土地を売って欲しいと言われたら?訪問や電話の対応手順1~4
「土地を売って欲しいと言われた」
「価格次第では売ってもいいけど」

不動産会社からの訪問や電話で、突然あなたの土地を買いたいと提案があったら驚きますよね。

どう対処していいか戸惑う中、驚き・不安・興味などの色々な感情で頭が混乱している人も多いと思います。

この記事では、不動産業界18年のプロが『土地を売って欲しいと言われたら?訪問や電話の対応手順1~4』と題して徹底解説します。

最後まで読めば、突然の売却提案にも慌てず慎重に対応できるはずです!

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

>土地を売って欲しいと言われたら?
訪問や電話の対応手順1~4

【図解】土地を売って欲しいと言われたら?訪問や電話の対応手順1~4

不動産会社の訪問や電話で、土地を売って欲しいと言われたら、以上1~4の手順で進めてみて下さい。

土地の売買は高額になるため、慎重に進めることが重要です。

レオ教授レオ教授

では、解説するぞ!

対応手順1.
そもそもあなたに売る意思は?

土地を売って欲しいと言われたら?対応手順1「そもそもあなたに売る意思は?」

あなたが本当にその土地を売る意思があるのか、気持ちを整理することから始めてみて下さい。

レオ教授レオ教授

訪問や電話があった後、
まずは冷静になることじゃ

「あなたの土地を売って欲しい」
「すぐ○○○○万円で買い取りたい」

など言われても、あなたに売る意思がないなら断るでOKです。

一方、土地を売って欲しいと言われて、売却に興味があるなら、まずはひと呼吸おきましょう。

レオ教授レオ教授

仮に提示された値段が魅力的でも
やはり即決はおすすめできんぞ!

また、今はまだ値段を提示されていない状況なら、信頼できると判断してから出してもらうといいでしょう。

売却を検討したい場合は、次の『対応手順2.その不動産会社の情報を集める』を進めてみて下さい。

土地を売る意思はない人へ
売る意思がない場合でも、特に利用していない土地であれば、この機会に有効活用を検討してもいいと思います。
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対応手順2.
その不動産会社の情報を集める

土地を売って欲しいと言われたら?対応手順2「その不動産会社の情報を集める」

その不動産会社に、あなたの大切な土地を売却していいか判断します。

ケイスケ

信頼できるかどうか
しっかりチェックですね

その会社のホームページを見て、免許番号の記載があるか、実際に店舗は存在するか等をまず調べて、次にネット上での第三者の口コミや評判を見ながら、その不動産会社の情報を集めます。

情報を集めた結果、もし不信に感じるなら売却の話は「断る」でいいでしょう。

信用できそうなら、『対応手順3.実際に不動産査定を依頼する』を進めてみて下さい。

対応手順3.
実際に不動産査定を依頼する※比較が重要

土地を売って欲しいと言われたら?対応手順3「実際に不動産査定を依頼する※比較が重要」

比較が重要な点は、土地の査定額は各不動産会社で大きく差が出るからです。

レオ教授レオ教授

土地の規模にもよるが、
各社で300~500万円程度
の差はごく一般的なんじゃ!

そのため、訪問や電話で土地を売って欲しいと言ってきた不動産会社は、あくまで比較の1社として考えましょう。

大切な土地なので、他社にも査定依頼して比較したいのですがよろしいですか?」と伝えれば、あなた主導で進められるはずです。

不動産会社側としても、他社へ取られ兼ねないプレッシャーから、積極的に取り組んでくれる場合も多いでしょう。

この時、質の高い比較をするためにも、必ず地域で実績の多い不動産会社に絞って査定依頼することをおすすめします。

マチ②

でも他に不動産会社なんて
アテがありませんよ…

ケイスケ

しかも信頼できる会社と
なると候補は難しいですね

査定依頼先に迷ったら?
「大手不動産会社」に絞ると安心

土地の査定依頼先に迷った場合は「大手不動産会社」に絞ると安心です。

大手は徹底した会社規定を順守し、モラルの高い行動を取る企業が多いからです。

レオ教授レオ教授

社員教育もやはり徹底しとる!

