「和室なしで大丈夫かな…」
「あとから後悔したくないけど」
「和の空間って本当に必要?」
注文住宅の間取り検討で、和室の採用をためらっている方は実はとても多いんです。
和室を作ればよかったと後悔する方の多くは、実際に生活を始めてから和室の必要性を実感されています。
とはいえ、安易に間取りに組み込むと必ず後悔します。
そこでこの記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『和室を作ればよかった…理由は?メリットデメリット&体験談』と題して徹底解説します。
最後まで読めば、あなたの家族構成やライフスタイルに合わせた和室の必要性が明確になり、後悔のない住まいづくりができるようになります。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
和室を作ればよかった…後悔のよくある理由5つ
洋室だけの暮らしを始めて、ふと感じる「和室を作ればよかった…」という後悔。
来客時の対応、行事の際の雰囲気作り、そして将来の介護まで。
和室がないことで困る場面は、実は私たちの生活のあらゆる場面に関わっています。
具体的にどんな後悔があるか
詳しく見ていくぞ!
日本人として和室が恋しい
和室を作ればよかったと感じる最も根本的な理由は、私たち日本人の心に染み付いている和の空間への愛着です。
畳の上に座ってほっと一息つく。そんな何気ない瞬間が、実は日本人の心を癒やす大切な時間だったことに気づくのです。
例えば、洋室で正座をして抹茶を飲もうとしても、どこか落ち着かない感覚を覚えませんか?
畳の上で正座をして、お茶の香りを楽しむ。
その空間があってこそ、日本の伝統的な所作や癒やしの時間が生まれるのです。
やはり日本人の私たちには、畳の感触と和の空間が心の休息に必要不可欠なのかもしれません。
来客時の寝泊まりにこまる
急な来客の宿泊に対応できないことは、和室を作ればよかったと後悔する大きな理由の1つです。
和室があれば布団を敷くだけで寝室に早変わり。
でも洋室だけの間取りでは、ベッドが置いてある部屋を片付けたり、リビングにエアマットレスを用意したりと、とても手間がかかってしまいます。
例えば、お正月に実家から家族が来たときや、遠方の友人が突然訪ねてきたとき。
和室があれば、すぐに布団を出してくつろいでもらえるのに…と実感する場面が必ずやってきます。
来客時の寝泊まりの問題は、和室の必要性を痛感する典型的なケースなのです。
正月や行事の雰囲気がでない
日本の伝統行事やお祝い事の際、和室がないことで本来の雰囲気が出ないことも大きな後悔点です。
お正月に床の間に飾る鏡餅や、雛祭りの雛人形、五月人形など。
和室があれば、これらの日本の伝統的な装飾が自然と映えるのですが、洋室では違和感を感じてしまいます。
たとえば、リビングの棚に雛人形を飾っても、周りの家具やインテリアとの調和が取れず、どこか落ち着かない雰囲気に。
「やっぱり和室があれば…」とため息をつく場面が増えてきます。
行事ごとの雰囲気づくりには、和室という空間が大きな役割を果たしているのです。
高齢の親がくつろげない
和室を作ればよかったと後悔する切実な理由として、高齢の親の来訪時の居心地の問題があります。
特に足腰が弱くなってきた親世代は、いすに座ったり立ったりする動作が負担になることも。
畳の上なら、正座やあぐらで楽な姿勢を取れるため、長時間でもくつろいで過ごせます。
例えば、実家の親が遊びに来た時「やっぱり畳が落ち着くわね」「長時間座っていても疲れないわ」という声をよく耳にします。
親世代にとって和室は、心身ともにリラックスできる大切な空間なのです。
高齢の親の居心地を考えると、和室の存在は想像以上に重要だったことに気づかされます。
介護が必要になった時の不安
将来の介護を考えた時に、和室がないことへの不安を感じる方も少なくありません。
和室は介護が必要になった際の理想的な空間となります。
畳は転倒時の衝撃を和らげ、布団での寝起きも介助がしやすい環境を作ってくれます。
実際に、ご両親の介護を経験された方からは「和室があれば介護がもっとスムーズだったのに…」という声がよく聞かれます。
ベッドでの介護に比べ、畳の上では体の向きを変えたり、移動したりする動作が楽になるためです。
介護環境の整備という観点からも、和室の必要性を実感する方が増えているのです。
以上、和室を作ればよかった…後悔のよくある理由を紹介しました。
和室は必要?不必要?メリット・デメリット全13選
多くの方が「やっぱり和室を作ればよかった」と気づくのは、入居後しばらく経ってから。
