【体験談】家が壊れそうで怖い…壊れないか心配だった芹沢さんの決断
「基礎にひびが入ったけど、どの程度なら大丈夫なの?」
「地震速報が鳴るたびに、この家で大丈夫か不安になる」
「心配…何から手をつければいいのかわからない」

こうした気持ちを誰にも相談できないまま、「とりあえず様子を見よう」と日々をやり過ごしている方は少なくないと思います。

「気になってはいるけれど、何をすべきかわからない」という状態が一番つらいのかもしれません。

ただ、一つだけ知っておいてほしいことがあります。

古い家の異変は、専門家に見てもらうまで「本当に危険かどうか」は判断できません。

自己判断で「これくらいなら大丈夫」と思い込んでいたものが、実は深刻な劣化のサインだったというケースも、私の相談経験の中には少なからずあります。

この記事では、不動産×住宅業界のプロが『【体験談】家が壊れそうで怖い…壊れないか心配だった芹沢さんの決断』と題して紹介します。

築48年の家で実際にひび・引き戸の不具合・床の沈み・雨染みを経験し、6カ月間悩んだ末に答えを出した芹沢さんの体験談をもとに、「危険なサインの確認方法」「専門家への相談の流れ」「修理・耐震補強・売却の選び方」が、この記事を読むだけで一通り整理できます。

不安を「行動」に変える具体的なヒントを、ぜひ最後まで受け取ってください。

この記事の執筆者
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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【この記事の取材・確認方法】
この記事は、実体験者への取材・ヒアリング内容をもとに作成しました。不動産の種類や住まいの状況、当時の悩み、検討した選択肢、実際に取った行動、その後の暮らしの変化などを確認したうえで、個人が特定されないよう一部情報を調整。実務・専門的な判断を要する箇所は、不動産コンサルタントの執筆者・西田が補足。※体験談は個別事情に基づく内容であり、同じ結果を保証するものではありません。

【体験談】家が壊れそうで怖い…築48年の異変から住み替えまで

芹沢さん
※記事内の写真はイメージです

家が壊れそうで怖い、でもどうすればいいのかわからない。そんな不安を抱えながら、毎日をやり過ごしていた方がいます。

熊本県在住の芹沢さん(61歳)です。

夫の定年を機に、築48年の木造二階建てに2人で暮らしていた芹沢さんは、地震・台風・雨染みと次々と重なる異変の中で、「修理するべきか、いっそ売って住み替えるべきか」という判断に6カ月間悩み続けました。

今回お話を聞いた方
芹沢さん(仮名)
芹沢さん
【年齢】61歳【居住地】熊本県
夫の定年後、熊本県内の築48年木造二階建てで暮らしていた。2016年の大きな揺れをきっかけに基礎の亀裂や建具の不具合が気になり始め、2023年の台風後には床の沈みや天井の雨染みも出てきた。夜中に強風で屋根が鳴るたび不安で眠れず、地元工務店から屋根修理・外壁補修・補強工事で概算520万円と言われたことで売却を検討。不動産会社3社へ査定を依頼し、古家付きでも土地として売れる可能性を知った末、6カ月悩んで平屋の賃貸へ住み替えた。
プロ20年プロ20年

芹沢さん、本日は
貴重な体験を聞かせて
いただきありがとうございます

芹沢さん芹沢さん

同じように悩んでいる方の
参考になればと思って
お話しします

質問項目

  1. 「家が壊れそうで怖い…」と感じた最初の異変は?
  2. 地震や台風の日は、家が壊れないかどれくらい心配だった?
  3. 修理・耐震診断・住み替えで迷ったとき、最初に何を調べた?
  4. 工務店の520万円の見積もりを見て、何が一番悩みだった?
  5. 不動産会社3社の査定で、どんな選択肢が見えた?
  6. 査定を受ける前と後で、売却への考えはどう変わった?
  7. 6カ月悩んだ末に売却を決めた一番の理由は?
  8. 今、家が壊れそうで怖いと心配な人へ、最初に何をしてほしい?

それでは、芹沢さんが実際にどんな異変を経験し、どんなふうに動いたのか、一つひとつ聞いていきましょう。

「家が壊れそうで怖い…」と感じた最初の異変は?