大手不動産会社への査定比較は、大手6社限定の一括査定すまいValue』の利用が便利です。

あなたがわざわざ探さなくても、業界トップクラスの大手不動産会社(三井のリハウス、住友不動産販売、東急リバブル、野村不動産ソリューションズ、三菱地所ハウスネット、小田急不動産)に「無料」で一括査定できます。

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※査定後に売却する・しないは自由です

くれぐれも、1社だけの査定依頼では比較ができず、出された金額が高いのか安いのかもわかりません。

訪問や電話とわず、不動産会社から土地を売って欲しいと言われたら、その会社はあくまで比較する内の1社と考えて進めましょう。

レオ教授レオ教授

提示された査定額の根拠も
忘れずに聞いておくんじゃぞ

各社の査定結果が手元に揃ったら、最終の『対応手順4.査定額次第で、売るor売らないを判断』です。

対応手順4.
査定額次第で、売るor売らないを判断

土地を売って欲しいと言われたら?対応手順4「査定額次第で、売るor売らないを判断」

もちろん、査定に出したからといって、必ず売る決まりはありません。

レオ教授レオ教授

査定額が希望額と異なる場合は
売却を見送るのも1つの選択じゃ

その後、「なんとか売って欲しい」「どうしても買いたい」などと再度言われたとしても、あなた自身が心から納得する判断をしましょう。

一方、希望に合致して売却を進める場合でも、不動産会社によって条件がつくことがあるので注意が必要です。

ケイスケ

不利な条件を見落とすと、希望通りに
売れないこともありそうですね

査定額だけに目を奪われることなく、提示された条件も要チェックです。

くれぐれも「断りづらいし、売ってしまおうかな…」など、曖昧な決断で売却を進めないようにしましょう。

レオ教授レオ教授

納得できない=売らないが鉄則じゃ!


以上、不動産会社の訪問や電話で、土地を売って欲しいと言われたら、その際の対応手順を解説しました。

【図解】土地を売って欲しいと言われたら?不動産会社の訪問や電話の対応手順1~4

土地を売って欲しいと言われた!
売却を検討する際の注意点5つ

土地を売って欲しいと言われた!売却を検討する際の注意点
土地を売って欲しいと言われたら、冷静かつ慎重に対処しましょう。

その後、実際に土地の売却を検討する際の注意点は下記5つです。

注意点1.
査定額は複数社を比較すること

レオ教授レオ教授

対応手順でも触れたが、
もう一度注意喚起じゃ!

土地の規模にもよりますが、一般的に各不動産会社で、300~500万円の査定額の差はごく普通に出ます。

不動産会社によって、土地を評価する基準、地域の得意or不得意、参考にした過去の売却事例などが異なるからです。

また、比較して査定額の範囲を確認することで、あなたの土地の売却相場を把握することもできます。

土地売却を検討する際には、必ず複数社の査定額を比較するようにしましょう。

レオ教授レオ教授

最低3社以上を目安に
するといいじゃろう

注意点2.
「売却」or「買取」の違いを理解する

一般的に「土地を売って欲しい=不動産会社の買取」になりますので、返事をする前に理解しておきましょう。

土地の売却方法には「一般個人へ売却」「不動産会社の買取」の2種類があって、特徴が大きく異なります。

一般個人へ売却 不動産会社の買取
価格 相場通り 相場の2~3割減
期間 平均3~6ヶ月 即時
レオ教授レオ教授

大きな違いは「売却価格」「売却期間」じゃ!

不動産会社の買取は、一般個人へ売却する相場の2~3割減なので要注意です。

買取は、あなたが土地の売却を急いでいる場合、個人が買わない大規模土地を売却する場合におすすめできる売却方法です。

注意点3.
売却後の土地の利用用途も確認する

売却後、土地の利用用途や建築される建物によっては、周辺環境に影響を及ぼし、近隣住人へ迷惑がかかる恐れがあるからです。

レオ教授レオ教授

一度売却してしまえば、
その後の利用については
コントロールできんからの~

例えば、静かな住宅街の大規模土地の場合は、夜間の騒音や交通量の増加等を引き起こす施設や店舗に変わる可能性もあるでしょう。

あなたが周辺の近隣住人と好意にしているなら、なおさら売却後の土地がどのように使われるかを確認した上で、売却を検討しましょう。

注意点4.
仮測量を行なって実際の面積を把握する

登記面積(権利書の面積)と実際の面積には違いが出るケースも多いからです。

特に、測量図の年月が古い、または測量図がない場合、おおよその面積をメジャーなどで事前に測っておくことをおすすめします。

  • 実際の面積が登記面積より多かった時の値上げ交渉
  • 実際の面積が登記面積より少なかった時のトラブル回避
レオ教授レオ教授

上記2点が目的じゃ!

