「吹き抜けやめてよかったー!」理由はなぜ?実際の体験談まとめ

「吹き抜けのおしゃれな空間に憧れるけど…」
「吹き抜けが快適って本当?寒さや音は大丈夫?」

デザイン的に魅力があり、採用を考える方も多いですよね。

しかし、いざ家を建ててみると「思っていたのと違った…」という声も少なくありません。

実際に吹き抜けを諦めた人たちの中には、「やめてよかった!」という体験談もたくさん寄せられています。

そこでこの記事では、不動産・住宅業界18年のプロが『「吹き抜けやめてよかったー!」理由はなぜ?体験談まとめ』と題して徹底解説します。

吹き抜けをやめることで得られる快適な住環境についてのリアルな声がわかります。

この記事を執筆した専門家
西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)
西田 喜宣|クラウドハーツ・リアルエステート代表
不動産 x 住宅業界18年。3,000人以上の売却・購入・住み替え等をサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超 ≫運営者情報
【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

[体験談]吹き抜けやめてよかった!経験者に聞いた

注文住宅で悩んだ末に「吹き抜けをやめてよかった」と話す経験者の体験談をまとめました。


田村 麻里子さん(36歳・北海道)

なぜ一度吹き抜けを検討した?
家を建てると決めた時、夫と二人でよく住宅雑誌を見ていました。その中でも特に目を引いたのが、吹き抜けのあるリビングでした。広々とした空間に太陽の光がたっぷり入り込むイメージが素敵で、最初の設計段階では吹き抜けに強く惹かれていました。子どもたちが成長した後も、家族みんなが集まれる開放的なリビングに憧れていたんです。何より、家全体が明るくなるという点が一番の魅力でした。
最終的に吹き抜けをやめてよかった理由は?
設計士さんに相談しながら最終的に吹き抜けを取りやめましたが、正解だったと思います。というのも、北海道の寒さを甘く見ていたことに気づいたんです。吹き抜けだと暖房効率が非常に悪くなることが分かり、冬場の暖房費が跳ね上がると予想されました。また、子どもたちがまだ小さくて、2階からの物音が響きすぎるのも気になると考え直しました。結果的に暖かさと防音性の両方を重視したことで、家族全員が快適に過ごせる家が完成しました。

山下 孝一さん(42歳・福岡県)

なぜ一度吹き抜けを検討した?
友人の家を訪ねた際、吹き抜けのリビングに感動しました。天井が高くて、まるでホテルのロビーのような広々とした空間に圧倒されました。その経験から、自分の家にも吹き抜けを取り入れたいと思うようになりました。特に、家族で過ごす時間が多いリビングに開放感を持たせることで、生活がよりリラックスできるのではないかと期待していました。
最終的に吹き抜けをやめてよかった理由は?
最終的には、収納スペースを重視した結果、吹き抜けをやめました。吹き抜けにすることで、2階のスペースが犠牲になり、収納場所が限られてしまうことが判明したんです。家族が多い我が家では、やはり収納の多さが大事で、物の置き場がなくなるのは困ると判断しました。吹き抜けの代わりに、天井を少し高く設計してもらい、開放感を残しつつも、収納も確保できるバランスの取れた家になりました。

川口 達也さん(50歳・大阪府)

なぜ一度吹き抜けを検討した?
初めて住宅展示場に行った時に、モデルハウスで見た吹き抜けがとても印象的でした。特に、家の中央に大きな窓があって、そこから自然光が差し込む感じがすごく良かったんです。それに、夫婦二人暮らしの予定なので、空間を贅沢に使うという考え方が当初はとても魅力的に感じました。
最終的に吹き抜けをやめてよかった理由は?
私たち夫婦は、将来的に家を売却する可能性も視野に入れていたので、再販時の価値を考えて吹き抜けを諦めました。設計士さんから「吹き抜けがあるとリフォームが難しくなる場合がある」とアドバイスを受け、後々のメンテナンスや売却時の手間が増える可能性があると聞いたんです。今は、シンプルでメンテナンスしやすい家に仕上がり、老後も安心して暮らせそうです。