新築時の判断は、家族構成やライフスタイルを考慮しながら慎重に行う必要があります。
では具体的に、和室のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット8つ
和室には現代の暮らしにもしっかりと活きる利点があります。
家族の団らんや来客時の対応など、生活の質を高める8つのメリットをご紹介します。
家族の居場所が増える
和室があると、家族一人ひとりの居場所選びの自由度が広がります。
リビングでテレビを見ているパパ、ダイニングで宿題をする子ども、和室で編み物をするママ。それぞれが心地よい空間で寛げるのです。
例えば、休日の午後。リビングはにぎやかなテレビの音が響く中、和室では畳の上でごろんと横になって読書を楽しむ。そんな過ごし方ができるのは、和室ならではの魅力です。
家族それぞれの時間を大切にしながら、心地よい距離感を保てる空間として和室は機能します。
和の空間でリラックスできる
畳の香りと和の雰囲気に包まれた空間は、心をほっと落ち着かせてくれます。
洋室では味わえない、畳の柔らかな肌触りと障子から漏れる優しい光。和室には日本人の心を癒やす要素がぎゅっと詰まっているのです。
例えば、仕事で疲れて帰った日。畳の上にころりと寝転がると、すーっと心が解きほぐされていくような感覚を覚えます。
現代の忙しない生活の中で、和室は心と体を癒やしてくれる大切な空間となっています。
来客時に使いやすい
和室は、来客時の万能スペースとして重宝します。
お茶会からお泊まりまで、シーンに合わせて柔軟に対応できるのが和室の強みです。
床に座って談笑したり、布団を敷いて寝室にしたり、まさに使い方は自在です。
たとえば、お正月に親戚が大勢集まる時。和室なら、座布団を並べるだけで、すぐにくつろぎの空間が作れます。
おもてなしの心を形にする場所として、和室は大きな役割を果たしてくれます。
季節の和の行事が映える
和室があれば、日本の伝統行事をより一層華やかに演出できます。
床の間に飾る雛人形や五月人形、お正月の鏡餅。和の設えがあってこそ、これらの季節の装いが見事に映えるのです。
例えば、桃の節句。雛人形を飾った和室に入ると、ふわりと春の訪れを感じられます。
障子越しの光が人形を優しく照らし、日本の美しい伝統を感じる空間が自然と生まれるのです。
四季折々の行事を彩る舞台として、和室は大切な役割を担っています。
多目的スペースに活用できる
和室は、ライフステージに合わせて使い方を柔軟に変えられる便利な空間です。
子どもの遊び場、趣味の部屋、書斎、ホームオフィス、ヨガスペース。畳の上で過ごすことで、それぞれの目的に合った快適な空間が生まれます。
例えば、平日は在宅ワークの仕事部屋として使い、休日は子どもたちの遊び場に早変わり。和室なら家具を動かす必要もなく、さっと模様替えができてしまいます。
将来の暮らしの変化にも柔軟に対応できることが、和室の大きな魅力なのです。
子どもの足音が緩和される
畳の弾力性は、子どもの元気な動きによる生活音を和らげてくれます。
特に集合住宅では、子どもの走り回る足音が階下への気がかりの種に。でも和室なら、畳のクッション性でドタドタという音をふわっと吸収してくれるのです。
例えば、子どもが友達と遊ぶ時も安心。畳の上ならジャンプしても、フローリングのようなドンドンという大きな音が出にくいのです。
家族みんなが気兼ねなく過ごせる環境づくりに、和室は一役買ってくれます。
赤ちゃん転倒時は洋室より安心
和室は赤ちゃんの安全な遊び場として、理想的な空間を提供してくれます。
つかまり立ちやヨチヨチ歩きの時期、転んでしまうのは避けられません。でも畳なら、フローリングと比べて衝撃をグンと軽減してくれるのです。
例えば、ハイハイからつかまり立ちの練習をする時期。畳の上なら、コツンと頭を打っても衝撃が和らぎ、赤ちゃんも泣かずにすむことが多いものです。
子育て中のママやパパの心配を減らしてくれる、和室ならではのメリットと言えます。
日本の文化を子どもに伝えられる
和室は、次世代に日本の伝統文化を自然に伝えていける貴重な教育の場となります。
正座の作法、布団の上げ下ろし、和室での過ごし方。日々の生活の中で、自然と和の心が育まれていくのです。
例えば、お茶やお花、習字といった和の稽古事も。和室があれば、本来の雰囲気の中で学ぶことができ、より深い学びにつながります。
子どもたちが和の文化に触れ、その良さを体感できる環境として、和室は大切な役割を果たしているのです。
以上がメリットじゃ!
続けてデメリットも紹介するぞ!