もし各面積が異なる場合は、権利書は○○平方メートルで、実際測ると○○平方メートルぐらいある土地として、具体的な相談を進めます。

自分で測るのが困難な大規模な土地の場合は、不動産会社へ土地家屋調査士を紹介してもらって、売却前には実際の土地面積を測量してもらいましょう。

注意点5.
原野商法の可能性もゼロではない

原野商法とは、実際にはほとんど価値のない土地を、将来大きな価値が出るなどと勧誘して不当に購入させる商法です。

例えば、「あなたの土地を売って欲しい」などの売却提案をきっかけに、土地を売却させた後、価値の低い新たな山林や原野を売却額より高額で買わせるようなやり方です。

マチ②

…恐いですね

レオ教授レオ教授

少しでも違和感を感じたら
身を引くことも大事じゃろう

被害にあわず売却を進めるためには、本記事で紹介した「土地を売って欲しいと言われたら?不動産会社の訪問や電話の対応手順1~4」を参考に、その不動産会社の情報を集め、さらに複数社を比較して、慎重に進めることが大事です。

もし安心かつ慎重に土地の売却を検討したい場合は、訪問や電話があった不動産会社は断り、信頼性の高い大手不動産会社を中心に比較を進めることも良い選択の1つです。

あなたの土地の地域に対応できる大手不動産会社への査定比較は、大手6社限定の一括査定すまいValue』の利用が便利です。


以上、土地を売って欲しいと言われたら、その後売却を検討する際の注意点を解説しました。

[体験談]実際に土地を売って欲しいと言われた人はどう対処した?

実際に、訪問や電話で土地を売って欲しいと言われた人の体験談を紹介します。


中林 智也さん(39歳・岡山県)

1.土地を売って欲しいと言われたのは訪問?電話?
電話でした。相手は地元の不動産会社で、私が所有している土地について「ぜひお話を聞かせてください」と言われました。
2.その不動産会社で売却を進めた?
はい。
3.なぜ2のように決めた?その決断でよかった?
面談の場を設けて直接話を聞き、実際に会ってみると、質問にも誠実に答えてくれたからです。希望に近い金額も決め手になりました。
4.同じ状況の人へアドバイス
相手が信頼できると感じたら、一度会って話をしてみるのも良いと思います。ただ、複数の業者と比較することは大切です。私はしなかったので少し後悔しています。

山田 恵子さん(55歳・奈良県)

1.土地を売って欲しいと言われたのは訪問?電話?
突然の訪問です。休日にインターホンが鳴り、ドアを開けるとスーツ姿の男性で、自分の土地の話とは思いもよらなかったです。
2.その不動産会社で売却を進めた?
いいえ
3.なぜ2のように決めた?その決断でよかった?
すぐに判断できなかったので、「検討します」とだけ伝えてお引き取りいただきました。そのあとに夫とも相談し、他の不動産会社にも話を持ちかけてみました。金額が少し低いと感じたからです。
4.同じ状況の人へアドバイス
突然の訪問は驚くかもしれませんが、焦らずに一度立ち止まって考えてみてください。もし売りたい場合は複数の見積もりを取ることをおすすめします。大切な資産なので。

藤井 裕子さん(60歳・兵庫県)

1.土地を売って欲しいと言われたのは訪問?電話?
その日は特に何の予定もなく、庭の手入れをしていたところ、「藤井さんの土地をぜひ売っていただきたいのですが…」と話しかけられました。怪しい勧誘かと思い警戒しました。
2.その不動産会社で売却を進めた?
はい、進めることにしました。
3.なぜ2のように決めた?その決断でよかった?
担当の方が信頼できそうな印象を受けました。話の中で、土地が地元で再開発計画に絡んでいることを教えてくれたんです。売却額も好条件で提示されました。
いくつかの条件を調整してもらい、とても満足のいく取引ができました。
4.同じ状況の人へアドバイス
突然の訪問でも、相手が信頼できるかどうかを見極めて提案内容を冷静に聞くことが大切です。納得できる条件の場合は、思い切って進めるのも一つの手です。もし心配なら、契約書の内容を確認するために専門家に相談するのも良いかもしれません。

