子供の走る音がひどい騒音…マンション上階住人への対策は?
「ドタ!ドタ!ドタ!」

マンションライフにおいて一番の悩みの種となりえる「騒音問題」。
特に、マンション上階の子供の走る音に悩まされている方は本当に多いです。

「ドタ!ドタ!ドタ!」

「…は~またか…この騒音なんとかしたい。」

あなたも悩んでいませんか?

ただ、直接苦情を言うことで、

「口やかましい人だと思われたらどうしよう…」
「逆に嫌がらせにあったらどうしよう…」

伝えたことがきっかけで、ご近所トラブルに発展するのはできるだけ避けたいものです。

マンション上階からの騒音とも言える「子供の走る音」、なにかうまい対策はあるものでしょうか?

本記事で学べること・子供の走る音について上階住人への対策
・子供の走る音の騒音問題の実例
ニシダ社長-不動産業界15年-ニシダ社長-不動産業界15年-

教授!今回はマンション特有の騒音についての対策です。
上階から聞こえる「子供の走る音」を何とかしたい方へ向けて、アドバイスをお願いします!

レオ教授レオ教授

ふむ、子供の走る音か。
ワシも経験あるが、ありゃ本当にうるさいの~
寝てられんわい。

今回の不動産とーくは『子供の走る音がひどい騒音…マンション上階住人への対策は?』と題して、1日でも早く快適に過ごしたいあなたへ、効果的な対策を中心に解説していきます。

記事の後半では、子供の走る音の騒音問題の実例についても触れていますので、ぜひ最後までお付き合いください。

子供の走る音が騒音…マンション上階住人への対策[3選]

マンション上階から聞こえる子供の走る音は、住人が日常から注意し、さらにマットを敷くなどの対応がなければ、基本的に改善しません。

まず、騒音問題を解決するためには、上階の住人に「自分の子供が走る音が騒音になっている」という認識を持ってもらうことが第一歩です。

ここからは、マンション上階住人に認識してもらうための対策として、下記3つのアプローチ方法を解説していきます。

1.マンションの管理会社に相談

まず1つ目の対策は、『マンションの管理会社に相談』になります。

多くのマンションでは、自主管理ではなく、マンション外の管理会社に管理業務を委託しています。
マンション内で困ったことがあるときの相談窓口になってくれます。

ただ、相談する際の前提として知っておきたいことが1つ。
マンション内での個々の騒音トラブルの解決は、管理会社の契約業務には含まれていないことです。

例えば、「毎日ホームパーティーを開いて音がうるさい」というように、周辺の複数住戸から騒音の苦情が入るケースがあるとしましょう。
その場合は、その騒音によりマンション内で多くの人の生活に支障が出ている状況です。

多くのマンション管理規約には「周辺の住戸の迷惑となる騒音を発してはならない」などのルールがあります。
つまり、たくさんの住人が、特定の住戸の騒音で迷惑している場合は、管理会社の対応範囲になるわけです。

しかし、上下階の騒音トラブルの場合、上階の音を認識できているのはほぼ下階住人のみ。
下階の住人だけが「騒音だ」と感じ、その他の住戸には影響がないことがほとんどでしょう。

それに、子供の走る音には、聞こえ方や感じ方に個人差があり、騒音かどうかが判断しづらいもの。
そのため、管理会社の対応範囲から外れるという考え方が一般的です。

とはいえ、マンションの管理会社としては、「対応範囲外」との回答はしにくいのが現状です。
そこで、周辺住戸への注意喚起文の投函をするぐらいの対応はしてくれるでしょう。

ただ、子供の走る音へのストレスと怒りのあまり、「上階に今すぐ行って注意してほしい」「必ず静かにさせてほしい」「謝りに来させろ」などの強い要望をマンション管理会社に伝えるのはもちろんNGです。

マンション管理会社としては契約業務ではないので、何も対応をしてくれなくなるかもしれません。

マンション管理会社の立場も理解したうえで、「…子供の走る音に困っている」と腰を低く行く方が親身になって相談に乗ってもらえるでしょう。

2.マンションの管理組合(理事会)に相談

2つ目の対策は、『マンションの管理組合(理事会)に相談』です。

「管理会社」は、住民で組成しているマンション管理組合という組織から依頼されています。
管理組合の実働部隊として住民の代表が集まる理事会があり、その代表者が理事長です。