鈴木 美紀さん(38歳・神奈川県)

なぜ一度吹き抜けを検討した?
私たちが吹き抜けを検討したきっかけは、友達の家に遊びに行った時です。2階まで繋がった大きな吹き抜けがあり、そこに大きな観葉植物が置かれていて、ものすごくおしゃれでした。「こんな空間が家にあったら毎日が特別になるな」と思い、私たちも吹き抜けを取り入れるかどうか真剣に考え始めました。
最終的に吹き抜けをやめてよかった理由は?
実際に自分たちの家を設計する際、掃除の問題に気づきました。高い天井の部分の掃除や、2階のホコリが吹き抜けを通じてリビングに溜まるのでは?という懸念が出てきたんです。特に私がアレルギー体質なので、ホコリが多くなるリスクは避けたかったんです。結局、天井の高さは普通にしつつ、デザイン性を工夫したことで、オシャレさもキープしながら健康的な環境を手に入れられました。

岡田 健太郎さん(45歳・愛知県)

なぜ一度吹き抜けを検討した?
家を建てるにあたり、妻とよく話し合いましたが、私は一貫して「吹き抜けが欲しい」と思っていました。特に家族が集まるリビングに開放感を持たせたかったんです。私自身、狭い場所が苦手で、天井が高いだけで気持ちが軽くなると感じていました。また、リビングに階段を設置し、2階からも家族の気配を感じられる家に憧れていました。
最終的に吹き抜けをやめてよかった理由は?
私が一番心配だったのは、家族の「プライバシー」です。2階の部屋で過ごしている時でも、リビングの音が筒抜けになることに気づきました。特に子どもたちが成長してからは、それぞれの空間を大切にしたいという思いが強くなり、吹き抜けを諦めることにしました。結果として、家族みんなが安心して過ごせる、静かな空間が確保できたので良かったと思います。

中村 由美さん(40歳・兵庫県)

なぜ一度吹き抜けを検討した?
新築の設計時、夫と共に「明るい家」にしたいという思いが強く、吹き抜けを検討していました。特に私がこだわったのは自然光です。吹き抜けにすることで、家全体に光が行き渡り、昼間は照明いらずの明るい空間が実現するのではないかと思いました。家の中央に大きな窓をつけることで、より一層開放感が出せると期待していました。
最終的に吹き抜けをやめてよかった理由は?
最終的には、日射しのコントロールが難しいことに気づきました。夏の暑い時期には、吹き抜けから差し込む直射日光が強すぎて、家の中が暑くなりすぎるのではないかと心配になったんです。結局、吹き抜けをやめて、代わりに大きな窓を南向きに設置することで、十分な明るさを保ちつつも、日射しを適度にコントロールできる設計に変更しました。これで夏も快適に過ごせています。

松本 直子さん(47歳・京都府)

なぜ一度吹き抜けを検討した?
吹き抜けに興味を持った理由は、京都の町家風のデザインに魅了されていたからです。特に伝統的な和風の家屋では、空間の使い方が独特で、広がりのある家が多いです。それに倣って、吹き抜けで縦の空間を取り入れることで、現代的な要素と昔ながらの落ち着きのある雰囲気を両立できるのではと思いました。
最終的に吹き抜けをやめてよかった理由は?
京都の気候を考慮すると、吹き抜けが意外と適していないことに気づきました。特に夏は蒸し暑く、冬は底冷えが厳しいため、空調の効率が大事になります。吹き抜けでは冷暖房の効果が薄まり、光熱費がかさむと判断しました。結果、畳の部屋をメインにした落ち着いたデザインに変更し、季節に合わせて快適に過ごせる家が完成しました。

※プライバシー保護のため仮名です。

以上、注文住宅で悩んだ末に「吹き抜けをやめてよかった」と話す経験者の体験談を紹介しました。

吹き抜けのメリットとデメリットは?

