お年寄りに優しい!高齢者が住みやすい家の特徴[全15選]

「高齢者が住みやすい家ってどんな家なの?」
「高齢者が住みやすい家の特徴ってどんなものがある?」

あなたも疑問を抱えていませんか?

高齢者とひとくちに言っても、それぞれの目指すライフスタイルは違うでしょう。

「夫婦二人だけで永く暮らしたい」
「息子夫婦と同居したいけど、息子家族に迷惑をかけたくない」
「高齢者だけど、できる限り気ままに一人で暮らしたい」

など、さまざまな考え方があるかと思います。

誰かと同居するにしても、一人で暮らすにしても、基本的には「自立した生活を一人で送れるようにする」こと。

これは高齢者が住みやすい家づくりにおいては大切なことです。

では、高齢者が住みやすい家には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか?

本記事で学べること・高齢者が住みやすい家の特徴

それでは、今回の不動産とーく『お年寄りに優しい!高齢者が住みやすい家の特徴[全15選]』を始めていきましょう。

高齢者が住みやすい家の特徴[全15選]

高齢者が住みやすい家の特徴を、下記のパートに分けて、全15選の解説をしていきます。

  1. 間取り[3選]
  2. 玄関
  3. 廊下&階段
  4. 設備
  5. 照明&コンセント
  6. その他の工夫

1.高齢者が住みやすい家の[間取り]

高齢者が住みやすい家の間取りについて考えてみましょう。
下記3つで「すっきり」を意識させるとグッと住みやすくなります。

凝ったデザインや、ひたすら長い重厚感のある廊下、豪華な水回りは、オシャレで先進的な暮らしのイメージが強く、若い世代には大人気です。

しかし、流行の最先端とも言える家は高齢者にとっては、使いづらい部分が多く、住みやすい家とは言えません。

快適性よりもデザイン性を重視した間取りよりは、「すっきり」「シンプル」を重視し、高齢者が住みやすい間取りを目指しましょう。

1-1.1階で生活を完結させる

高齢者が住みやすい家の間取りでは、『1階で生活を完結させる』ことが大切です。

1階で生活を完結させる間取りのポイントとして考えたいのは、
・水回りは1階、リビングに近い場所にまとめる
・リビングに隣接して部屋をつくり、将来の寝室とする
・リビングを広めに作り、将来的にベッドを置けるようなスぺースを確保しておく

という3点です。

高齢者にとって、1日にのうちに何度も2階へ行き来するのは大変です。
将来的な目線で、2階へ上り下りしなくても1階で生活できるようにしておくと安心です。

まず、水回りとリビングを近い場所にまとめましょう。
できればリビングから直接行ける場所が良いですね。

移動距離を短くすると、高齢者が転倒するリスクが減ります。
リビングから近い場所に水回りがあれば移動が楽になり、車椅子でも使いやすい間取りになるでしょう。

また、将来的に寝室にできるように、リビングに隣接して部屋を設けておくのもおすすめです。

リビングから寝室、リビングから水回り…というように、アクセスしやすくなります。

そして、リビングを広めに作るのも高齢者に優しい間取りになります。
ベッドを置けるくらいのスぺースを確保できると、高齢になったときにかなり暮らしやすくなるでしょう。

1階にリビングと水回りを配置すると、間取りがぎゅうぎゅうと狭くなくなるかもしれません。

さらに、もう一部屋作るとなると、配置が難しいケースも考えられます。

もし、リビングの隣に部屋を設けることが難しいのであれば、将来ベッドが置けるようにリビングを広くしておくのも手です。

若いころには平気で上り下りできていた階段も、足腰が弱くなってくると、「上り下りがつらい」ということが増えてきます。

日本では、2階建ての戸建て住宅は多いですが、「寝室への移動」「「2階の部屋の掃除」「洗濯ものをバルコニーに干す」など、足腰が弱い高齢者にとっては非常におっくうな間取りです。