マンション住民同士のトラブルを、管理会社の先となる、管理組合の理事長や理事会宛に相談するわけですが、管理組合と同様に対応範囲があります。

管理組合が管理する範囲は、共用廊下やエレベーター、エントランスなど、多くの住民が使用する範囲です。
つまり、子供の走る音は専有部分である住戸の中での出来事。
対象外になることも多いです。

また、管理会社と同じく、管理組合は、騒音の発生源を調査する機関でもありません。
上階と下階の騒音問題は専有部分内で起こっているため、騒音を発している張本人かどうかが特定しにくいものです。

とは言え、管理会社と同じく、周辺住戸への注意喚起文の投函などは管理組合でも対応してもらえる場合も多いです。
ただ、「子供の走る音がうるさい…上階へ直接注意して欲しい」というように、訪問注意など強めの対応を望むのは難しいでしょう。

管理会社や管理組合(理事会)に相談する際の工夫

これまでの説明の通り、管理会社や管理組合は、「騒音の調査をしてくれる」「間に入って解決をしてくれる」という機関ではありません。

あなたが上階の子供の走る音で悩んでいることは相談できますが、管理会社や管理組合が上階の住民に対して「直接的な」アクションを起こしたりはしないでしょう。

できることと言えば、「上階住人が騒音の原因だ」というような特定せずに、上階住戸を含めた周辺に注意喚起文を投函するなどです。

この注意喚起文、もし実行してくれるようであれば、「具体的な内容を記す」ことで、より効果が高まります。
具体的には、騒音が発生している時間について記載することです。

例えば、

注意喚起文①「走る音が響いているとの相談が寄せられましたので、お心当たりの住戸はご注意ください」
注意喚起文②「走る音が響いてきているとの相談が寄せられました。具体的には〇月〇日〇時頃や〇月〇日〇時頃に大きい音が響いてきたようです。お心当たりの住戸はご注意ください」

以上、2つの文章を比べてみてください。

この場合、②の注意喚起文をもらった方が、「自分の家から騒音が発生しているのでは…?」と認識しやすいでしょう。
時間帯が記されていることで、個々のライフスタイルと照らし合わせやすくなるからです。

注意喚起文をもらったことで「自宅から発する音が騒音問題となっている」と気付けば、それまでよりも注意深く生活を送るようになったり、マットを敷いたりするなどの対策を取ってくれる人が多いでしょう。

レオ教授レオ教授

故意に騒音を発している住人なら効果は期待できんがの~

また、騒音の発生時間の他にも、騒音の種類や長さなどについての情報を記すのも有効です。

生徒:カエデ生徒:カエデ

ここでは「子供の走る音」ね!

細かな情報を注意喚起文に反映させるためには、実際に騒音が発生しているときにメモを取っておくのが良いでしょう。

それを基に管理会社や管理組合と相談すれば、上階住人に気づいてもらいやすい注意喚起文になるでしょう。

3.上階住人に直接伝える←やはり一番効果的

では話を対策の解説に戻して、3つ目は『上階住人に直接伝える』ことです。
感情を抜きにすると、やはりこの対策が一番効果的です。

1、2のようにマンションの管理会社や管理組合に相談し、注意喚起文などの方法で解決する場合もあります。
でも一番効果的なのは、やはり上階住人に直接伝えることです。

ただ、「子供の走る音が騒音だ」と直接伝えるのは、どこか気が引けるものですよね。
それに「トラブルに発展してしまうのではないか…」という気持ちにもなるでしょう。

しかし、騒音問題を解決するためには、上階住人に「下階へ騒音を発している」ことに気付いてもらわなければなりません。
手っ取り早く効果があるのは、騒音が発生しているタイミングで訪問し、上階住人に状況を伝えることです。