築48年の家で暮らす中で、芹沢さんが最初に「あれ、おかしい」と気づいたのは、2016年の地震がきっかけでした。

プロ20年プロ20年

当時、建物にどんな
変化があったのか
教えてもらえますか?

芹沢さん芹沢さん

玄関の横の基礎に
細い亀裂が入って
それが最初でしたね

幅にして約1.5ミリほどの亀裂。基礎のひびは幅や深さ、長さ、位置によって危険度が変わりますが、1.5ミリの亀裂は「小さなひび」と軽く見てよいものではありません。

芹沢さんはそれを見た瞬間に「何かが変わった」と感じたといいます。

さらに、引き戸の不具合も出てきました。

芹沢さん芹沢さん

和室の引き戸が
途中で引っかかるように
なってしまって

プロ20年プロ20年

引き戸の引っかかりは
建物のゆがみが原因の
場合が多いんですよね

木造の古い家は、地震の揺れで柱や土台が少しずつずれることがあります。

引き戸が急に動きにくくなったときは、建物の変形が進んでいるサインの可能性があります。

その後も、気になる箇所は増え続けました。

2023年の台風後には、廊下を歩いたときに足元がふわっと沈む感覚があり、天井の隅には薄い雨染みまで見つかりました。

芹沢さん芹沢さん

床が沈む感覚は
初めてで、これは
本当に怖かったですね

基礎のひび・引き戸の変形・床の沈み・雨染みと、異変が一つではなく重なっていたことが、芹沢さんの不安をどんどん大きくしていきました。

地震や台風の日は、家が壊れないかどれくらい心配だった?

異変を目の当たりにしてからは、自然災害のたびに不安が増したといいます。

プロ20年プロ20年

地震や台風の日は
どんな気持ちで
過ごしていましたか?

芹沢さん芹沢さん

夜中に屋根がごうごうと
鳴るたびに目が覚めて
眠れない日が続きました

強風で屋根がきしむ音、雨がたたきつける音。

そのたびに「このまま屋根が飛ぶんじゃないか」「壁が崩れるんじゃないか」と、頭の中でぐるぐると考えてしまうと話してくれました。

芹沢さん芹沢さん

地震速報が鳴るだけで
体がびくっとして
もうそれだけでしんどかった

スマートフォンで深夜に「木造 築50年 危険」「地震 古い家 倒壊」などのキーワードを何度も検索したといいます。

プロ20年プロ20年

家が壊れないか心配で
眠れないというのは
精神的にかなり追い詰められますね

毎晩の不安やストレスは、住まいの問題だけにとどまらず、心身の疲弊につながりかねません。

芹沢さんの口から直接聞くと、「怖くて眠れない夜」の消耗は、想像以上のものがありました。

修理・耐震診断・住み替えで迷ったとき、最初に何を調べた?

「このまま住み続けて大丈夫なのか」という不安が強くなった芹沢さんは、まず自分でできることから動き始めました。

芹沢さん芹沢さん

スマホで「古い家
危険なサイン」とか
「耐震診断 相談先」を調べました

検索の中でたどり着いたのが、自治体による耐震診断や補助制度です。

プロ20年プロ20年

自治体によっては
耐震診断や耐震改修に使える
補助制度がありますよ

特に、1981年5月31日以前に建築確認を受けた木造住宅は旧耐震基準の可能性があるため、耐震診断や補強工事の補助対象になる場合があります。

ただし、対象となる建物や補助額、申請条件は自治体ごとに異なります。まず住んでいる自治体の窓口やWebサイトで確認してみることが、最初の一歩として有効です。

芹沢さん芹沢さん

市の窓口に電話して
耐震診断の流れを
教えてもらいました

その後、地元の工務店にも相談を持ちかけました。

修理の内容や費用の目安を知りたかったからです。

「危険なサインを知る」「自治体の耐震診断を確認する」「工務店に相談する」の3ステップが、まず動き始める際の現実的な初動です。

工務店の520万円の見積もりを見て、何が一番悩みだった?

