「注文住宅って高すぎて手が出ない…」
「夢のマイホームなんて建てられない…」
「諦めずに何か良い方法はないのかな…」
注文住宅を検討している人の中で「高すぎて買えない」と悩んでいる人は珍しくありません。
そんな中、予算を抑えながら理想の注文住宅を建てるためには、ハウスメーカーや土地選びから、住宅ローンまで、様々な工夫のポイントがあります。
ただし、安さだけを重視して間違った選択をすると、入居後に大きな後悔を抱えることになるため、慎重に進める必要があります。
そこでこの記事では、不動産×住宅業界18年のプロが『注文住宅が高すぎて買えない…低予算で建てる6つ工夫と注意点』と題して徹底解説します。
最後まで読めば、賢く予算を抑えながら、将来後悔しない理想の注文住宅を建てるための方法が分かります。
- 西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
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不動産×住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。Xフォロワー3,000人超 ≫運営者情報
【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士
注文住宅が高すぎて買えない…低予算で建てる工夫6つ
注文住宅は高額になりがちですが、賢い選び方と工夫次第で、予算を抑えながら理想の家を建てることができます。
- 3社以上のハウスメーカーと見積もり交渉
- 標準仕様が希望に近いハウスメーカーを探す
- 将来追加できるオプションは後回しにする
- 希望地域を見直して土地の購入費用を抑える
- 住宅ローンはネット銀行を含めて比較する
- 自治体の補助金や助成金を徹底的に利用する
希望の予算内で注文住宅を建てるためには、ハウスメーカー選びから資金計画まで、細かなポイントを押さえることが大切です。
1.3社以上のハウスメーカーと見積もり交渉
複数のハウスメーカーと見積もり交渉をすることで、予算を大きく抑えることができます。
同じ条件でも、ハウスメーカーによって見積もり額に300万円以上の差が出ることも珍しくありません。
そんなに差が
出るんですか!
効果的な見積もり交渉のポイントは以下の3つです。
- 最低でも3社以上から見積もりを取る
- 間取りや仕様など、できるだけ同じ条件で依頼する
- 他社の見積もりを提示して交渉する
交渉のカギは
競争原理を
働かせることじゃ!
特に、気に入ったハウスメーカーがある場合は、他社の見積もり額を提示しながら価格交渉を進めることで、さらなる値引きが期待できます。
見積もりは
たくさん集めて
損はないわね
そして、すべての見積もりを受け取ったら、項目ごとに金額を比較して、より良い条件を引き出せる可能性がある部分を見極めていきましょう。
2.標準仕様が希望に近いハウスメーカーを探す
ハウスメーカー選びで重要なのが、標準仕様の内容を細かくチェックすることです。
標準仕様に希望の設備や仕上げが含まれているハウスメーカーを選べば、追加費用を抑えられます。
標準仕様って
会社によって
違うんですね
例えば、以下のような部分を重点的にチェックしましょう。
- キッチンの設備(シンクの素材、収納量など)
- 浴室の仕様(広さ、乾燥機の有無など)
- 床材や壁紙の種類と品質
- 照明器具の有無と種類
標準仕様が
充実している会社を
探すのがコツじゃ!
また、モデルハウス見学時には必ず「これは標準仕様ですか?」と確認することをおすすめします。
モデルハウスは
オプション満載
なことが多いわよね
3.将来追加できるオプションは後回しにする
予算を抑えるなら、すべてのオプションを一度に取り入れる必要はありません。
後からでも追加や設置が可能なものは、入居後に少しずつ整えていく計画を立てましょう。
具体的に後回しにできるオプションには、以下のようなものがあります。
- カーポートやウッドデッキ
- 宅配ボックス
- エアコンの追加設置
- カーテンやブラインド
- システム収納
これなら段階的に
揃えられそう!
ただし、配線や配管が必要なものは、工事がしやすい建築時に設置することをおすすめします。
将来の計画を
立ててから決めるのが
賢い選択じゃ!
例えば、食洗機用の配管やIHクッキングヒーター用の配線は、後から工事すると費用が割高になることが多いため、設置予定がある場合は建築時に済ませておくと良いでしょう。
4.希望地域を見直して土地の購入費用を抑える
注文住宅の総費用の中で、土地代は大きな割合を占めています。
最寄り駅から徒歩10分程度範囲を広げるだけで、土地価格が20~30%程度下がることも珍しくありません。
たった10分で
こんなに違うんだ!