デメリット5つ
和室ならではの注意点や維持管理の手間も知っておく必要があります。
快適に長く使い続けるために、これらのデメリットへの対策も考えながら計画を立てましょう。
畳の日焼けで色むらができやすい
和室の美観を損なう代表的な問題が、畳の日焼けによる色むらです。
窓から差し込む強い日差しは、畳を時間をかけてじわじわと変色させていきます。
例えば、ベランダに面した和室では、カーテンやブラインドを閉め忘れると、畳が日光に当たった部分だけが黄色っぽく変色。まだらな模様ができてしまうことも。
美しい畳の色合いを保つには、日差しの強い時間帯はしっかりと日よけ対策が欠かせません。
畳の表替えなどメンテナンスが必要
畳は定期的なメンテナンスが必要な床材です。
一般的に5〜6年で表替え、15年程度で畳床ごと取り替える新調が推奨されます。
例えば、普段は気にならなくても、来客時に畳のへたりや黒ずみが気になったという経験はありませんか?畳の状態は、和室の印象を大きく左右するのです。
これらのメンテナンス費用は、長期的な住まいの維持費として考えておく必要があります。
カビや湿気への注意が必要
和室は湿気がこもりやすく、カビの発生リスクが高い空間です。
畳は天然素材のため、じめじめとした環境が続くとカビや臭いの原因に。特に梅雨時期は要注意です。
例えば、布団を敷きっぱなしにしていると、畳との間に湿気がこもってむわっとした不快な状態に。カビの胞子が飛散して、アレルギー症状を引き起こすことも。
快適な和室を保つには、こまめな換気や除湿などの対策が欠かせないのです。
洋室に比べて家具の配置が制限される
和室では、畳を傷めない配慮が必要なため、家具の配置に工夫が必要です。
重たい家具を直接畳の上に置くと、へこみやキズの原因に。また、脚の形状によっては畳を傷つけてしまうことも。
例えば、大きな本棚を置きたい場合。畳を保護する板を敷くなどの対策が必要で、さらにその見た目の違和感も気になってしまいます。
インテリアの自由度という点では、和室は洋室に比べて制限が多いことを知っておくべきです。
現代のインテリアに合わせづらい
和室は、現代的なインテリアとの調和が難しい空間です。
スタイリッシュな家具や北欧テイストのインテリアも、和室に置くとどこか場違いな雰囲気に。
例えば、おしゃれなソファを置こうとしても、畳との相性が悪く、かえって空間の統一感が損なわれてしまいます。
和室のインテリアコーディネートには、和モダンなど限られた方向性での対応を考える必要があるのです。
以上がデメリットじゃ!
[体験談]和室を作ればよかった…経験者の声
和室を作ればよかった経験者の体験談として紹介します。
高橋 真由美さん(45歳・埼玉県)
- 和室を作ればよかった理由は?
- 私の実家には6畳の和室があり、子どもの頃から正月は親戚一同が集まって、和室で過ごすのが恒例でした。
でも、洋風住宅に憧れて和室を作らなかったら、実家で当たり前だった団らんの場所がなくなってしまいました。
正月に親戚が来ても、リビングのソファだとなんだか落ち着かない雰囲気で。
今では、和室のある実家に帰省するたびに、畳の上でくつろぐ心地よさを実感しています。
「和室は古くさい」なんて思っていた自分が恥ずかしいです。 - 具体的にどんな不便を感じている?
- 布団を干すのに苦労します。
以前は実家の和室の物干し竿に簡単に掛けられたのに、今は重たい布団をベランダまで運んで、なんとか干しています。
それに冬場、布団を部屋で保管する場所にも困っています。
クローゼットは洋服でいっぱいだし、押入れがないのでリビングの片隅に積み上げるしかなく、見た目も良くないんです。
来客時は布団を急いで2階に運び上げることもしばしば。
毎日の暮らしで、こんなにも和室の必要性を感じるとは思いませんでした。
村田 健一さん(34歳・福岡県)
- 和室を作ればよかった理由は?
- 2歳の息子がいるのですが、フローリングの上で遊ばせるのが不安で仕方ありません。
転んだ時の衝撃が強くて、何度も頭を打って大泣きしています。
プレイマットを敷いているものの、すぐにズレてしまい、結局フローリングの上で転んでしまうんです。
妻の実家には和室があって、息子を連れて行くと畳の上で伸び伸びと遊べます。
「和室は育児に最適」という周りの声を、もっと真剣に受け止めるべきでした。 - 具体的にどんな不便を感じている?