地元の工務店に現地を見てもらった結果、出てきた概算は屋根修理・外壁補修・耐震補強工事を合わせて約520万円でした。

芹沢さん芹沢さん

正直、数字を見た瞬間に
頭が真っ白に
なりましたね

プロ20年プロ20年

築年数が経つほど
修繕しても次の不具合が
出やすくなるんですよね

お金の問題だけではありませんでした。

芹沢さんが一番悩んだのは「直したとしても、また何か出てくるんじゃないか」という将来への不安でした。

芹沢さん芹沢さん

520万円払ったとして
また5年後に
何かあったらって考えると…

築48年の木造住宅は、一箇所を直しても別の箇所が傷んでいることがあります。

古い家の修繕は「これで終わり」とならないケースが多く、追加費用が重なるリスクがあります。

また、夫との話し合いの中で、2人とも「直してもこの家への不安がなくなるわけじゃない」という気持ちが共通していたといいます。

芹沢さん芹沢さん

夫も「安心して
眠れるほうがいい」
って言ったんです

プロ20年プロ20年

費用の問題だけでなく
住み続けることへの
不安が解消されるかどうかも
大切な判断軸ですね

「修理費用で解決するか、それとも不安そのものを手放すか」という視点が、この段階でようやく生まれてきました。

不動産会社3社の査定で、どんな選択肢が見えた?

工務店の見積もりで迷いが深まる中、娘さんから「一度、不動産会社に査定を頼んでみたら」という提案があり、芹沢さんは3社へ依頼しました。

プロ20年プロ20年

査定の依頼は
どのように進めましたか?
複数社に依頼した経緯を
教えてください

芹沢さん芹沢さん

娘が一括査定サービスを
勧めてくれて
まずそこから始めました

一括査定サービスを使うと、複数の不動産会社に同時に査定を依頼でき、それぞれの査定額や提案内容を比べることができます。

査定の結果は以下の通りでした。

査定会社 査定額(目安) 提案内容と担当者の印象
A社(地元密着の中小) 約680万円 「建物の価値はほぼ残っていないが、土地として売れる可能性が高い」と説明。地域の売買事例を丁寧に見せてくれた。
B社(地域の中堅) 約720万円 解体せず古家付きのまま売り出す方法を提案。買い手が自分でリノベするケースを想定した説明があった。
C社(広域展開の中堅) 約700万円 解体費用の相場を含めた手取りの試算を提示。売却後の住み替えパターンについても具体的に話してくれた。
※査定額はあくまで目安です。実際の売却額とは異なる場合があります。
芹沢さん芹沢さん

建物の評価がほぼ
ゼロと言われたのは
正直ショックでした

プロ20年プロ20年

築年数が古い木造住宅は
建物としての価値より
土地の価値で評価されることが多いんです

ただ、3社とも「売れない」とは言いませんでした。

「この家でも売れる方法がある」という事実が、芹沢さんに初めて選択肢を与えてくれました。

なお、複数社の比較には『スーモの一括査定』がおすすめです。

選択時に各社の売却実績数を確認できるので、どの会社に査定を依頼するか迷わずに進められます。

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※査定後に売るかどうかは自由です
※面積はおおよそでも進められます

査定を受ける前と後で、売却への考えはどう変わった?

査定を依頼するまで、芹沢さんには「こんな古い家、買い手がつくはずがない」という思い込みがありました。

芹沢さん芹沢さん

査定を頼む前は
売れるとは思っていなかったし
そもそも売るつもりもなかった

プロ20年プロ20年

「古い家でも売れる」と
わかったことが
大きな転換点でしたね

査定額の数字だけでなく、芹沢さんが各社を比べたポイントは他にもありました。

  • 担当者が現地をきちんと確認した上で話しているか(資料だけの机上査定ではないか)
  • 売却後の住み替え先まで一緒に考えてくれるか(売ること自体が目的になっていないか)
  • 解体費・仲介手数料など費用の説明が具体的かどうか(曖昧な説明では比較できない)
芹沢さん芹沢さん

査定額が一番高い会社より
丁寧に話してくれた会社に
信頼感を持てましたね

プロ20年プロ20年

査定額はあくまで
出発点で、担当者との相性や
説明の丁寧さも同じくらい大事ですよね

査定を受けた後、芹沢さんの中で「売ることを前向きに考えよう」という気持ちが芽生えてきました。

芹沢さん芹沢さん

売ってしまったら
もう後戻りできないと
思うと、やっぱり怖くて

それでも、この段階で「選択肢がある」と知れたことが、6カ月後の決断を引き寄せました。

6カ月悩んだ末に売却を決めた一番の理由は?