石田 健吾さん(47歳・千葉県)

1.土地を売って欲しいと言われたのは訪問?電話?
仕事の合間に携帯電話が鳴りました。いきなりのことで少し戸惑いましたが、興味は持ちました。
2.その不動産会社で売却を進めた?
いいえ、進めませんでした。
3.なぜ2のように決めた?その決断でよかった?
電話だけでは相手の誠実さや信頼性を判断しにくかったためです。
4.同じ状況の人へアドバイス
売る場合はできれば直接会って話を聞くことで、相手の誠意や信頼性を確かめると安心です。時間をかけて慎重に検討することで、より良い結果につながるはずです。

中林 智也さん(39歳・岡山県)

1.土地を売って欲しいと言われたのは訪問?電話?
電話でした。相手は地元の不動産会社で、私が所有している土地について「ぜひお話を聞かせてください」と言われました。
2.その不動産会社で売却を進めた?
はい。
3.なぜ2のように決めた?その決断でよかった?
面談の場を設けて直接話を聞き、実際に会ってみると、質問にも誠実に答えてくれたからです。希望に近い金額も決め手になりました。
4.同じ状況の人へアドバイス
相手が信頼できると感じたら、一度会って話をしてみるのも良いと思います。ただ、複数の業者と比較することは大切です。私はしなかったので少し後悔しています。

須藤 美穂さん(52歳・愛知県)

1.土地を売って欲しいと言われたのは訪問?電話?
夕食をとっていた時に電話が鳴りました。急でビックリしました。
2.その不動産会社で売却を進めた?
いいえ
3.なぜ2のように決めた?その決断でよかった?
話を聞く限り、その会社は急いで土地を確保しようとする口ぶりでした。金額も魅力的ではありませんでした。
4.同じ状況の人へアドバイス
電話は顔が見えない分、慎重に対応すべきですね。焦らずに、家族や親戚とも話し合って失敗のない選択をすることが大事だと思います。

※プライバシー保護のため仮名です。

以上、訪問や電話で土地を売って欲しいと言われた人の体験談を紹介しました。

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※2025年3月現在は全文無料で公開していますが、予告なく有料記事に変更する場合があります。

[よくある質問]土地を売って欲しいと言われた時のQ&A

不動産会社から土地を売って欲しいと言われたら、その際によくある質問とその答えを紹介します。

Q.なぜ土地を所有しているとわかった?

土地の所有者情報は、地域の法務局で住所地番を申請すれば、不動産登記簿を閲覧できるため、誰でも調べることできます。

不当に個人情報が漏れたわけではないと考えていいでしょう。

不動産会社は、売買や交渉等の目的に従って、登記簿を利用して土地の所有者を調べることが一般的です。

※不動産登記簿には、所有者の名前や住所、土地の面積や地目などの基本情報のみが記載されており、個人のプライバシーに関わるような詳細な情報は含まれていません。

Q.値段を出してもらったら売却しなきゃダメ?

土地の査定額、不動産会社の対応等が希望に沿わなかったら、もちろん断ってもOKです。

査定額はあくまで売却を検討する上でのきっかけに過ぎず、その金額に納得して売却を進めるかどうかは所有者の自由です。

※くれぐれも、査定額はその不動産会社が予想する売却想定額であり、その金額での売却を保証する訳ではないことを理解しておきましょう。


以上、不動産会社から土地を売って欲しいと言われたら、その際によくある質問とその答えを紹介しました。

まとめ

今回の不動産とーくは『土地を売って欲しいと言われたら?訪問や電話の対応手順1~4』と題して、下記の項目を解説しました。

レオ教授レオ教授

参考になったかの~?

土地の売却は、多くの方にとって一生に一度の大きな決断かもしれません。

「土地を売って欲しい」という申し出に対しては、決して安易な判断をせず、慎重に進めてほしいと思います。

また、自分では対処しきれないと感じたら、周囲の人や専門家に相談することの重要性も忘れないでください。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

『土地を売って欲しいと言われたら?訪問や電話の対応手順1~4』でした。