効果的な土地探しのポイントは以下の通りです。
- 駅から少し離れた徒歩圏内エリアを検討する
- バス停周辺の住宅地もチェックする
- 人気エリアの隣接地域を探す
- 不整形地や旗竿地も視野に入れる
土地選びこそが
予算を決める
重要なポイントじゃ!
特に通勤・通学に支障がない範囲であれば、最寄り駅からバス利用のエリアも検討価値があります。
子育て環境は
きちんと確認
しないとね
5.住宅ローンはネット銀行を含めて比較する
住宅ローンの金利は、金融機関によって大きく異なります。
借入額3,000万円で金利が0.1%違うだけでも、35年間で総額約60万円もの差が生じます。
住宅ローン選びで重要なポイントは以下の通りです。
- ネット銀行を含め3社以上を比較する
- 変動金利と固定金利のシミュレーションをする
- 団体信用生命保険の保障内容を確認する
- 繰り上げ返済手数料をチェックする
金利で
こんなに違いが
出るんですね!
特に、フラット35は民間金融機関の商品と比べて安定した金利で借りられる選択肢の1つです。
借入方法で
大きく変わる月々の
支払いじゃ!
また、住宅ローンの事前審査は複数の金融機関に同時に申し込んでも問題ありません。
積極的に比較検討して、最適な条件の住宅ローンを見つけましょう。
6.自治体の補助金や助成金を徹底的に利用する
国や自治体では、住宅取得を支援するさまざまな制度を用意しています。
補助金や助成金を上手に活用することで、予算をより効果的に抑えることができます。
どんな制度が
あるのかな?
主な支援の種類は以下の通りです。
- 省エネ住宅への補助
- 子育て世帯向けの支援
- 地域活性化に関する支援
- 耐震性能に関する支援
自治体によって
支援内容が
違うのね
補助金や助成金は、年度や地域によって内容が変わることがあります。
着工前に自治体の窓口やハウスメーカーに相談して、利用できる制度を確認しましょう。
以上、注文住宅を低予算で建てるための6つの工夫を解説しました。
予算を抑える工夫は
たくさんあるものじゃ!
大切なのは、これらの工夫を1つ1つ丁寧に実践していくこと。
そうすれば、高すぎて買えないと思っていた注文住宅も、夢ではなく現実のものとなっていくはずです。
低予算で注文住宅を建てる際に確認すべき6つの注意点
予算を抑えることは大切ですが、安さを追求しすぎると将来の後悔に繋がる可能性があります。
- 安すぎる見積もりには必ず理由がある
- 見積もりに含まれない追加費用を確認する
- 標準仕様と有料オプションの違いを把握する
- 入居後のランニングコストまで計算に入れる
- 将来的に後悔しそうな部分を削らない
- アフターサービスや保証内容を確認する
低予算でも安全で快適な注文住宅を建てるために、以下の注意点をしっかり確認しましょう。
1.安すぎる見積もりには必ず理由がある
注文住宅の見積もりで、他社より極端に安い金額を提示された場合は要注意です。
安すぎる見積もりの背景には、建材の品質を下げる、工期を短縮する、アフターフォローを省くなど、何らかの理由が隠れています。
やっぱり安すぎると
不安になりますよね
特に以下のような場合は、慎重に確認する必要があります。
- 他社より100万円以上安い
- 値引き額が大きすぎる
- 見積書の内訳が不明確
- 具体的な仕様の説明が曖昧
理由を確認せずに
安さに飛びつくのは
危険じゃ!
2.見積もりに含まれない追加費用を確認する
見積書に記載されている金額が、必ずしも最終的な費用とは限りません。
追加工事や外構工事など、後から発生する費用を含めると、当初の見積額から数百万円単位で上乗せされることも。
想定外の出費は
できるだけ避けたいわ
以下のような費用が追加で必要になることが多いので、事前に確認しましょう。
- 地盤調査・地盤改良費用
- 外構工事(フェンス、門扉など)
- 給排水設備の接続工事
- 電気・ガス・電話の引き込み工事
- 諸手続きの費用
また、建築確認申請や完了検査などの行政手続きの費用も、見積もりに含まれていない場合があります。
全ての費用を
最初に確認するのが
大切じゃ!
