考えられて
いたんですか?
実は福岡の金融機関から
オファーをいただいていて
それも後押しになりました
東京での仕事は充実していましたが、家族との時間を大切にできる働き方に魅力を感じたと振り返ります。
転職先の年収は
東京と比べて
いかがでしたか?
確かに下がりましたが
物価の違いを考えると
実質的な生活水準は上がっています
マンション売却後、福岡では広い庭付き一戸建てを購入。
住宅ローンの総額も東京の3分の2程度に抑えることができました。
売却から購入まで
スムーズに進みましたか?
マンションは予想以上の
価格で売れて本当に助かりました
新居も理想的な物件に巡り合えて
住む場所を変えることで叶えたい未来。
それは、家族の笑顔があふれる時間を取り戻すことでした。
家族は移住の決断をどう受け止めた?
ご家族に移住の話を
切り出したときの反応は
いかがでしたか?
実は最初、妻は
強く反対していました
東京での生活基盤を失うことへの不安が大きくて
当時小学4年生だった息子さんも、友達と離れることを心配していたそうです。
奥様の気持ちの変化に
きっかけがあったと
伺えますか?
単身赴任中に妻と息子を
福岡に呼んで2泊3日の
下見旅行に行ったんです
実際に現地を訪れ、のびのびと遊ぶ子どもたちの姿や、気さくな地域の人たちとの触れ合いを体験したことで、家族の不安が希望に変わっていきました。
具体的にどんな
体験が印象に
残ったのでしょうか?
近所の公園で子どもたちと
遊んでいた息子に
地域の野球チームへの誘いがあって
休日の朝、近所の奥様たちが気軽におしゃべりを楽しむ様子。
子どもたちが安全に遊べる公園の多さ。
何より、人々の表情に余裕があり、家族でゆっくり時間を過ごすライフスタイルが息づいていることに、奥様が強く惹かれたようです。
息子さんの気持ちは
どのように変化して
いったんですか?
野球チームの体験に参加して
すぐに友達ができたことが
大きな転機になりました
東京の友達との別れを寂しがっていた息子が、新しい環境での可能性に目を輝かせ始めたのです。
ご家族で最終的な
決断をされたのは
いつ頃でしたか?
下見から帰って1週間後
家族で話し合って
全員一致で決めました
住む場所を変えることは、確かに大きな決断でした。
でも、家族みんなが新しい暮らしに期待を膨らませ、前を向いて進めることに大きな意味がありました。
東京での思い出は大切にしながらも、新しい場所で家族の絆を深められる。
その確信が、移住への不安を希望に変えていったのです。
移住して「失敗かも」と感じたことは?
移住から3ヶ月ほど、井上さん一家は新生活に向き合う中でいくつもの壁にぶつかりました。
移住後に一番困難を
感じた場面について
お聞かせいただけますか?
仕事の打ち合わせで
博多弁が聞き取れず
冷や汗をかくことが続きました
慣れない方言に戸惑い、商談で話の細かいニュアンスを読み取れない日々が続いたといいます。
仕事の進め方も、東京とは大きく異なっていました。
東京では効率重視の傾向が強かった一方で、福岡では人との関係性をより重視する文化が根付いています。
家族それぞれにも、様々な課題が待ち受けていました。
息子は転校後しばらく緊張した表情を見せ続け、共働きの妻は福岡での就職活動に苦戦。
息子が学校に
なじめるか心配で
眠れない夜もありました
しかし、そんな不安な時期を支えてくれたのは、周囲の温かな存在でした。
近所の人々の自然な声かけが、家族の緊張をほぐしていきます。
職場の先輩が家族ぐるみで食事に誘ってくれたり、息子は野球チームの仲間とすぐに打ち解けたり。
妻も地域のつながりを通じて、希望の職場を見つけることができました。
新しい環境に慣れるまでの
ポイントは何だったと
お考えですか?