修理して住み続ける未来と、売って住み替える未来。

芹沢さんはこの2つを何度も何度も頭の中で比べました。

プロ20年プロ20年

最終的に売却を
決めた一番の理由を
聞かせてもらえますか?

芹沢さん芹沢さん

520万円かけて直しても
「怖い」という気持ちは
たぶん消えないと思ったんです

これが、芹沢さんの中で最も大きな気づきでした。

修繕すれば建物の状態は改善できるかもしれない。でも、「地震のたびに怖い」「台風のたびに眠れない」という感覚は、お金では解決できないものだと気づいたのです。

プロ20年プロ20年

住まいに「安心感」が
持てるかどうかは
修繕費と同じくらい大事な判断軸ですよ

売却活動はA社に依頼し、約4カ月で成約。売却額は査定額と若干の交渉を経て、680万円台で決まりました。

売却後は、買い物先に近い平屋の賃貸へ住み替えました。

芹沢さん芹沢さん

今は雨の音が聞こえても
「大丈夫かな」って
思わなくなりました

地震速報や雨音に怯えて過ごす夜がなくなったことが、芹沢さんにとって何より大きな変化だったといいます。

今、家が壊れそうで怖いと心配な人へ、最初に何をしてほしい?

最後に、今まさに「家が壊れないか心配」という不安を抱えている方へ向けて、芹沢さんに実体験からのアドバイスを伺いました。

プロ20年プロ20年

同じような状況にいる方へ
まず何から動いてほしいか
メッセージをお願いします

芹沢さん芹沢さん

私みたいに一人で
悩まないで、とにかく
誰かに話してほしいです

芹沢さんが伝えたい「最初にやること」は、以下の通りです。

  1. 家の異変をリストアップする(ひび・傾き・床の沈みなど)
  2. 自治体の耐震診断サービスを確認する(無料・低コストの場合あり)
  3. 地元の工務店に現地を見てもらい、修繕費の目安を把握する
  4. 一括査定サービスで複数の不動産会社の査定を受けてみる
プロ20年プロ20年

修繕と査定は
どちらかではなく
並行して進めることが大切ですね

芹沢さん芹沢さん

査定を受けてみて
初めて「選択肢がある」と
わかったのが大きかったです

修繕するにしても、売却を選ぶにしても、情報がない状態で悩み続けることが一番時間とエネルギーを消耗します。

まず動いてみることで、判断の材料が揃い、選べる選択肢が見えてきます。

芹沢さん自身も「動く前と後とでは、気持ちの重さがまったく違った」と振り返ります。

プロ20年プロ20年

本日は貴重な体験を
話してくださり
ありがとうございました!

芹沢さん芹沢さん

同じように悩んでいる方の
背中を少しでも
押せたらうれしいです


以上、築48年の家の異変に悩み、6カ月の熟慮の末に住み替えを決断した芹沢さんの体験談を、インタビュー形式でお届けしました。

芹沢さんが工務店の見積もりから売却の決断まで6カ月を費やした間も、家の状態は変わらず不安と隣り合わせでした。

古い家は時間が経つほど修繕費がかさみ、売却時の評価にも影響が出る可能性があります。

プロ20年プロ20年

悩む時間が長くなるほど、
選べる未来が少しずつ
狭くなっていきます

まずは査定額という一つの「答え」を手に入れて、早めに動き出すほど、次の一手を選ぶ余裕が生まれます。

実際に複数社の査定額を比較するなら、60秒でまとめて依頼できるスーモの一括査定が便利です。

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※査定後に売るかどうかは自由です
※面積はおおよそでも進められます

査定額を正しく見極めるために不動産の査定額は売却価格の目安であり、その金額での売却を保証するものではありません。査定額の高さだけでなく、算出根拠と担当者の説明もしっかり確認しましょう。