建築前に、これらの追加費用についても具体的な金額を確認して、予算計画に組み込んでおきましょう。
3.標準仕様と有料オプションの違いを把握する
ハウスメーカーのモデルハウスは、ほとんどの場合、有料オプションがふんだんに使われています。
標準仕様とオプションの区別があいまいなまま契約を進めると、予想以上の追加費用が発生する可能性があります。
モデルハウスと
同じと思ってたのに…
以下のような設備は、有料オプションになっていることが多いので注意が必要です。
- 床暖房システム
- 大容量の収納
- 高機能なキッチン設備
- デザイン性の高い建具
- グレードの高い外壁材
標準仕様を
きちんと確認するのが
鉄則じゃ!
4.入居後のランニングコストまで計算に入れる
注文住宅の費用は建築時の支出だけではありません。
入居後も毎月かかる光熱費や維持費まで考慮して、計画を立てることが大切です。
毎月の支払いも
考えないとね
入居後に定期的にかかる費用には、以下のようなものがあります。
- 住宅ローンの返済
- 光熱費(電気・ガス・水道)
- 火災保険料
- 固定資産税
- メンテナンス費用
特に断熱性能や設備の省エネ性能は、将来の光熱費に大きく影響します。
安さだけを追求すると
将来の出費が
増えるかもしれんぞ!
例えば、高性能な断熱材や省エネ設備は初期費用は高くなりますが、長期的に見ると光熱費の削減につながります。
購入時の費用と、将来のランニングコストのバランスを考えながら、設備の選択を検討しましょう。
5.将来的に後悔しそうな部分を削らない
予算を抑えるために、将来必要になりそうな部分まで削ってしまうのは危険です。
住み始めてから「これだけは外せなかった」と後悔する要素を、予算の都合で諦めてしまうケースが少なくありません。
後から変更は
難しいですもんね
特に以下の項目は、後からの変更が困難なため、慎重に検討しましょう。
- 間取りの基本構造
- 天井の高さ
- 収納スペース
- 断熱性能
- 耐震性能
変更が難しい部分は
最初から妥協せずに
こだわるべきじゃ!
6.アフターサービスや保証内容を確認する
注文住宅は一生の買い物です。建てた後のサポート体制も重要な検討ポイントになります。
アフターサービスや保証が充実しているハウスメーカーを選ぶことで、長期的な安心が得られます。
きちんとした保証が
あると安心できるわ
確認すべき内容には以下のようなものがあります。
- 保証期間の長さ
- 定期点検の回数と内容
- 修理や補修の対応範囲
- 担当者の対応力
特に地域密着型のハウスメーカーの場合は、アフターフォローの体制をしっかり確認しましょう。
長く付き合える
会社かどうかも
大切な視点じゃ!
以上、注文住宅を建てる際の6つの注意点を解説しました。
確かに注文住宅は高額な買い物で、予算面で不安を感じることもあるでしょう。
しかし、これらの注意点をしっかり押さえることで、高すぎて買えないと思っていた注文住宅も、賢く建てることができるはずです。
予算と品質のバランスを考えて
慎重に検討を進めていくことじゃ
まとめ:賢く予算を抑えて理想のマイホームを
今回の不動産とーくは『注文住宅が高すぎて買えない…低予算で建てる6つ工夫と注意点』と題して、下記の項目を解説しました。
- 注文住宅が高すぎて買えない…低予算で建てる工夫6つ
- 低予算で注文住宅を建てる際に確認すべき6つの注意点
今回のテーマはどうじゃった?
注文住宅は高額な買い物ですが、諦める必要はありません。
3社以上のハウスメーカーと見積もり交渉をしたり、標準仕様が希望に近いハウスメーカーを探したりすることで、予算を大きく抑えることができます。
また、自治体の補助金や助成金を活用したり、住宅ローンをネット銀行まで含めて幅広く比較したりすることで、さらなる費用削減が可能です。
賢く情報収集して
理想の家を建てるぞ!
ただし、安さだけを重視して見積もりや仕様を確認せずに進めてしまうと、入居後に思わぬ追加費用が発生したり、後悔したりする可能性があります。
アフターサービスや保証内容まで含めて、将来を見据えた検討を行うことが、理想の注文住宅を建てるポイントです。
夢のマイホーム実現に向けて、この記事で紹介した工夫と注意点を参考に、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
以上『注文住宅が高すぎて買えない…低予算で建てる6つ工夫と注意点』でした。
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