「5年後10年後には大変なことになるって…」
ある一種の価値観から、マイホーム購入に否定的な意見を持つ人は多いです。
ただ実際のところ、購入に否定的な意見は全ての人に当てはまるわけではなく、ネット上で噂や言葉だけが過度に一人歩きしているように思います。
この記事では、不動産業界18年のプロが『今家を買う人が信じられない…なぜ?5年後10年後には大変なことになる?』と題して徹底解説します。
これから家の購入を検討したい人が混乱しないように情報を整理していきます。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産 x 住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替え等をサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
今家を買う人が信じられないと言われる理由[2つ]
今家を買う人が信じられないと言われる理由は下記2つが主に考えられます。
理由1.経済が不安定で離職確率が高い
『経済が不安定で離職確率が高い』は、今家を買う人が信じられないと言われる理由の1つです。
2024年現在の社会情勢を考えると、5年後10年後にリストラ等で仕事を失うリスクもあり、今あえて何千万の住宅ローンを抱える必要はないという考えからです。
近い将来、景気が上向いて経済行動が安定してくるまでは、家の購入を控える考え方も間違いではないでしょう。
理由2.巨大地震の発生が予測されている
『巨大地震の発生が予測されている』は、今家を買う人が信じられないと言われる理由の1つです。
代表的なのは南海トラフ地震じゃな
南海トラフ地震は、今後30年以内に70%~80%の確率で起こると予測されるマグニチュード8~9クラスの巨大地震です。
気になる震度分布は下記の通りになります。
いくら耐震性の優れた家であっても、予想される被害は甚大です。
発生確率から見ても、特に震度が強い地域で今家を買う人が信じられないという否定的な意見もうなづけます。
以上、今家を買う人が信じられないと言われる理由を整理しました。
実際、今家を買うと5年後10年後には大変なことになる?
結論から言えば、家を買った全ての人が大変なことにはなりません。
ただし、先に解説した理由を考えると、購入立地や購入方法によっては、5年後10年後など近い将来に大変なことになる可能性もゼロではないでしょう。
5年後10年後を考えて、おすすめしない家の購入立地や購入方法を解説しておきます。
5年後10年後を考えて
おすすめしない家の購入立地
人口減少が進む立地
人口の減少が進んでいる立地では、家の購入を控えるべきです。
5年後10年後、もし売却を考える際に特に売りにくいからです。
平成28年に総務省の「平成28年版 情報通信白書|人口減少社会の到来」で公表された日本の人口推移によると、
西暦 | 総人口 |
---|---|
2020年 | 1億2,410万人 |
2025年 | 1億2,066万人 |
2030年 | 1億1,662万人 |
2035年 | 1億1,212万人 |
2040年 | 1億728万人 |
2045年 | 1億221万人 |
2050年 | 9,708万人 |
2055年 | 9,193万人 |
2060年 | 8,674万人 |
※出典:2015年までは総務省「国勢調査」・2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」
5年ごとに約400~500万人ずつ減り続け、2060年には直近2020年の3割が減少する調査結果です。
人口は主要都市に集中するため、家が売れる地域と家が売れない地域は今後より一層二極化すると考えられます。
災害警戒区域の立地
- 土砂災害警戒区域(及び特別警戒区域)
- 津波災害警戒区域(及び特別警戒区域)
など、大地震等の自然災害により、危険な立地での購入は控えるべきです。
各計画区域の詳しい区域情報については、国土交通省が運営するハザードマップポータルサイトが便利です。
5年後10年後を考えて
おすすめしない家の購入方法
頭金なしのフルローン
購入価格や諸費用を含めた頭金なしのフルローンによる家の購入は控えるべきです。
家の売却には「住宅ローンの完済」が条件になるため、頭金なしのフルローンで借りると、売却代金がローン残債を下回り、5年後10年後に売りたくても売れないからです。
家の売却代金が常にローン残債を上回り、万一の場合にいつでも売却できるような買い方をしましょう。
以上、5年後10年後を考えて、おすすめしない家の購入立地や購入方法を解説しました。
まとめ:今家を買う人が信じられない意見は根拠の確認を
今回の不動産とーくは『今家を買う人が信じられない…なぜ?5年後10年後には大変なことになる?』と題して、下記の項目を解説しました。
家の購入に対するネガティブな意見は多々あります。
ただ実際のところ、言葉だけがネット上を一人歩きしている場合も多く、冷静に根拠の確認をした上で信ぴょう性を見極めましょう。
また、持ち家より賃貸派の価値観を持った人の意見が、大きく膨らんでいるような節もあります。
とはいえ、家の購入はいつの時代も安易に進めるものではないので、綿密な計画の上で実現させて下さいね。
以上『今家を買う人が信じられない…なぜ?5年後10年後には大変なことになる?』でした。
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