【自己チェック】家が壊れないか心配なら確認したい6つの判断材料

芹沢さんは、家に異変が出たからすぐ住み替えたわけではありません。

家の状態を確認し、修繕費を知り、売却という別の選択肢も見えたことで、約6カ月かけて夫婦の答えを出しました。

家が壊れそうで怖いと感じている方も、まずは「今わかっていること」と「まだわからないこと」を分けてみると、漠然とした心配を整理しやすくなります。

プロ20年プロ20年

怖いと感じたときほど
すぐ結論を出すより
判断に必要な材料を
1つずつ揃えたいですね

以下は、芹沢さんの実体験をもとにした自分の家について確認しておきたい6項目です。

【確認】□にチェックできます

チェックが付かない項目があっても、住み替えや修繕を急いで決める必要があるという意味ではありません。

むしろ、チェックできなかった項目こそ、次に確認したい判断材料として見てください。

家に出ている異変と、いつから変化したのかを整理できていますか?

「家が壊れないか心配」と感じたら、まず気になる場所と変化した時期を整理してみてください。

芹沢さんの場合は、2016年の地震後に玄関横の基礎へ約1.5mmの亀裂が入り、その後は引き戸の不具合、2023年の台風後には床の沈みや天井の雨染みまで見つかりました。

プロ20年プロ20年

異変をまとめておくと
専門家へ相談するときも
家の変化を具体的に
伝えやすくなりますね

1カ所だけ気になっている場合と、異なる場所で変化が続いている場合では、確認したい範囲も変わります。

いつ、どこに、どんな異変が出たのかを整理できていれば、この項目はチェックして大丈夫です。

専門家に現地を見てもらい、家の状態を確認できていますか?

見た目だけでは、ひびや床の沈みが建物全体の安全性にどこまで関係しているかを判断しにくい場合があります。

芹沢さんも最初は自分で調べましたが、市の窓口へ耐震診断の流れを確認し、その後は地元の工務店へ相談して実際に家を見てもらいました。

プロ20年プロ20年

ネットで調べるだけでは
自宅の状態までは
判断できないところが
難しいんですよね

専門家の現地確認によって、部分的な修理で考えられるのか、より広い範囲の確認が必要なのかで選択肢は変わります。

「古いから危ない」「ひびが小さいから大丈夫」と自己判断だけで決めないことが大切です。

自宅の状態について専門家から具体的な説明を受けていれば、この項目をチェックしてください。

必要な修繕の範囲と費用、その後の負担まで整理できていますか?

修繕するか迷っているなら、単に「直せるか」だけではなく、どこを直して、いくら必要なのかまで確認しておきたいところです。

芹沢さんの場合、工務店から屋根修理・外壁補修・耐震補強工事を合わせて約520万円という概算を聞きました。

プロ20年プロ20年

総額だけを見るより
どこまで直せる費用かも
合わせて確認できると
考えやすくなりますね

さらに芹沢さんが悩んだのは、520万円を払ったあとに別の不具合が出る可能性でした。

今回の修繕だけで考えず、その後も負担できるかまで含めると、住み続ける選択が自分たちに合うかを考えやすくなります。

必要な工事と費用、その後に考えられる負担まで整理できていればチェックしてください。

修繕後も今の家で安心して暮らせそうか家族で話せていますか?

家が壊れないか心配な状態では、修繕費だけで答えが決まるとは限りません。

芹沢さん夫婦も話し合いを重ね、2人とも「直しても家への不安がなくなるわけではない」という思いを持っていました。

プロ20年プロ20年

家は毎日過ごす場所なので
費用だけではなく
安心して暮らせるかも
無視できない部分ですね

実際、芹沢さんは地震速報や強風のたびに不安を感じ、夜に眠れない日も続いていました。

修繕によって不安まで小さくなりそうなのか、それとも直したあとも怖さが残りそうなのかで、同じ修繕費でも判断は変わるでしょう。

一緒に暮らす家族と、費用だけでなく今後の安心感まで話せていればチェックしてください。

今の家を売る場合の価格と売り方の選択肢を確認できていますか?