- 休日、リビングのソファで横になっていても落ち着かないんです。
畳の上で寝転がって、じーっと天井を眺めながらリラックスする、そんなくつろぎ方ができません。
最近は腰痛もあって、フローリングに座布団を敷いて座るのも辛くなってきました。
和室があれば、来客時にも正座したり、ゆったりと寛いだりできるのに…。
今は仕方なく、リビングの一角にい草ラグを敷いていますが、和室の心地よさには程遠いですね。
山下 恵理子さん(29歳・石川県)
- 和室を作ればよかった理由は?
- 昨年、祖母が他界して遺品の整理をすることになりました。
着物や帯、茶道具など、大切に使っていた和のものばかり。
でも、洋間では着物を広げて整理する場所もなく、すべてをダンボールに詰めて物置に入れるしかありませんでした。
祖母がよく「和室は日本人の心」と言っていたことを思い出し、胸が詰まる思いに。
今なら和室の大切さが、しみじみと分かります。 - 具体的にどんな不便を感じている?
- 最近、茶道を習い始めたのですが、自宅で稽古ができないのが本当に残念です。
友人を招いてお茶会を開きたくても、リビングのテーブルではどうしても雰囲気が出ません。
それに、毎月の稽古で使う道具の置き場所にも困っています。
和室があれば、床の間に季節の掛け軸を飾ったり、茶道具を大切に収納したり。
日本の伝統文化を楽しむ空間として、和室の存在が欲しくなってきました。
中村 俊介さん(41歳・群馬県)
- 和室を作ればよかった理由は?
- 在宅勤務が始まり、リビングで仕事をすることになったのですが、家族との生活音が気になって集中できません。
妻が掃除機をかけたり、小学生の娘がピアノの練習をしたり。
実は以前の賃貸マンションには和室があって、集中したい時はそこを書斎代わりに使っていました。
畳の上に座布団を置いて、ちゃぶ台で資料を広げるのが私なりの働き方だったんです。
「和室なんて普段使わないだろう」と思い込んでいましたが、まさか在宅ワークで必要になるとは。 - 具体的にどんな不便を感じている?
- 今は仕方なく、リビングの隅っこにパーティションを立てて仕事をしています。
でも、床暖房の効きが強すぎて冬場は足元が暑くて困ります。
和室なら温度調節がしやすいのに…。
それに、オンライン会議の際は生活感が映り込まないよう、いつも背景に気を遣います。
和室があれば、落ち着いた雰囲気で仕事に取り組めたはずなのに、と後悔する日々です。
木村 美咲さん(36歳・長野県)
- 和室を作ればよかった理由は?
- 介護が必要な母が、先月から同居することになりました。
車椅子生活なので、段差の少ない洋室がいいと思っていたんです。
でも母は「畳の感触が懐かしい」と言って、毎日リビングに座布団を敷いて過ごしています。
ヘルパーさんからも「和室なら介助がしやすいのに」と言われました。
布団の上げ下ろしも、押し入れがない分、介護する私の負担になっています。
母のことを考えて和室を作らなかったのに、それが逆に申し訳ない結果に。 - 具体的にどんな不便を感じている?
- 母の体調が悪い時、フローリングの上で安静にするしかないのが辛いです。
畳なら体の負担も少ないはずなのに。
寝返りを打つ時も、フローリングだと滑りにくくて苦労しています。
それに意外だったのが、母の友人が遊びに来た時のこと。
高齢の方は正座や胡座が楽なようで、ソファに座るのを遠慮されるんです。
今からでも和室にリフォームしようかと、真剣に検討しています。
以上、和室を作ればよかった経験者の体験談を紹介しました。
まとめ:和室は暮らしを豊かにする大切な空間
今回の不動産とーくは『和室を作ればよかった…理由は?メリットデメリット&体験談』と題して徹底解説しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
和室を作ればよかったと後悔される方の多くは、実際の生活で和の空間の魅力に気づかれています。
和室には、家族の居場所を増やしたり、来客時に重宝したり、季節の行事を彩る大切な役割があります。
また、赤ちゃんの安全性や高齢者への配慮など、ライフステージの変化にも柔軟に対応できる素晴らしい特徴を持っています。
確かに畳のメンテナンスなど、いくつかの手間はかかりますが、それ以上に家族の暮らしを豊かにしてくれる空間なのです。
間取り検討の参考に、この記事をお役立てください!
以上『和室を作ればよかった…理由は?メリットデメリット&体験談』でした。
「3畳和室って本当に使えるのかな…」 「作って後悔したくないけど、どうしよう」 「ベストな広さってどれくらいなんだろう」 マイホーム計画で和室のサイズに悩んでいませんか? 実は、注文住宅で3畳和室を設計された方の多くが「 …