リビングや水回りを上にする間取りも、足腰が弱くなるにつれ、移動が大変になるので注意が必要です。

1-2.無駄な動線をなくす

高齢者が住みやすい家の間取りでは、『無駄な動線をなくす』ことの意識も大切です。

間取りのポイントは、
・廊下の無駄をなくす
・生活動線は短くする
・使わない部分は思い切って減築する

という3点です。

廊下が長いと移動が大変なばかりか、掃除も面倒になるかと思います。また、車椅子の移動のケースを考えると、使いづらいのでクランクした形状とすることは避けましょう。

さきほどもお話しましたが、リビングや水回りが1階にあれば、生活動線が短くなりコンパクトな暮らしが可能になるでしょう。
理想的なのは、廊下のない住まいです。
玄関→リビング→水回りというように、無駄な動線がなければ、かなり移動しやすく、住みやすいでしょう。

また、高齢になったタイミングで、使わない部分を減築するのもおすすめです。
※「減築」は、住まいの一部を失くすこと

子供が巣立ったりすると、使わなくなる部屋もあるかと思います。
部屋は誰も使っていないとしても掃除は必要で、メンテナンスは面倒に感じるでしょう。

減築すれば、部屋の掃除も不要になると同時に、家のなかの動線がすっきりと住みやすくなるかと思います。
部屋をなくすのは思い切りが必要かもしれませんが、「住みやすさ」のために、検討してみてはいかがでしょうか。

1-3.水回りはまとめる

高齢者が住みやすい家の間取りでは、『水回りはまとめる』ように心掛けましょう。

浴室洗面とトイレが離れている家は、結構多いのではないでしょうか。
洗面所とトイレが離れていると、移動距離が長くなって不便なものです。

高齢者にとって使いやすくするためには、洗面とトイレを1室にまとめるのがおすすめです。

ホテルの洗面、脱衣、トイレ一室のパウダールームをイメージしながら作るといいかもしれません。
移動も楽になりますし、広めの洗面所で使い勝手も良く、お手入れもしやすいでしょう。

2.高齢者が住みやすい家の[玄関]

高齢者が住みやすい家の玄関として配慮したいのが、出入りの負担を解消することです。

などの工夫をすることで、高齢世代の生活の不安をグッと減らすことができます。

日本の一般的な住宅は、「床下の換気」「シロアリ対策」「雨水が住居内に侵入しないように」などの理由から、1階の床が地面よりも40センチ~45センチ程度高くなっています。
そして、玄関から廊下に上がる部分も、10センチ~20センチ程度の段差があります。

これらの段差は、高齢者が生活する場合には負担となってしまうため、次のような工夫をしてみましょう。

2-1.ポーチに段差解消スロープを設置する

高齢者が住みやすい家の玄関では、『ポーチに段差解消スロープを設置』がおすすめです。

足腰の筋力の弱まりや病気などで、ポーチの階段を上れない場合もあるでしょう。
スロープで段差をなくすと、移動しやすくなって便利です。

介助者なしで、自分で上り下りができるスロープの勾配は1/15~1/20と言われています。

しかし、1階の床までの高さが40センチの場合は、勾配を1/15にしても6mもの長さのスロープが必要。

意外と広いスぺースがなければ設置は難しいかもしれません。

玄関前にスロープを設置する広さがない場合、庭にスロープを設置し窓から出入りするのも手です。

2-2.玄関にベンチを設置

高齢者が住みやすい家の玄関では、『玄関にベンチを設置』すると楽です。

玄関内の段差が負担となる場合、ベンチを設置すると便利。
高齢者はしゃがんで靴をはいたり、立ったまま靴をはいたりなどの動作が難しいことがあるからです。

ベンチを設置すれば、座って靴の脱着ができ、動きやすくなるでしょう。

2-3.玄関に縦手摺を設ける

高齢者が住みやすい家の玄関では、『玄関に縦手摺を設ける』といいでしょう。

玄関内の段差を乗り越えるとき、バランスを崩してよろめいてしまうことも高齢者にはありがち。
転倒防止のために手すりを設けると便利です。

横手すりよりも、縦手すりにすると使いやすいでしょう。

3.高齢者が住みやすい家の[廊下&階段]