「こんな古い家は売れない」と思っていても、確認する前から選択肢を消してしまう必要はありません。

芹沢さんも当初は売れると思っていませんでしたが、3社へ査定を依頼した結果、約680万円・約720万円・約700万円という査定額が出て、古家付きや土地として売る方法が見えてきました。

プロ20年プロ20年

売ると決めていなくても
価格や売り方がわかれば
修繕との比較材料には
しやすくなりますね

最終的には約680万円台で売却しましたが、この金額は芹沢さんの家の結果であり、あなたの家も同じように売れるわけではありません。

大切なのは、自宅の場合はいくらぐらいで、どんな売り方が考えられるのかを把握することです。

自宅について売却価格の目安と売り方を確認できていれば、この項目をチェックしてください。

なお、複数社の比較には『スーモの一括査定』がおすすめです。

選択時に各社の売却実績数を確認できるので、どの会社に査定を依頼するか迷わずに進められます。

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※査定後に売るかどうかは自由です
※面積はおおよそでも進められます

修繕して住み続ける場合と住み替える場合を比較できていますか?

修繕と住み替えは、どちらか一方だけを見ていると判断しにくくなります。

芹沢さんも約520万円をかけて今の家を直す場合と、売却して別の住まいへ移る場合を約6カ月かけて比較しました。

プロ20年プロ20年

選択肢を並べてみると
お金だけでは見えない
これからの暮らし方も
考えやすくなりますね

最終的には、修繕しても怖さが残ると考えて売却し、買い物先に近い平屋の賃貸へ住み替えています。

一方で、修繕によって不安が解消でき、今の場所で暮らし続けたい方なら、同じ結論になるとは限りません。

費用・家の状態・安心感・これからの暮らしを並べ、自分たちの場合で両方を比べられていればチェックしてください。


【チェック後の見方】
チェック数だけで、修繕・売却・住み替えのどれが正解かを決めるものではありません。

  • チェックが付かなかった項目を「まだ確認できていない判断材料」として整理する
  • 家の状態や必要な修繕など、安全性に関わる未確認項目から優先して確認する
  • 必要な情報が揃ってから、修繕して住み続ける場合と住み替える場合を比較する
プロ20年プロ20年

不安なまま考え続けるより
不足している情報がわかると
次に何を確認すればいいか
ぐっと見えやすくなりますね

はじめて査定を受ける方へ

どこに査定を頼めばいいのか迷い、1社の金額だけで決めてしまう方は少なくありません。実際、3社以上に査定を出した612名の約75%が「最高値と最低値に100万円以上の差があった」と回答しています。複数社の比較に役立つプロ厳選の一括査定サイトを知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

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【プロが考察】家が壊れそうで怖い芹沢さんの決断を分けた4つの要素

芹沢さんの決断は、単純に「修理費が高かったから売った」と整理できるものではありません。

屋根修理・外壁補修・耐震補強で概算520万円に対し、不動産会社3社の査定額は680万~720万円でしたが、この2つの数字だけでは売却を選んだ理由を説明できないからです。

6カ月の迷いをたどると、重要だったのは修繕で何が解決し、何が残るのかという視点でした。

プロ20年プロ20年

このケースは金額より
修繕で何が解決し
何が残るかを見ると
決断の理由が見えますね

芹沢さんの決断を分けた要素

  1. 1.5mmの基礎亀裂だけでなく4つの異変が重なっていた
  2. 520万円は「直せるか」より「直した後に安心できるか」を考える金額だった
  3. 3社査定で「古い家でも売れる」という出口が見えた
  4. 最終判断は「520万円をかけても怖さが消えない」という気持ちだった

ここからは、家が壊れないか心配だった芹沢さんが、なぜ修理して住み続けるのではなく住み替えを選んだのかを、不動産・住宅の実務経験から掘り下げます。

1.5mmの基礎亀裂だけでなく4つの異変が重なっていた

芹沢さんが最初に気づいたのは、2016年の地震後にできた約1.5mmの基礎の亀裂でした。

その後、和室の引き戸が途中で引っかかるようになり、2023年の台風後には床の沈みと天井の雨染みも見つかっています。

つまり、判断に影響したのは基礎の亀裂だけではなく、異変が1つではなく4つに重なっていたことです。

プロ20年プロ20年

ひびの幅だけを見て
危険か安全かを決めず
家全体の変化として
見ることが大事ですね

もちろん、1.5mmの亀裂があるからといって、それだけで家が壊れると判断することはできません。

引き戸の不具合や床の沈みについても、原因を現地で調べなければ建物全体の安全性まではわからないため、部分的な修理を考える前に家全体の状態を把握する意味が大きかったと考えられます。