ここまでの後悔した人の体験談から、吹き抜けのメリットデメリットをまとめました。

メリット

開放感のある空間

天井が高くなることで生まれる開放感です。特にリビングなど家族が集まる場所では、広々とした空間が視覚的な余裕を生み、リラックスした雰囲気を作り出します。見た目が洗練され、モデルハウスのようなモダンでおしゃれな印象を与えることができます。

自然光を取り入れやすい

大きな窓や高い位置に窓を設置することで、家全体に自然光がたっぷり差し込み、昼間は照明をつけなくても明るい生活空間を確保できます。特に太陽光が入るリビングは、家族の集う場として理想的な場所になります。

家族の気配を感じられる

吹き抜けは2階と1階のつながりを感じられる構造が多いため、家族の気配を感じやすいです。リビングから2階にいる家族と会話ができたり、声が聞こえたりすることで、家族の一体感が生まれます。

デメリット

冷暖房効率が悪い

吹き抜けがあると、天井が高くなるため、空調の効率が低下します。特に冬場は暖房の熱が上に逃げてしまうため、暖かさを保つのが難しく、電気代や暖房費が増える傾向にあります。夏場も冷房が効きづらいと感じることがあるでしょう。

音が響きやすい

吹き抜けによって1階と2階が繋がるため、生活音が筒抜けになることがあります。例えば、2階の足音や話し声がリビングに響いてしまい、家族それぞれのプライバシーが保たれにくいというデメリットが指摘されています。

メンテナンスや掃除が大変

高い天井部分の掃除やメンテナンスが手間になる点もデメリットの一つです。吹き抜けの窓や照明の掃除が難しいため、頻繁にクリーニングするのが面倒になることもあります。また、ホコリや汚れが溜まりやすく、アレルギーの心配も出てきます。

収納スペースの減少

吹き抜けにすると、2階部分の床面積が減るため、収納スペースが少なくなります。特に家族が多い場合や物が多い家庭では、収納不足がストレスになる可能性があります。

建築コストが上がる

吹き抜けを設置するためには、構造上の工夫が必要になり、建築費用が高くなることがあります。予算オーバーになりがちで、他の部分にお金をかけたい場合は、吹き抜けを取りやめる選択肢も検討されます。


以上、後悔した人の体験談から、吹き抜けのメリットデメリットをまとめました。

吹き抜けは、開放感やおしゃれなデザイン、自然光の取り入れ方など、魅力的な要素が多く、家全体を明るくする効果が期待されます。

一方で、冷暖房効率の悪さや音の問題、メンテナンスの手間、収納スペースの減少といった実用的なデメリットもあります。

特に、寒暖差の激しい地域や、プライバシーを重視する家族にとっては、吹き抜けのデメリットが強く感じられることが多いです。

吹き抜けを採用するかどうかは、家のデザイン性と実用性のバランスをどう取るかにかかっていると言えるでしょう。

家族のライフスタイルや予算、気候を考慮し、慎重に検討することが重要です。

まとめ:吹き抜けを見直すことで得た新たな視点

吹き抜けをやめたことで得られた経験者たちの意見を通じて、家づくりの選択肢を見直すきっかけになったのではないでしょうか。

おしゃれで開放的なイメージに惹かれて吹き抜けを取り入れる方も多いですが、実際の暮らしでは温度管理の難しさや音の響きなど、理想とは異なる部分が出てくることもあります。

今回の体験談から学べることは、家族のライフスタイルや居住空間の快適さを最優先に考えることの重要さです。

吹き抜けをやめたことで住まいの環境が劇的に改善されたという声も多く、やはり住んでみてから後悔しないために、慎重な判断が必要だと感じられますね。

家づくりにおいて大切なのは、見た目以上に実用性や機能性を考慮することです。

この記事が、皆さんの家づくりに役立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

以上『吹き抜けやめてよかったー!理由はなぜ?体験談まとめ』でした。

よく一緒に読まれる人気記事
よく一緒に読まれる人気記事
よく一緒に読まれる人気記事