ただ、この時に注意したいのが「怒りをぶつけに行く」のはNG。
あくまで「騒音の原因を特定するために状況をお伺いする」という姿勢で行きましょう。

マンション上階住人側としても、下階住人が急に怒鳴り込んでくれば、構えてしまいます。
場合によっては、逆切れしてしまうケースもあるでしょう。

子供の走る音にイライラしたとしても、こちらの怒りをぶつけるでは改善の本質からズレます。
その後の生活上のやりとりも上手くいかなくなってしまいますからね。

また、最悪なのが「上階の子供の走る音だと思っていたら、実は上階には騒音の原因と考えられる子供が住んでいない」というようなケースです。
「上階だ」と決め付けで文句を言いに行った結果、別の住戸が原因であることも考えられます。

騒音の犯人のように特定された上階住人はもちろん気分を害するでしょう。
そして、その後には別のトラブルが生まれてしまいます。

上階に伝えに行くときは、「騒音に困っているので、原因を特定したい」という姿勢で訪問することが大事です。
低姿勢で伺うことで、トラブルに発展せずに受け入れてくれることも多いでしょう。

上階住人と直接会うことは、その後の対応にもメリットがあります。

生活音、特に子供が走る音は、なかなかゼロになるものではありません。
直接伝えに行き、一旦は解決しても、数ヶ月後に再び騒音のレベルになることもあるでしょう。

子供が成長することで、前よりもさらに走る音がひどくなってしまうケースも考えられます。
一回でも上階住人と会ってコミュニケーションが取れる状態を作り出しておけば、騒音が再発した場合にも声がけがしやすくなります。

また、「子供の走る音はゼロにはできない」という共通認識のもとで、上階の住人に歩み寄ることで、対策を一緒に考えることができます。

「昼間はしょうがないが夜9時以降は静かにしてほしい」など、あなたの妥協点を伝えるようにしましょう。
それでいて、「まだ眠っている時間の早朝から大きく走る音が聞こえて迷惑している」という妥協できない点も伝えることが大事です。

具体的な情報を共有することで、騒音の解決がしやすくなるでしょう。

マンション上階の住人に直接伝えるメリットは、「お互いに妥協できる点を話し合える」ところです。
管理会社や管理組合に相談すると、静かにしてほしいという要望を注意喚起文として伝えるだけ。
直接伝えに行くことは早急な解決にも繋がります。

怒りにまかせて一方的に伝えるのではなく、まずは「騒音について確認したい」という柔らかな姿勢で上階を訪ねていきましょう。
その方が、騒音問題は、素早く、円滑に解決できる可能性が高くなります。

最終の対策は裁判…重要な受忍限度とは?

マンション上階の子供の走る音に対する騒音対策として、

「管理会社や管理組合からの注意喚起文」
「直接訪問して状況確認をする」

以上を解説しましたが、これらの対策を経ても解決に至らず、それでも強く解決したい思いがある場合には、上階住人との裁判が選択肢にあがります。

生徒:リョウヘイ生徒:リョウヘイ

…さ、裁判ですか。

「マンションの上階住人から迷惑行為を受けている」という点を裁判で争い、法律の観点からその状況を認めさせることになるでしょう。

レオ教授レオ教授

裁判に発展すれば、もちろん上階住人とは険悪な仲になるのは避けられんがな。

日本全国には、多数のマンションがありますが、上下階で騒音問題が起こって裁判沙汰になるケースは珍しくありません。
しかも、下階住人が勝訴しているケースも多いです。

マンション上下階の騒音問題を裁判で争うときに、必ず出てくるワードが「受忍限度」です。

受忍限度とは、マンションは共同生活の場であることから、生活音などについてはある程度のレベルまで認められるべき(我慢するべき)という考え方です。
受忍限度には、一定の基準が無いので、ケースバイケースで判断されます。

例えば、子育て世帯が数多く暮らすファミリータイプのマンションなら、子供がたくさん生活していることは想定内です。
子供達に、「一日中静かにしているように」というのは現実的に難しいところがあります。