芹沢さんの場合は築48年で、地震後から台風後まで異なる時期に変化が続いたため、「気になる場所だけ直せば終わるのか」という問題まで考える必要がありました。

家が壊れないか心配なときほど、目立つ1カ所だけに原因を求めず、これまでの異変をまとめて専門家に伝えることが、判断を誤らないための土台になります。

520万円は「直せるか」より「直した後に安心できるか」を考える金額だった

地元の工務店から出た概算520万円には、屋根修理・外壁補修・耐震補強が含まれていました。

一方、不動産会社3社の査定額は680万~720万円だったため、一見すると「520万円かけるなら売ったほうがいい」と考えたくなるかもしれません。

しかし、520万円と査定額680万~720万円をそのまま損得で比べるのは適切ではありません。

プロ20年プロ20年

修繕費と査定額では
数字が表す意味自体が
まったく違うので
分けて考えたいですね

数字 このケースでの意味 判断するときの見方
概算520万円 屋根・外壁・耐震補強を行うための工事見積もり 支払えば今の家を所有し続けられる一方、別の不具合まで解決する金額とは限らない
査定680万~720万円 3社が提示した売却価格の目安 その金額で売れる保証はなく、売却後の手取り額でもない
売却680万円台 約4カ月の売却活動を経て決まった成約価格 家と土地を手放して得た売却価格であり、修繕費との差額だけで得失は判断できない
※査定額は売却価格の目安であり、実際の成約価格とは異なる場合があります。

芹沢さんにとって520万円が重く感じられた本当の理由は、金額だけではありませんでした。

夫婦ともに「直してもこの家への不安がなくなるわけじゃない」と感じており、520万円を支払った先に望んでいる暮らしがあるのかまで考えたことが重要です。

反対に、建物全体を調べた結果、修理する範囲が限定され、工事後も今の家で暮らしたい気持ちが強い方なら、築年数が古くても修理や耐震補強を選ぶ結論は十分にあり得ます。

「工事できるか」だけでなく「工事したあともここで暮らしたいか」まで考えると、修理と住み替えの見え方は大きく変わります。

3社査定で「古い家でも売れる」という出口が見えた

芹沢さんは査定を受けるまで、「こんな古い家、買い手がつくはずがない」と思い、そもそも売却を現実的な選択肢として考えていませんでした。

ところが、娘さんの提案をきっかけに3社へ査定を依頼すると、単に価格がわかっただけではなく、売却方法そのものに複数の道があるとわかります。

  • A社:建物の価値はほぼ残っていないものの、土地として売る方法を提案する
  • B社:解体せず、古家付きのまま売り出す方法を提案する
  • C社:解体費用を含めた試算と、売却後の住み替えまで説明する

3社とも「売れない」という回答ではなかったことで、芹沢さんは初めて修理以外の出口を具体的に考えられるようになりました。

プロ20年プロ20年

査定の価値は金額だけでなく
どんな売り方ができるか
選択肢を知れることにも
あるんですよね

さらに注目したいのは、査定額が約680万円のA社、約720万円のB社、約700万円のC社という結果の中で、芹沢さんが最高額のB社を選ばなかったことです。

地域の売買事例を見せながら丁寧に説明したA社に信頼感を持ち、売却を依頼した結果、約4カ月後に680万円台で成約しました。

これはA社の査定額が必ず正しかったという意味ではありませんが、芹沢さんが最高査定額だけで不動産会社を決めなかったことは、古い家の売却で参考になる点です。

査定額だけを見て「売る・売らない」を決めるのではなく、なぜその価格なのか、建物を残すのか、土地として売るのかまで理解できて初めて、修理との比較が現実的になります。