高齢者が住みやすい家の廊下&階段は、以下の点を考慮するといいでしょう。

3-1.廊下は幅90センチ以上

高齢者が住みやすい家の廊下は、『幅90センチ以上』を確保するといいでしょう。

将来、車椅子生活になった場合も考えて、充分な廊下幅を確保するのがおすすめです。

車椅子が通行できるように、目安としては最低でも90センチ以上の幅があると安心です。
また、廊下で転回したい場合には、さらに広い150センチ以上が必要です。

3-2.手摺は腰より低い位置へ

高齢者が住みやすい家の廊下&階段では、『手摺は腰より低い位置へ設置』すると楽です。

腰より低い位置に設置すると力が入りやすく持ちやすいんです。

身長によって腰の位置が変わるので、実際に住む人に高さを確認することが大事です。
また、「今は設置しないけど将来設置するかも…」という場合、設置予定位置に下地を入れておきましょう。

3-3.階段は踊り場を設ける

高齢者が住みやすい家の階段では、『踊り場を設ける』といいでしょう。

階段を設ける場合、傾斜にも注意が必要です。
急な階段は危険なので避けましょう。

緩やかな傾斜にしても、転落のリスクはゼロにはなりません。
そのため、転落しても踊り場でとどまれるように、踊り場を設ける配慮をしましょう。

また、階段の手すりは下りる時に利き手となる側にくるように設置することで、転落時にも力を入れやすく、事故防止にもつながります。

4.高齢者が住みやすい家の[設備]

高齢者が住みやすい家の設備を下記の項目ごとに見ていきましょう。

4-1.キッチンはIHが安全

高齢者が住みやすい家のキッチンは、『IHが安全』です。

ガスコンロは、消し忘れによる火事の不安があるかもしれません。
そんな場合には、IHクッキングヒーターを採用するのがおすすめです。

ただし、使い慣れていないと逆に不便と感じることもあるため、注意してください。

最近では、ガスコンロでも安全性が高い商品も増え、自動でコンロを消してくれる機能もあります。

4-2.洗面&脱衣室は車椅子でも使えるように

高齢者が住みやすい家の洗面&脱衣室は、『車椅子でも使えるように』しておくといいでしょう。

高齢者の介助のことを考えると、洗面&脱衣室はスペースを広いに越したことはありません。

車椅子で洗面台を使うことを想定すると、「座っても使える高さ」「洗面台下部に収納スペースを設けずに空けておく」などの工夫がおすすめです。

また、着替えの際に長時間立っていることが辛い高齢者も多いです。
近くに座れるベンチなどを設置すると、高齢者にとって使いやすい洗面所になるでしょう。

4-3.浴室の広さ&転倒防止への配慮

高齢者が住みやすい家の浴室は、『広さ&転倒防止への配慮』が大事です。

浴室を広めにしておくと、いずれ介護が必要になったときに安心です。

ただ、逆に「広すぎてストレスに感じる」という方もいます。
家族の意見を聞きながら、広さを選ぶようにするといいですね。

また、浴槽のまたぎにも配慮しましょう。
「浴槽に入るとき」「浴槽から出るとき」のどちらもバランスを崩して転倒するリスクがあります。

縦手すりを設ける、シャワーチェアを設けるなど、浴槽をまたぐ際に転倒しないようにすると安心です。

4-4.トイレには縦型手すりを設置

高齢者が住みやすい家のトイレには、『縦型手すりを設置』することをおすすめします。

トイレは一人で行けなくなると、自尊心が傷つくとも言われています。
トイレに関しては、高齢になってもできる限り一人で行けるように工夫しておきたいものです。

そのためには、トイレは広めにし、手すりを設けるなどの配慮が必要でしょう。

縦型手すりを便器の利き手側に設置すれば、立ち上がり時に力が入れやすく便利です。

5.高齢者が住みやすい家の[照明&コンセント]