日中の数時間や夏休みの期間など、一般的に考えて子供関連の騒音が発生してもしょうがないレベルは認めるべきでしょう。

【実例紹介】マンションの子供の走る音による騒音問題

マンション上階の子供の走る音による騒音問題について、2件の実例をあげたいと思います。

実例1:早朝から子供の走る音に悩む老夫婦

マンション上階の子供の走る音に悩まされていたのは、下階に住む老夫婦でした。

老夫婦のライフスタイルは、基本的に在宅。
あまり外出せず、時々買物に出かける程度でした。

一方、上階に住むファミリーは共働き。
子供を保育園へ送るために、朝6時過ぎからドタバタと準備を始めるライフスタイルでした。

毎朝ゆっくりと過ごす老夫婦にとって、上階からの騒音は悩みの種。
一度気になり始めると、毎日のように子供の走る音が気になりました。

そこで老夫婦は、管理会社に上階の住人を注意してほしいと相談したのです。

管理会社は、周辺住戸に注意喚起文を配付してくれたのですが、効果はなし…。
そこで、「朝の6時頃から走る音」と明記した注意喚起文を再度配ったところ、上階住戸から「自分の住戸が問題になっているのか?」と管理会社へ問合せが入りました。

その後、上階の住人から下階の老夫婦へ挨拶と謝罪があり、今後の対策について管理会社を交えて協議されました。
結果、だいぶ改善されたとのことです。

上階住人からの挨拶をきっかけに顔が知れたことで、後日老夫婦は、たまに聞こえる子供の走る音もあまり気にならなくなったと言います。

実例2「解決されないわだかまり」

マンション上階の子供の走る音に悩まされていたのは、下階に住む子供のいない夫婦でした。

下階の奥様は、専業主婦で在宅時間の長いライフスタイル。
毎日夜11時頃まで聞こえてくる子供の走る音が悩みの種でした。

ゴールデンウィークの昼間、上から聞こえてくる足音に耐え兼ね、管理会社や管理組合には何も相談せずになんと警察へ連絡したのです。

警官を連れて上階の住戸を訪問したところ、訪問された上階住戸の住人はびっくりしながらも聴取に応対しました。
警官の立ち会いによるヒアリングの結果、下階の住人が子供の走る音を聞く時間帯と、上階が在宅している時間が全くかみ合わず、上階が騒音の原因でないことがわかりました。

レオ教授レオ教授

えらいことじゃ…

生徒:カエデ生徒:カエデ

ほんとね…

ゴールデンウィークでリラックスしていた時期に、警官と怒っている下階住人に突然訪問された上階住人は、管理会社と管理組合にその件について相談しました。

管理会社で把握している居住者の家族構成データにより、子供がいる住戸は、なんと斜め上であることが判明。
その後、斜め上の住人にやんわりと注意したところ、その後は子供の走る音が軽減されたとのことです。

騒音は解決されても、上下階の人間関係のひずみは解消されないことは想像の通りです。
このトラブル以降も、両者にはわだかまりが残ったままになりました。

まとめ

今回の不動産とーく『子供の走る音がひどい騒音…マンション上階住人への対策は?』のまとめです。

レオ教授レオ教授

参考になったかの〜?

マンションにおいて、子供が走る音が騒音問題となっている場合に言えること。
それは、管理会社や管理組合に相談しても、対策としては非特定の注意喚起文の配付程度が限界です。
実際は、なかなか解決しにくい難しい問題でしょう。

直接上階住戸へ訪問して注意するのは最も有効な手段ですが、対応を間違うと、その後の人間関係にわだかまりが残る結果になってしまいます。

マイホームはリラックスするための空間。
それなのに、気になる騒音問題を抱えながら生活するのは大変ですよね。

入居時には何も問題なくても、上階に「子供のいる家庭が入居した」「子供が生まれた」という変化が起こることはよくあること。
上下階の騒音問題は、どこのマンションでも、どこの部屋で起こっても不思議ではありません。

どんなに対策しても改善されない場合の「裁判」という選択肢。
あなたが「今のマンションでどうしても快適な生活を送りたい!」と強い思いでいるなら仕方ありませんが、相当な労力とストレスになる覚悟は必要です。

最後の選択肢に、あなたから引越すことも視野に入れてもいいかもしれません。
売却や引っ越しには費用がかかるものの、長年騒音問題を抱えながら生活するよりは…という考え方です。

あなたの悩みが1日も早く解決されることを願っています。

以上、『子供の走る音がひどい騒音…マンション上階住人への対策は?』でした。