最終判断は「520万円をかけても怖さが消えない」という気持ちだった

芹沢さんは修理して住み続ける未来と、売って住み替える未来を6カ月にわたって考えました。

最後に決断を動かしたのは、「520万円かけて直しても『怖い』という気持ちはたぶん消えないと思ったんです」という本人の実感でした。

夫も「安心して眠れるほうがいい」と話しており、工事をしても住まいへの怖さが残る可能性を夫婦で無視できなくなっていたわけです。

プロ20年プロ20年

建物を直すことと
暮らしの不安が消えることは
必ずしも同じではないと
この体験からわかりますね

約4カ月で家を売却したあとは、買い物先に近い平屋の賃貸へ住み替え、芹沢さんは雨の音を聞いても「大丈夫かな」と思わなくなったと振り返っています。

この結果を見ると、芹沢さん夫婦にとっての目的は家をできるだけ長く残すことではなく、安心して暮らせる住環境を取り戻すことだったと考えられます。

ただし、同じ築年数の家でも、調査や修理によって不安が解消できる方、今の家に住み続けたい理由が強い方、住み替え後の住居費が負担になる方では結論が変わります。

「家が壊れそうで怖いから売る」「古いから直す」と先に答えを決めるのではなく、自分たちが解決したい問題は建物の不具合なのか、それとも今後も続く暮らしへの不安なのかを分けて考えることが、後悔を減らす判断につながるでしょう。


以上、家が壊れそうで怖いと悩んだ芹沢さんの実体験から、修理・耐震補強・売却の判断を分けた4つの要素を専門家視点で解説しました。

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売却を進める前に確認したいこと現状に悩みや負担があっても、すぐに売却したほうがいいとは限りません。ローン残債、家族や親族の意向、今後の暮らしや維持管理を整理しないまま進めると、売ったあとに後悔することがあります。検討の際は、売却した場合と売却せずに今の状態を続けた場合を十分に比べることが大切です。

まとめ:家が壊れそうで怖いなら修理・診断・査定を早めに比べる

今回の不動産とーくは『【体験談】家が壊れそうで怖い…壊れないか心配だった芹沢さんの決断』と題して解説しました。

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ここまで読んでいただいて
今回の内容はお役に
立てたでしょうか?

芹沢さんの体験が教えてくれるのは、「古い家に住み続けることの限界」ではなく、「自分の状況に合った答えは、動き始めてからしか見えてこない」ということです。

修理・耐震診断・売却のどれが正解かは、今この瞬間には誰にもわかりません。

でも、次の視点を持って動き始めると、判断がぐっとシンプルになります。

  • 「修理費でこの家の不安が解消されるか?」を問いかける(お金では解決できない不安もある)
  • 工務店の見積もりと不動産査定は、どちらかではなく両方取って初めて比べられる
  • 建物の評価がほぼゼロでも、土地として売れる方法がある(芹沢さんのケースがその一例)
  • 自治体の耐震診断・補助制度は、対象になる場合があるため、確認しておきたい制度の一つ
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「どうすればいいかわからない」
という状態が一番つらいですよね
その霧を晴らすために、
この記事をご活用ください

業界歴20年以上「不動産コンサル西田」のアドバイス

「家が壊れそうで怖い」という感覚は、実は2つの不安が混ざっていることが多いです。

一つは「建物の安全性への不安」、もう一つは「このまま何もしないでいることへの不安」です。

前者は専門家に診てもらえば答えが出ます。でも後者は、自分で動き始めない限り、ずっと頭の片隅に残り続けます。

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「まだ大丈夫だろう」という感覚が
一番判断を鈍らせる
というのが、20年の経験で感じることです

私がこれまで関わってきた方の中で、修繕にしても、売却にしても、早く動いた人ほど費用も選択肢も有利な状態で判断できていました。

あなたがこの記事を読み終えた今日が、動き出す一番早いタイミングです。

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セルフチェックでも
工務店への連絡でも
不動産会社への査定でも
まず一つだけ行動してみてください

その一歩が、「怖い」から「決めた」への入り口になります。

家の不安は、一人で抱え込む問題ではありません。

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査定額を正しく見極めるために不動産の査定額は売却価格の目安であり、その金額での売却を保証するものではありません。査定額の高さだけでなく、算出根拠と担当者の説明もしっかり確認しましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「家が壊れないか心配で、でも何をすればいいかわからない」という状態から、この記事が少しでも前に進むきっかけになったなら、それ以上にうれしいことはありません。

あなたの住まいに関する悩みが、一つでも「解決できた」に変わることを願っています。

以上『【体験談】家が壊れそうで怖い…壊れないか心配だった芹沢さんの決断』でした。

この記事の執筆者
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産×住宅業界20年以上。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。運営メディアは累計120万PV超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
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