高齢者が住みやすい家の照明&コンセントについてです。
最低限下記のような工夫を行いましょう。

5-1.照明器具はLED

高齢者が住みやすい家の照明器具は、『LED』にしましょう。

LEDの照明器具は寿命が長いので、交換回数が少なくて済みます。照明器具を選ぶときには、LEDを選びましょう。

また、人感センサーを採用すると、スイッチの操作がいらずに便利です。

5-2.コンセントは床から40~45 cmの高さに

高齢者が住みやすい家のコンセントは、『床から40~45 cmの高さに』しましょう。

コンセントの高さも何気に重要です。

一般的に、コンセントは床から約25 cmの高さに設置されています。
高齢者が使いやすくするためには、足腰のかがみを考えて床から40~45 cmの高さにコンセントを設置するといいでしょう。

5-3.スイッチは床から90~100cmの高さに

高齢者が住みやすい家のスイッチは、『床から90~100cmの高さに』すると楽です。

スイッチ高さは一般的におおよそ120cmですが、高齢者の肩の負担をおさえるためにはおおよそ90~100センチの高さにすると使いやすくなります。

また、押す面が広いワイドスイッチを採用することもおすすめです。

6.高齢者が住みやすい家の[その他の工夫]

最後に、高齢者が住みやすい家のその他の工夫をあげていきます。

6-1.家全体で段差をなくす

高齢者が住みやすい家では、『家全体で段差をなくす』ことを心掛けましょう。

高齢者は年齢を重ねるごとに、足腰の筋力が落ちていきます。

足腰の筋力が落ちると、足が上がりにくくなり、すり足に近い歩き方になるのです。

すり足で歩くと、足が上がらずに少しの段差でつまずくようになるでしょう。
骨ももろくなる高齢者は、ちょっとしたつまずきでも骨折し、しかもなかなか治りません。さらに、治療中は歩けないので更に筋力が低下していくでしょう。

このような悪循環を生まないためには、家の中ではなるべく段差をなくすようにしたいものです。

特にドアの下枠、浴室の出入り口、畳とフローリングに床段差があるとつまずきやすいため、解消できるように配慮しましょう。

6-2.ドアは引き戸に

高齢者が住みやすい家では、『ドアは引き戸に』するといいでしょう。

住宅によく使われている開き戸は、「開ける時にいったん体を後退させなくてはいけない」という特徴があります。

高齢者のなかには、開き戸の開閉の際に体のバランスを崩して転倒してしまう方もいます。

引き戸には下記のようなメリットがあります。

・開ける時に体を後退させないので転倒しない
・車椅子でも使いやすい
・中で人が倒れているとき、戸が引っかからず開けやすい

家のドアを選ぶ際には、高齢者が住みやすくなるように引き戸を選ぶといいでしょう。


以上、お年寄りに優しい高齢者が住みやすい家の特徴を解説しました。

まとめ

今回の不動産とーく『お年寄りに優しい!高齢者が住みやすい家の特徴[全15選]』のまとめです。

本記事で解説したこと・高齢者が住みやすい家の特徴

年齢を重ねると、当たり前にできていたことができなくなります。
そして、できない事実を受け入れるのは、とってもつらいことです。

冒頭にも書きましたが、
誰かと同居するにしても、一人で暮らすにしても、基本的には「自立した生活を一人で送れるようにする」こと。

高齢者が住みやすい家づくりにおいて、本当に大切なことです。

「まだ私は1人で頑張れる!」、そんな自信の中で快適に過ごせる家。
そんな素敵な家ができたら嬉しいですね。

以上、『お年寄りに優しい!高齢者が住みやすい家の特徴[全15選]』でした。

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