全てを一度に解決しようとせず
家族で支え合いながら
前に進むことでしたね
地域コミュニティとの関わりを大切にしながら、新しい環境に馴染んでいった井上さん一家。
今では、移住して本当に良かったと思えています。
住む場所が変わってあなたの人生はどう変わった?
移住から1年が経ち、井上さん一家の生活は大きく様変わりしました。
暮らしの中で最も大きく
変化したことは
どんなことでしょうか?
なんといっても通勤時間です
往復4時間が30分になって
人生が変わりました
通勤時間の短縮によって生まれた余裕が、家族との時間を豊かにしています。
朝は息子と一緒に食卓を囲み、夕方には公園で野球の練習。
休日には、庭でバーベキューを楽しんだり、近所の人たちと農園作りに励んだり。
お仕事面では
いかがですか?
8名の若手を育成する立場で
じっくり向き合える時間が
持てるようになりました
東京では時間に追われがちでしたが、今は部下一人ひとりの成長に寄り添えています。
余裕を持って仕事と向き合えることで、新しいチャレンジにも積極的になれました。
息子は野球チームのレギュラーに選ばれ、毎日生き生きと過ごしています。
妻も、職場の近さを活かして趣味の陶芸教室に通い始めました。
住む場所を変えたことで
価値観にも変化は
ありましたか?
以前は予定を詰め込んで
効率重視の生活でしたが
今は一つひとつを大切にできます
東京では当たり前だと思っていた生活リズムが、実は窮屈だったことに気づきました。
家族の笑顔や地域との関わりなど、何気ない日常の豊かさに幸せを感じる時間が増えています。
移住前は、高層マンションからの夜景に満足感を覚えていました。
でも今は、朝日を浴びながら息子と交わすキャッチボールの時間こそが、何物にも代えがたい幸せだと実感しています。
住む場所で人生は変わることを実感し、いま停滞感を感じている人へ
最後に、いま生活に停滞感を感じている人へ、井上さんからメッセージをいただきました。
住む場所を変えることは
不安も大きいですが
新しい可能性との出会いでもあります
毎日が同じような日々の繰り返し。
夜、高層マンションから見える夜景は美しいのに、どこか心が満たされない。
そんな違和感は、きっと大切な何かに気づくためのサインなのかもしれません。
環境を変える決断をする
きっかけについて
アドバイスはありますか?
まずは短期の滞在から
始めてみることを
お勧めしています
実際に足を運び、街の空気に触れること。
それは、新しい生活をイメージするための大切な一歩になります。
住む場所は、単なる器ではありません。
生活の質や人生の可能性を大きく左右すると、井上さんは語ります。
最後に、これから
新しい一歩を踏み出そうと
考えている人へメッセージを
完璧な場所を探すのではなく
自分らしく生きられる場所を
見つけることが大切だと思います
まとめ:新しく住む場所で見つける人生の可能性
今回の不動産とーくは『【体験談】住む場所で人生変わる。東京→福岡で見つけた井上さんの話』と題して、貴重な実体験を紹介しました。
井上さんの体験を通じて、住む場所を変えることは、新しい可能性への扉を開く第一歩だということがわかりました。
都心での長時間通勤や窮屈な暮らしに疑問を感じていた井上さんは、単身赴任をきっかけに福岡の魅力に触れ、家族との時間を大切にできる新しい暮らし方を見つけました。
環境を変える不安は
チャンスでもあります
移住は決して簡単な決断ではありませんでしたが、新天地での暮らしは、井上さん家族に想像以上の充実感をもたらしました。
時には戸惑うこともありましたが、家族で乗り越えることで絆も深まったといいます。
住む場所で人生は
確実に変わりますね
いま漠然とした不安や停滞感を感じているあなたも、新しい場所で新しい可能性を見つけられるかもしれません。
あなたらしい暮らしを見つける一歩を応援しています。
以上『【体験談】住む場所で人生変わる。東京→福岡で見つけた井上さんの話』でした。
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